1巻を読む機会があって読んでみたわけですが、面白い上に奥が深い。
今回、『紡ぐ乙女と大正の月』1巻について語っていこうかなと思います。
話す内容は以下の通り。
- 『紡ぐ乙女と大正の月』1巻の感想
- 『紡ぐ乙女と大正の月』のどこが奥深いか
- 『紡ぐ乙女と大正の月』1巻で登場した場所のモデル
作品に興味のある方は一度チェックしてください!
基本情報
| タイトル | 『紡ぐ乙女と大正の月』1巻 |
|---|---|
| 作者 | ちうね(@yachixxxxxx) |
| 掲載誌 | まんがタイムきららキャラット |
| 出版社 | 芳文社 |
| 発売日 | 2020年6月26日 |
| ISBN-10 | 4832271997 |
| ISBN-13 | 978-4832271999 |
ストーリーは大まかに説明すると、このような感じ。
2019年、主人公の藤川紡(ふじかわつむぐ)が桜川女学校の図書館で謎の見えない写真を見つけたところから全ての始まり。
突然地震が発生し、気を失ってしまう。
目を覚ますと、そこは大正時代の銀座。
行く当てもない紡は侯爵令嬢である末延唯月(すえのぶいつき)に救われ、大正時代の桜川女学校へ通うことに。
紡は果たして、元の時代に戻れるのか…
時を越えた出会いから始まる百合が今、幕を開ける。
テーマは「大正時代の日本」「タイムトラベル」「歴史の目撃者」「エス」といったものが挙げられます。
紡は大正時代の日本でさまざまな出会いと経験を重ねていきます。
唯月との仲を深めつつ、未来へ帰る方法を模索したり、歴史の目撃者になるのが作品の大きな特徴かなと。
図書館で見つけた謎の見えない写真の謎を解き明かしていくのが作品の醍醐味と言えます。
エスは戦前における日本の少女・女学生同士が強い絆で結ばれている様子や日本の少女・女学生同士が強い絆を描いた文学を指します。
sisterの頭文字から来ているとのことです。
百合要素は濃い目。
紡と唯月の周りに個性溢れる可愛い女の子達が登場するのも魅力の一つに挙げられます。
また、作者のちうね先生は歴史が好きとのこと。
作者の好きを体現した作品でもあります。
『紡ぐ乙女と大正の月』1巻の感想
タイトルや最初の方でも触れていますが、シンプルに面白い。
百合あり・どうしてタイムスリップしたかなど、考察できる要素が多い・大正時代の日本の歴史や背景に触れられるといくつもの強みを兼ね備えている。
適度な複雑具合でキャラクターの可愛さや百合を感じつつ、いくつもの謎について考えることができた。
大正時代の日本について詳しくない・知らないといった方でも楽しめる。
むしろ、ここから歴史を好きになる・いろいろ調べてみるというのもありだろう。
紡の豊富なリアクションや唯月の子供っぽいところは見ていて楽しいし、紡と唯月が仲を深めていくところは尊い。
紡と唯月の他にもいくつもの百合が咲き誇るので、その辺もチェックして欲しいところ。
唯月のために紡が変化・成長することで周りの人達も変わっていく。
その変化も作品を支えているのかなと。
百合が好きな方はもちろん、百合に慣れていないもしくはこれから百合を開拓したいといった方にもおすすめできる作品の一つですね。
『紡ぐ乙女と大正の月』の奥深さ
『紡ぐ乙女と大正の月』は一体どこが奥深いを考えてみることに。
いろいろ考えた結果、以下のものが頭に浮かびました。
- 作品のタイトル
- 紡が図書館で見つけた謎の写真
- 紡の選択次第で運命が大きく変化すること
- 紡のルーツ
- 紡と唯月の関係性
もっとある・ここは推したいとかいろいろ感じている方も多いのではないでしょうか?
何かありましたら、ブログやTwitterでコメント頂けると幸いです。
・作品のタイトル
『紡ぐ乙女と大正の月』というタイトルはよく考えられているなと。
「紡ぐ乙女」は主人公である紡のことで「大正の月」は唯月のことでしょう。
紡と唯月の物語というのを伝えつつ、紡が歴史や物語を紡いでいく印象を与えます。
おしゃれなタイトルで自分はありですね。
・紡が図書館で見つけた謎の写真
紡が図書館で見つけた謎の写真は物語に大きく関わってきます。
1巻の時点では、何が写っているかが明かされていません。
紡が未来に帰るカギは謎の写真が握っているのでしょう。
何かしらの条件を達成したら、写真に写っているものが分かるようになります。
写真に何が写っているかは作品を考察する要素の一つです。
・紡の選択次第で運命が大きく変化すること
紡の行動や選択次第で紡や唯月の運命はもちろん、その後の未来が大きく変わる可能性があります。
作中、紡は未来が変わることで唯月が被害に遭うのではないかと心配していましたね。
紡が唯月達にどう関わるか・どの選択が正解なのは『紡ぐ乙女と大正の月』を読む上でキーになってくるのかなと。
歴史や未来が変わるということは唯月が被害に遭う可能性があるのはもちろん、紡の家族や紡自身にも大きな影響を与える可能性も十分考えられます。
紡がいないことになるなんて可能性もゼロとは言い切れません。
紡のご先祖様は誰かも解き明かすことが重要になってきそうですね。
・紡のルーツ
紡のルーツを探っていくところも『紡ぐ乙女と大正の月』のカギになってくるのかなと解釈しています。
唯月の作る味噌汁を母親の作る味に似ている・懐かしい味だと言っていました。
それを踏まえると、紡と唯月は全く無関係と言い切れないのかなと。
紡のご先祖様が桜川女学校に通っていた可能性も浮かび上がってきます。
どうして味噌汁を懐かしいと感じたか、そこは物語を追う上で重要な部分の一つと言えるでしょう。
後、唯月の作る味噌汁が「紡と唯月の味」だと紡が口にするところは1巻の見どころの一つですね。
・紡と唯月の関係性
紡と唯月が互いに影響を与え、成長していく様子も『紡ぐ乙女と大正の月』を読む上で押さえておきたいところ。
目の前の困難を乗り越えるために紡と唯月が助け合っていきます。
時には、仲間達の助けを借りることも。
友達から家族へと紡と唯月の関係性が変わっていくところは作品の魅力と言えるでしょう。
ちなみに、紡は大正時代の銀座にタイムスリップするために変化を望んでいました。
紡は唯月の出会いを通して、変化しているのは確かです。
『紡ぐ乙女と大正の月』1巻に登場した場所のモデル
『紡ぐ乙女と大正の月』1巻に登場した場所のモデルを最後に紹介していこうかなと思います。
・末延邸
モデルは東京都目黒区駒場にある旧前田侯爵邸。
・桜川女学校
モデルは長野県にあった旧制松本高等学校。
信州大学の前身となった学校です。
ちなみに、旧制の松本中学校は現在、長野県屈指の進学校である松本深志高校として知られています。
・蜂須賀邸の門
モデルは阿波徳島藩主蜂須賀家の中屋敷門。
元々は港区芝5丁目にありましたが、現在は西澄寺の山門に転用されています。
・蜂須賀邸
モデルは長野県にある旧近衛文麿別荘。
内閣総理大臣を務めた近衛文麿氏の別荘で軽井沢町の文化財に指定されています。
・田村屋
モデルは銀座にある木村屋總本店。
創業者の木村安兵衛氏はあんパンを考案したことで有名です。
・資生堂ソーダファウンテン
現在の資生堂パーラーに当たります。
ソーダファウンテンは清涼飲料水を提供する装置のことです。
最後に
『紡ぐ乙女と大正の月』は大正時代の銀座を舞台に令和の女子高生である紡が時を越えた出会いをする様子を描いた百合漫画。
百合や大正時代の日本に興味がある方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
1話、1話、丁寧に描かれており、読み応え十分です。
今後の展開に目が離せません。
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