【感想】『ありおと』3巻~ホットで尊いクリスマスにメルトした~

女同士とかありえないと言っていた女の子が魅力的な女の子に百日間かけて徹底的に落とされていく様子を描いた『ありおと』こと『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』。

百日目に落とされても尚、可愛い女の子が落とされ続けていく様子は多くの読み手の心を鷲掴みに。

今回は『ありおと』3巻の感想や魅力などを語っていこうかなと思います。


基本情報

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タイトル『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』3巻
著者みかみてれん(@teren_mikami)
イラスト雪子(@aoiyukiko)
出版社SBクリエイティブ
文庫レーベルGA文庫
発売日2021年2月10日
コミカライズ版https://magazine.jp.square-enix.com/mangaup/original/arioto/
ISBN-104815608687
ISBN-13978-4815608682
配信【ブックウォーカー】etc

『ありおと』3巻の内容をザックリ説明すると、以下の通りです。

何と鞠佳のお母さんが数日間入院という波乱の幕開け。

絢は鞠佳を1人にさせないため、鞠佳と1週間一緒に過ごすことに!!

絢の予想外の行動に翻弄される鞠佳…

そして、12月24日は楽しいクリスマスパーティー。
クリスマスパーティーではとんでもないサプライズが待ち受けていた!

鞠佳と絢の運命はいかに。

そして、12月25日は絢の誕生日!!

鞠佳と絢の尊く、ホットな冬休みが今、幕を開ける。

『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』3巻の感想

『ありおと』3巻は1巻・2巻同様に面白かったですね。

読みやすく、濃厚かつ繊細なやり取りが展開されていました。

今から、表紙・帯・内容の順に感想を紹介していこうかなと。

表紙

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鞠佳と絢が温め合う姿が尊い…

頬を赤くしている感じが良いですね。

鞠佳の爪が綺麗なのも目を引く。

鞠佳をより美しくしている。

「女同士」など、オレンジ色の文字が温かい印象を与えているのポイントかなと。

極めつけは背景。

ピンク色の背景がまるで2人だけの空間といった感じがする。
良い感じだというのは分かった!

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『ありおと』3巻の帯も良いんですよ、これが。

超・尊い。(優勝)

シンプルで良い言葉ですね。

『ありおと』は超・尊いから読んでくれという先生方のソウルが伝わってくる。

帯のインパクトは1巻の頃から一貫しているような気がする。
帯が最後の一押しになることは往々にしてありますね。

『ありおと』以外だと、『観音寺睡蓮の苦悩』とか。

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『観音寺睡蓮の苦悩』の場合はそめちめ先生が高い評価を出していたなど、いろいろな理由が購入に繋がった。

絢が笑顔で「はい私が鞠佳さんを守ります」と言っている姿が描かれているけど、イヤイヤイヤイヤ!
むしろ、貴女が鞠佳さんを頂いちゃうんでしょ!と帯に向かって叫びたくなりますね。

「突然の同棲でも絶対安心!?」と書いてあるけど、面白さと尊さと濃厚さは約束されていた。

読み手の購買意欲を掻き立てる良い帯だった。

内容

1巻・2巻に負けず劣らずの内容の濃さ。

前述でも触れているけど、本当に面白い。

鞠佳の可愛いところを思う存分堪能できるし、絢のドSなところと繊細な一面が目を引きますね。

クリスマスが舞台だったけど、その寒さを吹き飛ばすくらい鞠佳と絢の百合はホットで尊いものだった。

みかみてれん先生が攻めまくってた。

グラップラー絢という単語が出てきた時、『グラップラー刃牙』かと言いたくなったのはここだけの話。

鞠佳がドロドロになっていましたね…

絢、恐ろしい子!

そして、絢のドSなところを十二分に引き出す鞠佳もヤバい。

濃厚なやり取りは愛がないとできないというのが分かった。

大満足な1冊でしたね。

『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』3巻の魅力

『ありおと』3巻の魅力・見どころを厳選すると、こんな感じに。

  • 鞠佳と絢の背徳感溢れるやり取り
  • 絢が鞠佳の爪を綺麗にするシーン
  • 絢の誕生日
  • カッコいい鞠佳が見られるところ
  • 鞠佳の家族の登場
  • 鞠佳と一週間過ごすことになった絢が葛藤するところ

人によっては「あそこは外せない」など、いろいろ感じる方も多いのではないでしょうか?
何かありましたら、コメント頂けると幸いです。

鞠佳と絢の背徳感溢れるやり取り

鞠佳と絢の背徳感溢れるやり取りが本当に濃厚!

鞠佳が絢に徹底的に落とされていく様子は本当にたまらない…

どっちが上なのかをハッキリさせる絢は強過ぎます。

アカデミックで屈服させるかと思いきや、フィジカルでも圧倒。
また、絢のエッジの利いた言葉の数々が鞠佳と読み手を滅多刺し。
絢、ヤバいよ…絢…としか言いようがありません。

ちなみに、「絢にかわいがられるだけのペットへと堕とされて。」は個人的にパワーワードでしたね。

鞠佳のものは絢のもの。

1巻で心身を侵食され、2巻では人間関係、3巻では鞠佳の家が絢に侵食されました。

絢が鞠佳の爪を綺麗にするシーン

絢が鞠佳の爪を綺麗にするシーンも見どころの一つ。

絢のメイド姿が見られるのに加え、鞠佳を大切に想っているのを実感することができます。

絢も普段から爪を綺麗にしているのは鞠佳を傷つけないため。

愛する人を傷つけたくないというのが伝わります。

鞠佳の爪を磨いている時間は幸せだったなのかなと。

ちなみに、一部の職業では普段から爪をかなり短くしているそうですね。
アイドルとかの握手会に行く際は爪を短くするみたいな話も聞きます。

普段から爪を磨いているからこそ、絢は鞠佳をドロドロに溶かせるのかもしれません。

絢の誕生日

絢の誕生日も『ありおと』3巻を読む上で押さえておきたいところです。

鞠佳達に祝福される絢は美しい。

尊いやり取りが見られます。

絢の優しいところも光っています。

誕生日プレゼントはもちろん、鞠佳。

カッコいい鞠佳が見られるところ

絢を傷つけられた時、鞠佳がカッコいいところも見せるシーンも外せません。

普段はチョロすぎな一面を見せる鞠佳。

ですが、大切な人を傷つけられた時の鞠佳は本当に強いです。

絢は鞠佳のそんなところも好きなのかなと。

鞠佳の家族の登場

鞠佳の両親が登場していたのも『ありおと』3巻の目玉の一つ。

鞠佳のことを大切に想っているのが伝わってきます。

鞠佳のお母さんが何かあったら相談するようにと鞠佳に言っていたのが印象的です。

また、鞠佳のお母さんと一緒に過ごせることが一番特別でその他のことは些細なことと言う鞠佳のお父さんは単純にカッコいい。
こういうところは鞠佳に受け継がれているのかなと思ったりした。

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みかみてれん先生の作品で家族に関するやり取りと言えば、『わたなれ』も印象的でしたね。

鞠佳と一週間過ごすことになった絢が葛藤するところ

鞠佳と一週間過ごすことになった絢が葛藤するシーンも押さえておきたいです。

絢もまた、鞠佳に翻弄されていたのが伝わってきます。

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『わたなれ』のれな子、『まれつみ』の茉優、『もし恋』の鳴と困った子が本当に多い。
いざという時に力を発揮するところも共通していますね。

最後に

『ありおと』3巻は寒さを吹き飛ばすホットなクリスマスを堪能できます。

絢によってドロドロにされる鞠佳・絢のハッピーバースデー・カッコいい鞠佳・頼りになる鞠佳の両親・予想外の波乱と見どころ満載。

今後の動向が気になるところですね。

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