【感想・考察】『君と綴るうたかた』8話~過ぎ去った貴方と現在の貴方に向けて~

2021年1月に1巻が発売され、2月に重版が決定した『きみつづ』こと『君と綴るうたかた』。

今回は『きみつづ』8話を読んだので、感想と強みとなる部分について解説します。


1.基本情報

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タイトル『君と綴るうたかた』8話
サブタイトル封を切る
作者ゆあま(@maymaymay7523)
掲載誌コミック百合姫2021年4月号
出版社一迅社
発売日2021年2月18日
ISBN4910137390416
ゆりひめピクシブhttps://comic.pixiv.net/works/7077
配信【ブックウォーカー】etc

『君と綴るうたかた』8話の内容

香織の手紙を読む決意をした雫。

手紙には、香織が小学校の頃にどんな想いを抱いていたか、そして現在の気持ちが綴られていた。

香織の気持ちを知った雫は香織と話し合うことを決意します。

雫からのメッセージを受け取った香織は雫の下へ。

『君と綴るうたかた』8話の感想

手紙の封を開けると、驚きの真実が飛び出してきましたね。

そうくるかといった感じが。

いい意味で裏切ってきたのは確か。

香織がどうして雫に近づいたのかとか今までいろいろ考えてきたことを思い出す。

雫が手紙の封を開けるのを恐れていたけど、自分もページをめくる度にドキドキしていた。

手紙ではいじめの件を触れられたくない件だったのかなと香織は書いていたけど、それはそうといった感じですね。
本人はいじめのつもりではなかった&騒動があった後の学校生活が地獄のようなものだったんじゃないかと考えると、大抵の人は触れられたくないと思うわけで…
人によっては大丈夫だという人もいるかもしれないですが。

前作の『イケシキ』も攻めていたけど、『きみつづ』もかなり攻めてくるなとしみじみ思う。

香織の手紙はインパクト抜群だったのは確か。

手紙の内容から察するに、香織は雫が何をしたのか・雫が残りの小学校生活をどう過ごしていたのかは知らなかったのでしょう。

雫に憧れを抱いていたとあったけど、それは本人に直接言うつもりだったのかなと。
憧れていたことだけでなく、手紙の内容全部。

手紙に隠されていた真実に驚かされつつ、9話に対する期待が高まる回だった。

『君と綴るうたかた』8話の強み

『きみつづ』8話は香織が雫にどんな気持ちを抱いていたか、どうして雫の過去を知っていたかが明らかになった回でした。

自分が思う『きみつづ』8話の強みとなる部分はこちらになります。

  • 扉絵
  • 香織と向き合うことに不安を覚える雫
  • 雫に残された一握の希望
  • 香織の手紙
  • 走り出す香織

人によっては他に見どころだと感じる部分や推したいシーンなどがあるかもしれません。
何かありましたら、コメントを頂けると幸いです。

扉絵

『きみつづ』8話の扉絵には、封筒を持った雫が水の底に沈んでいく様子が描かれていました。

「君に誠実であるために。」という一文が目を引きます。

香織に正面から向き合う・誠実になるという雫の決意を表しています。
雫の辛そうな表情も印象的ですね。

香織と向き合うことに不安を覚える雫

雫は香織と正面から向き合うのを躊躇っていました。

画面に何も映っていないスマホは雫の不安を表しているのかなと。
後は香織に対して心を硬く閉ざしている様子とか。

小学校時代の出来事が大きなトラウマになっていたのを踏まえると、雫が不安に思うのも無理はないです。

自分の知られたくないことを知っている人に何を言われるのか分からないという怖さは正直分からなくもない。

知らないままの方が幸せなんじゃと逃げの選択を取りたいと感じる方も多そうですね。
良い悪いは抜きにして。

辛い過去に向き合うことは想像以上の苦しさが生じる可能性があります。
今まで褒められ続けた雫にとっていじめ騒動の苦しみは想像を絶するものだったのでしょう。
それでも過去と香織に向き合う決意をした雫は凄いの一言に尽きます。

雫に残された一握の希望

香織は雫に残された一握の希望です。

雫の過去を知りつつも、雫の傍にいた香織。
そんな香織の存在が雫に勇気を与えました。

香織の優しい言葉の数々が沁みますね。

傷つくことかもしれないという不安を抱きつつも、雫は香織の手紙を読む決意をします。
分からないことを知るのは怖いと感じていたのが印象的でした。

「朝香さんに誠実であるために」というセリフは扉絵の「君に誠実であるために。」が頭に浮かびますね。

香織と正面から向き合うことで小学校時代の辛い過去を乗り越えられるのかなと。

香織の手紙

香織の手紙に書かれていた内容は『きみつづ』8話の核となっています。

手紙の内容をザックリ整理するとこんな感じ。

  • 香織が雫の過去をどうして黙っていたか
  • かつて雫に憧れを抱いていたこと
  • いじめの件についてどれだけ知っているか
  • 雫に直接会って話がしたいということ

小学校の時、香織は雫に憧れていたという真実が明かされました。

手紙の内容を見た雫は只々ビックリしていましたね。

想像していた内容と全然違っていたのですから、驚くのも無理はありません。

手紙の内容から察するに、香織は眩しかった頃の雫をもう一度見たかったのではないかなと解釈しています。
デートのために服を一式揃えたりしたのもその一環。

後は雫がいじめを行う人間だったのかを知りたかった部分もあるのかなと。

直接会って一体何を話すかが9話以降のキーになります。
過去のことはもちろん、現在の雫を見てどう思っているかも含まれているのでしょう。

走り出す香織

香織が雫の下に行くシーンも見どころの一つ。

雫に1秒でも早く会いたいという気持ちが伝わってきます。

そして、自分の気持ちを雫に伝えたいと思っていたのでしょう。

ちなみに、香織は雫からもうメッセージが来ないのではないかと半ばあきらめていたのかもしれません。

その証拠に雫からメッセージを受け取った際、目を大きく見開いていました。

最後に

『きみつづ』8話は香織からの手紙にスポットライトが当たった回。

雫が香織と正面から向き合おうとするところ・香織が雫の下へ駆けつけるところなど、いくつもの見どころがありました。

9話に対する期待が持てて、良い回に仕上がっていたのではないかと思います。

今後の展開が気になるところです。

最後に、1巻の重版決定おめでとうございます!

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