【感想・考察】『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』~過去と未来を描いた1本~

双子の姉妹とそれを取り巻く人間達の複雑な関係を掘り下げた『ふたごわずらい』。

2021年2月18日に『ふたごわずらい』の番外編である『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』が配信されました。

今回は『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』の感想と考察を紹介します。


基本情報

タイトル『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』
作者桜野いつき(@itsuki_sakurano)
出版社一迅社
発売日2021年2月18日
ゆりひめピクシブhttps://comic.pixiv.net/works/6859
配信【ブックウォーカー】etc

『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』の内容

『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』は『ふたごわずらい』本編の前日談と後日談を兼ねています。
『ふたごわずらい』をより楽しみたい・どっぷり足を突っ込みたいといった方はチェックしておきたい1本です。

収録内容は以下の通り。

  • 追憶
  • 消息
  • あとがき

『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』の感想・考察

『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』の感想・考察を「追憶」と「消息」に分けて紹介しようかなと。

追憶

「追憶」は中学校時代の麻紀先生と結・現在の麻紀先生と智絵先生について描かれている回。
まずは「追憶」の感想・考察について触れていきます。

感想

読んでて、セピア色といった感覚を覚えた。
本編の方はくっきりというかカラフルといった感覚が。

結はもちろん、中学生の頃の麻紀先生も可愛い。
読んでて、あんなに一緒だったのにって言いたくなる。

麻紀達を見ていると、人間関係って難しいなとしみじみ思う。

本当に考えることが多くて、面白いですね。
読み応え十分な話だった。

考察

「追憶」でポイントになってくるのはこの辺りではないかと解釈しています。

  • 結が優等生であろうとした理由
  • 結がきなこに愛情を注いでいた理由
  • 結がイメチェンをした理由
  • 見知らぬ人の飼い犬を見た時の麻紀先生

結が優等生であろうとした理由は将来の自分への投資から麻紀と一緒にいたいと変化しました。
自分の背中を追いかける麻紀先生に認めてもらい、寂しさを解消していたのかなと。

結は麻紀先生を尊敬していたとありましたが、誰かのために一生懸命になれるという自分には持っていない部分を尊敬していたと解釈しています。

結が愛犬であるきなこに愛情を注いでいた理由はきなこのためというより自分の幸せのためとありました。
そう感じたきっかけは麻紀先生がきなこは結と一緒にいられて幸せだったんじゃないかという一言。
結は本当にそうだったのかと悩むことに。

親友を利用していたとありましたが、きなこはもちろん、寂しさを解消するために麻紀先生も利用していたんじゃないかと感じていたのでしょう。

麻紀先生を利用していてそんな自分に嫌気が差したからイメチェンをして優等生であることを辞めたのかなと。

利用することで生じる罪悪感を感じなくて済みますし。

麻紀先生は結が何を考えていたか分からず、嫌いだと言っていたのも印象的です。
強いて言うなら、厳密な意味で同じ人はいない上、結のことを分かっていなかったなと。

麻紀先生が結と過ごした日々を振り返った後もポイントです。
見知らぬ人の飼い犬を見て、昔わがままな子に噛まれていたと智絵先生に言っていたのが目を引きます。
麻紀先生なりに接していたものの、結に拒絶されたことを遠回しに語っていましたね。

智絵先生は結のように噛まないでねと麻紀先生が言っていたのは高校入学と同じことを繰り返すんじゃないかとどこかで感じていたのかもしれません。
噛まないよと優しく答える智絵先生が印象に残ります。

麻紀先生と智絵先生はどんな未来を歩むのか気になるところ。
かつての麻紀先生と結と同じ結末を迎えるのか、それともそのままハッピーエンドを迎えるのか。

消息

「消息」は仲直りしたアコとこまちが後日、雪に誕生日祝いをする話。
ここでは、「消息」の感想・考察について触れていきます。

感想

アコとこまちに翻弄される雪が可愛いし、面白い。

アコとこまちの百合にドキドキした。

それにしても、アコはドSだわ。
雪を完全にメタっていましたね。

雪の可愛さとアコとこまちの百合を思う存分堪能できた。

それにしても、雪の口から関西弁が出るとは…

後、アコとこまちのエプロン姿は神。
尊いやり取りで読み手をノックアウトしてくるところもヤバい。

飛び出せサプライズといった感じで最初から最後まで楽しむことができた。
雪が大好きだという方は是非チェックして欲しい。

考察

「消息」でポイントになってくるのはこの辺りではないかと解釈しています。

  • アコとこまちのサプライズ
  • アコとこまちが帰ろうとする雪を引き留めた理由
  • 雪のお母さんの言葉の意味

アコとこまちのサプライズは「消息」におけるテーマの一つ。

雪の誕生日にケーキを作ったのはアコとこまちが仲直りできたことに対する感謝の気持ちを送りたかったからでしょう。

1ヵ月に渡ってケーキ作りの練習を行っていたのを考えると、納得のいく物を作るために何度も作っていたのが想像できます。

アコとこまちが雪を帰らせなかったのは一緒に遊びたいのに加え、気を遣わせないため。
アコとこまちは雪に気を遣わせ過ぎたと思ったのではないかと解釈しています。
もし、そのまま別れた場合、アコとこまちがやろうとしていることを雪に探られる可能性もゼロではないかなと。

雪のお母さんが雪は本当に良い友達を持ったと言っていました。
ここも「消息」を読む上でポイントになってきます。
本当に良い友達を持ったと言った理由として以下のものが挙げられます。

  • アコとこまちが雪を喜ばせるために準備していたこと
  • アコとこまちが来た時に雪が笑顔を見せたこと

雪の笑顔を見た後、雪のお母さんが優しい表情をしていましたね。

アコとのやり取りから察するに、雪の成績などは雪のお母さんに筒抜けなのも分かります。
アコと雪のお母さんとの連携、恐るべし。

最後に

『ふたごわずらい 番外編:追憶と消息』は本編の過去と未来が描かれており、読み応え十分です。

濃厚な百合が堪能できるし、考察し甲斐のある要素があったりといくつもの強みを兼ね備えています。

気になった方は是非堪能して頂きたいですね。

クオリティの高い話をいくつも打ち出してくる桜野先生の今後の動向に目が離せない。

この記事へのコメント