【感想・考察】『姫神の巫女』11話~「私に勝たせて」と言う媛子の真意~

2人の巫女が織りなす百合を描いた『姫神の巫女』。
殺し合う運命にある2人の巫女の百合は儚く美しい。

今回は『姫神の巫女』11話の感想と話のポイントについて紹介します。


基本情報

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タイトル『姫神の巫女』11話
作者介錯(@Kai_Seven_)
原案http://www.himegami.com/
掲載誌電撃マオウ2021年5月号
出版社KADOKAWA
発売日2021年3月27日
ISBN4910164110513
配信【ブックウォーカー】etc

『姫神の巫女』11話の内容

『姫神の巫女』11話は御霊鎮めの儀を終え、婚礼の儀式の準備に取り掛かる様子が描かれていました。

御霊鎮めの儀は媛子の勝利。
死んだと思われた千華音はなぜか東京の街にいた。
千華音は自分がなぜ生きているのか、戸惑いを隠せない。

『姫神の巫女』11話の感想

予想外の展開が連続して、一体どうなるんだ期待が膨らむ回だった。
早く続きが読みたいという気持ちが湧いてくる。
文句なしの内容だった。

媛子と千華音の戦いは見ごたえあったし、千華音の頭によぎる媛子の満面の笑み・倒れながら千華音の愛の告白をするシーンと感情が爆発しそうなシーンがいくつも用意されていたのは〇。
花が散るのと千華音が倒れるのを連動させる演出も心憎い。

千華音の儚さを上手く表現していたと思う。

千華音が媛子のために今後何をするのか気になって仕方がないですね。
千華音と媛子はもちろん、双磨はこのまま婚礼の儀をそのまま終わらせるなんてことはないだろうと言いたくなる。
奥深く面白い回で総じて自分は大満足。

御霊鎮めの儀の決着

御霊鎮めの儀の勝敗が決定したのは『姫神の巫女』11話における目玉のひとつ。
千華音が優位に立っていたものの、媛子が好きで殺すことができず、左手に持っていた隠し武器で千華音の点穴を狙った媛子の勝利です。

心臓を突くシーンを見て、『必殺仕事人』が頭に浮かんだのはここだけの話。
針で心臓を一突きにする際、レントゲンがですね…

戦いの中、媛子との思い出が蘇り、千華音を鈍らせていたのが印象的。
殺すチャンスはいくらでもあった気がしますし。
全てはまやかしとは言っても、媛子に対する想いはまやかしでも何でもなく、本物だったことは確かです。

千華音や媛子が刀を振り上げた時に稲妻のエフェクトが描かれていたのを見て、紫電一閃とはこういうことかと感じましたね。
御霊鎮めの儀のシーンで「こんな心無くなってしまえと自分の心を否定し続けながら」という千華音の心の声がありましたが、媛子も同じことを思っていたのかもしれません。

「私に勝たせて」という媛子のセリフが登場しましたが、セリフと11話のラストから察するに、千華音を死んだと見せかけ、東京に逃がす算段もあったのかなと解釈しています。
媛子を殺せないというのが分かっていることはもちろん、媛子が死んだら後を追うかもしれないと考え、点穴を突いて双磨達に千華音が死んだと思いこませたのでしょう。

千華音が倒れた後、媛子が意味深なことを言っていました。
おそらく、私が逃がしてあげるからみたいな言葉をかけたのかなと。

感想のところでも触れましたが、倒れ間際に千華音が媛子に愛の言葉を投げかけるシーンは11話の見どころなので、押さえて欲しいですね。

点穴とは

点穴は特定の経穴を衝いて経脈を遮断する技のこと。
身体の機能を封じたり、命を奪うために用いられます。

調べてみると、『NARUTO』でも点穴という単語が登場しているようですね。
点穴を突くことで相手の力をコントロールできるのだとか。
転がっている画像とか見る限り、東洋医学のツボのようなものでしょう。

『ハンターハンター』でウイングがゴンやキルアの精孔を開いて念能力に覚醒させたシーンとか『北斗の拳』でケンシロウが秘孔を突くところかが頭に。

中国武術で伝承される点穴は急所と重なるとのこと。
媛子も隠し武器で千華音の心臓を狙っていましたね。

内功いわゆる気功やチャクラなどが優れていると、点穴の効果を解除できるとのこと。
千華音が助かったのもその辺りが関係しているのかどうかも気になるところですね。

ちなみに、『ARMS』と呼ばれる漫画に登場するコウ・カルナギは全身のチャクラが開いていると言われ、常人離れした身体能力を発揮して主人公達を苦しめていました。
千華音も作中、抜群の身体能力を発揮しているのを考えたら、内功が優れている・チャクラが開いていると言われてもしっくりこなくはないかなと。
普段から鍛錬を行っているからこそ、媛子の下にすぐ駆けつけたり、九頭蛇達に勝利を収めることができたわけで。

婚礼の儀式

媛子は千華音に勝利し、婚礼の儀に臨むことに。

千華音の魂を大蛇神に捧げる際、「九層の九天」という言葉がありましたが、九天とは天界のことです。
中国では、天は九層になっていると言われています。
天を9つに区分したものを九天と呼ばれるそうですね。

『RELEASE THE SPYCE』では、敵組織のモウリョウの隠れ家でもある九天サイエンスという会社がありました。

状況から察するに、媛子は千華音が自分のことを殺せないと感じ、千華音を島から逃がすチャンスは魂を大蛇神に捧げるために死体を海に流す時と考えていたのでしょう。

だからこそ、点穴を突いて死んだと思わせる必要があったのかなと解釈しています。
気絶させても脈を触られて生きていることがバレたら終わりですし。
特に、頭の良い双磨とか。

点穴には機能を回復させることもできるのを考えたら、媛子は千華音を助けるために点穴を突くといったことも。

千華音は生きている

千華音は生きていることを不思議に思っていました。

媛子が逃がしたからでしょう。

媛子はあらゆる可能性を想定し、いかに千華音を外の世界に逃がすかを考えていたのかなと。
婚礼の儀式まであと6日とありましたが、それが千華音と媛子に残された時間です。

千華音は媛子を取り返すため、杜束島に乗り込むのでしょう。

最後に

『姫神の巫女』11話は予想外のサプライズがいくつも用意されていて、見応え十分な回に仕上がっていました。

千華音と媛子は一体どんな選択をするのか、今後の展開に目が離せません。

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