【感想】『私のシスター・ラビリンス』~積み上げられた時間と選択は分厚さに表れていた~

電撃G's magazineの読者参加型企画である『私のシスター・ラビリンス』。

読者の選択肢でキャラクターの運命が変化。
そして、1年の集大成が1冊の本という形になって発売されました。

今回は『私のシスター・ラビリンス』の感想などについて語っていこうかなと思います。


基本情報

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タイトル『私のシスター・ラビリンス』
著者みかみてれん(@teren_mikami)
挿絵Tam-U(@Tam_U)
企画・原案電撃G's magazine編集部(@gs_magazine)
掲載誌電撃G's magazine
出版社KADOKAWA
発売日2021年3月31日
ISBN-104049137224
ISBN-13978-4049137224
配信【ブックウォーカー】etc

『私のシスター・ラビリンス』の内容

『私のシスター・ラビリンス』のストーリーをザックリ説明すると、こんな感じ。

主人公の涼香は日本有数のお嬢様学校である麒美島女学院に転校。
涼香に待っていたのは麒美島女学院にある姉妹制度だった。
転校して早々に姉役に抜擢されることに。

涼香の前に現れた魅力的な6人の妹候補。
1年を通し、涼香は誰を妹にするのか。

『マリア様がみてる』・『Strawberry Panic!』といった作品が好きといった方に刺さるかなと。
テーマは「選択と決断」。
読者の選択が涼香の決断を後押しし、運命と物語を決定づけていました。
6人の妹候補と様々なイベントは涼香と読み手をラビリンスに誘います。

『私のシスター・ラビリンス』の感想

シンプルに読み応え十分で面白かった。

みかみてれん先生、流石ですね。

インタビューでTRPGを参考にしたとあったけど、自分は『ロマンシング サ・ガ2』というフリーシナリオを採用したRPGが頭に浮かんだ。
後は『スパロボ』とか『かまいたちの夜』とか。
いずれもプレイヤーの選択や行動、決断によってシナリオやキャラクターの待ち受けている運命が左右されるから。

単純に考えたら、6つのエンディングがあって、そこから何十パターンものがルートがあるわけで。
涼香や読者が選択・決断した1年が1冊の本に集約されていると考えたら、胸熱すぎる。
1年間の厚みもすごかったですね。

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これが百合のエアーズロックあるいはローストビーフ、はたまた厚切りベーコンと言ったところだろうか。

高く積み上がっているのはもちろん、1年間じっくり熟成された百合とシナリオを堪能できるのはひとつの魅力と言える。
先程、触れた『ロマンシング サ・ガ2』はエンディングの時にプレイヤーがどんな行動を行ったか年表で紹介されるのですが、『私のシスター・ラビリンス』は涼香達はもちろん、読者の年表といった感覚を覚えた。
ずっと追っている方だと、「あの時は○○を選択した」とか「ここは○○を選んだな」とかいろいろ感じていたのかなと。

ちなみに、『私のシスター・ラビリンス』の厚さは約2.5cm。

後、文化祭で涼香達がメイドの恰好をしてたのですが、読んでてメイド送りにされました。
可愛い女の子×メイド服って組み合わせは強烈ですね。
メイド服姿の涼香達がいるメイド喫茶、これが天空カフェテリアというやつか。

麒美島女学院のある離島はまさしくシャングリラ。

質と量の両方を兼ね備えた良質な百合だった。

ちなみに、パジャマパーティーのところは「†吸tie Ladies†」を流しながら読んでいたのはここだけの話ですね。

最後に

『私のシスター・ラビリンス』は多くの選択と決断の末に待っている尊い百合を拝める作品。

涼香とキャラクターの選択を1つの物語に落とし込むみかみてれん先生は凄いの一言に尽きます。
そして、キャラクターデザインのTam-U先生も涼香達を可愛く仕上げていたのも印象に残ります。

気になる方は一度チェックしてみてください。
涼香と涼香が選んだ子はもちろん、今回登場した2人の姉候補と5人の妹候補の進む道に素敵な人生が待っていると信じています。

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