【感想・考察】『アネモネは熱を帯びる』6話~「いつか」という名の約束~

不器用な少女達がいつか好きになる様子を描いた『アネモネは熱を帯びる』。
毎回、濃厚な百合が展開されており、読者の心を掴んでいます。

そして、話が進むにつれ、凪紗と茉白に変化が…

今回は、『アネモネは熱を帯びる』6話の感想とポイントになる部分について紹介します。


基本情報

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タイトル『アネモネは熱を帯びる』6話
サブタイトル特別
作者桜木蓮(@sakuragi_ren
掲載誌まんがタイムきららフォワード2021年6月号
出版社芳文社
発売日2021年4月23日
ISBN4910082710611

『アネモネは熱を帯びる』6話の内容

『アネモネは熱を帯びる』6話は、凪紗がハグを通し、茉白が特別な存在であることを実感する様子が描かれていました。

6話のテーマを挙げるとするなら、サブタイトルにもあるように「特別」。
凪紗の特別と茉白の特別にスポットライトが当たっていたのが特徴的です。
茉白の特別は、「いつか」という形で表現されていたのかなと。

茉白に対する想いと愛明に対する想いの違いについて描かれていたのもポイントです。

『アネモネは熱を帯びる』6話の感想

わがままの凪紗、うん悪くない。

濃厚かつ繊細な百合を堪能できて満足。

少しずつだけど、凪紗と茉白は変化していると思う。

この何とも言えない距離感が良いんだ。
近いけど、遠いといった感じの距離感。

好きと嫌いという相反する2つの感情が入り混じることで凪紗をさらに悩ませていたのかなと感じた。
作品のタイトルや話の中に登場するアネモネは、「はかない恋」・「あなたを愛します」・「真実」・「期待」・「あなたを信じて待つ」とかいろいろな花言葉があるけど、凪紗と茉白の関係ややり取りを上手く表現していると思う。
凪紗が茉白を好きになろうとするところはもちろん、凪紗と茉白のいう「いつか」が来るのを待っているところとか。
予想外の事態が起きると、2人の恋があらぬ方向に行きそうなところも。

ひとつ、ひとつの描写がとにかく強い。

今回の場合、茉白の満面の笑みとか凪紗が茉白とのハグの感触を確かめるところが特に。
凪紗、茉白の笑顔や言葉が凪紗の心を射抜いていた。
これで好きにならないわけが…

凪紗と茉白が目があった瞬間が尊く、たまらない。

今後どうなるのか期待が膨らむばかりだ。

『アネモネは熱を帯びる』6話の強み

『アネモネは熱を帯びる』6話を読む上でポイントがいくつか存在します。

話のポイントとなるのは以下の6つ。

  • 凪紗にとっての愛明
  • 愛明の指摘
  • 凪紗と茉白の目が合った瞬間
  • まだ先のことが分からないと茉白
  • ハグをお願いする凪紗
  • 「いつか」が多い凪紗と茉白

凪紗にとっての愛明

愛明が凪紗に茉白がハグをしていたことを問いかけるところから話がスタート。

『アネモネは熱を帯びる』は、凪紗と茉白に加え、愛明も物語の根幹に関わっています。

愛明は、凪紗にハグをお願いしていました。
凪紗は愛明とハグした際、茉白の時とは全然違うと感じていたのがポイントです。

愛明は、凪紗に茉白は特別なのかと指摘します。

これは、その通り。

茉白しか見えていないといった感じも。

3話の時、凪紗は愛明の名前すら覚えていませんでした。
特別な感情どころか関心も持っていない、そんな印象を受けます。

凪紗のことをなぎなぎと呼ぶ愛明とは対照的です。

好きとか嫌い以前に無関心。
温度差みたいなものを感じなくはありません。

愛明の指摘

愛明の指摘に戸惑う凪紗も見どころのひとつです。
前述でも触れていますが、茉白は特別という指摘。
凪紗は一体どういうものかピンと来ていない感じでしたが、愛明はそれに気付いているのかなと解釈しています。
今後、愛明が凪紗と茉白にどう接するかが今後のポイントになってくるのかなと。

凪紗は、教室で愛明の言う「特別」や茉白に対するトラウマについて考えていました。
好きとは真逆の感情である嫌いについて。
まだ好きになれていないのかと悩んでいるものの、愛明に比べて距離が近いのは確かです。
嫌いという感情を抱いているということは、茉白に関心があるということ。
関心があるなしでは距離感や接し方も全然違ってきます。

ひょっとしたら、嫌いの反対も無関心なのかなと。
1話の時、愛明は凪紗の心を抉る言葉を投げかけていました。
怒りは感じていたものの、3話になるまで名前を覚えていないくらいには無関心だったのが印象的です。
いつ名前が明らかになるんだろうと気になっていた自分がここにいます。

そういった部分も、茉白は特別な存在かどうか、愛明は特別な存在かどうかを上手く表現しているのかなと。

1話で登場したメインキャラの名前が3話で明らかになるというのは珍しい感じがします。

それ程までに無関心だと言われたら、しっくり来ますね。

凪紗と茉白の目が合った瞬間

凪紗と茉白の目が合った瞬間は、『アネモネは熱を帯びる』6話における見どころのひとつです。
保健室でも目を合わせることができなかった凪紗が茉白と目を合わせられるようになったのは、大きな変化と言えます。

それも自然に。

好きになろうと思えば思う程、余計に目が合わせられなくなるのかなと解釈しています。
ひょっとしたら、好きになろうとするよりも自然に好きだと感じられるようになるのが大切な気が。
好きという気持ちは、もうすでに凪紗の中にあるような。

まだ先のことが分からないと茉白

茉白が進路調査のプリントをまだ出していないところにもスポットライトが当たっていました。
先のことが分からず、どうなりたいか分からないとのこと。

強いて言うなら、凪紗ともっと仲良くなりたいといったところでしょう。

未来のことを考えられるだけの余裕がない面も。

ハグをお願いする凪紗

凪紗と茉白のハグは超強力です。

凪紗が恥ずかしがりながらお願いするところもそうですが、茉白が優しく包み込むところも只々ヤバい…

再会した時とは違うと、凪紗が実感していたのも印象的。

「いつか」が多い凪紗と茉白

凪紗と茉白の間には、たくさんの「いつか」が存在します。

今回、果たされた「いつか」は顔を合わせることと凪紗が茉白を名前で呼ぶこと。

「いつか」は、凪紗と茉白を繋ぎ合わせる重要なものなんだなと実感することができます。

その「いつか」がある限り、茉白は未来を生きようとできるのかなと解釈しています。

「いつか」が訪れるまでの時間も『アネモネは熱を帯びる』の魅力なのかもしれません。
理由は、「いつか」が達成されるまでに様々なやり取りや変化が存在するからです。

どれだけの「いつか」を経て、凪紗は茉白を心の底から好きだと言えるのか気になるところ。

最後に

「いつか」が訪れるまでの時間も6話は、凪紗と茉白の「いつか」が2つ達成されたのに加え、凪紗が茉白に抱く特別な想いについて掘り下げられていました。

今後、どのような展開が待っているのか気になって仕方ありません。
早く続きが見たいですね。

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