【感想・考察】『今日はカノジョがいないから』4話~風羽子に逆らえない~

『今日はカノジョがいないから』4話の感想に加え、ポイントになる部分について語っていきます。

作品をおさらいしたり、触れるきっかけになれば幸いです。


基本情報

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タイトル『今日はカノジョがいないから』4話
サブタイトル秘語
作者岩見樹代子(@okome103)
掲載誌コミック百合姫2021年11月号
出版社一迅社
発売日2021年9月18日
ISBN4910137391116
配信【ブックウォーカー】etc

『今日はカノジョがいないから』4話の内容

『今日はカノジョがいないから』4話は、七瀬と付き合っていることを知られたゆにが風羽子にピアスホールを開けることをお願いされる話。

加速していくゆにと七瀬のすれ違いと風羽子の浸食。
ゆには、風羽子に追い詰められていく…

果たして、人には言えない秘密の三角関係の行く末は。

『今日はカノジョがいないから』4話の感想

風羽子がゆににグイグイ行く感じ、ヤバいですね。

ゆにと七瀬の記念日にまで侵食していく感じ。
背中に何かが走るような感覚を覚える。

ゆにが風羽子の言動にハマっていくところもヤバい。
七瀬は、一体何をしているんだ・何を言っているんだという感覚が大きくなってくる。

ゆに達のひとつひとつの言動に厚みを持たせつつ、ゆに達の百合をより魅力的なものにしているなと感じた。

ネクター並みにドロッと濃いけど、どこか甘いみたいな。
一度ハマると、癖になる甘さ。
ゆに達の百合・心理描写の見せ方・ゆに達のクローズアップの仕方・緻密に描き込まれた背景描写と話の線をより太くする要素が揃っている。

そういえば、1~3話で触れてなかったけど、ゆにの心理状態を表すために吹き出しの色を変えているところもヤバいなと思う。
ゆにが安心していたり、落ち着いている時は吹き出しが白いのに対し、不安や苛立ちとかを感じている時は吹き出しが黒になっていた。

3話の時、七瀬が中学時代に好きな子がいたことをカミングアウトするシーンでも黒から灰色、灰色から白と七瀬の心理状態を見事に表現していましたね。
それに対し、ゆにが七瀬に中学時代の好きな子と一緒にしないでと叱責する際、吹き出しが黒かったのもポイント。
自分は弱くないと言った時の吹き出しが透明だったのは、ゆにの純粋な気持ちを表しているようでした。

ゆに達の百合をより魅力的なものにするため、細かなテクニックや見せ方が取り入れられている点は『今日はカノジョがいないから』の強みですね。

吹き出しひとつ取っても、岩見先生の凄さが分かる。

それにしても、ゆに達の関係は話が進むたびにより複雑になっていくなと。
ゆにのヤバさとキャラクターの魅せ方が光る回だったと思う。

ゆにと七瀬は、本当どうなるんだろうか…

七瀬、違うそうじゃないという気持ちがハンパない…

風羽子のリサーチ

『今日はカノジョがいないから』4話は、風羽子のリサーチ能力が光る回でした。

浴衣の写真を見る→祭りと花火大会を全て検索→SNSの投稿内容からどのイベントを楽しんでいるか特定

と頭の回転が速いです。
しかも、ゆにと七瀬のキスシーンを目撃と運の良さも持ち合わせています。

風羽子の手にかかれば、窓からの風景やSwarmとかで生活範囲も簡単にバレてしまいそうですね。

「夏目七瀬と隠れてキスしてるなんて♡」と嬉しそうに話していましたが、吹き出しからも風羽子のテンションが上がっているのが伝わってきます。

「夏目七瀬と隠れてキスしてるなんて♡」に使われている吹き出しはほぼ透明。
ちょっとぼやけた色といった感じがします。
ゆにの秘密を知ることができた嬉しさがあるのに加え、風羽子の小悪魔的な部分も表しているのかなと。

純粋な嬉しさだけなら、3話でゆにが自分は弱くないと言った時のセリフ同様に透明だったと思います。
その後、風羽子はゆにに人には言えない「お願い」をするわけで。

目を見れば、ゆにに夢中というのが十分伝わってきます。

風羽子の「お願い」

七瀬に嫌われたくないゆには、精神的に追い詰められていき、風羽子になんでもするから七瀬との関係を内緒にして欲しいとお願い。

風羽子は何の条件もなしに内緒にしても良いよと…

と言うわけありません。

風羽子に逆らえない状態に。
ちなみに、ゆにと風羽子を見守る月は綺麗だったような。

風羽子の「お願い」は、「風羽子にピアスホールを開けること」

ゆにはそんな風羽子の「お願い」に拍子抜けしていました。
慣れているし、良いだろうと感じていましたが、そんなことありません。

ピアスホールを開けるという行為は、ゆにの印を風羽子につけるということ。

ゆにと同じ印を共有するようなものです。
ゆにとお揃いのピアスを付けた日には…

七瀬の怒りの炎が燃え上がるのかどうか。

ちなみに、ゆにに再度ピアスホールを開けて欲しいと「お願い」した際、吹き出しが黒くなっていました。

セリフ自体、愛嬌はあるものの、目は笑っていません。
逆らったら許せない、ゆには自分のものだといった雰囲気を醸し出していました。

しかも、ゆにと七瀬の記念日にお願いするという黒さ。
まるで、ゆにと七瀬の記念日に自分の印をつけるかのような。

ゆにがピアスホールを開けるお礼にゆにと七瀬の記念日に自分の印をつけてあげるよと言っているようなものです。

ゆにと七瀬の記念日だというのを分かって言っているところがズルい。
風羽子の言葉に重みが増します。

ゆにと七瀬の記念日は、ゆにと七瀬と風羽子の記念日に変わると考えたら、背中に電流が走りそうです。

ゆにの顎クイは、ズルい…

ゆにと七瀬の記念日

ゆには、七瀬との記念日を心待ちにしていました。

サブタイトルの「秘語」は、ゆにと七瀬の記念日という側面を持ち合わせているのかなと。
後、あるとしたら、風羽子の「お願い」とか。

ゆにと七瀬の記念日はゆにと七瀬だけの秘語と言っても過言ではありません。

七瀬が3ヶ月記念日のメッセージを送った際、ゆにのテンションが上がっていたのが印象的です。

ゆには、半年記念日も七瀬からメッセージを送ってくれるだろうと淡い期待を抱いていました。

ただ、そんなゆにの期待むなしく、七瀬は半年記念日のことに気付いていない様子。
ゆにと七瀬の距離がさらに広がる結果に。

七瀬の予想外の言葉に戸惑うゆにも印象的です。

スタメンに選ばれた七瀬

七瀬がゆにに自分が試合のスタメンに選ばれたことを嬉しそうに伝えるシーンも見どころのひとつ。

ゆにが嬉しそうにしているところから、純粋に嬉しかったのだというのが伝わってきます。

ゆにに自分の活躍する姿・カッコイイ姿を見せられるという嬉しさがあったのでしょう。
今まで部活を頑張ってこれたのも、全てはゆにに自分のカッコイイ姿を見せたいため。

七瀬が可愛いと感じるゆにも可愛いですね。
デフォルメキャラを魅力的に描くところも単純に凄い。

七瀬は、いつも理解してくれてありがとうとゆにに伝えていましたが、違うそうじゃない感が…

七瀬のサプライズがゆにと七瀬の歯車をさらに狂わせることになろうとは…

ゆにの理解者

ゆにの一番の理解者は、七瀬ではなく風羽子。

ここぞという時にゆにを助けたり、ゆにの望みを七瀬に代わって叶えていました。

まるで、自分がゆにの一番の理解者だと言わんばかりに。

ゆににピアスホールを開ける日を指定した際、七瀬との半年記念日だよねと聞いているような感覚を覚えます。
約束だよという風羽子の一言に重みがあります。

最後に

『今日はカノジョがいないから』4話は内容が濃く、ゆに達の関係がより複雑なものになっていました。

5話以降、一体どうなるのか。

今後の展開に目が離せない。

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