【感想・考察】『私の推しは悪役令嬢。』16話を1から10まで振り返る

『私の推しは悪役令嬢。』16話の感想と考察を語っていきます。

話をおさらいまたは作品に触れるきっかけになれば幸いです。


基本情報

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タイトル『私の推しは悪役令嬢。』16話
サブタイトル中庭事件
漫画青乃下(@aonoesu)
原作いのり(@inori_narou)
キャラクター原案花ヶ田(@Lv870)
掲載誌コミック百合姫2022年2月号
出版社一迅社
発売日2021年12月18日
魅力
  • レイとクレアと黒百合が描かれた美しい扉絵
  • 貴族・平民・教会の関係性など難しいテーマを上手く描いているところ
  • レイに気遣われたクレアのデレが見られるところ
  • レイのクレアに対する愛がしっかり伝わってくるところ
ISBN4910137390225
小説家になろうhttps://ncode.syosetu.com/n8792em/
配信【ブックウォーカー】etc

『私の推しは悪役令嬢。』16話の内容

『わたおし。』16話は、平民運動編の幕開け。
創立記念祭の時に平民運動家の学生の活動がより活発に。

学院騎士団の面々も平民運動を問題視。
バウアー王国が抱えている問題を目の当たりにするクレア・クレアと一緒にいることを望むレイ・平民もバウアー王国にしっかり貢献していると主張するセイン・バウアー王国が変わると感じているユー。

それぞれの想いが交錯する中、ユーのお付き・ディードが平民運動家の学生を手打ちしてしまう。

新たな争いの火蓋が切って落とされた。

レイの悪夢

クレアが遠くに行ってしまうという悪夢からスタートと一体何事!と言いたくなりましたね。

レイの言葉を察する限り、何度も同じ夢を見続けているのが分かります。
今のままだと、夢と同じ結末が待っているといったところかなと。
本来のシナリオでは、クレアが報われないですからね…

新章の始まりにしては、インパクトがありました。

夢と同じ結末とはいかないとはいえ、大きな戦いは避けられないのでしょう。

扉絵の百合

扉絵は、カッコいいと美しいのコンボ。
レイとクレアの魅力的な姿を堪能できたのが良かったです。

後、扉絵に描かれていた黒百合が印象的。
3巻の特典のリーフレットに白百合が描かれていたからでしょう。

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黒百合と白百合の花言葉をまとめてみました。

 花言葉
黒百合復讐・呪い
白百合純潔・高貴

こうして見ると、扉絵の黒百合が不吉な予感を感じさせますね。
呪いはレイの悪夢とクレアと別れるというバッドエンド、復讐は平民運動家の活動とディードの手打ちに対する復讐を彷彿させます。

貴族・平民・教会の関係

貴族・平民・教会の関係性にフォーカスが当てられていたのも16話の見どころだと思います。
想像以上に複雑だなと感じました。
貴族・平民・教会の関係性を見ていると、設定がよく練られているのが分かります。

クレア曰く、バウアー王国の成り立ちには、バウアー家とバウアー家に下った有力豪族が関わっているとか。
バウアー家に下った有力豪族が現在の王国貴族とのこと。

平民がバウアー王国に貢献したのかとクレアが言っていましたが、「それはあかんやろ…本来のシナリオで悲劇的な最期を迎えたのも分からなくは」といろいろ感じることがありましたね。

さすがのセインも叱責。
本来のシナリオでも同じようなやり取りがあったのか気になるところです。
もし、そうだとしたら、セインの叱責がクレアが悲劇的な最期を迎える一押しになっていたのかもしれません。

セインは、納税も立派な貢献だとハッキリ言っていたのが印象的。
上手いこと言えませんが、互いが助け合うことで国は成り立つと言いたかったのかなと解釈しています。
知的水準や義務などの問題で貴族と平民の隔たりが大きいと言っていたのを察するに、バウアー王国王立学院はその隔たりを少しでも無くす役割があるのかなと。
レイのように、何か卓絶したものを持っている人間が国を発展させることを願っている貴族はいるのかどうかも気になったりします。(セインやユーはそれを願っているのかなとか

教会という新たな勢力の登場も新たな戦いを予感させますね。
大きな力を持っているからこそ、ロッド達も焦るわけで。
貴族VS平民&教会は、さすがに貴族の部が…

自由にすれば良いとユーは言っていましたが、平民運動家の考えに賛同した人間が増えたらどうなるか?平民運動家の学生達やその協力者達が知識や技術を付け出したらどうなるか?
クレアやユー達が想像している以上に平民運動家は大きな力と志を持っていると思います。

仮に平民運動を成功させて、自分達がトップに立った後、国を良い方向に持って行けるかどうかの保証はし兼ねますが…
いろいろなものに飲み込まれて同じ過ちを繰り返す可能性もゼロとは言えませんし。

レイの気遣い

レイがセインに叱責されたクレアを気遣うシーンは、外せません。
いつものクレアが素敵だと言われて嬉しそうでしたね。

クレアのデレが尊すぎた…

クレアは1人で何か考えているようでしたが、一体何を考えていたのか気になるところ。
平民運動家や教会の動きよりもセインに叱責されたことの方を気にしているような。
好きな人に厳しい一言を言われたのは堪えていそう…

レレアもクレアを気遣っているのも印象的です。

ユーの主張

教会勢力の血が流れているユーとのやり取りも見どころのひとつなのかなと。

ロッド達の複雑な家庭事情について掘り下げられていましたね。
ユー次第で貴族・平民・教会のパワーバランスが崩れてしまう感じがします。

平民に教育を施せば政治ができると考えています。
貴族制が無くなる未来を見ていたのも印象的でした。

ユーは、貴族制が無くなる未来を実現させるために動いている感じが。
共和制を目指していると言った方がしっくり来ます。

貴族制を無くすためには、政治の仕組みはもちろん、教育制度の見直しとやることがたくさんありそうです。
教会勢力に対してどのようなアプローチを行うかも気になるところ。

お金の重み

『わたおし。』16話では、お金の重みについて描かれていたのにもビックリしましたね…
生々しいというか。

クレアと平民運動家とのズレ、貴族と平民とのズレを感じさせますね。
レーネがひったくりに遭った際、クレアがはした金と言っていたのが印象的。
平民達にとっては、ひったくられた1万G(ゴールド)は大金です。

本来のシナリオだと、こういった言動が積み重なって、後の結末に繋がったのかなと。

賃金を上げれば良いじゃないかと言っていましたが、それができたら苦労しないといった感じでしたね。
お金の価値観や賃金に関するやり取りを見て、中々重いなと感じるばかり。

ちなみに、作中登場したパピルスと羊皮紙は、古代エジプトで使われた筆記媒体ですね。

レイの望み

レイがクレアの父親・ドルに一体何を望んでいるかを答えるシーンも外せません。

クレアと一緒にいられたらそれで良いと言っていたのが印象的。

クレアのことが好きだということを真正面から伝え、自身の信念を貫くレイが尊くカッコよく映ります。

ドルもいろいろ察したという感じが。

レイのクレアに対する愛情が深いというのが分かるシーンでしたね。

緊張感もしっかり表現されていたのもポイント高いです。

尊さとひりつく感じをひとつのシーンに落とし込むのは凄いの一言に尽きます。

クレアと一緒にいるため、いろいろ下準備を行っているということでしょう。
全ての点がひとつの線になる時は、一体いつなのか。

ディードの手打ち

ユーのお付き・ディードの手打ちで次回に続くという驚きのラスト。

原作を読み進めている方の中には、ディードは何かやらかしそうとか思ったりしたのかなと。
レーネがメイドについていろいろ講義していた時、不満げな表情を見せていたシーンがなぜか頭に浮かびますね。

手打ちするのも不思議ではないような。

理由はどうあれ、ディードはとんでもないことをしたなとしか言いようがないですね。

ユーはもちろん、ロッドやセイン、ユーのことを想うミシャにも危険が及ぶ可能性があるわけで。
ディードの責任は、ユーの責任。
そう考えたら、ユーと関わりがあるミシャにも怒りの矛先が向けられてもおかしくない気がします。

過激な考えかもしれないですが、ユーやディードに責任を取らせるためにミシャを人質に取るという最悪な展開がなぜか頭に浮かびました。

平民運動家が一体どんな行動を起こすのか。
ミシャが持っているお菓子を見て、同じ平民なのに貴族のように贅沢するとは何事だとか言いそうとかいろいろ勘繰ってしまいますね。

最後に

『わたおし。』16話は、重めのテーマを取り上げつつもレイのクレアに対する想いが本物だというのを実感できる回。
新章の幕開けにふさわしい回でした。

レイとクレアが一体どんな行動を起こすのか気になるところ。

それにしても、12月は3巻と原作1巻の紙媒体が発売されるなど、いろいろなことがありましたね。

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