【感想・考察】『私の推しは悪役令嬢。』17話でレイがレーネにクレアを任せた理由について

『私の推しは悪役令嬢。』17話の感想と考察を語っていきます。

話をおさらいまたは作品に触れるきっかけになれば幸いです。


基本情報

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タイトル『私の推しは悪役令嬢。』17話
サブタイトル中庭事件
漫画青乃下(@aonoesu)
原作いのり(@inori_narou)
キャラクター原案花ヶ田(@Lv870)
掲載誌コミック百合姫2022年3月号
出版社一迅社
発売日2022年1月18日
魅力
  • クレアの表情変化を上手く描いている点
  • レイがクレアにおねだりして頭をワシワシしてもらう姿
  • レイ・クレア・レーネの信頼関係・距離感を上手く描いている点
  • ダークヒーローを感じさせる描写がカッコいい
ISBN4910137390324
小説家になろうhttps://ncode.syosetu.com/n8792em/
配信【ブックウォーカー】etc

『私の推しは悪役令嬢。』17話の内容

『わたおし。』17話は、中庭事件を解決させるためにレイやクレア達が奔走する様子が描かれていました。

月夜の学院に現れる怪しい影。
レーネにクレアを任せたレイは、中庭事件の元凶の1人・ランバートを止めるために1人で戦いに挑む。

果たして、レイは、ランバートを止めることができるのか。

クレアの心理描写が秀逸

キャラクターの表情変化に目を見張るものがありましたが、個人的にはクレアの表情変化が印象に残りました。

喜怒哀楽を上手く捉えていて、物語に深みを与えていたと思う。
マットの放ったキツイ一言に怒りを表すところやディードの処分の軽さに愕然とするところ、ロッド達に結束を促した時の頼もしい表情とリアクションが豊富だった。

特にディードの処分が軽いことを知った時とマットの悲痛の声を聞いた時の表情が印象的。

最初は、マットに怒りを表していたけど、悲痛な声はクレアに響いていた。

中庭事件は、クレアにとって大きな影響を与える出来事だったのではないかと解釈している。
レイやマットがいなかったら、ディードの処分が軽すぎると感じたり、平民の悲痛な叫びを汲み取ることは無かったのかな。

マットの叫びを聞いた後のクレアは、いつも以上に優しかった気がする。

レイのおねだりがヤバい

学院の生徒をフォローする前にレイがクレアに頭を撫でて欲しいとおねだりするシーンも見どころのひとつ。

尊いと感じつつも、閑話休題的な印象も受けた。

クレアがレイの頭をワシワシするシーンは癒し。
撫でられたレイの顔がツヤツヤしていた。

人を力強くワシワシするのは、クレアか『ラブライブ!』ののんちゃんか。

レイがレーネにクレアを任せた理由

17話の終盤でレイはクレアを眠らせた後、レーネにクレアを任せていました。

レーネに任せた理由は、クレアが最も信頼している相手である点に加え、レイはレーネを信じているから。
クレアだけでなく、レーネのことも好きだからクレアを任せることができるのかなと。

クレアのためなのはもちろん、レーネのためといった感じが強いですね。

レイがクレアが好きかとレーネに問いかけていましたが、好きならクレアの傍にいて欲しいと言ってるようでした。

レーネがレイの後ろ姿を見て、「まさかあなたも」と意味深な言葉を投げかけていたのも印象的。

レイの言葉に重みがありましたね。

本来のシナリオ・今後訪れるであろう未来を変えようとしているのが伝わってくる。

レイ・クレア・レーネの距離

レイがクレアに部屋から出ないでくださいと言ったシーンで描かれていたレイ・クレア・レーネの距離もポイント。

レイとクレアには光が当たっていたのに対し、レーネには当たっていなかった。
もっと言えば、レイとクレアの横に窓が描かれていたのに対し、レーネの横は壁だった。

この描写を見ていると、レイ・クレアとレーネの間に距離があるなと感じさせる。
こういったギミックは、個人的に好き。

レーネに影が落ちると言えば良いのか暗闇の中を彷徨っているといった感覚を覚えますね。
理想の場所には、大きな壁があるといったところだろうか。

極めつけは、部屋に出ないで欲しいというレイのお願いを拒否したクレアにレイがどうしてもダメですか?と問いかけるシーンだ。

1つの窓の下にレイとクレアがいました。
これは、レイとクレアが限りなく近いことを表しているのではないかと解釈している。
これまでの過程を経て、レイとクレアの距離は確実に縮まっているのは確か。

距離が縮まっていることを表した描写と言っても過言ではない。

『わたおし。』17話は、レイ・クレア・レーネの距離を掘り下げた回だと捉えている。

ちなみに、レイが学院の門が破られると言った時、目元が描かれていなかったのもポイント。
ここは、読者の想像に委ねる部分だ。

破られると言った時の表情をよく見ると真剣な表情をしている。
レーネがレイに何を知っているんだと問いかけた時、レイは優しくも辛い表情をしているように見えた。
影を描くことでレイの辛さを表しているように思う。

今後、訪れるであろう未来になって欲しくない。
そういった印象を受けますね。
「Revolution」という名の世界・シナリオライターという名の神が描いた結末を知っているレイ、いや大橋零だからこそ、そう感じるのでしょう。

「Revolution」が好きだから。

そして、クレアを心から愛しているからこそ。

窓を使った演出と言えば、『ラブライブ!スーパースター!!』が記憶に新しい。
6話の時、ダンスの大会に参加するちぃちゃんの下に駆けつけたかのんちゃんがエモかった。

月夜に現れた怪しい影

夜の学院に現れた怪しい影。
16話の扉絵にも描かれていましたね。
頭巾を闇に見立てているところは本当に上手いなと思う。

学院という名の摩天楼に降り立った怪しい影は、まるでダークヒーローのようだ。
ちなみに、自分はダークヒーローと聞くと、Dr.ドゥームが頭に。

ニヤリと笑うその顔は、見ていて悪そうだなと感じますね。

『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』のE・HERO(エレメンタルヒーロー)フレイム・ウィングマンやD-HEROの初登場シーンとかを思い出したりする。
バックの月が不気味な感じを際立たせている。

17話に仕掛けられたギミック

Twitterでいのり。先生や青乃下先生がローレックの表情について触れていました。

険しい表情をしているけど、左目を隠すと弱々しい感じになると。
さすがのローレックでも大勢の平民が押し寄せたら、不安になるのでしょう。
傷つけたら、さらに溝が深まり、事態が悪化するわけですし。

ちなみに、自分は左目だけでなく、右目だけ隠すとどんな表情になるのか試したりしていた。
そうすると、ちょっと怖く見えた。

ローレックの中にいろいろな感情が入り乱れているんだろうなとしみじみ感じましたね。
指示を出すシーンでは、不安を押しつぶそう・見せるわけにはいかないといった感じが伝わってくる。

マットの主張

マットとディードが揉めたのは、ユーのこと。

ユーに近づくなと言われて、王侯貴族は平民から税を吸いあげるだけの寄生虫だとキツイ言葉をぶつけたのが引き金でした。
そう思うのは分からなくもないけど、平民に寄り添っているユーのことを思うと言い過ぎだと感じた面もある。

ディードが怒るのも無理はない。
忠誠を誓っているユーに対する最大の侮辱だと捉えたのでしょう。

自分もディードの立場なら、怒りを隠すことができないと思う。

大ケガを負ったものの、マットの行動は、決して無駄ではない。
なぜなら、悪役令嬢の運命を辿ることになるクレアの心を動かしたのだから。

マットの声は、国に大きな一石を投じた。

それに、マットが近づかなくても、どの道、ユーの方からマット達に近づくと思う。
国をより良い方向に変えるために。

ディードの主張

ディードは、ユーの悪口を言われ、怒りを抑えられなくなったことをユーに告白していました。
杖を抜いたのはポーズのつもりで制御が効かず暴発したと。

ランバートは不備を確認できなかったと言っていましたね。

ユーのことを悪く言われ、怒りを抑えられなくなったというのは分かりますが、理由がどうであれ、今回のことは許されません。

杖に不備があったとしても、マットを傷つけたことに変わりないのですから。

杖を出さなかったら、また違った展開になっていたのかもしれません。
いろいろな意味で複雑な事件でした。

ディードの処分が1週間の謹慎になったわけですが、そこには教会も絡んでいるようですね。

最後に

『わたおし。』17話は、レイとクレアの百合はもちろん、各キャラクターの表情変化や距離感、主張などを上手く落とし込んだ回。

レイとランバートが対峙するわけですが、一体どうなることか。

18話も見逃せません。

先取りしたい方は、原作をチェックしてください。

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