彩花と空が付き合うまでの時系列について

『ロンリーガールに逆らえない』の彩花と空が付き合うまでの過程を時系列にまとめてみました。


彩花と空が付き合うまでの時系列

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彩花と空が付き合うことになったのは、16話。
というわけで、1~16話までの彩花と空が歩んだ軌跡を時系列にまとめることに。

話数主な出来事
5話・8話(回想)中学時代、自販機で彩花と空がジュースの交換を行う。空は彩花のことを好きになる。空の両親は離婚していなかった。
1話彩花と空と再会。江川先生との会話を見られ、空のお願いを聞くことに。空の両親は離婚していた。
2話空が学校に登校するようになる。彩花と空が一緒に帰る。帰り道にゲームセンターに立ち寄る。空の取ったPスケが4話に繋がる。
3話彩花が空の家にお泊り。空の家庭事情に触れる。空が家に両親がいないことを明かす。彩花は空のことをもっと知りたいと感じるようになる。
4話彩花がハリネズズを空にプレゼント。彩花が空のことをちょっと可愛いと感じるなど、変化を見せる(ちょっとじゃない、すごく可愛い)。結菜達が彩花に空のことを言及する。
5話空が彩花達とお昼ご飯を食べるようになる。彩花達が遊園地に行く。空が彩花の中学時代のことを語る。
6話和奏が転校する。空が江川先生との約束について問いかける。彩花がずるくて良かったと言う。
7話和奏の登場により、空の「お願い」を数日聞けなくなった。彩花と空がキスしているところを和奏が目撃する。5回キスするはずなのに、彩花は6回キスをする。
8話和奏が彩花と空に互いの想いを聞く。彩花が買ったいちごオレを見て、空は中学時代を思い出す。
9話和奏が体育祭で彩花と空をくっつけるための作戦を立てる。彩花は空が「お願い」せずとも帰るようになる。曖昧な今の関係が終わるのを空が怖いと感じていた。
10話体育祭。彩花が空と力を合わせることで緊張を乗り越え、仮装二人三脚で1位を掴み取る。その後、空と友達になる。和奏と結菜が空&彩花応援隊を結成。
11話彩花と空の初デート。彩花の家で晩ご飯を一緒に食べる。友達という関係のせいか、キスができなかった。
12話皆と一緒に海水浴へ行く。彩花と空が互いに名前で呼び合うようになる。また、一緒に海へ行こうと約束する。
13話夏休みの宿題を彩花の家で行う。彩花が空を求めたことに驚き、空は帰ってしまう。なぜ、キスを拒まないのかと彩花に問いかける空。
14話空のお母さんの登場。空は彩花にずっと一緒にいてくれるのかと問いかける。彩花が空に好きと言おうとするものの、心の準備ができていないと言って止める。
15話空の転校のピンチ。彩花は和奏達の後押しを受け、空を連れ戻すことを決意する。空が流した涙がハリネズズに落ちる。空のお母さんの口から再婚したことが語られる。
16話彩花と空の想いに心を打たれた空のお母さんは空が転校しないことを認める。彩花と空は恋人同士になる。

こうして見ると、彩花と空はいろいろな経験をし、いくつもの壁を乗り越えてきたのが分かる。
1~16話の中でお気に入りの回、お気に入りのシーンがあったりするのではないでしょうか?

1~16話をそれぞれの期間に分けてみた

『ロンリーガールに逆らえない』の1~16話を独断と偏見でそれぞれの期間に分けてみることに。
大きく分けると、こういった感じになる。

  • 1~3話:導入期
  • 4・5話:合流期
  • 6~10話:転換期
  • 11~14話:友達期
  • 15・16話:告白期

この辺は、人によって意見が分かれると思う。
それぞれの期間について触れていくので、気になる方は参考にしてください。

1~3話:導入期

1~3話は、物語の始まり・空の人に言えない秘密に彩花が触れ始める時期と言ったところだろう。
物語の始まりという意味を込めて、導入期と名付けた。
江川先生との約束を内緒にする代わりに空の「お願い」を聞く秘密の関係の始まりだ。

彩花の挫折や空の中学時代・家族との関係と繊細な部分に切り込んでいるのも特徴に挙げられる。
彩花の秘密を周囲に知られるかのドキドキ感と相まって、引きの強い導入と言っても過言ではない。

4・5話:合流期

合流期としたのは、空が彩花達のグループに入ったことから、そう名付けた。
結菜・穂波・千鶴の3人は、2話から登場していたものの、本格的に空と絡むようになるのは5話から。
2話で空を学校に連れてこれたのは凄いと彩花が言われていた。

空が穂波達に合流するきっかけは、4話の時に彩花がハリネズズをゲットしたこと。
彩花は、千鶴にハリネズズが空に似ていると言っていました。
それを聞いた、穂波達は空も呼べば良かったのにと感じていたのが印象的だ。

もし、彩花がゲームセンターに行っていなかったら?Pスケが入ったクレーンゲームを見つけなかったら?
その場合、空が彩花達とお昼ご飯を食べるのはもっと先になっていたかもしれない。
空が彩花に教えたクレーンゲームのコツがその後の展開に大きく関わってくるとは、彩花も空も予想できなかったと思う。

また、5話のお化け屋敷では、どんな暗闇の中でも空は彩花を見つけ出すことができる・彩花の隣に並ぶことができるのは空だけだということを強調していた感じがする。

彩花の隣に並ぶのは空だけと決定づけたのが観覧車に誰と一緒に乗るかを決める時だ。
じゃんけんの結果、彩花は空と一緒に乗ることに。

こういった偶然の積み重ねも彩花と空の百合をより魅力的なものにしているのだと思う。

6~10話:転換期

6話で登場したのが和奏。
和奏の登場・和奏が彩花と空の恋心を察し、2人をサポートし始める時期を転換期と名付けた。
和奏の存在が彩花と空の関係性を加速させていた。

彩花と空の秘密の関係を初めて知ったのが和奏だ。
彩花と空が恋仲になるまでにさまざまなサポートを行っている。
そして、その性格やこれまでの行動、結菜との関係性から多くの方に愛されるようになった。
意味深な言動から、和奏に一体どんな秘密があるのかと読者の興味をそそらせていた。

正直、和奏がいなかったら、彩花と空が仮装二人三脚を一緒に行っていたかどうかも気になるところ。
そういった部分を踏まえると、和奏は作品を盛り上げる立役者と言っても過言ではない。
明るいというか元気いっぱいな部分と繊細な一面の見せ方が本当に絶妙だ。

和奏の登場は、彩花と空の過去を掘り下げるきっかけにもなった。
8話における中学時代の空のセリフは、作品における屈指の名ゼリフだったと思う。
8話の存在が9話そして10話のステップアップに繋がったと解釈している。

彩花の緊張克服にもスポットライトが当たっていた。
ここぞという時に緊張してしまう彩花。
ですが、空が隣にいる時は、本来の自分の力を発揮できるようになりました。
物語を読み進める際、キャラクターや関係性がどう変化したかも追っていくことになる。

転換期における変化を大まかに列挙すると、こんな感じだ。

  • 和奏の登場
  • 空と一緒にいることで彩花が本番で力を発揮できるようになる
  • 「お願い」しなくても彩花は空と帰るようになった
  • 彩花と空が友達の関係になる
  • 和奏と結菜が協力関係を結ぶ

彩花の変化を空が言及していたのも印象的。
最も、変化していくことに不安を感じていましたが。
6~10話は2巻に収録されており、改めて振り返ると、2巻は変化に富んだ1冊だと思う。

11~14話:友達期

3巻に収録されている11~14話は、彩花と空が友達の関係にある時期を描いていました。
なので、11~14話の時期を友達期と名付けることに。
彩花と空が友達と言う関係・距離感に悩まされる時期だったのが特徴的。

友達ならこんなことしない・どうして拒まないのかというのが「お願い」にも表れていました。

そして、空の母親が登場し、波乱を巻き起こしていたのも特徴に挙げられる。

彩花と空が互いに恋愛感情を表していたのもポイントだ。
ずっと一緒にいてくれるのかという空の言葉は、彩花に好きだと言っているようなもの。
対する彩花も好きと言おうとしましたが、空によって止められました。

もちろん、悩みや不安ばかり描かれていたわけではない。
この時期において、良い意味でのサプライズ・変化もあった。
それは、以下の4つだ。

  • 彩花と空の初デート
  • 空が彩花の家に初訪問
  • 彩花と空が名前で呼び合うようになったこと
  • 彩花が自分の力で志望校合格を掴み取りたいと思うようになったこと

いろいろ変化があったわけですが、彩花の変化は空に大きな影響を与えていたのが分かる。
事実、空が後に将来のことを考えるようになった。
9話で今の関係が壊れるのが怖いと不安を抱いていたように、彩花はさまざまな変化を見せている。

  • 友達になったこと
  • 空に恋愛感情を抱くようになったこと
  • 誰かの力を借りずに自分の力で夢や進路を掴み取るようになった

短い期間内に目まぐるしく変化していったように見えたのかもしれない。
最も、彩花だけじゃなく、空も変わったと思う。

15・16話:告白期

15話と16話は、空が北海道に転校するかもしれないというピンチに彩花が立ち上がる話。
ピンチを乗り越えた後、彩花は空に「好き」だと伝えました。
対する空もずっと自分だけの彩花でいて欲しいという形でOKを出していました。

彩花と空が互いの想いを伝え合った15・16話の時期を告白期と名付けることに。

15話で彩花が空のお母さんを説得することができなかったのに対し、16話では自分の想いを伝え、空の心を・空のお母さんの心を動かすことに成功していたのがポイントだ。
15話と16話で一体何が違うのか。
それは、隣に空がいたかどうかだと思う。

15話では、彩花の隣には空がいなかったのに対し、16話の時には彩花の隣に空がいた。
この違いが空のお母さんを動かす決め手になっていたのではないかなと。
もちろん、和奏達の後押しもピンチを乗り越えるきっかけになっていましたが、やはり空の存在が彩花に力を与えていたと解釈している。

そして、17話以降では、恋人同士になった彩花と空がさまざまな出来事を経験していくことに。

1~16話における彩花と空の百合の魅力

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1~16話における彩花と空の百合の魅力とは一体何だったのかを考えてみました。
どこが魅力なのかは、人それぞれ違ってくると思います。
自分が思う1~16話における彩花と空の百合の魅力は、以下の通り。

  • クラス委員長×不登校の問題児からなる百合
  • 秘密の関係・優しいズルさから生まれる百合
  • 秀逸に描かれた距離感
  • 歩くような速さで進展する関係性
  • 力を合わせて本番を乗り越えた時の姿が尊い

1~16話はもちろん、それ以降の話にも言えることだと思うのですが、ゆっくり歩くような速さで少しずつ愛を膨らませていくところが彩花と空の魅力ではないかなと解釈しています。
雛のように大事に温めていく、そんな印象を受けます。
だからこそ、彩花と空の百合は、尊い。

1話の時、クラス委員長×不登校の問題児からなる百合そして誰にも知られたくない秘密から始まった関係で読者の心をガッチリ掴み、2話以降は積み重なるズルさや偶然、絶妙な距離感で彩花と空の百合をより魅力的なものに。
最初は大きな距離があったものの、距離が縮まっていくことでクラスメイト→「お願い」で繋ぎ止められた秘密の関係→友達→恋人といった具合にステップアップしていきます。

友達という関係になるまでに丸々2巻使っています。
友達から恋人になるまでの期間は、友達という関係になるまでにかかった期間に比べたらあっという間という印象を受けなくも。
結菜が彩花に恋心を徐々に自覚させよう的なことを言っていましたが、恋が走り出していましたね。
最も、友達という距離がブレーキをかけていたわけですが。

3話や5話、10話そして16話とここぞという時に彩花の隣には空がいて、いろいろなものを乗り越えています。
3話や5話で彩花の隣には空がいることを丁寧に描き、それを10話や16話に昇華させているのがポイントです。
空の存在が彩花に想像以上の力を与えます。
それについていくことができる空も強い子です。

その他にも、彩花と空の出会い・初めてのコンタクト・再会・彩花の秘密を空が知るなど、彩花と空が恋人になるまでの間に数多くの偶然が起きているのも特徴的。
これらの偶然がその後の展開に繋がり、現在に至ります。
作中登場した偶然の描き方が本当に秀逸で物語をより魅力的なものにしているのではないかなと。

偶然が必然を作り、必然が偶然を生む。
このサイクルが絶妙に働き、いくつもの尊い瞬間が生まれています。

本編を読んだり、作品のことを考えていると、本当にいろいろなことが浮かびますね。

最後に

思い起こせば、1話から随分と長い時間が経過したなとしみじみ感じています。
本当にいろいろなことがありました。

恋人になった彩花と空の前にさまざまな出来事や課題が生まれています。
それらをどう解決していくか、彩花と空の愛はどれだけ大きくなっていくのかなど、注目したい部分がいくつも存在します。

自分は、本編をおさらいしつつ、アンソロや同人誌、読切などを楽しんでいこうかなと。

この記事が『ロンリーガールに逆らえない』の魅力や内容を深める上で参考になれば幸いです。
最後まで、読んで頂き、ありがとうございました。

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