『ロンリーガールに逆らえない』24話について語りたいことがたくさんあるので、感想や考察を紹介しようかなと。
作品をおさらいしたり、触れるきっかけになれば幸いです。
基本情報
タイトル | 『ロンリーガールに逆らえない』24話 |
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作者 | 樫風(@Cat2Sora) |
掲載誌 | コミック百合姫2022年4月号 |
出版社 | 一迅社 |
編集部のTwitterアカウント | @yh_magazine |
発売日 | 2021年2月18日 |
ISBN | 4910137390423 |
pixiv百合姫 | https://comic.pixiv.net/works/6552 |
コミックDAYS | https://comic-days.com/episode/3269754496293563921 |
ニコニコ百合姫 | https://seiga.nicovideo.jp/comic/56066?track=official_list_s1 |
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『ロンリーガールに逆らえない』24話の内容
穂波の頼みで彩花が雑貨屋で1日だけのアルバイトをすることに。
バイトの帰り、ケーキ屋でアルバイトをする空の下へ訪れる彩花。
空がバイトを終えた後、彩花と空は雑貨屋での出来事・ケーキ屋のオーナーさん達に自分達の関係について言えなかったことなどについて語り合う。
いろいろな悩みを神様に全てお願いしようとする彩花と空だった。
『ロンリーガールに逆らえない』24話の感想
彩花と空の優しい一面が押し出されていたのも相まってか、温かい気持ちにさせてくれる。
それでいて、繊細な部分も丁寧に描いていた点も印象に残る。
今回も尊さと見どころが満載の面白い回に仕上がっていたと思う。
彩花の抜群の包容力が光っていた。
文化祭編でもそうでしたが、小さい子供の心を掴むのが本当に上手い。
確かに幼稚園の先生みたいだなとしみじみ感じた。
そんな彩花も好きですね。
困っている人に優しく寄り添い、物事を解決しているなと。
そんな彩花だから、琴音や和奏、咲良、そして空に手を差し伸べられたんじゃないかと解釈している。
後、一緒にクッキーを分け合う彩花と空が尊かった…
2人で食べると、1人の時よりももっと美味しく感じたのかなと思ったり。
クッキーを美味しそうに食べる彩花と空がマジで可愛いんですよ。
やりたいことを見つけ、少しずつ前進していくところは、彩花と空の変化を感じることができる部分。
どんな学校生活にするんだろうとか期待が膨らむ。
続きを読みたいという気持ちを刺激してくる。
彩花と空が付き合っていることをケーキ屋のオーナーさん達に伝えられなかったことについて、悩むシーンも丁寧に描いていましたね。
彩花と空の素直な気持ちがしっかり表れていた。
ラストの彩花と空が互いの手を取って、帰路に向かうシーンで描かれたおててが綺麗…
樫風先生の描く手は本当に綺麗でここぞという時に手の描写を用意して物語を盛り上げていますね。
良いおててが見れた。
最初から最後まで楽しめたので、個人的には大満足だ。
空のパティシエ姿が描かれた扉絵
パティシエ姿の空が描かれた扉絵がお出迎え。
パティシエ姿も…イイ!
メレンゲを泡立てたりする姿とかをですね。
口にハート型のクッキーを加えて、指を差すって…まさか!!
彩花に口に加えたクッキーを食べてくれと言っているとしか…
そう考えたら、空、恐ろしい子!ってなりますね。
本編では、彩花にクッキーを作りたいと言っていたのを踏まえると、空のやりたいことが24話の扉絵に繋がってくると。
空の後ろには、イチゴのジャムとマーマレードが。
イチゴとオレンジの花言葉は以下の通り。
- イチゴ:尊重と愛情・幸福な家庭・あなたは私を喜ばせる
- オレンジ:純粋・愛らしさ・花嫁の喜び
互い尊重し合い、愛を深めるところや純粋で愛らしいところがあるのを踏まえたら、イチゴとオレンジは彩花と空にふさわしいなと感じた自分がここにいます。
彩花が空を喜ばせ、空が彩花を喜ばせます。
幸福な未来が待っていることでしょう。
柑橘類には苦味は、志望校に受からなかったことや北海道に転校するかもしれないという最大のピンチと捉えたら、柑橘類の持つ味わいは『ロンガル』にふさわしい。
彩花の初バイト
『ロンガル』24話の見どころのひとつが彩花が初めてアルバイトを行うことですね。
穂波を助けるため、雑貨屋でアルバイト。
最初、緊張しないかなとかいろいろ感じたりしたわけですが、杞憂でした。
持ち前の優しさでアクシデントも乗り越えていたのが印象に残ります。
迷子のももかちゃんとの距離の詰め方がお見事。
言葉を引き出すだけでなく、心もガッチリ掴む。
幼稚園の先生、合っているなと感じさせます。
彩花の今後を左右する出来事なのは確かですね。
ももかちゃんに寄り添う彩花の顔が本当に優しい。
子供達に優しい顔を見せるところは、24話を読む上で是非押さえて欲しいです。
穂波も優しいのですが、距離が近すぎたといった感じも。
彩花も穂波も目の前の人を助けたいという気持ちは一緒。
大きな違いは、距離の取り方ですね。
距離の取り方ひとつで相手に与える印象が大きく変わります。
そういった部分を前半で表したのかなと。
『ロンガル』は、各キャラクターの距離感を緻密に描いていて、それが作品の魅力に繋がっているのではないかと解釈しています。
ちなみに、穂波が彩花にアルバイトを勧めるシーンを見て、5話で空を独り占めしたいのかと言っていたシーンが頭に浮かびました。
初めてのお給料で
彩花は、初めてのお給料でももかちゃんに読み聞かせた「忘れんぼうのねこ」という絵本を買うことに。
絵本を見て、子供の相手をするのが好きなのかどうか自問自答していましたのも印象的です。
この先、大きな困難に遭った際、「忘れんぼうのねこ」が強力なお守りになってくれるのでしょう。
どうして、その道を進むのかを気付かせてくれそうです。
文化祭での出来事や図書館にいた子供達と彩花を導いてくれるものがいくつも存在します。
もちろん、空も彩花を導く存在です。
猫と言えば、3話で学校にミケが迷い込んだことや6話で空が猫を可愛がっていたのを思い出したりします。
空のスマホの待ち受けも猫でしたし。
ケーキ屋でアルバイトする空
空は、「Chez Fairy」というケーキ屋でアルバイト。
22話でケーキ屋のアルバイトの求人を見つけ、今後のためにアルバイトをすることを決意していましたね。
Chezは、フランス語で「家に」という意味があります。
Fairyは英語で「妖精」です。
「Chez Fairy」で「妖精の家」にと訳すことができます。
空の面倒を見るオーナーさん達は、優しそうでした。
お菓子を食べる空が可愛い。
彩花は、そんな空に癒されていた。(空の一番近くにいるのは自分なのにと感じていそうな気も
食べ物を口にする時の空が本当に可愛いんですよね。
5話でレンニュウパンを食べる時とか13話で彩花にドーナツを口に入れられた時とか。
3巻のカバー裏では、彩花が空に肉まんあげていました。
肉まんを口に加えた空は、3巻の特典のリーフレットにも描かれています。
「お友だち」という言葉に彩花と空が引っ掛かっていたのが印象に残ります。
前述でも触れましたが、こういった繊細な部分を丁寧に表現し、どう解決していくかを考えていくところも『ロンガル』24話の見どころですね。
クッキーを分け合う彩花と空
彩花と空がクッキーを食べつつ、バイトの話をするシーンも外せません。
お菓子をシェアと言えば、3巻の特典のイラストカードを思い出したりします。
こちらは、マカロンですが。
空が自分もクッキーを作りたいと言っていたのが印象的です。
全ては、彩花の笑顔のために。
身近な人を喜ばせたいというのは、お菓子作りの原動力になるというのが伝わってきます。
身近な人のために美味しい物を作りたいと感じることがあるので、空の気持ちも分からなくはないです。
クッキーを口に加えて2ショを撮る彩花と空が尊い。
大好きな人と過ごす時間を心から満喫しています。
2ショと言えば、4巻の特典のリーフレットが頭に浮かびます。
写真と言えば、2巻の描きおろしでも。
クッキーを食べていた時、空が「忘れんぼうのねこ」を気にしていましたね。
アルバイトの話を話していた時の彩花は、本当に優しい。
好きなものや嬉しかったことを話す時の彩花の姿も個人的に推したい部分です。
そんな彩花を見た空が発した一言がこちら。
うん…そういうの
なんかいいね
『ロンリーガールに逆らえない』24話より引用
嬉しそうに話す彩花を優しく受け止めていた空の顔が優しく、尊かったですね。
何気ない日常から記念日が生まれ、宝物が生まれるというのが描かれていました。
彩花と空の世界を色鮮やかにするものがまだまだたくさんあるというのを感じることができます。
街灯が彩花と空を優しく照らした後、オーナーさん達に付き合っていることを言えなかったことを触れるシーンを持ってきたわけですが、彩花達の一言一言に重みがありました。
繊細さや複雑な感じを上手く表現し、今後どのように伝えるのかと続きが気になって仕方がないです。
彩花の鈍感力
彩花が和奏と結菜が付き合っていることを初めて知る様子が描かれていました。
遅いよ…と感じた方もいるのではないでしょうか?
和奏と結菜が付き合っていることをすぐに察した空は、流石というか何というか。
23話で空が和奏と結菜が付き合っているのを気付くシーンは、個人的に推したいので、是非チェックして頂けたらなと。
彩花は、和奏と結菜が付き合っていることを中々打ち明けられないのではないかと考えていましたが、果たしてそうなのか。
思いもよらない返答が来そうですね。
困ったことは全部…
悩んだ彩花は神様に聞こうと笑顔で言っていたのも印象に残ります。
それを聞いた空は、笑いつつも、彩花の手を取っていました。
彩花と空の美しいおててが描かれていたシーンでは、良い子にしていたから良いだろうという彩花に対し、江川先生と取引してたじゃんという空の言葉は彩花の心のど真ん中を撃ち抜いていましたね。
笑顔で言っていたのかなとか想像力を掻き立てられます。
こうして、読者に委ねる点も面白さのひとつなので、彩花と空はどんな表情をしていたのだろうかと想いを馳せるのもありだと思います。
手と手を握るシーンでは、温かさを感じさせるのがポイントです。
とりあえず、月が綺麗だった。
最後に
『ロンガル』24話では、彩花と空がアルバイトを通して、変化を見せるところが描かれていました。
温かさや繊細さ、優しさなど、さまざまな感情を見事に描いていたのが印象的です。
24話は、たくさんの優しさで溢れていて、『ロンガル』を好きで良かったなと実感しています。
25話以降では、どんなサプライズが待っているのか気になるところ。
そういえば、2月2日は江川先生の誕生日。
おめでとうございます!という気持ちでいっぱいですね。
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