【感想】『ホレンテ島の魔法使い』2巻~隣で歩いてくれる人がいれば魔法はいらない~

『ホレンテ島の魔法使い』2巻を読んだので、感想を紹介します。


基本情報

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タイトル『ホレンテ島の魔法使い』2巻
作者谷津(@yatu_seisakusho)
掲載誌まんがタイムきららMAX
出版社芳文社
収録話数14~26話
発売日2022年3月25日
ISBN-104832273566
ISBN-13978-4832273566
サイズA5(14.8x1.1x21cm)
配信【ブックウォーカー】etc

『ホレンテ島の魔法使い』2巻の内容

『ホレンテ島の魔法使い』2巻は、あむは仲間達と共に空飛ぶ魔法使いを見つけ、捕まえる様子が描かれていました。

不思議な島を舞台にした物語も幕が下ります。

『ホレンテ島の魔法使い』2巻の感想

あむ達の可愛い姿や魔法や歌を披露するところはもちろん、じっくり腰を据えて読み進めて、いろいろ考え、悩んだりするのが楽しい百合漫画だなと感じた。

能動的にいろいろ考えたりするきっかけが得られる。
後、細かい小ネタとか遊び心溢れるところも『ホレンテ島の魔法使い』を読んでいて好きな部分。
人によっては、とことんハマれるタイプの作品だと思う。

「それ、ドラクエだから!」とか「かるて!ニュータイプなの???」とかツッコみそうになった。

こういった表現もできるんだ!とビックリする描写がいくつもあって、そこは買って良かった部分かな。
個人的には、あむとこっこが東京のラーメン屋に行くエピソードが印象に残ってる。

デートじゃん!という言葉も浮かぶのですが、1コマ1コマがパノラマみたいな感じがして、自分は良いなぁと感じた。

写真や映画のフィルムをイメージした。
1コマ、1コマがあむとこっこの思い出なんだと。
クライマックスのこっこを捕まえる話やラストシーンも本当に良いんだけど、自分はあむとこっこの東京2人旅が好き。

百合で思い出したけど、かるてと詠のカップリングもですね…
ユシャの「やんごとてぇなぁ」は物凄く分かる。

表紙にある「The lovesong consists of logic and magic.」という一文、それが答えなのかなと。
「ラブソングは論理と魔法で構成されています。」ですか。

表紙とラストシーンは、あむとこっこの2人だけの世界という感じがして良い!!

あむの作った最初のアクセサリーだから欲しいとか、もうとっくに心を奪われているだろうと。

ある時は華やかなステージ・ある時は熱いバトル・ある時は素敵なパノラマ・ある時は恋模様とたくさんの色を見せてくれる『ホレンテ島の魔法使い』は、間違いなく良作だと思う。

細部にまでこだわりが詰まっていて、作品を深掘りすることの楽しさを教えてくれる。

もちろん、フラットに楽しむこともできるので、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

『ホレンテ島の魔法使い』2巻のラストを読み終えて

『ホレンテ島の魔法使い』2巻を読み終え、少し考えた時にふと感じたことが。

魔法よりも断片よりも宵句よりも大事なことがあるのではないかということ。

それらよりも大事なことは、自分の隣にいてくれる人・本当に自分の好きなことの2つだ。

魔法をただ使えれば良い・断片を持っていれば良い・宵句をただ知っていたら良いというわけではないのだろう。
それらをどう活かすのか・どういった形で伝えるのかが大事なんだろうな。
目まぐるしい変化がある中で活かすも殺すも自分次第。

進む道によっては、魔法も断片も宵句も必要なくなるような。
ラストで箒を手放したこっこを見て、こっこには空を飛ぶ魔法はもう必要ないのかなと感じた。
目的を達成したというのもあるけど、自分の心を奪ってくれたあむが隣にいるのだから。

少なくとも「空を飛ぶ魔法の役目」は、もう終わったと思う。

あむの隣でずっと帽子を作り続けるんだろうな。

作中、詠が魔法が使えなくなったのもかるてに心を奪われたからでしょう。
カバー裏で奪い返せば良いとユシャと言っていましたが、かるての心をガッチリ掴めと言っているような気がしてならない。
というか、かるてが側にいれば、魔法は必要ないような。

かるての心を奪い、かるてを支えることが詠にとっての幸せなのだと思う。

島を出ていくであろうかるてを追いかけるでしょう。

かるては、数学や物理の道を勉強して、どんな道に行くのか気になる。
魔法と科学を融合させるのかなとか。

こんなことも考えていた

『ホレンテ島の魔法使い』を読んでいて、こんなことを考えていた自分がいます。
それは、全ての断片を1つにまとめることで一体どんな魔法が生み出せるのか。

『ドラクエ』のマダンテとかミナデイン、『FF』のアルテマみたくとんでもないことができるんじゃないかとかですね…

その答えがあむ達が協力することで魔法が科学に打ち勝つ瞬間なのかもしれない。

最後に

これにて、幕が下りるというのは寂しいですね。
あむとこっこの壮大な追いかけっこ・可愛い5人の魔法使いが協力して科学に打ち勝つ瞬間・キラキラした青春の1ページと見どころ満載の1冊だったと思います。

連載中にスリーブが発売されたのもありがたいことなのかなと。

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表紙に描かれている島の光。
光の数だけ魔法や断片があるのかなと解釈しています。

素敵な作品に出会えて、本当に良かった。

形が変わっても魔法を使い続けているというのを聞いて、錬金術がなぜか頭に浮かんだ。

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