【感想・考察】『わたしはサキュバスとキスをした』19話における希の計略

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『わたしはサキュバスとキスをした』19話は、希の視点で物語が進行した回だった。

フウと希のやり取り・ラストの雪子のフウのすれ違いが特に印象的。
雪子とフウが最終的にどんな選択を行うのか・このみと希の作戦が実を結ぶのかますます気になった。

希視点で物語が進むのは、どこか新鮮に映る。

それと同時に希について思うところも多かった。
希について思うことは以下の3つ。

  • 環境が人を作る
  • どうしてフウが好きなのか
  • 秋を利用したこと

19話の冒頭で希がどのように生きてきたかが描かれていた。
耳障りの良い言葉が多く、おっおぅ…となった自分がここに。
これまでもたくさんの言葉でキャラクターの周りを埋め尽くす描写が登場していたなと。

大量のセリフでキャラクターの心理描写を表現するところは、作品を読んでいて印象に残る部分のひとつだ。
「キレイなモノに囲まれて幸せにならなきゃいけない」という言葉が特に目を引く。
周囲に綺麗な言葉をかけられ続けたことで今の希があるのかなと。

綺麗になったり、幸せになるためには綺麗なものに囲まれることよりも自分自身を磨くことが大切なのだと思う。
綺麗なものに囲まれているだけで幸せになれるかと言われたら、答えはNoと答える。
この辺は、個人差があるのかもしれないけど、綺麗なものに囲まれているだけで希の心は満たされるのか。

このみも数多くの人間から吸精を行ってきたものの、満たされることはなかった。
それと同じようなことが希に起きているのではないかなと解釈している。

希は、自分を満たすためにフウをものにしようとしているけど、その理由は綺麗なものに囲まれて幸せになりたいからなのか気になるところ。
何と言いますか、綺麗なものだからとか抜きに心の底から好きじゃないのかと言いたくなってしまう。
幸せになるために、綺麗なものに囲まれたいからフウを自分のものにというのは何か違う気がする。

幸せになるのが悪いと言っているのではなく、フウのことが本当に好きなのかという疑問でいっぱいになる。

「キズモノになったら困る」という希の言葉がなぜか分からないけど、嫌な感じを受ける。
この言葉を聞くと、ちゃんと人として見ているの?という気持ちが沸くんですよね。

このみの雪子に対する感情や美里乃の秋に対する感情、秋の美里乃に対する感情とはまるで違う気が。
もちろん、雪子のフウに対する感情とフウの雪子に対する感情とも違うと思う。

19話においても、淫紋について触れられていました。
フウは、雪子が吸精できなくなるのを嫌と言っていたのが印象的。

そう言うのも当然だ。

雪子のために何かできなくなるというのは、フウにとって耐え難いこと。
傍にいても好きな人を助けられないのはあまりにも辛い。
距離を置いたのは、雪子がずっと一緒に痛いから自分に淫紋を施して欲しいと言うのを待っているのかなと解釈している。

後、希についてえっ?となったのは、秋を利用したことだ。
自分の希を叶えるために子供まで利用しますかと。
希の底知れない部分を垣間見た。
フウとのやり取りを通して、美里乃のことを大切にしているのが分かる。

『わたしはサキュバスとキスをした』19話は、希の恐ろしさ・計略が描かれた回。
雪子とフウが再び一緒になることを願うばかりだ。

秋のTシャツのデザインを見て、マジかと感じたのはここだけの話。

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