【感想】『最果てのともだち』2巻の描き下ろしエピソードについて掘り下げる

『最果てのともだち』2巻の描き下ろしエピソードを見て、いろいろ思うところがあったので、その感想を語っていこうかなと思います。


基本情報

DSC_4771.JPG

タイトル『最果てのともだち』2巻
作者雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)
掲載誌まんがタイムきららフォワード
編集部のTwitterアカウント@mangatimekirara
出版社芳文社
収録話数7~12話・描き下ろし
発売日2022年5月12日
ISBN-104832273205
ISBN-13978-4832273207
サイズB6
配信【ブックウォーカー】etc

『最果てのともだち』2巻の内容

『最果てのともだち』2巻に収録されている主な内容をザックリ紹介すると、以下の通りです。

  • 転校生・ユウの登場
  • アサヒ達の林間学校
  • 5年生の進級・クラス替え

転校生のユウの登場がアサヒとキヨに大きな影響を与え、アサヒ達の学校生活がより複雑なものになっていきます。

7~12話の細かな内容・感想については、以前の記事でも触れているので、気になる方はチェックしてください!

描き下ろしでは、アサヒとアサヒのお母さんの心温まる日常が描かれていました。

『最果てのともだち』2巻の感想

アサヒを取り巻く環境やキヨとの関係性を丁寧に描いていたのが良かった。

7~12話を通して、アサヒを取り巻く環境の変化を描きつつ、将来の夢や変わろうとする姿勢について触れていたのが印象的。
それと同じくらい印象に残ったのがキヨがアサヒに対して強い感情をぶつけるところだ。
キヨを見ていると、この漫画はホラーなんだなと実感させてくれる。

変化を上手く掘り下げた1冊だと思う。

描き下ろしエピソードでアサヒのお母さんが枯れかけているシロツメクサを見ていたアサヒに対し、枯れないようにすれば良いんじゃないかと発した際、とある考えが頭に…

それは、キヨもまたアサヒのお母さんと同じような考えを持っているんじゃないかということだ。

ユウの転校を皮切りにアサヒを取り巻く環境そしてアサヒ自身も着実に変化している。
キヨは、アサヒの変化を肌で感じているのではないだろうか。

時間が経てば、確実にアサヒは変化していく。

急激とは言わなくても、ゆっくり着実に。
変化すればする程、アサヒとキヨの距離は大きくなってしまう。
そうなると、キヨの願いが叶わなくなる可能性もゼロではない。

キヨは、アサヒとずっと一緒にいるという願いを叶えるため、アサヒをあちら側に引き込んでしまうのではないかと考えている。
7話の時、ユウがアサヒを見て、生きている感じがしないと言ったのはあちら側に引き込まれつつある状態で何かのきっかけであちら側に引き込まれてもおかしくない状態なのだろう。
そして、それをより確実なものにしているのが11話で交わした約束。

ずっと一緒にいるという約束をアサヒに突きつけるのかなと感じている。

アサヒがずっと変わらないよう、廃校に縛りつけようと…

アサヒは自身が変化したいと望んでいるのに対し、キヨは変わらなくて良いと感じているのは対照的だなとしみじみ思う。
変化は良いことばかりではなく、不安も与える面も無きにしも非ずなので、変わらなくて良いと言うのも分からなくは。

泣けるシーンや怖いシーン、変化について考えさせられる点など、読み応え十分な1冊だった。

1巻と2巻を見て

『最果てのともだち』2巻を見て、ふと思ったことが。

DSC_4776.JPG

1巻と並べることでアサヒとキヨが向かい合った感じにできるのではないかということ。

アサヒとキヨが見つめ合う感じがして、尊いなと感じた自分がいます。
アサヒが手を差し出すところやシロツメクサの栞が印象的です。

DSC_4778.JPG

夕焼けの廃校がアサヒの懐の大きさを際立たせている感じが。

こうして並べることで一緒に授業を受けているように見えなくも。

DSC_4779.JPG

カバー裏のイラストは、キヨの不安やアサヒの夢と希望を上手く表現しています。

最後に

『最果てのともだち』2巻はアサヒの変化とキヨの不安を丁寧に描いた1冊。

アサヒ達の学校生活は確実に変化していき、今後どのような展開が待っているかが気になります。
次で最終巻というのは寂しいですね…

この記事へのコメント