【感想・考察】『ロンリーガールに逆らえない』26話で描かれていた彩花達の思い出を掘り下げる

『ロンリーガールに逆らえない』26話の感想と考察を紹介します。

作品をおさらいしたり、触れるきっかけになれば幸いです。


基本情報

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タイトル『ロンリーガールに逆らえない』26話
作者樫風(@Cat2Sora)
掲載誌コミック百合姫2022年7月号
出版社一迅社
編集部のTwitterアカウント@yh_magazine
発売日2022年5月18日
ISBN4910137390720
サイズB5
pixiv百合姫https://comic.pixiv.net/works/6552
コミックDAYShttps://comic-days.com/episode/3269754496293563921
ニコニコ百合姫https://seiga.nicovideo.jp/comic/56066?track=official_list_s1
一迅プラスhttps://ichijin-plus.com/comics/2415764406324
配信【ブックウォーカー】etc

『ロンリーガールに逆らえない』26話の内容

『ロンガル』26話は、2年生に進級した彩花達の学校生活が描かれていました。

前回、初詣で2年生になっても一緒のクラスになろうと神様にお願いした空。

しかし、2年生に進級した彩花と空は別々にクラスに…
変化していく学校生活。
彩花と空は互いに会える時間が少なくなっていることに頭を悩ませていた。

『ロンリーガールに逆らえない』26話の感想

25話から約2ヵ月待っていたせいか、こうして26話が読めるのが嬉しい。

彩花の夢を後押しする空は尊いし、空に会いたいと思いつつも夢のために真っ直ぐ前に進む彩花も尊い。

離れていても繋がっているという感じがして、彩花と空の百合は良いなとしみじみ思う。
『ロンガル』が好きなのを実感できた。

彩花と空の距離感やひとつひとつの心理描写を丁寧に描いていた回だったんじゃないかなと。
全体を通して思ったのは、未来の彩花が空との学校生活を振り返るといった印象が強かった。

楽しいことも別々のクラスになったことも学校行事に携わったことも全て思い出の一部。
ひとつひとつの出来事が彩花と空の未来を形作っている。
そう感じた回だった。

彩花と空の優しさが沁みる…

アルバムを開いて

未来の彩花がアルバムを開いて学生生活を振り返るところからスタート。

冒頭から素敵な言葉が飛び出していました。

学生時代に経験した何気ない日常こそ

人生に一度の宝物なんだから

『ロンリーガールに逆らえない』26話より引用

『ロンガル』は、何気ない日常を丁寧かつ魅力的に描かれてるのが特徴的。
何気ない出来事がきっかけで素敵な恋が生まれました。

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何気ない日常という言葉を見て、『ロンガル』8話で彩花と空が初めて話をしたシーンが頭に浮んだ自分がここにいます。
『ロンガル』8話の時、空が彩花と初めて話した際、こんなことを感じていました。

たった数分

何気ない出来事だったかもしれないけど

色褪せていたわたしの世界を

鮮やかにするには十分だった

『ロンリーガールに逆らえない』8話より引用

何気ない日常を積み重ねがあるからこそ、現在そして未来の彩花と空がいます。

冒頭の彩花が学校生活を振り返るシーンに『ロンリーガールに逆らえない』という百合漫画における魅力のひとつが詰まっていたのではないかなと。
彩花の空の日常は春に咲き誇る桜のように色鮮やかです。

扉絵の写真

『ロンガル』26話の扉絵が尊過ぎるんですよ…

1枚の写真に写る彩花達。
桜を背景に6輪の百合が咲き誇っていましたね。

学生時代の素敵な思い出の一部といった感じがします。
彩花達がマジで良い顔しているんですよ、これが…

空が彩花の肩に顎をくっつけているのがズルい。
こういったことを描く樫風先生、ズルいなとしか言いようがありません。
彩花と空の髪が重なっているし。

彩花と空の距離がゼロ距離だった…

穂波と千鶴の距離もかなり近いのもポイント。
このカップリングも良いなと感じる時が多かったりします。

和奏と結菜は、彩花達を見守っている感じが。
2人とも良い顔しています…

運命のクラス替え

クラス替えの結果はこのような感じに。

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悲しい気持ちを隠せない空が何とも言えませんでした…
涙を浮かべる空が見ていて、辛かったですね。

彩花が会いに行くからとか和奏が一緒にお昼を食べようと嬉しい言葉を投げかけていましたが、空は「違う、そうじゃない」といった感じがしました。

どれも嬉しいけど、彩花と一緒にいる時間・隣でいられる時間が少なくなることに寂しさと悲しさを感じていたのではないかと解釈しています。

別々のクラスになることで大なり小なりの変化が起きるのも分かっているからこそ、寂しさが大きくなるわけで…

神様はなんて残酷なんだと言いたくなりそうです。

2年生になってからの変化

2年生になって全く変わらないということはありませんでした。
彩花には、新しい友達が。

そんな彩花を見ていた空は、寂しい表情を浮かべていたのが印象的です。
置いて行かれるんじゃないかという不安を感じていたのかなとかいろいろ想像を掻き立てられます。
2人を隔てる壁が想像以上に分厚いといったところでしょうか。

空を見ている限り、新しい教室で新しい友達ができているようには…

空の前に広がったまっさらなノートは、心ここにあらずの状態で授業を聞いていた空の心の中を彷彿させます。
考え過ぎかもしれませんが。

クレープ屋での会話

クレープ屋でクレープを満喫する彩花と空が可愛い。
深夜帯に見るクレープは、スイーツテロ…

彩花と空がクレープを食べるシーンは、4巻の特典を思い出します。

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可愛い女の子×スイーツという組み合わせは、やっぱり強いなと。
彩花はいちごホイップチョコクレープを頼んだのに対し、空はチョコバナナ。
4巻の特典では、彩花はベリー系のクレープなのに対し、空は26話と同様にチョコバナナを食べています。

クレープ屋でのやり取りは、『ロンガル』26話における見どころのひとつ。
彩花の不安について掘り下げられていました。

江川先生から修学旅行の実行委員にならないかと誘われた彩花。
将来の夢を実現させるために人をまとめる経験をしておきたいと感じるものの、空と会える時間がさらに少なくなるのではないかと悩んでいました。

クレープの包みを小さくする彩花の手に力が入っていたような感じがしたのも印象的です。
指先に力が入っていたような…

夢への一歩が中々踏み出せないといったところでしょう。

そんな彩花を見た空は修学旅行の実行委員をやった方が良いと彩花の背中を押します。
大好きな彩花だからこそ、夢を応援したい・邪魔をしたくない・後悔して欲しくないと感じるわけで。

彩花の背中を押す空は本当に優しいです。
最も、笑顔でいつつも、寂しさを抑えることができなかったわけですが。
彩花の話を聞いていた空が自分のスカートを力強く握っていたところからも、複雑な心境だというのが伝わってきます。

一緒に帰れなくても一緒に登校できると空の手が彩花の手を優しく包み込むシーンが尊い…

バイト先でのアドバイス

彩花の夢を応援するものの、空はバイト先の「Chez Fairy」で心ここにあらずといった様子を見せます。
そんな空を見かねた「Chez Fairy」の奥さんは一体どうしたのかと問いかけます。

空の彩花を想う気持ちと寂しさにフォーカスを当てたシーンではないかなと。

「Chez Fairy」の奥さんが空に寄り添い、優しい言葉を投げかけていたのが印象的です。
離れていると、相手がどれだけ大切なのかが分かると。

「Chez Fairy」の奥さんのセリフの中で特に印象的だったのはこちらです。

それに我慢した分会うのが今までより何倍も嬉しくなるってもんさ

『ロンリーガールに逆らえない』26話より引用

会いたいという気持ちが膨らんだ分、会えた時の嬉しさも大きくなる。
そんな感じがします。

長く付き合う上で大切なことを教える「Chez Fairy」の奥さんの表情が優しかったですね…

優しいアドバイスを受けて笑顔を見せる空が尊い…

前進する彩花

帰り道、空に会いたいなと思いつつも、修学旅行の実行委員を頑張ろうと言って前に進む彩花も印象的です。

前を向く彩花はとても晴れやかで見ていて、力が湧いてくる感じが。

ラストに描かれていた信号機も目を引きます。
彩花が修学旅行の実行委員で暗い時間に帰ることが多くなりそうと感じていた時は赤だったのに対し、目の前のことをしっかり頑張らないといけないと感じていた時は青。

信号機が赤だった時はどこか憂鬱といった感じでしたが、青の時は応援してくれた空のためにも頑張ろうと言って家路を急いでいました。
まるで、空と一緒いる時間が短くなってしまうという悩みを吹っ切るかのように。

空の応援や会話を通して、前に進む力を得たという感じも受けます。

「お疲れ様」の一言が嬉しいんだろうなと。

家に誘う空

バイトを終え、家に帰った空は彩花に新しく買ったゲームをしていたと言っていたシーンも個人的に印象に残った部分。
新しいゲームを買ったと聞いた彩花は自分もやりたいと言っていました。
対する空は彩花を家に誘っていたわけですが、3巻の描き下ろしみたいなことにならないかという疑問がですね…

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3巻の描き下ろし漫画では、慣れないゲームに大苦戦する彩花が描かれていました。
空が彩花にゲームのコツを教える代わりに「お願い」をもっと聞いて欲しいと言っていたのが印象に残っています。

彩花は再び空のスイッチを押すことになるのか。
その辺も気になります。

空に誘われた彩花、本当に嬉しそうでしたね。

空のパジャマに描かれていたサメのSAMENUが可愛い。

最後に

『ロンガル』26話は彩花達の進級とクラス替えに加え、彩花と空の悩みについて描かれていました。

冒頭で未来の姿を描きつつ、2年生に進級したばかりの頃を振り返るというのはいつもと違った感じがして、どこか新鮮に映ったなと。
前に進む彩花とそんな彩花の背中を押す空が只々尊いです。

2年生に進級した彩花と空が今後どのような活躍をするのか気になるところ。
修学旅行では、一体どんな出来事が起きるのだろうか。

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