しんしん積もった百合が溶ける程の熱い百合がそこにある―
『ロンリーガールに逆らえない』5巻の感想と魅力について紹介します。
単行本を継続して購入するかどうか・作品触れるかどうかの参考になれば幸いです。
基本情報
タイトル | 『ロンリーガールに逆らえない』5巻 |
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作者 | 樫風(@Cat2Sora) |
掲載誌 | コミック百合姫 |
出版社 | 一迅社 |
収録話数 | 21~25話・描き下ろし・あとがき |
発売日 | 2022年5月18日 |
ISBN-10 | 4758023085 |
ISBN-13 | 978-4758023085 |
サイズ | B6(12.8x1.3x18.2cm) |
ゆりひめピクシブ | https://comic.pixiv.net/works/6552 |
コミックDAYS | https://comic-days.com/episode/3269754496293563921 |
ニコニコ百合姫 | https://seiga.nicovideo.jp/comic/56066?track=official_list_s1 |
一迅プラス | https://ichijin-plus.com/comics/2415764406324 |
配信 |
『ロンリーガールに逆らえない』5巻の内容
『ロンガル』5巻の内容は以下の通り。
- 彩花と空が図書館で勉強する話
- 彩花が空のクリスマス
- 和奏と結菜の恋愛成就
- 彩花と空のアルバイト
- 彩花と空の初詣
彩花と空がクリスマスや初詣を満喫する様子や彩花の弱点克服のために空が奮闘するところ、彩花と空の進路などについて触れられていました。
そして、5巻を語る上で外せないのが和奏と結菜の関係。
4巻で意味深な言葉を和奏に投げかけた結菜に対し、和奏は自分の想いをぶつけます。
21~25話については以前書いているので、気になる方はチェックしてください。
『ロンリーガールに逆らえない』5巻の感想
ドデカいサプライズがたくさん詰め込まれていて、最初から最後まで楽しめる1冊だというのが全体を通しての感想。
描き下ろしからカバー裏までしっかり楽しませて頂きました!
何度読んでも良いなと感じますね。
表紙・裏表紙・帯・内容・カバー裏の感想をそれぞれ紹介するので、気になる方はチェックしてください!
表紙
まずは表紙。
どうですか?この彩花と空の2ショットは…
こちらは、23話で描かれたキャンドルナイトの様子。
2人だけでのクリスマスプレゼント交換など、濃いやり取りが行われていました。
空が彩花から貰ったマフラーをしているのが印象的。
彩花が雪の結晶を手のひらに乗せているのもイイ…!
彩花のおてての開き方が綺麗で指先までこだわりが詰まっている。
樫風先生の手に対するこだわりが伝わってくる。
同人誌でもおててを突き詰めた1冊を出しているのを思い出す。
彩花と空を囲むキャンドル達が周囲を優しく照らし、2人の魅力をグッと高めているのもポイントだ。
服もおしゃれなのも○。
裏表紙
裏表紙には、デフォルメと和奏と結菜の姿が…
今までは彩花と空だったので、これには思わずビックリ。
和奏と結菜の百合にもフォーカスが当てられていたのが大きいのかなと思う。
可愛いし、新鮮な感じがするからありですね。
それにですよ。
結菜が和奏の制服を掴んでいるのがたまらない…
置いて行かれないように制服を掴んでいるのか明後日の方向に行かないよう制服を掴んでいるのか一体どっちなんだ。
いずれにしても尊い。
掴み方が本当に良いなと。
解説のところでポイントになる部分をマークし、どこが見どころなのかをしっかり伝え、読み手の興味を惹いている。
帯
帯には、23話に登場したセリフが書かれている。
1つのマフラーで温め合う彩花と空が尊い…
「お願い」…一つじゃ足りないねという優しい一言がドキッとさせられる。
空の「お願い」は一つじゃ足りないし、彩花の「お願い」も一つじゃ足りないのは確かだ。
裏にも5巻に収録されている話の見どころが載っている。
「少しずつ思い出を重ねていこう。」という言葉がエモエモのエモ。
この1冊に彩花と空の思い出がたくさん詰まっている。
和奏のことについて触れているのもポイントだ。
4巻で描かれていた和奏と結菜の意味深なやり取りを見て、今後の展開が見たいと感じた方が大半ではないだろうか。
和奏を載せることで和奏と結菜の百合に対する期待を膨らませているのも良いと思う。
1枚の帯で5巻の魅力を分かりやすく紹介した良い帯に仕上がっている。
手に取りたいという気持ちを上手い具合に刺激してくる。
内容
クリスマスや初詣などの大きなイベントをいくつも用意するだけでなく、彩花達の日常も丁寧に描いている点が良いなと。
日常をしっかり魅力的に描いているからこそ、特別な日がより魅力的に映るのではないかと解釈している。
日常の中にも尊い百合はもちろん、大きなターニングポイントや強い意志を持ってくることで話に厚みを持たせている気がするんだ。
5巻の場合、彩花が進路を決める運命的な出来事そして空が彩花のように頑張れることが欲しいと思うところなどが挙げられる。
空がアルバイトを始めるのも大きな転機と言っても良い気がする。
さまざまな変化を見ていると、彩花と空は一体どんな道を歩んでいくんだろうという想いが膨らんでいく。
前半は図書館での「お願い」やお触り禁止期間を経てからの彩花と空の濃厚なやり取りで心を掴まされつつ、中盤から後半にかけて大きなイベントでノックアウトされちゃいましたね。
しかも、和奏と結菜がかましてくると来たもんだ。
和奏と結菜も回を重ねるごとに魅力が増しているとしみじみ感じている。
和奏と結菜が好きな方なら是非読んでおきたい1冊と言えるだろう。
描き下ろしも彩花達の温かさがしっかり描かれていて、買って良かったなと感じた部分だ。
内容が濃く、彩花達の尊い百合を心行くまで楽しめるそんな1冊だった。
多くの方に読んで頂きたいなと心から願うばかり。
カバー裏
カバー裏には、彩花と空のライフスタイルについて描かれていた。
2人が一体どんな感じで過ごしているかをより深く知ることができる点は〇。
彩花と空の1日の始まりが対照的で最後に素敵な場面が見られる点が良かった。
どういう過ごし方をしているかは是非その目で確かめて欲しい。
彩花と空の魅力を上手い具合に引きだした良いカバー裏だった。
『ロンリーガールに逆らえない』5巻の魅力
『ロンガル』5巻の魅力をまとめると、こういった感じになるのではないかと解釈しています。
- 何気ない日常に大きな転機を落とし込むところ
- 日常から非日常にスイッチを切り替えるところが秀逸
- クリスマスに初詣と楽しいイベントが盛りだくさんなところ
- 彩花と空が燃えるように熱く優しいクリスマスを過ごすところ
- 和奏と結菜の思わずドキッとする百合
- 彩花達のたくさんの優しさで溢れているところ
『ロンガル』は、彩花と空の何気ない日常の積み重ねの中に起きる大なり小なりの変化が強みになってくるのではないかなと。
ふとしたことが偶然が彩花と空の未来に大きな影響を与えていました。
前述の部分と被りますが、未来に向けてどんなことをするのか・一体どのような日常を積み重ねていくのかという期待を膨らませていくところは本当に凄い。
こういった部分も自分が『ロンガル』を読み続けている理由のひとつだなとしみじみ感じています。
日常が非日常に変化させていくところも上手く、「ここでこんなことをやるの!?」と読み手を驚かせるのも印象的です。
特にビックリしたのは、21話における図書館でのやり取り。
静かにしないといけない場所で愛を深めていくところに思わずドキッとなった自分がいます。
ふとしたことで誰かに知られてしまうかもしれないのに…とかいろいろ感じましたね。
いつも流れている音楽が印象的に感じたという彩花の心情を持ってくるところも○。
日常が非日常に。
スペシャルなものに変化しているというのを表現しているのではないかなと解釈しています。
クリスマスや初詣もスペシャルな時間に変化させるもののひとつです。
楽しい時間を過ごしつつも、大好きな人との距離を感じ、縮めていくところがたまらない。
彩花と空の絶妙な距離感が好きなんですよね。
クリスマスの時もかなり密だったような。
和奏と結菜の恋物語いや始まりが見られるというのも『ロンガル』5巻のストロングポイントです。
結菜が和奏の恋心をジワジワ自覚させてからの和奏の積極的な部分を垣間見えるところは最高。
最も、和奏は結菜に逆らえないようですが…
後は彩花達の優しさが溢れているところが強みだと思います。
日常生活における気遣いや誰かを喜ばせるためにサプライズを用意するところ、目の前の困っている人に対して手を差し伸べるところから彩花達の優しさが滲み出ているのが特徴的。
作中に登場するキャラクター、皆良い顔しているなと。
彩花達の優しいところも自分は好きですね。
目の前にいる人を喜ばせたり、困っている人がいたら優しく寄り添えるのは素敵なことだと思います。
『ロンリーガールに逆らえない』5巻の特典
『ロンガル』5巻の購入特典がいろいろあります。
ここでは、『ロンガル』5巻の特典を紹介します。
メロンブックス
メロンブックスで購入した際、描き下ろし入り4Pリーフレットが付いてきました。
空が熱を出した彩花のおでこにコツンとする姿が尊い…
彩花の体温が急上昇したんじゃないかと感じた自分がここにいます。
裏はこんな感じです。
空が彩花に優しく注意するところが描かれています。
風邪をひいた彩花を空が看病する話を収録。
彩花と空が相思相愛というのを感じさせる話に仕上がっています。
彩花のズルい一言が強力過ぎるのも只々ズルい…
何とも言えないズルさも『ロンガル』の持つ強みのひとつだというのを実感することができます。
メロンブックス有償特典
メロンブックスの有償特典は、描き下ろしアクリルキーホルダー。
クリスマスの時の服装で雪だるまを作っている彩花と空が可愛いです。
雪だるまが可愛らしいのもポイント。
彩花と空、楽しそうな顔をしているせいか、見ていて癒されます。
大きさ比較していきましょう。
百合姫 POP UP SHOP in ジーストアで販売されたSNS風アクリルマルチキーホルダーとの比較。
大体同じくらいですが、縦と横の幅が微妙に違うかなと。
後はチェーンの形状も大きく異なります。
過去の有償特典と並べてみました。
春夏秋冬といった感じがして良いですね。
赤ずきんの恰好をしたのは夏でしょという声があるかもしれませんが、赤ずきんの恰好をした彩花達の描き下ろしアクリルキーホルダーが登場したのは2020年10月のことです。
そう考えたら、赤ずきんの恰好をした彩花達の描き下ろしアクリルキーホルダーは春夏秋冬の秋を担っていると言っても過言ではありません。
制服姿の彩花達の描き下ろしアクリルキーホルダーの場合、2020年4月に登場しています。
それを踏まえると、春夏秋冬の春を担っていると言っても良いのではないかなと。
セリアで販売されているケースに収納してみるとこんな感じです。
こうやってディスプレイして彩花達の尊さを感じるのも楽しみ方のひとつではないかと思っています。
メロンブックスのフェアで配布されたクリアファイル
メロンブックスで1~4巻の内、1冊と5巻を同時購入した際にクリアファイルが付いてきました。
3巻の表紙に用いられているイラストです。
空が彩花の肩に寄り添う姿が印象的。
腕と腕が触れ合い、2人の距離は限りなくゼロに…
裏はこういった感じです。
2020年の第10回メロンブックス漫画祭り~2020 Winter~でも『ロンガル』のクリアファイルが用意されていたのを思い出します。
第10回メロンブックス漫画祭り~2020 Winter~の時は2巻の表紙に用いられているイラストが採用されていたのに加え、ピンクが使われているのが特徴的です。
また、樫風先生のサインが印刷されています。
『ロンガル』3巻と並べてみるとこんな感じです。
全身の様子を見ることができるのが分かります。
ポストカードでは見えなかった足が見えるのが分かります。
背景にも違いが。
アニメイト
アニメイトで購入した際、描き下ろしペーパーが付いてきました。
小さい彩花と空が描かれています。
赤ちゃんの空が可愛いのはもちろん、空の面倒を見る彩花も可愛い。
彩花が幼稚園の先生の才能を表しているのが印象的です。
クマのぬいぐるみを見ていると、24話のエピソードを彷彿させます。
空のよだれかけには、ハリネズズが。
空の後ろには、見覚えのあるウサギがいます。
空が口元に手を持ってくることで可愛さを倍増させているのもポイントです。
ゲーマーズ・とらのあなetc
ゲーマーズやとらのあなでも描き下ろしペーパーが付いてきました。
こちらは、幼稚園児の彩花と空が描かれているのが特徴的。
鯉のぼりを眺めています。
幼稚園児の彩花と空も尊い…
COMICZINの場合、イラストカードになっていました。
こういった部分もチェックしておきたいところ。
書泉百合部
書泉百合部での購入特典である描き下ろしペーパーには、小学生の彩花と空が描かれています。
足をケガした空の手を優しく引く彩花が印象的。
空が泣いているのもポイントです。
5巻の特典は、彩花と空の成長が描かれているような感じを受けます。
もっと早くに出会っていたら、こんな感じで仲良くしていたのかなとか想像が膨らみます。
もちろん、今の彩花と空はとても幸せです。
最後に
『ロンガル』5巻は、彩花と空のクリスマスや初詣、和奏と結菜の恋など、見どころ盛りだくさんな1冊。
彩花と空の将来や変化についても触れられており、今後どうなるか気になるところです。
彩花達の日常の積み重ねが本当に好き。
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