【感想・考察】『うちの師匠はしっぽがない』8巻で描かれていた三つ巴の戦いについて

『うちの師匠はしっぽがない』8巻の感想と考察を紹介しようと思います。

気になる方はチェックしてください!


基本情報

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タイトル『うちの師匠はしっぽがない』8巻
作者TNSK(@tnsk)
アニメ公式アカウント@shippona_anime
掲載誌good!アフタヌーン
出版社講談社
収録話数35~38話
発売日2022年6月7日
ISBN-104065282187
ISBN-13978-4065282182
サイズB6(13x1.3x18.3cm)
公式サイトhttps://afternoon.kodansha.co.jp/c/uchinoshisho/
アニメ公式サイトhttps://shippona-anime.com/
配信【ブックウォーカー】etc

『うちの師匠はしっぽがない』8巻の内容

『うちの師匠はしっぽがない』8巻は、文狐師匠を救うため、まめだが東京に向かい、一世一代の寄席を披露する話が描かれていました。

まめだの良きライバルであるしららが闘志を燃やし、猩猩亭三ん生(しょうじょうていさんしょう)がまめだ達に牙を剥く。

作太郎に結婚を迫られている文狐師匠をまめだは救い出すことができるのか。

『うちの師匠はしっぽがない』8巻の感想

見応え十分の文句なしの1冊だった。
まめだ・しらら・三ん生による三つ巴の戦い、アツ過ぎる。

大きな山をいくつも用意していて、最初から最後まで楽しめた。
息をつく暇を与えないといった感じもしなくもない。

どこが良かったかをザックリ挙げると、

  • まめだが花嫁姿の文狐師匠を迎えに行くと叫ぶシーン
  • 銭湯でしららがまめだに優勝するのは自分だと告げるシーン
  • まめだが文狐師匠を取り戻すために渾身の「遊山船」を披露するところ

他にも見どころがたくさんあるので、その辺は自分の目でチェックして頂けたらなと。

三ん生が相手の噺を喰らう姿もインパクト抜群だったな…

まめだ・文狐師匠・しららの魅力やこれまでの軌跡をギュッと詰め込んだ1冊だと思う。
文狐師匠に絶対救い出すことを誓うまめだの勇姿を見てください!という想いでいっぱいだ。

三ん生の強さ

三ん生は、抜群の記憶力と分析力で相手の噺をものにするのを得意とします。

それにより、多くの噺家達は…

過去に自分の命を奪おうとした3人の師匠の存在についても語られていました。
3人の師匠は、自分の噺を全てを奪われるのを恐れて、三ん生の命を奪おうとしたのかなと。
自分の全てを奪われること程、怖いものはないですし。

ただ、三ん生は強いけど、ある意味弱いなと感じた自分がいます。
相手がいないと力を発揮できないだけでなく、寄席に来る人達は何を見たいのかというのを考えたら。

面白い噺と舞台に立つその人を見に来るわけで。
三ん生じゃなく、まめだやしらら、これまで登場した噺家達を見たい方はいます。
これは、落語に限った話じゃないと思いますが。
漫画とかでも何を描いたかだけじゃなく、誰が描いたかも大事にしている自分がここに。

まめだにもしららにもなれないからこそ、三ん生はまめだとしららの噺をものにできなかったと解釈しています。

というか、三ん生の師匠達は三ん生が奪った噺よりももっとすごい噺をしようと思わなかったのか只々疑問。
弟子を持ってからも芸を磨き続けることが大切だと感じています。

しららの存在

しららが銭湯の壁越しに父親からエールをもらっていましたが、その後のまめだとのやり取りが熱い。

互いを高め合う素敵なライバルだなと実感することができます。
自分を刺激するライバルが三ん生にいるのかどうか。

しららの存在はまめだの強さの秘密のひとつであり、三ん生が持っていないものではないかと解釈しています。

奪う・奪われるだけの関係じゃ得られないものではないかなと。

互いの火花を散らした数ページも是非是非注目して欲しいです。

それにしても、しららの周りにいる人達って熱い人が多い。
しららも熱い心を持っていますが。

三ん生が奪えなかった噺

まめだの「遊山船」を奪うことができなかった三ん生。

前述でまめだになれないことを触れましたが、それだけではないのかなと。
三ん生が指摘していた「遊山船」に登場する人物の多さや情報量の多さに加え、まめだがその場でしかできない噺をしたからではないかと解釈しています。

上手くは言えないですが、厳密な意味で同じ噺は存在しないような気が。
本番前や本番の時に予想外の力が発揮して、腕が上がると感じているからです。
本番に思う様に力を発揮できないという時もあるかもしれませんが…

これまでとは違う「遊山船」を披露したからこそ、三ん生は追いつけなかったと思います。
会場の観客や雰囲気を見て、所作や声のトーンとかも変えていったのかなと。
1人1人を真似しないといけないこと、その後の未来を真似るのは三ん生にとって至難の業なのでしょう。
天才でもできないことはあるというのをまめだとしららが証明していました。

『うちの師匠はしっぽがない』8巻の特典

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アニメイトで購入したのですが、素敵なイラストペーパーが付いてきました。

文狐師匠がまめだを優しく包み込む様子が尊い…

まめだ達の周りには、個性溢れる噺家達が。
寄席というのは、『うちの師匠はしっぽがない』というのはたくさんのキャラクターが作り上げているんだなと実感することができます。

最後に

『うちの師匠はしっぽがない』8巻は、まめだ達が東京で大活躍する様子が描かれていました。

まめだ達のターンが終わり、今度は三ん生のターン。

三ん生がどのような噺を披露するのか気になるところです。

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『うちの師匠はしっぽがない』8巻を読んだ後の氷結レモン味が美味い。

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