【感想】『えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜』1巻~ゲームに関するあらゆる要素を詰め込んだ一作~

『えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜』1巻の感想を紹介します。


基本情報

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タイトル『えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜』1巻
作者むらさき*(@murasaki328)
掲載誌まんがタイムきらら
出版社芳文社
収録話数1~13話
発売日2022年7月27日
ISBN-104832273841
ISBN-13978-4832273849
サイズA5(21x14.8x1.1cm)
きららベースhttps://seiga.nicovideo.jp/comic/53978
配信【ブックウォーカー】etc

『えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜』1巻の内容

ゲームショップ「Nyan Games」でアルバイトしている観月ましろは店内にあった謎のゲームを起動させると、ゲーム内に登場する勇者・エルヴィーラが目の前に。
エルヴィーラは転移魔法で元の世界に戻ろうとするものの、現実世界ではレベル1の状態で魔法を使えない状態になっていた。
現実世界にエルヴィーラの仲間をはじめ、ゲームの内のキャラクターやモンスターが出現するなどの異変が発生!
エルヴィーラとその仲間達は、「Nyan Games」を守るのに加え、元の世界に戻るために現実世界でレベルアップの日々を送ることに。

ゲームを題材にした作品で現実世界とゲーム内の世界を舞台にエルヴィーラ一行がレベルアップに励みます。

『えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜』1巻の感想

前から作品の存在は知っていて、発売日から数日経ってから購入することになったわけですが、購入するきっかけは小さい頃にゲームショップでゲームを買いに行っていた頃を思い出したから。
ゲームショップでの思い出に浸っていると、なぜか『えるくえすと!』を読みたくなってですね…
後は表紙のエルヴィーラが「買ってくれ」と言っていたような気がしたから。

きららの編集部がTwitter上で1巻の表紙や口扉絵、目次などにゲームを意識した小ネタが含まれていると言っていたけど、確かに確かにと感じた。
プレステ2のソフトじゃないかと言いたくなった。

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テーマを活かしたデザインといえば、『女ともだちと結婚してみた。』の単行本が頭に。

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『女ともだちと結婚してみた。』の単行本の目次も結婚式の招待状を彷彿させ、これから主人公達の結婚生活の始まりなどを感じさせていましたね。

『えるくえすと!』の魅力は一体何かと聞かれたら、まずはゲームに関するネタを細部まで取り入れ、話やキャラクターの魅力などに反映させている点だと答える。
見る人によっては、「あっ!あのゲームが元ネタじゃないか」とか「以前、やった○○を思い出す」とかいろいろな感想が出てくるのではないかなと。
ルチア達が現実世界に繋がる穴に落ちたと聞いて、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に出てくるギアガの大穴じゃないかと叫びたくなってしまう。(現実世界はアレフガルドかよ!と

ゲームに関するあらゆる要素をキャラクター同士の掛け合いに落とし込み、1人1人の魅力を引き上げている点も『えるくえすと!』の強みなのかなと感じている。
個人的にお気に入りなのは、ルチアがましろに回復魔法をかけている様子を見たエルヴィーラがやきもちを焼くところがだな…
戦闘だけじゃなく、いろいろなことを学習して成長していく様子や隠れた才能が開花するところとかキャラクターが変化・成長していく様子を丁寧に描いていたのが印象的だった。
クラスチェンジをしっかり用意していたし。

その他に良いなと感じた点は、ゲームショップという場所の魅力を上手く描いているところだ。
最近は町のゲームショップは減っているけど、昔はゲームショップで新作のゲームとかを買っていたなとか懐かしい気分にさせてくれる。
棚やショーケースに並べられたゲームの数々は見ていて、興奮したというか。
読んでいて、そういった感覚が蘇った。(ゲームショップに縁がなかったとかそんな気持ち感じたことがないという方もいるかもしれないですが

ゲームショップという場所は、子どもの頃の自分から見ると天国みたいな場所・夢のような場所だったなとしみじみ感じている。
ゲームショップにズラッと並んだゲームを見て、「このゲーム、面白いのかな?」とかいろいろ感じた思い出があるという方が多いのかどうか気になるところ。
作中でもゲームを買いに来る親子の様子をしっかり描いているところが良いですねぇ。
自分も親にゲームを買ってもらった時、物凄い笑顔になっていたな。
お小遣いやお年玉を握り締めて欲しいゲームを買った時の喜びもまた一塩だなとかいろいろ思い出す。

そんな感情を刺激してくれる点も作品の強みではないかと解釈している。

後は、ゲームや漫画、アニメのキャラクターが自分の目の前に飛び出したらなといった部分を押さえているところも良い。
小さい頃、自分が見ていたアニメやゲームのキャラクターが自分の目の前に飛び出したらどんな出来事が起きるのかとか考えたりしたな。
『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』でしんちゃんが自分の好きなヒーローやロボット、自分が生み出したキャラクターを呼び出していたのを見て、良いなと感じたことも。

ゲームというテーマを最大限に活かした素敵な一作だと思う。
プレステなどを彷彿させる奥付がゲームの電源を落とした時の寂しさを思い出させる点は何とも言えん。
作中で今の生活に店長が終わりは来ると言っていた時も寂しさが…

最後に

『えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜』はゲームというテーマを深く掘り下げた一作。

ゲームの世界が現実世界に影響を与えるところなど、考察し甲斐のある要素を用意しつつ、各キャラクターの成長や日常などを楽しめるのが特徴的です。
興味のある方は、一度手に取って頂けたらなと。

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