1巻が重版され、勢いを見せる『今日はカノジョがいないから』。
毎回、内容が濃く、予想外のやり取りが繰り広げられています。
そして、2巻が発売されることに。
今回は『今日はカノジョがいないから』2巻の感想に加え、メロンブックスの特典やTwitter上に投稿された写真について掘り下げていきます。
気になる方はチェックしてください!
基本情報
タイトル | 『今日はカノジョがいないから』2巻 |
---|---|
作者 | 岩見樹代子(@okome103) |
掲載誌 | コミック百合姫(@yh_magazine) |
出版社 | 一迅社 |
収録話数 | 6~10話・描き下ろし |
発売日 | 2022年8月18日 |
ISBN-10 | 4758024502 |
ISBN-13 | 978-4758024501 |
サイズ | B6(12.8x1.3x18.2cm) |
『今日はカノジョがいないから』2巻の内容
『今日はカノジョがいないから』2巻では、ゆにと風羽子の保健室での浮気・風羽子に影響を与えた女性の登場・ゆにと風羽子の大阪デートの様子が収録されています。
風羽子の言動に翻弄されるゆに。
浮気を重ねていく度に更なる一線を超えていく。
各回の細かな感想などは以前、紹介しているので気になる方はチェックして頂けると幸いです。
描き下ろしでは、大阪に行く3日前の出来事が描かれています。
悪魔の姿をしたゆに・風羽子・七瀬の妖艶なイラストに加え、岩見先生の作品に関する制作秘話をカバー裏に収録されているのもポイント。
本編をより楽しみたい・作品の舞台裏について知りたいなどのニーズに応えています。
『今日はカノジョがいないから』2巻の感想
NTR・浮気・三角関係ないし四角関係の三拍子をドロドロに煮詰めた話を心行くまで満喫できる1冊じゃないかなと思う。
話自体は百合姫で追っているけど、やっぱり1話1話の内容が本当に濃いなと感じる。
キラキラした感じの物語も良いけど、『今日はカノジョがいないから』のように人間の嫉妬深いところや最低な一面、弱い部分などをよりリアルに描いた物語も良いですね。
話を読み進めるにつれ、ゆに達がドツボにハマっていく感じがこう…
思わずゾクッとなる部分を上手い具合に刺激しているからこそ、1巻の重版に繋がっているのかなと。
ラストのゆにと風羽子のやり取りが本当にインパクト抜群で早く続きを読みたいと感じさせる。
ゆにと七瀬がすれ違っていくのに比例して、ゆにと風羽子の距離が近くなっているような。
少しずつすれ違っていく様子を緻密に描いているところも『今日はカノジョがいないから』2巻における見どころのひとつではないかと解釈している。
それに加え、日常の中で味わうスリルをより魅力的に描いている点も『今日はカノジョがいないから』2巻のストロングポイントだ。
何かの拍子で浮気がバレるかもしれない。
そんなドキドキを味わえるのも良い。
後は、人の欲求・想いが膨張していくところをしっかり表現しているのも魅力だと思う。
現代社会に浸透しているSNSの反応を物語の中にしっかり取り入れ、ゆにの心理描写をしっかり掘り下げている。
数字で一時的な欲求は満たせたとしても、決して満たされないものがある的な。
そういったものを表現しているのがゆにが風羽子との2ショットを投稿した際の反応だろう。
数字で満たされないという点だけで言えば、風羽子の模試の成績や通帳の残高も当てはまるのかもしれない。
前述でも触れましたが、描き下ろし漫画はゆにのアレなところが描かれているのも魅力的。
大阪行く前に心に誓ったはずなのに…と感じさせる内容に仕上がっていた。
本編をより奥深くしている内容になっているので、まだ読んでいない方は一体どんなやり取りが繰り広げられていたかチェックして欲しい。
人間の弱く、どうしようもない一面などを魅力的に描いた百合漫画ではないかなと。
メロンブックスの特典がインパクト抜群だった
インパクトのある特典を目にし、『今日はカノジョがいないから』2巻をメロンブックスで購入することに。
ここでは、メロンブックスの特典について触れていきます。
4Pリーフレット
メロンブックスでは、描き下ろし4Pリーフレットが付いてきました。
水着姿の風羽子が眩しく映ります…
熱い夏を感じさせます。
裏はこんな感じ。
ゆにの水着姿も美しい…
水のグラデーションも独特で幻想的な感じがします。
SNSの投稿を彷彿させるのもポイントです。
4Pリーフレットを開くと、ペンギンに囲まれたゆにと風羽子が。
ペンギンは一途な一面を持ち合わせているとのこと。
一途に想うところはゆにが七瀬を想うところや風羽子がゆにを想うところからペンギンが選ばれたのではないかと解釈しています。(勘繰り過ぎかもしれないですが
2巻の発売を記念して、1巻が発売された時に配布されたリーフレットも復刻されたりと作品を盛り上げようとする部分も印象的です。
メロンブックスを見ていると、過去の特典を復刻するケースを何度か目にするなと感じた自分がここにいます。
こういった部分は嬉しいと感じている方も多いのではないでしょうか?
自分もその中の1人です。
B6アクリルパネル
メロンブックスの有償特典のB6アクリルパネルには、大きな浮き輪に乗っているゆにと風羽子の2ショットが描かれているのが特徴的。
ゆにと風羽子が見つめ合っている感じが良いですね。
2人だけの世界といったところかなと。
近くに浮いているメロンも印象的です。
大きさ比較してみることに。
大きさ的には、『君と綴るうたかた』3巻の有償特典のアクリルフィギュアと同じくらい。
Twitter上に投稿された岩見先生の写真について考える
岩見先生がTwitter上にとある画像を投稿していました。
それは、3輪のひまわりを背景に『今日はカノジョがいないから』2巻を映した写真です。
黄色い光と青い光が単行本とひまわりを際立たせます。
https://twitter.com/okome103/status/1560075826778947584
どうして、3輪のひまわりなのかという疑問が頭に浮かんだ自分がここにいます…
というわけで、少し考えてみることに。
ひまわりはキク科の植物。
夏に花を咲かせます。
花言葉は「あなただけを見つめる」「憧れ」。
風羽子がゆにだけを見つめるといった様子を彷彿させます。
憧れに関しては、風羽子がとある人のことが大好きだったことが頭に。
明るくもどこかドロッとした感じがしないでも。
ひまわりのチョイスは何となく分かったものの、どうして3輪なのかと感じる方もいるのではないでしょうか?
ひまわりが3輪なのは、「愛の告白」という花言葉を持つからでしょう。
「愛の告白」という花言葉あるからこそ、3輪用意したのかなと。
風羽子がゆにに告白している、そんな印象を持ちました。
ちなみに、108本のひまわりには、「結婚しよう」という花言葉があります。
ひまわりの数だけ風羽子の愛が強くなると…
青と黄色の相反する2色を合わせることで被写体がより印象的に映ります。
妖しげと言いますか。
どちらか片方だけだと、また違った感じに見えるような。
そう考えると、色って不思議ですね。
最後に
『今日はカノジョがいないから』2巻は、ゆにと風羽子の浮気が加速していく様子だけでなく、風羽子の過去・大阪でのゆにと風羽子の濃厚なやり取りなど、たくさんの見どころがあります。
読み応えある百合漫画だなと感じている自分がここに。
今後の動向も気になるところです。
この記事へのコメント