可愛らしいけど、どこか癖のある女の子達のやり取りが印象的な『刺さずば』こと『蜂も刺さずばうたれまい』。
元ヤンキーのすずめと家元の娘だけど授業をサボりがちな蛍とのやり取りは面白おかしいだけでなく、時には心温まる描写が見られるのが印象に残ります。
今回は、『刺さずば』14話の感想・考察を紹介します。
基本情報
タイトル | 『蜂も刺さずばうたれまい』14話 |
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作者 | るりえ(@rurie_at) |
掲載誌 | まんがタイムきらら2022年10月号 |
編集部のTwitterアカウント | @mangatimekirara |
出版社 | 芳文社 |
発売日 | 2022年9月9日 |
ISBN | 4910083451025 |
サイズ | B5 |
きららベース | https://seiga.nicovideo.jp/comic/55846 |
『蜂も刺さずばうたれまい』14話の内容
『刺さずば』14話では、夏休みのすずめと蛍のやり取りが描かれていました。
コンビニ帰りのすずめの目に飛び込んできたのは家の仕事をサボっていた蛍。
すずめは蛍を家に上げることに。
無自覚なすずめのズルくて優しい気遣いに蛍はまんざらでもない感じを見せます。
『蜂も刺さずばうたれまい』14話の感想
すずめの無自覚な優しさないしズルさ、マジで好き。
この無自覚なズルさが蛍の心を掴んで離さないんだろうな。
こういった感じ、他の百合漫画でも感じた。
樫風先生の『ロンガル』こと『ロンリーガールに逆らえない』。
『ロンガル』でも主人公・彩花のズルさが空に大きな影響を与えるだけでなく、好きを加速させていたな。
『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』の主人公・れな子も知らず知らずのうちにいろいろな子の心を掴んだり、困らせていたのも印象に残る。
心というかいろいろなものを奪っていたような気もするけど…
すずめの無自覚な優しさ・ズルさは『刺さずば』において欠かせない要素だ。
本人は自覚していないと思うけど、友達や困っている人のために熱く、全力で外面抜きで接するところはすずめのストロングポイントだと思う。
だからこそ、咲姫も蛍もすずめに惹かれたんだろうな。
『刺さずば』14話は、すずめの無自覚な優しさ・ズルさを存分に発揮した回に仕上がっていて、自分は楽しめた。
優等生を演じるすずめはダメとは言わないけど、やっぱり優等生を演じていない素のすずめが好きだ。
そう考えると、ヤンキー時代のすずめも朱音達の前で優等生を演じていたと言っても良いのかなと。
蛍も優等生のすずめじゃなく、蜂須賀すずめという人間が好きなのではないかと解釈している。
優等生を演じているのをおかしいなと思っている様子も描かれていたけど、蛍がおかしいなと思う場面を見て、「分かる。分かる。」となった。
本当はそんなの全然向いていないはずなのになとか感じていたのかな。
蛍も外面抜きの素の一面をすずめに見せているからこそ、魅力的に映っているのだろう。
綺麗な着物を着て、家元の娘を務めている時の蛍よりも素の蛍が好きだ。
すずめや咲姫と接している時の蛍より、優等生を演じる蛍の方が好きと感じている方はどのくらいいるのだろうか?
すずめをいじっている時とか思いもよらない時に良い顔見せる時が本当にイイ…
すずめだからこそ、外面抜きの素の一面が見せられるわけで。
いろいろなシーンを見ていて、すずめと蛍は似た者同士だなとしみじみ思う。
人前では優等生を演じるないし強いられるところとか心を許せる人に対しては素の一面を見せられるところとか。
そういったやり取りが好きだから、『刺さずば』やさっき取り上げた『ロンガル』とかが好きになるんだろうな。
『ロンガル』も読んでいて、空だけでなく、彩花もロンリーガールな部分あるなと感じたりした。
ラストのすずめと蛍のやり取りもマジで好き。
すずめも蛍も良い顔してた。
本当の自分を見せられるからこそ、すずめと蛍は隙を見せられるのではないかと解釈している。
すずめと蛍の魅力を十二分に描いていたのは本当に良かった。
今回のようなやり取りは個人的にもっと見たい。
そういえば、着物姿の蛍を見た時のすずめの気遣いも光っていたな…
すずめ、そういうところだぞ!と言いたくなってしまった。
無自覚な優しさ、ぎるてぃー。
すずめのTシャツを見てると、『BLACK LAGOON』のTしゃつを思い出すな。
最後に
『刺さずば』14話は、すずめと蛍の夏休みの様子を描いた回。
すずめと蛍の素の一面だけでなく、すずめの無自覚のズルさと優しさが光っていたのが印象に残ります。
もちろん、蛍がすずめをいじるところも。
今後もすずめと蛍のいろいろな姿を見たいなと思うばかり。
作品をおさらいしたり、考察するきっかけになれば幸いです。
もっともっと盛り上がって欲しいな。
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