『私の推しは悪役令嬢。』における4つの属性とそれに伴うキャラクターの役割について

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『わたおし。』こと『私の推しは悪役令嬢。』に登場する魔法。
火・水・土・風の計4つの属性が存在しており、キャラクターごとに属性が異なる。
攻撃に使うこともあれば、人の傷を癒したり、誰かをサポートする時に用いられる。
『わたおし。』において、魔法は物語をより豊かなものにするために欠かせない存在のひとつと言えるだろう。

作品のことを考えていく内に魔法の属性について思うことが…

それは、各キャラクターの性格や役割に合わせて属性を与えているのではないかということ。

物語を読み進める上でキャラクターの個性や活躍は欠かせない部分だ。
主人公やライバル達は一体どんな性格をしているのか・どんな活躍をするのかに興味を持ち、物語を追っていくことになる。
作中に登場する4つの属性は物語を盛り上げる立役者としてカチッと機能している。

各キャラクターの属性について一度整理することに。

  • レイ:水・地
  • クレア:火
  • ミシャ:風
  • マナリア:火・水・地・風
  • ロッド:火
  • セイン:風
  • ユー:水
  • トリッド:火・水・地

このように、キャラクターごとに与えられている属性が異なるのが分かる。
これらは適当に割り振られたものではなく、何かしらの意図があるのかなと解釈している。
自分なりにキャラクターに与えられた属性について考えてみることに。

キャラクター属性と役割
レイ

水:クレアをはじめ、多くの人の心を癒す・クレアを受け止める力(本来のシナリオだとクレアの対抗手段)
地:国を豊かにするための力(チョコレートやマヨネーズの普及など、国の文化の発達)

クレア

火:クレア自身そしてフランソワ家の力の象徴・ピンチを打開するための力・嫉妬の炎

ミシャ

風:レイ達の活躍をさまざまな立場からサポートする力

マナリア

火・水・土・風:カリスマ性(ドミネイターはその筆頭)

ロッド

火:王国の力を象徴している・積極的に関わる性格

セイン

風:王国や兄弟、レイとクレアをサポートする力

ユー

水:平民に寄り添い、王国や国民を助ける存在

トリッド

火:生徒達を守る力
水:生徒達を癒す力
地:教育者として生徒達に生きるための知識や技術を教え育む力

正直、この辺に関してはツッコミどころ満載だと感じる方も多いかもしれない。
キャラクター達に与えられた属性は性格や役割などに反映されているように思える。

ミシャはレイとクレアの関係性やユーの学院生活をサポートしている点を踏まえると、風属性がよく似合う。
1話の時から物語の展開・流れなどを支えてきた心強い存在と言える。
縁の下の力持ち的な。

スース王国の第一王女であるマナリアの場合、王女としてのカリスマ性を高めるために全ての属性を付与するだけでなく、無効化させる力を持っているところとか。
レイの前に立ちはだかる壁という役割もしっかり果たしているような気がする。
ドミネイターは日本語に訳すと支配者だし。

国民の前に立ち、牽引する存在として、ロッドに火属性を付与したりと。
風属性を与えられているセインですが、ファンの皆さんには申し訳ないけど、セインはリーダー向きかと言われたら、疑問符が浮かぶ。
いざという時は頼りになるけど、リーダーかと言われると、どこか違和感を覚える。(ウォータースライムの戦いもレイのアドバイスがなかったら…
レイやクレアをフォローしたり、国民を先導する存在という印象を強めている感じもするのは確かだけど。(平民は国を支えるのに欠かせない存在だと触れていたし
ユーに至っては、平民達に寄り添うところを考えたら、水属性がふさわしい。

トリッド先生に風属性が与えられていなかったのは、レイやクレアを補助できないという点を表していたのかなと解釈している。

そして、もちろん、レイとクレアも。

レイは、クレア・ミシャ・ロッド・セイン・ユーと違う点がある。

それは、地属性の魔法を使えるという点だ。

クレア・ミシャ・ロッド・セイン・ユーが力を合わせたとしても、地属性の魔法は使えない。
この事実が主人公の個性をより強くしているような気がした。
「Revolution」の製作者は、レイが地属性の魔法を使えるようにすることでロッド達や王国をサポートする役割を担わせていたのかなと。
国を変え、国のトップに立つ人間を変える力がある。そんな感じを抱かせる。
田畑を耕すかの如く、王国の文化を豊かにしていたのも地属性の魔法を使いこなせる人間の性格・役割を表現しているのかもしれない。
レイが王国の文化を豊かにすることでクレアが信頼を置くメイドのレーネを助けるだけでなく、後に大きな意味をもたらすと解釈している。(最終的にマヨネーズやチョコレートは平民達にも親しまれる存在になっていると思う

表でも触れましたが、レイが火属性の魔法と対になる水属性の魔法を使えるようにしたのは、クレアを受け止め、心身を癒す存在ということを強調しているからではないかなと。
水属性の魔法は回復魔法。
レイやユーのように誰かを支え、癒す役割が強い人間に付与されているなと感じている。
「Revolution」の本来のシナリオでは、クレアの対抗手段として機能していたと思うけど、『私の推しは悪役令嬢。』というシナリオにおいて、クレアが間違った方向に向かうのを防ぐ手段・可能性といった印象も受ける。
魔法を使ってどうこうというわけではなく、レイがクレアの傍に立ち、優しい言葉をかけたり、的確なアドバイスを送るところとか。
レイの存在は、クレアの暴走を防ぐのに欠かせない存在だと言えるだろう。

クレアが火属性の魔法を使いこなす姿は誇り高く、カッコよく映る。
火を力の象徴・希望の象徴として上手く使いこなしているのは、マナリアでもロッドでもなく、クレアだと思う。
物語においても、クレアの魔法は様々なピンチを打開している。
「Revolution」の本来のシナリオの場合、レイに嫉妬する一面を強調するために火属性を付与していたのかな?
レイのライバルというのを表現するのも目的かもしれないけど。
クレアの魔法は確かに強いけど、使い方を間違えたら、大火傷しそうだ。

以上のことから、『わたおし。』に登場する魔法の属性はキャラクターの性格・役割・活躍などを上手く反映させている。
『わたおし。』に限らず、キャラクターや組織に違った個性・属性などを付与し、物語を盛り上げている作品がいくつも存在する。
一例を挙げるとすると、こんな感じ。

  • 『BanG Dream!』:各バンドのコンセプト・個性溢れるバンドメンバー
  • 『RELEASE THE SPYCE』:刀で相手を倒す力・諜報・後方支援などキャラクターに役割を与えている点
  • 『獣拳戦隊ゲキレンジャー』:心・技・体を表したキャラクター・動物の特性を活かした武術
  • 『HUNTER×HUNTER』:念能力
  • 『ONE PIECE』:悪魔の実・覇気

作品は無作為に選ばせて頂きましたが、人によっては「あの作品にはこんな属性がある」「この作品も外せない」とかいろいろあると思う。

『わたおし。』は魅力的なキャラクター達が活躍する素敵な百合漫画。
さまざまな困難を打破したり、辛い現実に直面しても力強く生きていく様子などが描かれている。
少しでも作品やキャラクターについて興味を持って頂けると、幸いだ。

他の作品においても、キャラクターの性格・役割・属性などについていろいろ掘り下げていくと、さまざまなものが見えるかもしれない。

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