自分を曝け出すのは―
雫と夏織のひと夏の出来事を描いた『君と綴るうたかた』。
大好きな夏織のために雫は小説を書き綴っていく。
今回は、『きみつづ』23話の感想・考察を紹介します。
基本情報
タイトル | 『君と綴るうたかた』23話 |
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サブタイトル | 「プレゼント」 |
作者 | ゆあま(@maymaymay7523) |
掲載誌 | コミック百合姫2022年12月号 |
出版社 | 一迅社 |
編集部のTwitterアカウント | @yh_magazine |
発売日 | 2022年10月18日 |
ISBN | 4910137391222 |
サイズ | B5 |
ゆりひめピクシブ | https://comic.pixiv.net/works/7077 |
コミックDAYS | https://comic-days.com/episode/3269754496636469072 |
ニコニコ百合姫 | https://seiga.nicovideo.jp/comic/56191?track=official_list_s1 |
一迅プラス | https://ichijin-plus.com/comics/2416566452280 |
配信 |
『君と綴るうたかた』23話の内容
前回、台風で夏織のいる病院に行けなかった雫。
雫はペアリングが欲しいという夏織のためにプレゼントを購入することに。
プレゼントを購入した雫は小説とプレゼントを持って、夏織の下へ。
雫の小説を読んだ後、夏織は予想外の言葉を口にします。
『君と綴るうたかた』23話の感想
夏織が小説家目指さないのかと雫に聞いた後のやり取りは思わずドキッとしたぁ…
いやいや一体どうなるの???と言いたくなってしまった。
その前の栞の話といい、『きみつづ』は予想外のところから思わぬ不意打ちが来る。
だけど、そういった部分は嫌いじゃない。
小説サイトに投稿しないと雫が激高した後のやり取りを見て、胸を撫で下ろしましたね。
読み応え十分で面白かった。
雫と夏織が会話を楽しむシーンはもちろん、静寂を破るタイミングとその後のやり取りが本当に秀逸だなとしみじみ感じている。
早く続きが読みたいとか一体どうなるの?といった気持ちを倍増させる。
話を読む進めていく上で特に気になった部分があったので、もう少し触れて行こうかなと思う。
雫のプレゼント
雫が夏織のためにプレゼントを選ぶシーンは『きみつづ』23話の見どころのひとつ。
大好きな人のためにプレゼントどれにしようか悩む姿って良いですよね…
ダイヤモンドのペアリングの値段に物怖じするところがおもろい。
指輪と聞いて、ダイヤモンドの指輪を思い浮かべる方が多いのかなと思ったりした。
宝石がついた指輪といえば?と聞かれたら、ダイヤモンドの指輪は選択肢に挙がってくる。
ダイヤモンドには、「永遠の絆」「変わらぬ愛」といった石言葉がある。
それを踏まえると、雫と夏織の2人はダイヤモンドのペアリングはピッタリだと思う。
雫にとって、可愛い値段ではななかったのですが…(そこは愛とか言うのは野暮
渡すとしても、ブリリアントカットの物を…
指輪の部分はステンレスが使われている描写から雫と夏織の絆は強いなと感じたりした。
雫が買ってきたリボンの付いたヘアゴムを身に着けた夏織、可愛かったな…
もちろん、恥ずかしがりながら雫も可愛い。
夏織が嬉しそうにしていたのも印象に残る。
23話の扉絵
扉絵に描かれている糸電話で雫と会話する夏織が可愛い。
22話の扉絵と対になっているのが分かる。
22話の感想でも触れましたが、扉絵や特典で対になっているものを表現していることが多いなと思う。
雫のソロが描かれた扉絵を見ると、次の扉絵では夏織のどんな姿が描かれているのかと期待が膨らむ。
「気持ち一つで変わるセカイ」という一文も良いですね。
作品の世界観を表現しているような感じがして。
「気持ち一つで変わるセカイ」を表現していたなと感じた部分は雫が小説サイトに自分の小説を投稿しようと考えていた場面かなと。
夏織の言葉が雫の気持ちを変えたと思う。
後は雫の小説において、感情の描写がより多彩になっているところでも「気持ち一つで変わるセカイ」を表現していたのかなと解釈している。
夏織と出会っていなかったら、今の表現ができたのだろうか。
多分、できなかった気がする。
雫と夏織の物語だからこそ、いろいろな描写が出てくるのかな?
雫の小説を読む夏織が可愛い
雫に小説の続きをお願いする夏織が只々可愛い…
早く読みたい・楽しみにしているけど待てないと漏らす夏織の表情がマジでイイ。
夏織のそんな気持ち分からなくないなと感じた自分がここにいる。
『きみつづ』をはじめ、百合姫に掲載されている百合漫画を読んでいると「続きは!?」とか「続きが待ちきれない…」といった気持ちを覚えることが。
多くの読み手が雫に小説の続きはないかと尋ねるシーンに共感したのかなと思ったりした。
あと1日という状態でもその1日が想像以上に長いと感じたりする。
夏織の問いかけ
前述でも触れたけど、夏織が小説サイトに投稿しないのかと聞いたシーンはインパクト抜群。
ビクッ!となった方が多そう。
他の人にも雫の小説を読んで欲しいとか小説家目指さないのかなといった考えはいつから抱いていたのか気になる。
理由は小説家目指さないのかと聞いた時、「思い出した!」といった感じがしたからだ。
見た感じ、ずっと前から小説家目指さないのかなと考えていたようにも見えなくも。
小説サイトに投稿しないと夏織に言った後、自分の弱い部分をさらけ出すのは少し怖いと言っていたのも印象的だった。
小説サイトという単語を見て、1話にも出てきたなと思ったりした。
どんなメッセージを送られてくるのかまだ不安だったのかな。
公の場で何かを発信する際、どんなメッセージや反応があるかなど、気になる方が大半だろうし。
自分の弱い部分をさらけ出すという言葉を見て、17話の扉絵が頭に浮かんだのはここだけの話。
その1クリックが想像以上に重い…
エレベーターで思案する雫
エレベーターで小説サイトのページを見ていた雫も印象に残る。
エレベーターという閉鎖された空間にいるせいか、小説はもちろん、メッセージを投稿する重さ・圧迫感みたいなものを感じた。
小説サイトに小説やメッセージを投稿する日は一体いつなのか気になるところ。
1話での小説サイトに関する描写も重かったな…
最後に
『きみつづ』23話は雫が夏織にプレゼントを贈る様子に加え、小説サイトに一体何を投稿すれば良いか悩む様子などが描かれていました。
小説サイトに雫の小説が投稿される日はもちろん、雫が夏織に今度こそペアリングを贈るのかどうかも注目していけたらなと。(個人的にペアリングを贈る姿が見たい
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