【感想・考察】『メールブルーの旅人』11話で特に良かった点と作中に触れられていた「痛み」について

まんがタイムきららキャラット2023年1月号に掲載されていた『メールブルーの旅人』11話の感想を紹介します。


『メールブルーの旅人』11話の内容

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まんがタイムきららキャラット 2023年 01 月号 [雑誌]

『メールブルーの旅人』11話はクマノミが「学校」の情報世界を探査する様子が描かれていました。
陸希(むつき)・想良(そら)・櫂(かい)との出会い。「痛み」とは一体何か考え、限られた時間の中で青春を謳歌するクマノミ。
その様子を見て、自分がいなくなった後のクマノミについて頭を巡らせるハカセがそこに。

『メールブルーの旅人』11話の感想

『メールブルーの旅人』11話で特に良いなと思ったシーンは、クマノミが人と友達になれるのかと言った後、陸希がもちろんと言ったシーン。
陸希に優しい言葉をかけられたクマノミが本当に良い顔していた…

あの素敵な笑顔を見られただけでもまんがタイムきららキャラットを買って良かったなと思う自分がここにいる。
予想外のところから飛び出した嬉しい不意打ちというやつだ。

クマノミの人と友達になれるのかというセリフだけど、人というのはハカセのことを言っているようにも。

「学校」の情報世界に登場した陸希達が可愛いのも〇。
元ネタを知っていると思わずクスリとさせる描写があったな。
学校の外は一体どうなっているのか気になったりした。
いくつもの学校が並んでいるのかなとか学生寮があるのかなとか。

後はクマノミ達の様子を見ていたハカセの描写も印象的。
クマノミを大事にしているなと感じさせつつもどこか寂しい感じが…
自分が死んだ後、クマノミには幸せに生きて欲しいという気持ちが滲み出ていた。
生きていく中で孤独・寂しさを感じる時があるなと感じた自分がここにいる。

他に読んでいて、印象に残った部分と言えば、「痛み」に関するやり取りだろう。
11話に限った話ではないけど、『メールブルーの旅人』という作品は1話、1話、いろいろ考えさせられるなぁと。
「痛み」とは何かというのは本当に難しい。
人によって、「痛み」が異なってくるし。
作中では、「痛み」について頭を悩ませているクマノミに対し、陸希が温かい言葉をかけるシーンが読んでいて良いなと感じた。
陸希みたいな人といろいろなものを共有出来たらなと感じなくもない。

たくさんの魅力や考察し甲斐のある要素で溢れた回だったと思う。

『メールブルーの旅人』11話の解説


学校の情報世界

今回、クマノミが探査した情報世界は「学校」の情報世界。
学生達が学校で青春を謳歌します。

陸希・想良・櫂

先導陸希(せんどうむつき)・河合想良(かわいそら)・暁美櫂(あけみかい)は「学校」の情報世界で生きるAI。
陸海空をイメージさせます。

蒼世高等学校(あおせこうとうがっこう)のロボット研究会に所属しています。
蒼世高等学校は地球からその名が付けられているのかなと。

クマノミに「痛み」や友達について教えていました。

作中登場したロボットは『Among Us』や『ドラえもん』をイメージさせます。

クマノミにとって最大の「痛み」とは何か考える

猫型ロボットに引っ掻かれたクマノミが「痛み」について考えていました。
前述でも触れましたが、「痛み」は11話における重要な要素ではないかなと。
「痛み」は大きく身体的な痛みと精神的な痛みに分かれ、さまざまな場面で生じます。

クマノミが本当の「痛み」を感じる時があるとしたら一体いつなのか疑問に感じた自分がここに。

強いて言うなら、ハカセと別れた時にクマノミが「痛み」を感じるのではないかと解釈しています。
クマノミにとって、ハカセは家族同然の存在。
そんな人を失ってしまうのはクマノミにとって耐え難いことでしょう。

10話において、スミレというAIが情報世界に長く居続けたことで記憶が上書きされていましたが、ハカセに関する記憶・思い出を失うこともクマノミの「痛み」と捉えています。
自分のことを一番近くで親身になって考える人に関する記憶が失われるのも猫型ロボットに引っ掻かれたり、四肢をもがれることより苦痛なこと。

ハカセという存在がクマノミにとって生きる意味といったような感じがします。
作中、ハカセは自分は1人と言っていましたが、それは全否定したいです。
ハカセは決して1人ではありません。
ハカセには、クマノミがいます。

クマノミにとって、ハカセと一緒にいることが何よりの幸せではないかなと。
そのために、くろいユウのようにAI化を望むのかどうか気になるところです。
最も、ハカセ自身が望まないと思いますが。

最後に

『メールブルーの旅人』11話は「学校」の情報世界でクマノミが青春を謳歌しつつ、「痛み」について考える様子が描かれていました。

いろいろな世界が登場し、ハカセやクマノミがさまざまな出来事を目にする瞬間は作品の見どころではないかと実感しています。

次は一体どんな世界を訪れるのか気になるところです。

クマノミはハカセ同様、生きている。

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