『虹賀新年』の感想を紹介します。
基本情報
タイトル | 『虹賀新年』 |
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作者 | ゴミョン(@Deadnooodles) hachi(@8VERDEEEE) まっしぐら(@massigura0329) くま樽(@0Lkumabian) きたく(@kitaku18) スキャニング(@oookyan555) 米騒動(@comess0) STO(@NeAcca1) サクタロー(@sktr_sgt) Repunit(@repunit_for_LL) テラ'(@TERA_DASH) 伊月クロ(@kur0r0) 樫風(@Cat2Sora) おいも(@sunsun__sun) サンクス仮面(@shijimikozo) ヒライ(@solllolll) みやまき(@_miyamaki_) クマ5号(@Kinasuzu55) 荒(@kou7303) こあら(@koaranin1128) 上野(@ueno_enon) するふじ(@nendotabeta) 七草つまみ(@six_kureyon10) 田中らぶリ~な♪(ざこ)(@ohohonohoho) |
サークル名 | zacocom |
ジャンル | 『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』 |
イベント | 僕らのラブライブ! 36 |
発売日 | 2023年1月22日 |
サイズ | B5 |
全体の感想
漫画・イラスト・カップリング・ゲストといろいろな面を加味すると、とにかく大ボリュームの1冊!
2022年のコミケで発売された『別冊ランデブー』も少女漫画雑誌という題材を活かしたボリューム満点の一冊だったのを思い出す。
『別冊ランデブー』の時は6人だったのに対し、『虹賀新年』では何と24人!
1冊の同人誌を作るのにこれだけの人数が集まるというのはビックリ。
企画力やまとめ上げる力などを感じさせる。
参加人数が増えるのに伴い、ボリュームも増大。
まるで、『孤独のグルメ』に出てきたキセキ食堂の豚カツ級の分厚さだ。
1冊で何本の漫画やイラストを楽しめるというのは満足度が高い。
個人的に値段以上の価値を見出している。
一度にたくさんの話を楽しみたい方にもってこいの1冊だと思う。
作者別の感想
まっしぐら先生
かすみんの繊細な心理描写が特に良かった。
せっつーに対する想いをしっかり描き切っていたと思う。
かすみんとせっつーのカップリングと愛さんとりな子のカップリング、どっちも楽しみたい方におすすめできる話に仕上がっていた。
ゲームショーでのWデートを題材にしていたけど、読んでいてゲームショーのようなイベント行きたいなという気持ちが湧いてくる。
くま樽先生
エマっちがチキンラーメンを食べる話という単純明快なものだったわけだけど、表情で美味いというのがしっかり伝わってくる。
麺をすする時、髪を上げる仕草が個人的に印象に残った。
美味い物を食べた時の感想は言葉はいらないというやつか。
きたく先生
侑ちゃんのぬいぐるみを抱えている着物姿のミア子が可愛いな…
表情とかから察するに、お気に入りなのかなと感じなくも。
背景のアクアシティを見ると、『逃走中』とか『デジモンアドベンチャー』とかが頭に浮かぶ。
スキャニング先生
さすがせっつー!多くの人にできない事を平然とやってのける。そこにシビれる!あこがれるゥ!
意表を突いた1本に仕上がっていて、「まさか、こんな話が出てくるとは…」と声が出た。
雪だるまかすみんが可愛かったけど、せっつ―のセリフを聞けば聞く程、『遊戯王』の遊戯がなぜか頭に。(○○なんて一言も言ってないぜ!的なテイストを
米騒動先生
侑ちゃんとあゆぴょんの家が隣というのを活かした話の展開が印象に残る。
2人の日常が丁寧に描かれていたな。
あゆぴょんがイギリスに持って行こうとしている侑ちゃんのぬいぐるみが可愛い。
サクタロー先生
サクタロー先生の漫画がこうしてまた読めるとは。
ビッグガンガンに再掲された『トヨちゃんの定食』以来かな。
おしるこを満喫するミア子が可愛い。
餅を食べた時の反応や汁を飲んで温まっている時の反応は見ていて楽しくなる。
おしるこを持って来た時の愛さんの表情もエネルギーに溢れていて良いなぁと感じた。
Repunit先生
かすみんの頭の上にみかんを乗せるりな子がおもろい。
年越しを題材にした話だったわけだけど、まゆちとかおりんの年越しに関するエピソードを思い出す。
初詣とかここ数年行ってないなぁと感じた。
ラストのしお子の表情が可愛らしかったのも〇。
テラ'先生
簀巻きになったスクフェス組の3人が可愛い…
エマっちと彼方ちゃんが卒業するのを寂しく想うしず子に対し、エマっちと彼方ちゃんが距離を縮める様子が尊い。
アニメ2期でもスクフェスをプレイしている方にとっては刺さる演出が用意されていたような。
伊月クロ先生
おせちや雑煮を味わう侑ちゃんとあゆぴょうが可愛かった。
侑ちゃんの仕草、あゆぴょんの自己紹介を思い出す。
侑ちゃんの臍が見えるところからこだわりがですね…
『彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!』も読んでいるという方も多いのかな。
『虹賀新年』で伊月先生の作品に興味を持った方はこれを機にチェックして頂けたらなと。
樫風先生
りな子と愛さんの出した鍋を満喫するミア子が只々可愛い。
箸を持つ時の動作や鍋の具材を口にした時の仕草も美しい。
りな子と愛さんがハンバーガーを食べているミア子を連れ出すシーンも好き。
特に、りな子と愛さんの圧のある表情がだな…
一瞬、何事!と感じさせなくも。
ミア子達のおててが美しいだけでなく、動きを与えているような気がした。
『ロンリーガールに逆らえない』の最終巻が出たばかりで樫風先生の新作がすぐ見られるのは嬉しいな。
おいも先生
かすみんをランジュが温めるシーンが尊い。
デレるかすみんも只々可愛かった。
冬の寒い日にランジュがかすみんを散歩に誘うシーンが印象的。
表情を見せず、敢えて手だけを描くことで読み手の想像に委ねていたな。
おいも先生といえば、ランかすの百合を描くことが多いなと。
サンクス仮面先生
クロスワードの懸賞で温泉のペアチケットが当たると知ったしず子がかすみんを見つめるシーンがストロングポイントだと思う。
その様子をしっかりカメラに収めるりな子がイイ。
かすみんとしず子の様子を見守っている時も良い表情をしていたな。
かすみんがコンビニのクレープを手にしていたけど、自分もスイーツに関する情報をインスタで探す機会が増えているなと感じたりした。
みやまき先生
みやまき先生の描くしず子のお母さん、好きだな。
毎度、おもろい姿を見せている。
『しず子だけしか』の延長線上の話といった印象を受ける。
かすみんが口にした裏ワザをしず子が実践するところが可愛い。
クマ5号先生
ミア子が侑ちゃんに触れて体を温めるシーンに加え、ランジュとミア子が羽子板で白熱するシーンが特に推せる部分。
侑ちゃんとミア子がベッド上で取っ組み合いになっているのをエマっちがさり気なく写真に収めているのも何か良いな。
ランジュ達が羽子板を楽しむシーンを見ていると、『テニスの王子様』のOPがですね…
俗に言う羽子板の王女様というやつか。
後半の果林先輩の登場は『ゆるキャン△』12巻で用いられていたワイプのような感じがした。
荒先生
かすみんにプレゼントを渡したいけど、中々渡せないミア子が可愛かった。
ミア子からのプレゼントに対するかすみんの反応も可愛い。
しずかすを見る頻度が多かったのも相まって、荒先生の描くミアかすは新鮮に映る。
ミア子が想像するプレゼントを受け取った時のかすみんの反応が分からんでも。
アニメとかでもそうだけど、面倒見良いなぁと感じた。
かおりん関連で仕事はあったけど、まゆち関連で何か仕事する未来があるのかどうか気になるところ。
こあら先生
玉子焼きを作るせっつーがストロングポイントだなと感じた部分。
せっつーに振り回される彼方ちゃんも見どころじゃないかなと感じた。
愛情を注ぐ方向性がいろいろな意味でヤバかったな。せっつー…
タイトルの「食戟の彼方」の元ネタにもなっている『食戟のソーマ』はもう何年も読んでないな。
メッザルーナのインパクトがデカかったのを思い出す。
上野先生
しおぽむの百合が特に印象に残った。
あゆぴょんがしお子を気遣うシーンがイイね。
かすみんがパンケーキを食べに行かないかと勧めていたけど、ヴィーナスフォートでパンケーキ食べられないんだよなぁと感じたりした…
するふじ先生
侑ちゃんのあゆぴょんに対する愛が見どころの話だったと思う。
侑ちゃん・せっつー・愛さん・ランジュの4人が風邪を引いたあゆぴょんのお見舞いに行く様子が描かれていたわけだけど、あゆぽむの百合が軸になっていた印象を受ける。
2年生組の活躍といえば、アニメ2期でしお子をスクールアイドルに勧誘するエピソードを思い出すな。
愛さんが剥いたりんごを食べる時のあゆぴょんの表情が好きだったりする。
七草つまみ先生
ミア子が侑ちゃんにスクールアイドル同好会を離れたとしてもずっとそばにいて欲しいと言うところが特に良かったな。
アニメでは、エマっち・果林先輩・彼方ちゃんがスクールアイドル同好会を離れていくことについて触れていたのを思い出す。
卒業後、ミア子とエマっちは日本に残るのかどうか気になるところ。
侑ちゃんがミア子と一緒に何かできて嬉しいと言うシーンも見どころだと感じた。
メンバー全員のことを考えているからこそ、出てくる言葉じゃないかなと。
田中らぶリ~な♪(ざこ)先生
欲望を開放した果林先輩のインパクトたるや…
せっつー達にパンダの恰好をさせて多幸感に満たされている時の表情が只々ヤバい…
同日に発売された『ゴミを交換する本』もそうだったけど、インパクトに溢れる描写・題材を用意してくるところは凄いなと思う。
ブラックストマックな表情を見せる果林先輩、個人的に好きだったな。
甘酒も題材に含まれていたけど、疲れている時に飲みたくなる。
甘酒といえば、『二月の勝者』が頭に浮かぶ。
果林先輩とせっつ―のやり取り、『ななかりプレシャス』以来かな。
最後に
200ページという大ボリュームの1冊。
全体を通してみて、ミア子とかすみんの活躍が多かった印象が。
24人の先生が集まる機会は中々無いような気がします。
1人1人の好きが溢れた同人誌に仕上がっていたと思います。
1つ1つの話が分かりやすいのに加え、読み応え十分なところは『虹賀新年』におけるストロングポイント。
今後どのような企画が生まれるのか楽しみです。
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