『お菊さんはいちゃ憑きたい』10話の感想・考察を紹介します。
基本情報
タイトル | 『お菊さんはいちゃ憑きたい』10話 |
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サブタイトル | お菊さんは甘えたい |
作者 | 結野ちり(@yuinochiri04) |
掲載誌 | コミックウォーカー・ニコニコ静画/td> |
出版社 | KADOKAWA |
配信日 | 2023年3月18日 |
コミックウォーカー | https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01202378010000_68/ |
ニコニコ静画 | https://www.tugikuru.jp/novel/content?id=35771 |
『お菊さんはいちゃ憑きたい』10話の内容
『菊憑き』10話は牡丹灯籠でお馴染みのお露さんの初登場を描いた回。
『お菊さんはいちゃ憑きたい』10話の感想
お露さんのパリピギャルみたいな井出立ちに驚いた…
いつ出るんだ?いつ出るんだ?と感じていたけど、ようやくか。そして、パリピギャルみたいな井出立ちは想像の斜め上だったな。単純に可愛くて良いなぁと感じた。
ちょりーっすとか久々に聞いた気がする。ギャル語を使いこなしていて、現代社会に馴染み過ぎだろ!とツッコみたくなる。
お露さんの自己紹介、アイドルを彷彿させるな。提灯のイヤリングや服に描かれた牡丹は牡丹灯籠から来ているのだろう。
ラストのお露さんの情熱的なアタックはお露さんの登場シーンのインパクトを吹っ飛ばしていたな…これは正直、予想できんかった。涼世の後ろにいるお菊さんが怖い怖い。
お岩さんの陽キャ云々って『ぼっち・ざ・ろっく!』か何かかな?と言いたくなる。ぼっちちゃんのリアクションや実写シーンのインパクトに驚かされたな。
その前に描かれていた涼世のシャワーシーンも気合がかっていたな。繊細な心理描写が秀逸でお菊さんのことで悩んでいるというのがしっかり伝わってくる。体の描き方からこだわりもヤバい…涼世の体についた水滴や体の凹凸とか細部まで描き込まれている。
肉感をしっかり表現していて、ちり先生凄いなと感じるばかりだ。人体の描き込みといえば、『わたしはサキュバスとキスをした』の白玉もち先生や『彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!』の伊月先生、『今日はカノジョがいないから』の岩見先生が辺りが頭に。
お露さんのインパクトに驚かされつつ、涼世の繊細な心理描写と全身の描写が印象に残る回だった。
『お菊さんはいちゃ憑きたい』10話の考察
涼世とお菊さんの描かれていた扉絵
扉絵は『新形三十六怪撰』の『ほたむとうろう』が元ネタ。お露さんが付けていた提灯のイヤリングは『ほたむとうろう』に描かれた簪を連想させます。
交差する心
シャワーを浴びていた涼世はお菊さんに対する恋心を自覚していたのが印象に残ります。悩まし気な表情を見せていたのは成仏させるという約束していたから。
好きだからこそ、成仏させるのに躊躇していると。今の涼世だと成仏させることができなさそうですね。お菊さんに対する恋心が後々響きそうな感じがします。
未来への約束
お菊さんがお岩さんに涼世に危害を加えそうになったら自分を始末して欲しいと約束させるシーンも『菊憑き』10話における見どころのひとつです。
お岩さんが戸惑いを見せていたのも印象的。倒せるのかどうか疑問です。多分、倒せない気がします。友達を倒せるだけの非常さがあるのかが疑問。
ちなみに、お岩さんが手にしていた「WHITE LIES」。悪意のない小さな嘘という意味があります。涼世とお菊さんを傷つけないために嘘をつくのかなと解釈しています。
つくとしたら、一体どんな嘘か。涼世を庇ってお岩さんがお菊さんに倒されるとか。
「WHITE LIES」の作者はFineとありますが、『スカーレット』のフィーネが。
破魔札
涼世・お菊さん・お岩さんが破魔札を描くシーンも見どころのひとつです。お菊さんの恋心が垣間見えます。
お岩さんが絵筆を固有呪法でブーストさせるのは俗に言う作家に訪れる修羅場から来ているのかなと。
淫紋は何に使うんだと言いたくなります。淫紋と聞くと、『わたしはサキュバスとキスをした』が頭に浮かびます。
最後に
三大幽霊が揃い踏みし、どんな展開になるか気になるところです。2巻の発売も近く、作品に対するモチベーションも上がっています。
お菊さんとお岩さんの約束は守られるのかどうか。今後の展開に注目したいところです。
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