アニメ『私の推しの悪役令嬢。』7話について語りたいことがあるので、少し深掘りすることに。
基本情報
▼私の推しは悪役令嬢。-Revolution-(1) (一迅社ノベルス)
タイトル | 『私の推しは悪役令嬢。』7話(アニメ) |
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サブタイトル | 学祭の決め手は逆転喫茶。 |
漫画 | 青乃下(@aonoesu) |
原作 | いのり(@Inori_ILTV) |
キャラクター原案 | 花ヶ田(@Lv870) |
TVアニメ公式Twitter | @wataoshi_anime |
掲載誌 | コミック百合姫 |
出版社 | 一迅社 |
放送日 | 2023年11月14日 |
小説家になろう | https://ncode.syosetu.com/n8792em/ |
pixiv百合姫 | https://comic.pixiv.net/works/7319 |
ニコニコ静画 | https://seiga.nicovideo.jp/comic/56013 |
一迅プラス | https://ichijin-plus.com/comics/2415050555443 |
TVアニメ公式サイト | https://wataoshi-anime.com/ |
7話では、バウアー王国王立学院の創立記念祭の様子・クレアとレーネの過去・平民運動の活動を積極的に行うマットの3点にフォーカスが当てられていた。
予想外の展開が起きつつも創立記念祭で思い出を作るレイとクレア。熱を増す平民運動。バウアー王国王立学院に波乱の展開が巻き起こる!
感想・考察
ごきげんよう!ご主人様!!
メイド魂を熱く滾らせ、メイドの何たるかを熱く指導するレーネがロックだった…
『ぼっち・ざ・ろっく!』でメイド服姿の喜多ちゃんの声を担当した長谷川さんの声がマッチしていた。
レーネを見ていると、熱さや厳しさだけでなく、可愛さや優しさも感じられる。
ディードを見ていると、こう言いたくなる。
そんな挨拶でご主人様が納得すると思うか!!!
表情を見てみると、ディードはイヤイヤやっているなというのが滲み出ていた。
レーネに反抗的な態度を取るディードを見ると、「大体なんだその声と態度は!腹から声出せ!!」って言いたくなるよ。『月刊少女野崎くん』に登場するみこりんくらいに。(『月刊少女野崎くん』の中だと、みこりんが好き。
冒頭でレーネが指導に抵抗を覚える方がいると思うと言っていたことから察するに、ディードと同じような想いを抱いていたのは想像以上に多いのだろう。
ディードはどうしてレーネの指導に抵抗を覚えていたのか。一言で言えば、プライドだ。貴族だというプライドがディードを素直にさせなかったのだと思う。ユーがいなかったら、レーネとディードは一体どうなっていただろうか。
人に何かを教えるのは想像以上に難しいですが、人に何かを教わるのは想像以上に難しい。ディードを見ていると、そう感じてしまいますね。多くの方がディードのような態度を取る人間に対して真面目に指導したいと思わないのでは。
国の中枢に携わることになると、ユーやディードにレーネの指導以上に苦しい出来事がいくつも降りかかってくると思う。ディードは人間的に仲良くなれないと感じる人間と対面した時、どんな態度を見せるのか。プライドは大事だと思うけど、時には足枷になってしまうのかもしれない。
クレアの回想において、幼い頃のクレアがレーネに対してプライドを持つよう言っていたのを踏まえると、プライドは大事だというのがよく分かる。レーネはメイドとしてのプライドがあるからこそ、レイ達に厳しく指導できるのだろう。メイドや執事という仕事は誰にでもできるものではない。
逆転喫茶に来店したモンスタークレーマーのような王様の接客をディードはできるのかどうか。そのシチュエーションを見てみたいと思ったよ。
執事服姿のレイやクレアが見られるのも見どころのひとつ。ユーのメイド服姿を目にした時のミシャは恋する乙女だった。
外面
キラキラした外面には、裏がある。
クレアの外面でレイやレーネを救うシーンも見どころ。
百合姫のCMで『私の百合はお仕事です!』が紹介されたのはジワるぞ!!!
【#わた推し/一迅社宣伝】
— 一迅社の宣伝課です。 (@ichijinsha_info) November 13, 2023
💘一迅社CM💘
「コミック百合姫」の連載作品をレイ&クレアがご紹介🔍✨
今回は…『私の百合はお仕事です!』🕊️🫖
💎出演
レイ:#芹澤優 さん
クレア:#奈波果林 さん
📕お試し読みは動画から! pic.twitter.com/agKu90o4yP
これは百合姫の編集部の方々、やってんなぁ…
逆転喫茶のエピソードの時に『わたゆり』を紹介するのかと言いたくなってしまう。
クレアの外面が印象に残るからこそ、CMに登場した陽芽と美月の百合が心に沁みる…
傍若無人な貴族と接した後のクレアの姿が印象的だ。
クレアが毒を吐く姿がジワる…多分、多くの方がレイやレーネと似たシチュエーションに直面した後、あのような感じになると思う。
政治において、外面を上手く使いこなせるかどうかが貴族に求められているのだと解釈している。
CMでクレアが外面に自信があると言っていたけど、たしかにクレアは外面が上手い。
ちなみに、『わたゆり』の陽芽が美月のことをクレアに似ていると言っていたけど、「全然違うわ!!!」と言いたくなってしまったのはここだけの話。怒る理由がクレアと美月とでは全然違う。
【#わたゆり/一迅社宣伝】
— 一迅社の宣伝課です。 (@ichijinsha_info) April 6, 2023
☕一迅社CM☕
「コミック百合姫」の連載作品を陽芽さんと美月さんがご紹介いたします🌹✨
今回は…『#私の推しは悪役令嬢。』をご紹介!💘
⚜️出演
『私の百合はお仕事です!』
白鷺陽芽:#小倉唯 さん
綾小路美月:#上坂すみれ さん
📕お試し読みはこちら↓✨ pic.twitter.com/TxtZHtVRI6
クレアの外面は誰かを守るのに対し、陽芽の外面は美月のことだけでなく、自分自身を守るために用いているような。
外面といえば、『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』を思い出す。
『わたなれ』では、陰キャのれな子が陽キャになろうと真唯達と友達になり、関係を深めていく様子が描かれている。
陽キャを演じようとするれな子もまた、外面の使い手なのだと思う。最も、れな子は真唯や紫陽花さんの心を奪ってしまうのだが。
『わたなれ』に登場する紫陽花さんも外面という名のダムを決壊させた後、れな子を連れて一世一代の家出をしていましたね。
外面は危機を乗り越える強力な武器となる反面、精神を著しく摩耗させる。
クレアにしろ、陽芽にしろ、れな子にしろ、紫陽花さんにしろ。
外面抜きの素直な姿が好きだと言う人間ないし外面抜きで接することができる人間は思っている以上に少ない。クレアにとって、レイやレーネは自らの本音を明かせる人間なのだろう。
平民と貴族の対立
平民と貴族の対立について描いていたのも7話の見どころ。貴族同士の対立についても描かれていましたが。
事前番組でも「ゲームの世界で描かれる貴族と平民の対立」が『わた推し』の見どころだと紹介されていた。
貴族と平民の対立を象徴するのはレーネ・ディード・マットの3人だろう。
ブティックでレーネが見ず知らずの貴族から理不尽な仕打ちを受けるシーンは見る者の心を抉る。「平民の来る所ではない」という貴族の罵声が身分の格差を実感させる。
前日でも触れましたが、ディードはレーネに対して不満を露わにしていた。貴族に仕えるメイドから指導を受けるというのはディードのプライドが許さないようだ。平民のことを下に見ている貴族がいるというのがよく分かる。
最後はマット。レイと同じく奨学生の平民だ。マットは貴族と平民が平等になるよう平民運動の活動を積極的に行っている。
ディードとマットが対立するのは何の因果か。水と油のような関係ここにありといった感じだ。
歴史を紐解くと、数々の学生運動が存在している。
『わた推し』の世界において、マットのように国を少しでも良くしたいと感じる平民が想像以上に多いのだろう。
マットがユーに会いに行こうとする行為も想像以上に危険な行為だったのかもしれない。それだけ、マットは政治や身分の格差について強い想いがあるということですが。
クレアはマット達の活動をくだらないと言っていたけど、私自身はそうは思わない。国を少しでも良くしたいという志は素晴らしい。マット自身、貧困や飢餓などで苦しむ人間を何人も見てきたのだろう。レイのように奨学生として勉学に励める人間はごく僅かなのかもしれない。
コミカライズ版だと、貧富の格差を感じさせるシーンが登場していた。
奨学生達の多くがギリギリの状態を過ごしているような気がした。
対立といえば、いのり。先生の『勇者になりたい少女〈ボク〉と、勇者になるべき彼女〈キミ〉』が頭に浮かぶ。
『ボクキミ』では、人と魔族の対立・勇者同士の対立・勇者と技術の対立・生徒と学校の対立について描かれていた。
『わた推し』は平民と貴族の対立・各国との対立・魔法力の資質から来るディストピアめいた世界なのに対し、『ボクキミ』は種族・出自・勇者を志す者達を拘束するギアと呼ばれるアイテム・勇者学校の校則からなるディストピアめいた世界。
『ボクキミ』に関しては、完全にディストピアだと私は思っている。勇者を志す者が所有しているギアと呼ばれるアイテムが首輪の形状をしているし。
『わた推し』で魔法力を測るシーンが描かれていたけど、身分や魔法力などで形成されるヒエラルキーはいろいろな意味で生き辛そう。人によっては、7話時点における『わた推し』の世界はディストピアなのかもしれない。
『わた推し』と『ボクキミ』は才能についても色濃く描かれている。才能だけでなく、困難に打ち勝つことについて掘り下げていく作風はいのり。先生のスタンスなのだと思う。
8話以降、平民と貴族の対立がどのように描くのかについても注目したい。
ルチカとレオニーの下に勇者を志す者達が集まる様子を描いた『ボクキミ』。人々の希望を背負った勇者が屈強な戦士や優れた魔力を持つ魔法使い達と共にパーティーを結成するかのようだ。
レイからの感謝の気持ち
レイがクレアに感謝の気持ちを伝えるシーンも印象に残った。辛い日常の中、零は推しであるクレアの存在に心を癒されていたのがよく分かる。
だからこそ、レイはクレアにプレゼントを贈ったのだろう。クレアに関する同人誌も忙しい日常に忙殺された零からの精一杯の贈り物なのだと解釈している。本来のシナリオにおいて、クレアは悲劇的な結末を迎える。そんなクレアのために特注のシナリオを同人誌という形で残すことでレイは感謝の気持ちを表したのではないだろうか。
レイからのプレゼントを強く握りしめているクレアは一体どのような表情を浮かべていたのか気になるところ。
最後に
平民と貴族の対立について色濃く描いた7話。メイドという仕事にプライドを持つレーネが熱血指導する姿や外面を見せるクレアなど見どころがいくつか存在した。
物語を奥深いものにさせる要素のひとつに対立が挙げられる。平民と貴族の対立。平民同士の対立。貴族同士の対立。国と国の対立。外面と本音。挙げ出すと、枚挙に暇がない。
理想と現実の対立は『わた推し』と『ボクキミ』における共通点だと解釈している。
レイやマットが理想を実現させるためには、現実という名の困難に立ち向かわなければならないようだ。
『わた推し』という創作物は現代社会または歴史上におけるさまざまな出来事を想起させる。人によって、レイ達の言動などについて思うことがあるのかな。
少しでも『わた推し』について考えるきっかけになれば幸い。
他の作品でもお会いできればなと思うばかりだ。
English edition
※This English is a machine translation.※
There's something I want to talk about about episode 7 of the anime "I'm in Love with the Villainess.", so I decided to dig a little deeper.
Basic information
Title | I'm in Love with the Villainess. episode 7(anime) |
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Subtitle | The deciding factor of the school festival is Cross-Dressing Cafe. |
Manga | Aonoshimo |
Original | Inori |
Character design | Hanagata |
Publication magazine | Comic Yurihime |
The publisher | Ichijisha |
Release date | November 14, 2023 |
Episode 7 focused on three things: the Royal Academy's founding anniversary celebration, Claire and Lene's past, and Matt's active involvement in the commoners' movement.
Rae and Claire make memories at the founding anniversary festival despite unexpected developments. The common people's movement is gaining momentum. A turbulent development unfolds at the Royal Academy!
Thoughts & Impressions
How do you do! Master! !
Lene, who passionately exudes a maid spirit and passionately teaches what a maid is, was a rock...
The voice of Ms. Hasegawa, who was in charge of the voice of Kita-chan in a maid costume in "BOCCHI THE ROCK!", was a perfect match.
When I look at Lene, I feel not only her heat and harshness, but also her cuteness and kindness.
When I look at Dido, I want to say this.
Do you think your husband will be satisfied with such a greeting! ! !
When I looked at Dido's expression, it was obvious that he didn't want to do it.
When I see Dido act rebellious towards Lene, I want to say to him, "What's with that voice and attitude? Speak from your heart!" Like Mikorin who appears in "Monthly Girls' Nozaki-kun". (In "Monthly Girls' Nozaki-kun", I like Mikorin.
Judging from the fact that Lene said at the beginning that she thought there were some people who felt resistance to guidance, there were probably more people than I imagined who had the same feelings as Dido.
Why did Dido feel resistance to Lene's guidance? In one word, it's pride. I think Dido's pride in being a noble kept him from being honest. If it weren't for Yu, what would have happened to Lene and Dido?
It's more difficult than you might imagine to teach someone something, but it's more difficult than you might imagine to have someone teach you something. When I look at Dido, I feel that way. I don't think many people would want to seriously teach someone who behaves like Dido.
When it comes to being involved in the core of the country, I think Yu and Dido will be faced with many more painful events than Lene's guidance. What kind of attitude will Dido show when she comes face-to-face with someone she feels she cannot get along with? I think pride is important, but sometimes it can become a hindrance.
In Claire's flashbacks, we can clearly see that pride is important, considering that Claire told Lene when she was young to have pride. Lene's pride as a maid is probably why she is able to give strict instructions to Rae and the others. Working as a maid or a butler is not something that just anyone can do.
Will Dido be able to serve the king like the monster complainer who came to Cross-Dressing Cafe? I wanted to see that situation.
One of the highlights is seeing Rae and Claire in their butler uniforms. When Misha saw Yu in her maid outfit, she was a maiden in love.
External surface
Behind the glittering exterior, there is a hidden truth.
The scene where Claire uses her outer appearance to save Rae and Lene is also a highlight.
I was surprised that "Yuri Is My Job!" was introduced in the Yurihime commercial! ! !
The Yurihime editorial department is doing this...
I feel like they're going to introduce "Yuri Is My Job!" during the Cross-Dressing Cafe episode.
It's because Claire's exterior leaves a lasting impression that the yuri of Hime and Mitsuki that appeared in the commercial touches my heart...
Claire's appearance after interacting with the reckless aristocrat is impressive.
It's creepy to see Claire spewing poison...I think many people will feel like that after facing a similar situation to Rae and Lene.
It is interpreted that in politics, aristocrats are required to be able to effectively use their outward appearance.
In the commercial, Claire said that she was confident on the outside, and it's true that Claire is good on the outside.
By the way, Harume from "Yuri Is My Job!" said that Mitsuki looked like Claire, but this is the only story that made me want to say, "She's completely different!!!" Claire and Mitsuki have completely different reasons for being angry.
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While Claire's exterior is used to protect someone, Hime's exterior seems to be used not only to protect Mitsuki, but also to protect herself.
Speaking of externals, I am reminded of "There's No Freaking Way I'll be Your Lover! Unless...".
"Watanare" depicts how Renako, who is a negative person, becomes friends with Mai and the others and deepens their relationship in order to become a positive person.
I think Renako, who tries to play the positive role, is also a user of her outer appearance. Most importantly, Renako steals the hearts of Mai and Ajisai.
Ajisai, who appears in "Watanare", ran away from home for the first time in her life, taking Renako with her after she caused a dam called external surface to collapse.
While external appearance can be a powerful weapon to overcome crises, it can also severely wear down the spirit.
Whether it's Claire, Hime, Renako, or Ajisai.
There are fewer people than you think who say they like someone's honest appearance, or who can interact with someone without their outside appearance. For Claire, Rae and Lene are people who can reveal their true feelings.
Conflict between commoners and aristocrats
The highlight of episode 7 is that it depicts the conflict between commoners and aristocrats. It also depicts conflicts between nobles.
In the pre-programme, it was introduced that "the conflict between aristocrats and commoners depicted in the world of the game" would be a highlight of "ILTV".
The three people who symbolize the conflict between the aristocrats and commoners are Lene, Dido, and Matt.
The scene in which Lene is subjected to unreasonable treatment by an unknown aristocrat in a boutique will gouge the viewer's heart. The aristocrat's scolding, "This is no place for commoners", makes us realize the disparity in social status.
As I mentioned the day before, Dido was expressing her dissatisfaction with Lene. Dido's pride doesn't seem to allow her to receive guidance from a maid who serves a noble. It is clear that there are aristocrats who look down on commoners.
Last is Matt. Like Rae, he is a commoner on scholarship. Matt is actively involved in the plebeian movement to ensure equality between nobles and commoners.
What is the cause and effect of the conflict between Dido and Matt? It feels like there is a relationship here, like water and oil.
Looking back at history, there have been many student movements.
In the world of "ILTV", there are probably more commoners than I imagined who want to make their country a little bit better like Matt.
Matt's act of trying to meet Yu may have been more dangerous than he imagined. That being said, Matt has strong feelings about politics and class disparities.
Claire said that Matt's activities are rubbish, but I personally don't think so. His desire to make his country a little better is admirable. Matt himself must have seen many people suffering from poverty and hunger. There may be very few people who can devote themselves to their studies as scholarship students like Rae.
In the comic version, there were scenes that made you feel the disparity between rich and poor.
I felt that many of the scholarship students were living on the edge of their seats.
When I think of conflict, Inori-sensei's "Me, the Wannabe Hero, and You, Who Oughta Be a Hero" comes to mind.
"BokuKimi" depicts conflicts between humans and demons, conflicts between heroes, conflicts between heroes and technology, and conflicts between students and schools.
"ILTV" is a dystopian world where conflicts between commoners and aristocrats, conflicts with other countries, and the quality of magical power occur. "BokuKimi" is a dystopian world consisting of races, origins, items called gears that restrain those who aspire to become heroes, and the school rules of a hero school.
As for "BokuKimi", I think it's completely dystopian. Items called gears owned by those who aspire to become heroes are shaped like collars.
There was a scene in "ILTV" where magical power was measured, but the hierarchy formed by social status and magical power seems to be difficult to live in in many ways. For some people, the world of "ILTV" as of episode 7 may be a dystopia.
"ILTV" and "BokuKimi" also feature strong depictions of talent. I think Inori-sensei's style is to explore not only talent but also overcoming difficulties.
I would like to pay attention to how the conflict between commoners and aristocrats will be portrayed from episode 8 onwards.
"BokuKimi" depicts how those who aspire to become heroes gather under Luchika and Leonie. It's as if the hero who carries the hopes of the people on his shoulders forms a party with strong warriors and wizards with excellent magical powers.
Gratitude from Rae
The scene where Rae expresses her gratitude to Claire also left an impression on me. It is clear that during his difficult daily life, Rei was comforted by the presence of her supporter Claire.
That's probably why Rae gave Claire the gift. I also interpret the doujinshi about Claire as a gift from Rei, who was overwhelmed with her busy daily life. In the original scenario, Claire meets a tragic end. Rae may have expressed her gratitude by leaving a custom-made scenario for Claire in the form of a doujinshi.
I'm curious as to what kind of expression Claire had on her face as she tightly held the gift from Rae.
Lastly
Seven stories that vividly depict the conflict between commoners and aristocrats. There were several highlights, such as Lene, who takes pride in her work as a maid, giving passionate guidance, and Claire showing her outer side.
Conflict is one of the elements that makes a story profound. Conflict between commoners and aristocrats. Conflict between commoners. Conflict between nobles. Conflict between countries. External appearance and true feelings. There is too much time to list them all.
I interpret the conflict between ideals and reality as a common feature in "ILTV" and "BokuKimi".
In order for Rae and Matt to realize their ideals, it seems they must face the difficulties of reality.
The creative work "ILTV" evokes various events in modern society or history. I wonder if some people have different thoughts about Rae and the others' behavior.
I hope this gives you an opportunity to think about "ILTV" even just a little bit.
I just hope we can meet in other works as well.
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