アンコール配信された『できそこないの姫君たち』5話。
今回は『できそこないの姫君たち』5話の感想・考察について語っていこうと思う。
『できそこないの姫君たち』5話の感想・考察
崩壊と救済を生々しく描いた5話だった。
『できそこないの姫君たち』5話における見どころは一体何かと聞かれたら、奏のグループが崩壊したこと・グループから外された奏を七姫が救い出す点の2つではないだろうか。
奏が本当の気持ちを告白するシーンはグループから外された奏を七姫が救い出す点に含んでいる。
どの学校においても、グループの崩壊・変化・結成を繰り返していく。人によってはいろいろなグループを渡り歩いているかもしれない。
作品に少しでも興味を持ったり、話をおさらいするきっかけを作って頂くためにも、5話の内容について少し掘り下げていこうと思う。
扉絵に描かれている糸電話
糸電話で繋がっている七姫と奏が尊い…
七姫は糸電話越しに奏の本音を優しく聞いているのかな。サブタイトルも「本音を聞かせて」。
糸電話とは、声を糸などの震動に変換して伝達した後、再び音声に変換することでコミュニケーションを行う物。
言葉だけでなく、震動の大きさから相手がどのような想いを抱いているのかを察することができるのではないだろうか。
誰かとコミュニケーションを行う際、相手の気持ちを察する際にチェックする部分が多い気がする。声のトーンなどから相手が一体何を感じているかなどを察する方も多いかもしれない。
奏は糸電話をできる限り震わせ、七姫に想いを届けているのだろう。
糸や紙コップの震動を頼りに七姫は奏の気持ちを確かめていたのかな？
糸電話と言えば、『君と綴るうたかた』が頭によぎる。
『君と綴るうたかた』22話・23話の扉絵において、糸電話で会話する雫と夏織が描かれていた。雫と夏織は作中において、電話やメッセンジャーアプリを用いて頻繁にコミュニケーションを行っている。『君と綴るうたかた』において、電話というのは欠かせないアイテムの1つ。
『君と綴るうたかた』22話・23話は5巻に収録されている。物語の内容を踏まえると、雫と夏織が使っている糸電話は命の綱といった感覚を覚えた。携帯電話は命綱と呼ばれたりしますね。
その他にも、『やがて君になる』も頭によぎった。
七姫と奏に糸が絡まっていることから察するに、2人は赤い糸で結ばれていることを表現しているのかな。
糸の色は赤なのだろうか。
赤い糸に関する創作物は『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』をはじめ、いくつも存在する。ネガな意味だと、『地獄少女』もその一例。地獄送りを依頼する人間と地獄に流される人間は赤い糸で結ばれる。地獄送りを依頼する人間も地獄に流される人間がいる地獄から逃れられない。
人と人を結ぶ糸は運命や恋愛、因果、束縛といったものを連想する。この辺に関しては人によって価値観が異なる部分だと思いますが。
『できそこないの姫君たち』5話に描かれている糸はどこか温かみを感じさせる。七姫が奏を受け止める気持ちがあるのに加え、奏が七姫と仲良くなりたいと思っているからだろう。
よくよく見ると、巷で耳にした百合太極図ですね。
居心地の良いグループ
多くの人間は大なり小なりのグループを作るもしくは所属する。誰かと繋がりを持つことで一種の安心感を覚える方が多いのではないか。
学校という場においても、さまざまなグループを目にしてきた。
奏は所属しているグループの居心地が良いからこそ、七姫と接することにより生じる変化を恐れていたのだと思う。
七姫が奏との距離を縮めるごとに七姫のグループと奏のグループは確実に変化した。
事実、4話のラストにおいて、奏のグループにおける変化を生々しく描いていた。
自分達は七姫と釣り合わない・七姫がグループの輪を乱すのではないか・趣味について悪く言われるのではないかという不安が奏のグループに所属する女子生徒達の心に渦巻いていたのだろう。
漫画やアニメ、アイドルについて小馬鹿にする人間っているんですよね。しかも、それらが好きな人間に聞こえるように言ってたりして。
七姫は髪を黒くしたから奏と一緒に居られると感じていたけど、そういう問題ではないのは確か。見た目の問題というわけではないのだ。グループの居心地の良さや人間関係というのはセンシティブな部分。
最も、同じ趣味という繋がりは極めて脆弱なものでしたが。同じ趣味だから仲良くなれるとは限らない。結局は個々人の価値観によって、仲良くなれるかどうかが変わってくる。同じ趣味だからこそ、多くの人間が揉める場合もあるのではないか。
距離感や関係性の変化の怖さについて『ロンリーガールに逆らえない』でも描かれていた。
空は「お願い」で繋がっている彩花との関係性が変化することに怖さを感じていたのが印象的。本当は彩花のことが好きなのに。物語が進むにつれ、彩花は空のことをもっと知りたいと感じるようになり、空に「お願い」されなくても空と一緒に帰るようになった。
関係性の変化は日常が大きく変化させる可能性がある。場合によっては、予想外の事態を引き起こすことも。
『ロンリーガールに逆らえない』の作者・樫風先生といえば、2023年2月・9月のコミティアに参加していました。アジイチ先生のサークルと樫風先生のサークルの両方行った方をX上で目にする。百合カフェアンカーの店員さんも来てたようですね。
空が関係性の変化について怖さを抱いている様子は8話で描かれている。
今のグループ・距離・関係が心地良いからこそ、変化することが怖いという感情は多くの人間が抱いているのかもしれない。
奏は七姫と仲良くなる気はないと感じつつも、後ろめたい感情を抱いていたような。七姫と仲良くなる気はないと思いつつも、七姫を拒絶したことに対して奏は良心の呵責を抱いていたのだろうか。今いるこの席を失いたくないという奏の言葉はどこか重みがある。
二の腕を強く握る奏の手からも不安やグループの居心地の良さを強く感じた。
前述でも触れた『君と綴るうたかた』や『ロンリーガールに逆らえない』においても、キャラクターの手をアップすることで1つ1つの場面をより印象的なものにしている場合がある。
奏の七姫は強いから大丈夫という考えは頂けない。衝撃的な失恋や裏切りを経験した七姫を見て、どうして奏はそんなことを考えるのかと言いたくなってしまう。七姫も奏と同じく生身の人間。七姫が美樹・真帆と仲直りする確実な保証があるわけではないのだ。
七姫は強いから大丈夫という奏のセリフが載っているコマにいくつもの斜線が描かれていた。
奏の交錯する想いを表現しているのかなと。暗くすることで奏の不安をよりダイレクトに感じる。
今いるこの席を失いたくないと奏は言っているけど、どこか疎外感・孤独感が滲み出ているぞ。もっと言えば、蚊帳の外。
キツく聞こえるかもしれないけど、奏の気持ちを全否定する気は正直ない。
七姫と美樹の対立
七姫が美樹とすれ違った瞬間が重い…
美樹の七姫を見る目が冷たく、鋭い。対する七姫の目から美樹を許さないという強固な意思を感じるような。
確かに、美樹の奏に対する言葉は単純に酷かったけど。
七姫と美樹の唇から強固な意思や怒りが滲み出ている。七姫が教室に入るシーンは七姫と美樹の心理状態を上手く表現している部分だと思う。
ちなみに、七姫が教室に入るシーンの構図はこのようになっている。
七姫が移動する方向などを追記するとこんな感じ。
七姫が奏と一緒のグループになろうという様子を感じ取れるのではないだろうか。
対する奏は七姫と同じグループだけど、全体をどこか俯瞰して見ているような印象も受ける。自分がどのような状態にあるか理解できていないけど。
断絶
奏がグループから外される様子はあまりにも衝撃的だった。奏にとっては晴天の霹靂といったところだろうか。
奏以外のグループのメンバーの表情・セリフから奏をグループから外すことに対する葛藤や後ろめたさを感じる。
それと同時に七姫を受け入れられないというのが十分伝わってくる。
書き文字や黒い吹き出し、背景が奏の絶望感を煽っていた。奏が居場所を失った瞬間は心を抉られますね。
奏のセリフや表情からも現実を受け入れられていないのが分かる。奏のセリフ1つ1つが胸を抉る。
居心地の良いグループは遥か夢の跡。
奏の救世主
グループを外され、一歩も動けなくなった奏を救い出したのは七姫。
七姫が手を差し伸べたことにより、奏は現実に戻ることができた。七姫がいなかったら、奏は一体どうなっていたのだろうか。
七姫が救い出すシーンは勢いと力強さがある。七姫の手に力が入っている。
最も、七姫の優しさは奏にとって嬉しいものでもあり、複雑なものであったのは確かですが。居場所を失った奏は七姫の隣という新たな居場所を手に入れたことの嬉しさと同時に七姫を拒絶したことの後ろめたさを感じていた。
七姫は眩し過ぎると奏は言っていたけど、奏を連れ出す時の七姫も教室で1人漫画を読む七姫もどこか眩しい。
奏のグループに所属している女子生徒達は七姫が眩し過ぎると感じているのかもしれないけど、どちらかと言えば話を乱されるのではないかという不安な大きかったのではないかと解釈している。
誰も彼も面と向かって七姫と接していたのに眩し過ぎると決めつける。勝手な思い込みや決めつけは時に失礼だと感じることも。
奏のグループを崩壊させた一因を作ったことに対して七姫が反省していたのも印象的だ。奏がハブられたのをチャンスだという七姫のセリフについてはオイオイと思ったけど。奏の居場所を壊した自覚があったからこそ、七姫は強く責任を感じているわけで。
ラストにおける七姫の問いかけに対し、奏が七姫と仲良くなりたいと吐露するシーンは1話のラストを彷彿させる。吹き出しを透明にすることで奏の純粋な想いを強調させているのかな。七姫と奏の手に影を入れることにより、白い背景が光のように見えた。
七姫の奏と仲良くなりたいという想いは表情・セリフからしっかり伝わってくる。
奏の状況を見て、チャンスだと感じる七姫の一面も人間味を感じた自分がここに。ラストの描写から七姫は奏の思うような眩し過ぎる存在ではないというのを実感する。
奏と正面から向き合う七姫はどこかカッコよく感じる。
キャラクターの表情を大きく見せるところも印象的。
最後に
奏がグループから外され、七姫と一緒になるまでの様子が描かれていた『できそこないの姫君たち』5話。
居心地の良い場所を失った奏の絶望感や奏と仲良くなりたいという七姫の強い意思などが印象に残る。
特にラストは1話のラストを感じさせる。
話をおさらいないし考察するきっかけになれば幸い。
アジイチ先生といえば、『白き乙女の人狼』の漫画も担当しているので、こちらもチェックして頂けたらなと。12人の乙女達の恋心や葛藤、不安などをよりリアルに描かれているのが印象的だ。
▼白き乙女の人狼(ウェアウルフ) (1) (バンブーコミックス)
ストーリアダッシュは『できそこないの姫君たち』や『白き乙女の人狼』以外にもいくつもの百合漫画を輩出している。
『どうしたら幼馴染の彼女になれますか！？』や『魔法少女にあこがれて』とか。
『魔法少女にあこがれて』のアニメを見ている方も多いのかな。『ポプテピピック』のポプ子とピピ美がいたのはいろいろな意味で衝撃的だった。
今後、ストーリアダッシュから一体どのような百合漫画が出てくるのか気になるところ。
English edition
※This English is a machine translation.※
Episode 5 of "Failed Princesses" was broadcast as an encore.
This time, I would like to talk about my thoughts and considerations on episode 5 of "Failed Princesses".
Considerations and thoughts on episode 5 of "Failed Princesses"
The five episodes vividly depicted collapse and redemption.
If you were to ask me what the highlights of episode 5 of "Failed Princesses" were, I would say there are two things: the collapse of Kanade's group, and the fact that Nanaki saves Kanade from being removed from the group.
The scene where Kanade confesses her true feelings is included when Nanaki rescues Kanade from the group.
In every school, groups collapse, change, and form repeatedly. Some people may move between different groups.
I would like to dig a little deeper into the content of episode 5 in order to get you even a little interested in the work and give you an opportunity to review the story.
A string telephone depicted on the front cover
Nanaki and Kanade connected by a string phone are precious...
I wonder if Nanaki is gently listening to Kanade's true feelings over the string phone. The subtitle is "Let me hear your true feelings".
A string telephone is a device that converts your voice into vibrations of a string, transmits it, and then converts it back into voice for communication.
You can probably tell what kind of feelings the other person is having not only by their words, but also by the size of their vibrations.
When communicating with someone, I feel like there are many things to check when trying to gauge the other person's feelings. Many people may be able to guess what the other person is feeling from the tone of their voice.
Kanade is probably making the string phone vibrate as much as possible to convey his feelings to Nanaki.
Was Nanaki checking Kanade's feelings by relying on the vibrations of the thread and paper cup?
When I think of string telephones, "The Summer You Were There" comes to mind.
The cover art for episodes 22 and 23 of "The Summer You Were There" depicts Shizuku and Kaori having a conversation over a string phone. Shizuku and Kaori frequently communicate using the phone and messenger apps throughout the story. In "Utakata spelling with you", the telephone is one of the essential items.
Episodes 22 and 23 of "The Summer You Were There" are included in Volume 5. Considering the content of the story, I felt that the string telephone that Shizuku and Kaori were using was a lifeline. Mobile phones are sometimes called a lifeline.
Other than that, "Bloom into You" also came to mind.
Judging from the threads tangled around Nanaki and Kanade, I wonder if this is meant to represent that the two are connected by a red thread.
I wonder if the color of the thread is red?
There are many creations related to red thread, including "Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper". In a negative sense, "Hell Girl" is an example of this. A red thread connects the person requesting to be sent to hell and the person being exiled to hell. Even people who request to be sent to hell cannot escape from hell, where there are people who are banished to hell.
The threads that connect people are associated with things such as fate, love, cause and effect, and bondage. I think this is an area where people have different values.
The threads depicted in episode 5 of "Failed Princesses" give a sense of warmth. This is probably because Nanaki is willing to accept Kanade, and Kanade also wants to become friends with Nanaki.
If you look closely, you'll see that it's a yuri taiji figure that you've heard about on the streets.
Cozy group
Many people form or belong to groups, large or small. I think many people feel a sense of security when they have a connection with someone.
I have seen various groups in schools as well.
I think Kanade was afraid of the changes that would result from coming into contact with Nanaki because she was comfortable in the group she belonged to.
As Nanaki became closer to Kanade, Nanaki's group and Kanade's group definitely changed.
In fact, at the end of episode 4, the changes in Kanade's group were vividly depicted.
The female students in Kanade's group were worried that they were not a good match for Nanaki, that Nanaki would disrupt the group, and that they would be criticized for their hobbies. right.
There are people who make fun of manga, anime, and idols. Moreover, he said it in a way that made it sound like someone who liked them.
Nanaki felt that she could be with Kanade because she dyed her hair black, but that's definitely not the issue. It's not a matter of appearance. Group comfort and interpersonal relationships are sensitive areas.
Most importantly, the bond of having the same hobby was extremely weak. Just because we have the same hobbies doesn't mean we can get along. In the end, whether or not you can get along with each other will depend on each individual's values. I think there are times when many people get into trouble because they have the same hobby.
The fear of distance and changes in relationships was also depicted in "I Can't Say No to the Lonely Girl".
I was impressed by how Sora was scared of the change in her relationship with Ayaka, who was connected to her through a "please". Even though I actually like Ayaka. As the story progresses, Ayaka begins to feel that she wants to know more about Sora, and begins to go home with Sora even if Sora doesn't ask her to.
Changes in relationships can significantly change daily life. In some cases, unexpected situations may occur.
Speaking of Kashikaze-sensei, the author of "I Can't Say No to the Lonely Girl", she participated in the February and September 2023 COMITIA. I see someone on X who went to both Ajiichi-sensei's circle and Kashikaze-sensei's circle. It seems that the staff from Yuri Cafe Anchor also came.
Episode 8 depicts Sora's fear of changes in their relationship.
Many people may feel afraid of change precisely because they are comfortable with their current groups, distance, and relationships.
Even though Kanade felt that she had no intention of becoming friends with Nanaki, she seemed to feel guilty. Even though Kanade had no intention of becoming friends with Nanaki, did she have remorse for rejecting her? Kanade's words that she doesn't want to lose the seat she's in now have some weight to them.
Even from Kanade's hand gripping her upper arm, I could feel her anxiety and the comfort of the group.
In the previously mentioned "The Summer You Were There" and "I Can't Say No to the Lonely Girl", there are cases in which close-ups of the characters' hands make each scene more impressive.
I can't accept the idea that Kanade's Nanaki is okay because she's strong. Seeing Nanaki experience a shocking heartbreak and betrayal, Kanade wants to ask why she would think such a thing. Nanaki is also a real human being like Kanade. There is no guarantee that Nanaki will reconcile with Miki and Maho.
A number of diagonal lines were drawn on the frame that had Kanade's line that Nanaki is strong so it's okay.
I think it expresses Kanade's mixed feelings. By making it darker, you can feel Kanade's anxiety more directly.
Kanade says that she doesn't want to lose the seat she's in, but there's a sense of alienation and loneliness oozing out of her. In other words, outside the mosquito net.
It may sound harsh, but I honestly have no intention of completely denying Kanade's feelings.
Conflict between Nanaki and Miki
The moment Nanaki passed Miki was heavy...
Miki's eyes on Nanaki are cold and sharp. Looking at Nanaki's eyes, I could feel her strong will not to forgive Miki.
Indeed, Miki's words towards Kanade were simply harsh.
Strong will and anger seeped out from Nanaki and Miki's lips. I think the scene where Nanaki enters the classroom is a good depiction of Nanaki and Miki's psychological state.
By the way, the composition of the scene where Nanaki enters the classroom is like this.
If you add the direction in which Nanaki moves, etc., it will look like this.
I think you can sense that Nanaki is trying to be in a group with Kanade.
Kanade, on the other hand, is from the same group as Nanaki, but I get the impression that she is looking at the whole thing from a bird's-eye view. I don't understand what condition I'm in.
Discontinuation
It was shocking to see Kanade being removed from the group. For Kanade, it was like a bolt from the blue.
From the facial expressions and lines of the group members other than Kanade, you can feel the conflict and guilt over removing Kanade from the group.
At the same time, it is clear that Nanaki cannot be accepted.
The written words, black speech bubbles, and background aroused Kanade's sense of despair. The moment Kanade loses her place is heart-wrenching.
You can see from Kanade's lines and facial expressions that she has not accepted reality. Each of Kanade's lines touches my heart.
A cozy group is a distant dream.
Kanade's savior
Nanaki was the one who rescued Kanade, who was removed from the group and unable to move a single step.
Kanade was able to return to reality because Nanaki reached out to her. I wonder what would have happened to Kanade if Nanaki hadn't existed.
The scene where Nanaki rescues her is powerful and powerful. Nanaki's hands are strong.
Most of all, Kanade was happy about Nanaki's kindness, but it was certainly complicated. Kanade, who lost her place, was happy to have found a new place next to Nanaki, but at the same time felt guilty for rejecting Nanaki.
Kanade said that Nanaki is too dazzling, but there's something dazzling about Nanaki when she takes Kanade out, and Nanaki when she reads manga alone in the classroom.
The female students in Kanade's group may have felt that Nanaki was too dazzling, but if anything, I think it was because they were worried that she would disrupt the conversation. are doing.
Everyone decided that he was too dazzling, even though she had met Nanaki face to face. Sometimes I feel it's rude to make arbitrary assumptions and judgments.
It's also impressive that Nanaki is remorseful for being a factor in the collapse of Kanade's group. I thought Nanaki's line about Kanade being hubbed as an opportunity was great. Nanaki felt a strong sense of responsibility because she was aware that she had destroyed Kanade's place.
The scene at the end where Kanade confesses that she wants to become friends with Nanaki in response to Nanaki's question is reminiscent of the end of episode 1. I wonder if Kanade's pure feelings are emphasized by making the speech bubbles transparent. By adding shadows to Nanaki and Kanade's hands, the white background looked like light.
Nanaki's desire to become friends with Kanade is clearly conveyed through her facial expressions and lines.
Here I am, looking at Kanade's situation and seeing the human side of Nanaki who sees this as an opportunity. From the last scene's depiction, we realize that Nanaki is not the dazzling existence that Kanade thinks.
There's something cool about Nanaki facing Kanade head-on.
The way the character's facial expressions are shown in a big way is also impressive.
Lastly
Episode 5 of "Failed Princesses" depicts how Kanade was removed from the group and ended up being with Nanaki.
Kanade's despair at losing her comfortable place and Nanaki's strong desire to become friends with Kanade leave an impression on me.
Especially the last part feels like the end of the first episode.
I hope this will give you an opportunity to think about the story without repeating it.
Speaking of Ajiichi-sensei, she is also in charge of the manga "The White Maidens' werewolf", so I hope you will check that out as well. It is impressive that the love, conflicts, and anxieties of the 12 maidens are depicted in a more realistic manner.
STORIA Dash has produced a number of yuri manga in addition to "Failed Princesses" and "The White Maidens' werewolf".
"How Do I Turn My Best Friend Into My Girlfriend?" and "Gushing over Magical Girls".
I wonder if there are many people who watch the anime "Gushing over Magical Girls". It was shocking in many ways that there were female students who looked like Popuko and Pipimi from "POP TEAM EPIC".
I'm curious to see what kind of yuri manga will come out of STORIA Dash in the future.
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