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くわばらたもつ先生の『ぜんぶ壊して地獄で愛して』2巻がついに発売された！！！

コミック百合姫を購読する中で個人的に楽しみにしている百合漫画の1つ。1巻が重版され、確実に読者が増えているのを実感している。

今回は『ぜんぶ壊して地獄で愛して』2巻の魅力や感想について語っていくことに。

魅力

『ぜんぶ壊して地獄で愛して』2巻の魅力ないし推しポイントはこちら。

6～10話まで収録されている。自らの身を傷つける来未の母親・来未に一方的な感情をぶつける心・来未に面倒事を押し付ける堀田・来未に対する不満を募らせる伊佐沼など、来未を束縛するものがあまりに多過ぎる。来未の秘密が白日の下に晒された終業式当日、剥き出しの感情を露わにした来未を直井が救い出す。

感想

この百合漫画、ヤバいキャラクターばかりだ…伊佐沼の言動が可愛く見えるな。それほどまでに温いというわけだが。

ラストにおける窮屈な教室やあらゆる束縛に囚われた来未を直井が救い出す姿が美しい。外の空気を味わう来未と直井の会話は何処か楽しそうだった。2人は確実に距離を縮めている。来未を真に理解しているのは直井だけなんだなと実感できる。

来未の周囲にロクな人間がいない…そりゃあ、来未の心が破綻するわけですよ。

キレた時の来未はエッジが効いていたな。

前述でも触れたけど、加筆修正された箇所がいくつか存在する。ここは単行本を購入する意義だと思う。

7話における来未の走る姿とか。百合姫に掲載されていた時は来未のフォームが印象的なのに対し、単行本では来未の可愛さが引き立っていたな。

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8話の冒頭も直井によりクローズアップされていた。百合姫に掲載された時と大幅に異なっており、ここは人によって好みが分かれるのかな。直井を追いかける来未に取り残された心が描かれた1コマも遠近感がより分かりやすくなっていた。

9話や10話もモブをより詳細に描かれていたのもポイント。

カバー裏に収録されている描き下ろし漫画もおもろい。1巻はアイドルを題材にしていたのに対し、2巻は魔法少女が題材だ。

プリキュアかよ！？キュアスカイかよ！！！

だから、大空が広がっている外の世界に解放されたがっていたのか！（違う。

正義の魔法少女も正義の味方としての義務や責任、周囲の期待など、さまざまなものに束縛されている。クルミンこと吉沢来未は魔法少女としての矜持を果たすために感情を抑圧していると。

今回の描き下ろし漫画でも心の身勝手な一面を存分に発揮していたな。クルミンの求めている言葉を的確に与える直井が良いなと感じた。有象無象の放つ100の声を直井の一言が吹き飛ばしていたと思う。

表紙は直井に来未を渡さないという心が印象的だ。来未は心に守られることをちっとも望んでは無いようですが。3輪のチューリップは愛を込めた花束といったところ。X上でくわばら先生がチューリップの写真を投稿していましたね。

来未を苦しめる人間達が多過ぎるからこそ、直井が来未を外の世界に連れ出すのを見ると、なぜかホッとした気分になる。これで、来未が苦しまずに済むのかなとか。

特典

『ぜんぶ壊して地獄で愛して』2巻の特典について語っていくことに。

メロンブックス

メロンブックスはリーフレット。ジャージ姿の来未と心が表紙。

来未達がドッヂボールを行う姿が描かれていた。心の嫌なことや認めたくない事実から逃げる一面が端的に描かれている。

メロンブックス(有償特典)

伊佐沼に対する恨み節が彫られた机を互いにシェアする来未と直井が描かれたタペストリー。俗に言う百合太極図というやつ。

直井が来未の身と心にマーキングしているようだ。来未を優しく褒めていると言った方が正しいのかもしれない。来未は伊佐沼に対する不満が想像以上に大きかったのだろう。

来未を見つめる直井の瞳はどこか優しい。

来未が伊佐沼に対する恨み節を彫るエピソードは3話。伊佐沼が来未と直井の繋がりを強くするきっかけを作ったことを踏まえたら、伊佐沼は恋のキューピットだなと実感する。

ゲーマーズ

ゲーマーズは描き下ろしブロマイド。

赤いチューリップを手に持つ来未が描かれている。赤と白のコントラストが来未の美しさを引き立てている。血のような赤が来未にお似合いだ。

鎖骨が来未のセクシーさを際立たせているような。

アニメイト

アニメイトはイラストカード。

天使の心がシスターの来未を救済しようとする姿が描かれている。本編でも、心は来未を直井から救い出そうとしていましたね。来未が驚いているのがよく分かる。

来未がシスターなのは、周りに翻弄されて一体どうすれば良いか追い詰められているからだろう。さながら、心はおせっかいな天使。

X上でくわばら先生が天使が活躍する百合漫画『死にたがりに天使は微笑む』を投稿していましたね。『死にたがりに天使は微笑む』はコミック百合姫2021年4月号に掲載されている。

こうして見ると、心はグラマラスなんだなと。

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『今日はカノジョがいないから』4巻のカバー裏にシスター姿のゆにと風羽子が描かれている。ゆにと風羽子も来未同様、救いを求め続けているのが印象的だ。シスター姿は慈悲を与えるだけでなく、救いを求める姿を連想させる。『今日はカノジョがいないから』24話において、迷えるシスターでもある風羽子が優月との対話を経て、ゆにと結ばれることを選択していた。風羽子と対話していた優月は慈愛に溢れた女神といったところだろう。

イラストカードを見る限り、来未は心による救済を望んでいるわけではないようだ。心の来未に対する想いは純粋。だけど、その想いは純白とは程遠い。

まんが王

まんが王はイラストカード。

悪魔姿の直井がシスター姿の来未を引き寄せている。まるで、直井のいる場所へ誘っているかのようだ。

悪魔姿の直井の口から放たれる囁きは来未にとって相当心地いい物だったに違いない。直井の誘いは確実に来未を解放している。

窮屈な教室・面倒事を押し付ける教師・勝手に拗らせる心・見栄のために完璧な娘を求める来未の母親。どれもこれも来未を苦しめている。周囲の期待に応え、自らの想いを押し殺している来未は直井にとって不愉快極まりない。

直井に引き寄せられた来未が一体何が起きるのだろうという表情を浮かべているのも印象的だ。おそらく、来未が気持ちよくなる出来事が起きるのだろう。

心の救いよりも直井の救いの方が来未にとってありがたいものだったのだと解釈している。

アニメイトの特典と並べてみた。

どちらが光なのか。どちらが闇なのか。

直井は心を挑発しているかな？「大好きな人を頂いてごめんね」といった具合に。本編では、最初から勝負になっていなかったですが。

まんが王(有償特典)

まんが王の有償特典はアクリルスタンド。

救いを求めるシスター姿の来未が直井と心に翻弄されている姿が印象的だ。

来未は直井と心に翻弄されつつも、窮屈な日常を壊し、直井と同じ世界に旅立つ。

直井が来未を誘っているのに対し、心は来未を引き留めようとしている。心は直井が誘っている道が破滅への入口だと感じているのだろうか。直井に来未を奪われるのが嫌だからこそ、心は来未を引き留めているのだと思うけど。

来未の表情を見る限り、立ち往生しているといった感じを受ける。思考回路はショート寸前になっているのだろう。

少なくとも、来未はSOSを出している。

よく見ると、来未の着ているシスター服はボロボロですね。来未の心は摩耗しているのを表しているのだろうか。シスター服は来未のメタファ。少なくとも、来未は綺麗な心の持ち主ではない。それがシスター服の状態に反映されている。

アクリルスタンドを2枚のイラストカードと並べてみた。

こうして見ると、マルチエンディングといった印象を受ける。心の誘いはバッドエンド。直井の誘いはグッドエンド。

規律から解放されるシスター姿の来未もアイドルを題材にした描き下ろし漫画や魔法少女を題材にした描き下ろし漫画と通底しているのではないかと解釈している。

1巻の表紙との対比

1巻と2巻の表紙は対になっているのが印象的。1巻は白の背景なのに加え、直井が来未を包み込んでいる。2巻は黒の背景なのに加え、心が虚ろな来未を強く抱きしめているのが目につく。来未にとって直井の隣は天国なのに対し、心の隣は地獄といったところか。

2巻の表紙が1巻と決定的に異なるのは直井が来未に手を伸ばそうとしているところだ。直井は3輪のチューリップを手に持ち、来未に近づいている。直井が来未に対して同じシンパシーを感じているのは、本編で実感できるのではないだろうか。

対になる表紙は他の百合漫画でも採用されている。

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『ぜんぶ壊して地獄で愛して』2巻と同日に発売された『ささやくように恋を唄う』9巻。8巻では、亜季と志帆が背中合わせになっているのに対し、9巻だと亜季と志帆が向かい合って笑顔を見せている。苦難や対話を経て、亜季と志帆が再び分かり合う姿を表現されているのが印象的だ。

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『君と綴るうたかた』の場合、1巻と4巻が対になっている。1巻では、夏織が過去に囚われている雫を救い出す姿が大きく描かれているのが印象的。4巻になると、今度は雫が夏織を救い出そうとする姿が描かれている。割れたガラスは雫と夏織を隔てる壁といったところか。

チューリップに関する掘り下げ

2巻の表紙や特典に描かれているチューリップ。チューリップは色とりどりの花を咲かせる。童謡を思い浮かべる方も多いのではないだろうか？実際、直井が手にしていたチューリップの色は赤・白・黄色の計3色だ。

チューリップの花言葉は「思いやり」。直井は来未を思いやり、来未が楽になれる道を提示していた。鬱屈した感情を爆発させる来未はどこか活き活きとしている。

花は色によって、違う花言葉を持つ。チューリップもその1つだ。

赤いチューリップで直井の思いやりが真実の愛であることを表現しているのだと解釈した。

白いチューリップは直井が来未のような人間を待ちわび、純粋な想いを伝えようとしている様子を表現しているのかなと。直井が来未を取り戻そうとする姿は「失われた愛」がしっくりくる。失われた愛を取り戻すために、直井が来未と心に迫るといった具合に。

黄色いチューリップは直井が心に対する当てつけなのかなと捉えている。来未と心の恋は報われない。心は来未に一方的な感情をぶつけていたし。「正直」という花言葉は直井が来未に対して誠実な姿勢で接しているというのを表しているかのようだ。

また、チューリップに関する伝承がオランダにある。3人の騎士に告白された少女は誰も傷つけたくないという想いから、女神に花の姿に変えて欲しいと願った。女神は少女をチューリップに変えた。

さながら、直井は来未を救う騎士といったところだろうか。監獄のような教室に囚われたお姫様の来未を騎士の直井が救い出しているように見える。

最後に

『ぜんぶ壊して地獄で愛して』2巻は加筆修正されている箇所も多く、コミック百合姫に掲載されていた時と比較するのもありだと思う。

あらゆるものに苦しめられてきた来未を直井が開放する姿はどこか美しく、退屈な教室を破壊し尽くした来未と直井はどこか活き活きとしていた。

やはり、来未と直井はお似合いのカップルだ。

窮屈な日常に苦しみ、葛藤し続ける少女と開放に導く少女の百合はどこか美しく、どこか危なっかしい。そんな2人の物語をもっと追っていきたいなと思うばかり。少しでも物語を振り返ったり、『ぜんこわ』の物語に飛び込むきっかけになれば幸い。

English edition

※This English is a machine translation.※

Volume 2 of Tamotsu Kuwabara's "If that's love, break it." has finally been released! ! !

This is one of the yuri manga that I personally look forward to while subscribing to Comic Yurihime. The first volume has been reprinted, and I feel that the number of readers is steadily increasing.

This time, I would like to talk about the appeal and impressions of Volume 2 of "If that's love, break it.".

Charm

"If that's love, break it." Here are the charms and recommended points of Volume 2.

Contains episodes 6 to 10. There are too many things that constrain Kurumi, such as Kurumi's mother who hurts herself, Kokoro who expresses her one-sided feelings towards Kurumi, Hotta who imposes troubles on Kurumi, and Isanuma who grows dissatisfied with Kurumi. On the day of the closing ceremony, when Kurumi's secret is exposed to the light of day, Naoi rescues Kurumi, who reveals her raw emotions.

Consideration

This yuri manga is full of dangerous characters... Isanuma's behavior looks cute. That's why it's so warm.

The way Naoi rescues Kurumi from the cramped classroom and all the constraints at the end is beautiful. Kurumi and Naoi seemed to be enjoying the conversation while enjoying the outside air. The two are definitely getting closer. I feel like Naoi is the only one who truly understands Kurumi.

Kurumi doesn't have any good people around her...well, Kurumi's heart will be destroyed.

Kurumi was edgy when she got mad.

As I mentioned earlier, there are some additions and corrections. I think this is the point of purchasing the book.

Like Kurumi's running appearance in episode 7. Kurumi's form was impressive when she was published in Yurihime, but in the book, Kurumi's cuteness stood out.

Naoi also provided a close-up at the beginning of episode 8. It's drastically different from when it was published in Yurihime, and I guess people have different tastes here. The sense of perspective is also easier to understand in the one frame where Kokoro is left behind by Kurumi chasing Naoi.

Another point is that episodes 9 and 10 also depict mobs in more detail.

The newly drawn manga included on the back of the cover is also interesting. While the first volume was about idols, the second volume is about magical girls.

Pretty Cure? ? Cure Sky! ! !

That's why he wanted to be released into the outside world where the sky is vast! (different.

Magical girls of justice are also bound by various things, such as their duties and responsibilities as allies of justice, and the expectations of those around them. Kurumi Yoshizawa, also known as Kurumin, suppresses her emotions in order to fulfill her pride as a magical girl.

Kokoro's selfish side was fully demonstrated in this newly drawn manga. I felt that Naoi was good at giving Kurumin exactly what she was looking for. I think Naoi's words blew away the 100 voices that were being emitted by both the states and the world.

The cover image features Kokoro not giving Kurumi to Naoi. Kurumi doesn't seem to want to be protected by Kokoro at all. Three tulips are like a bouquet of love. Mr. Kuwabara posted a photo of tulips on X.

There are so many people who are tormenting Kurumi that for some reason I feel relieved when I see Naoi take Kurumi out to the outside world. I wonder if Kurumi won't have to suffer with this.

Benefits

"If that's love, break it."Let's talk about the bonuses in volume 2.

Melonbooks

Melonbooks' bonus is a leaflet. Kurumi in a jersey and Kokoro are on the cover.

It depicts Kurumi and the others playing dodgeball. It clearly depicts Kokoro's side running away from things she doesn't like or facts she doesn't want to admit.

Melonbooks (paid benefits)

A tapestry depicting Kurumi and Naoi sharing a desk with a grudge against Isanuma carved into it. This is commonly known as Yuri Taijitu.

It seems like Naoi is marking Kurumi's body and mind. It might be more accurate to say that she is gently praising Kurumi. Kurumi's dissatisfaction with Isanuma must have been greater than she imagined.

Naoi's eyes as she stares at Kurumi are kind.

There are three episodes in which Kurumi carves a grudge against Isanuma. Considering that Isanuma created the opportunity to strengthen the connection between Kurumi and Naoi, I feel that Isanuma is the cupid of love.

Gamers

Gamers' bonus is a newly drawn bromide.

Kurumi is depicted holding a red tulip in her hand. The contrast of red and white brings out Kurumi's beauty. The blood-red color suits Kurumi.

Kurumi's collarbone seems to highlight her sexiness.

Animate

Animate's bonus is an illustration card.

It depicts the angel Kokoro trying to save the sister Kurumi. In the main story, Kokoro was trying to save Kurumi from Naoi. I can clearly see that Kurumi is surprised.

Kurumi is probably a sister because she is at the mercy of those around her and is forced to figure out what to do. Kokoro is just like a nosy angel.

On X, Kuwabara-sensei posted a yuri manga called ''Shinitagaritenshihahohoemu'' in which angels play an active role. "Shinitagaritenshihahohoemu" is published in the April 2021 issue of Comic Yurihime.

When I look at it this way, I think Kokoro is glamorous.

On the back cover of "My Girlfriend's Not Here Today" volume 4, Yuni and Fuuko are depicted in sister costumes. It is impressive that Yuni and Fuuko, like Kurumi, continue to seek salvation. The sister figure not only gives mercy, but also suggests a figure seeking salvation. In episode 24 of "My Girlfriend's Not Here Today," Fuuko, who is also a lost sister, chooses to bond with Yuni after talking with Yuduki. Yuduki, who was talking to Fuuko, is probably a goddess full of compassion.

Judging from the illustrated cards, it seems that Kurumi is not looking for relief from Kokoro. Kokoro's feelings for Kurumi are pure. However, those feelings are far from pure.

MANGAOH

MANGAOH's bonus is an illustration card.

Naoi, who is in devil form, is pulling Kurumi, who is in sister form. It's as if he's inviting Naoi to her place.

The whispers coming from Naoi's devilish mouth must have been quite comforting to Kurumi. Naoi's invitation definitely frees Kurumi.

A cramped classroom, a teacher who forces troublesome tasks, Kokoro who insists on doing things without permission, and Kurumi's mother who seeks a perfect daughter for the sake of appearance. All of this is tormenting Kurumi. Kurumi, who lives up to the expectations of those around her and suppresses her own feelings, is extremely unpleasant for Naoi.

It's also impressive to see Kurumi, who was drawn to Naoi, look like she's wondering what's going to happen. Perhaps something will happen that will make Kurumi feel better.

I compared it with Animate's benefits.

Which is the light? Which is the darkness?

Is Naoi provoking Kokoro? Something like, "I'm sorry I lost the person you love." In the main story, it wasn't a battle from the beginning.

MANGAOH (paid benefits)

MANGAOH's paid bonus is an acrylic stand.

It is impressive to see Kurumi, who looks like a sister seeking salvation, being toyed with by Naoi and Kokoro.

Although Kurumi is at the mercy of Naoi and Kokoro, she breaks free from her cramped daily life and sets off to the same world as Naoi.

While Naoi is inviting Kurumi, Kokoro is trying to keep Kurumi back. Does Kokoro feel that the path Naoi is leading her down is the gateway to destruction? I think Kokoro is keeping Kurumi around because she doesn't want Naoi to take Kurumi away from her.

Judging from Kurumi's expression, it seems like she's stuck. Her thought circuit was probably on the verge of shorting out.

At least Kurumi is sending out an SOS.

If you look closely, you can see that the sister uniform Kurumi is wearing is in tatters. Does this indicate that Kurumi's heart is worn out? Sister clothes are a metaphor for Kurumi. At least, Kurumi doesn't have a clean heart. This is reflected in the condition of the sisters' clothes.

I lined up the acrylic stand with two illustrated cards.

Looking at it this way, I got the impression that it had multiple endings. Kokoro's invitation has a bad ending. Naoi's invitation has a good ending.

Kurumi, who appears as a sister who is freed from discipline, is interpreted as having a common thread with newly drawn manga about idols and newly drawn manga about magical girls.

Comparison with the cover of volume 1

The contrast between the covers of volumes 1 and 2 is impressive. In addition to the white background in Volume 1, Naoi is wrapping Kurumi around her. In addition to the black background in Volume 2, you can see Kokoro tightly hugging the empty Kurumi. For Kurumi, the place next to Naoi is heaven, while the place next to Kokoro is hell.

The main difference between the cover of Volume 2 and Volume 1 is that Naoi is trying to reach out to Kurumi. Naoi approaches Kurumi, holding three tulips in his hands. You can probably feel that Naoi feels the same sympathy for Kurumi in the main story.

The matching cover is also used in other yuri manga.

Volume 9 of "Whisper Me a Love Song" was released on the same day as volume 2 of "If that's love, break it." In Volume 8, Aki and Shiho are standing back to back, while in Volume 9, Aki and Shiho are facing each other and smiling. It is impressive to see how Aki and Shiho understand each other again after suffering and dialogue.

In the case of "The Summer You Were There", volumes 1 and 4 are paired. In the first volume, it is impressive that Kaori rescues Shizuku who is trapped in the past. In the fourth volume, Shizuku is depicted trying to rescue Kaori. Is the broken glass a wall separating Shizuku and Kaori?

A deep dive into tulips

Tulips are featured on the cover and special features of Volume 2. Tulips bloom with colorful flowers. Many people probably think of nursery rhymes. In fact, the tulips Naoi was holding were in three colors: red, white, and yellow.

The flower language of tulips is "compassion". Naoi was considerate of Kurumi and suggested a way to make things easier for Kurumi. There is something lively about Kurumi as she lets out her pent-up emotions.

Flowers have different meanings depending on their color. Tulips are one of them.

The red tulips were interpreted to represent Naoi's compassion as true love.

I think the white tulips represent Naoi's longing for someone like Kurumi, and how she is trying to convey his pure feelings to her. The image of Naoi trying to win Kurumi back feels like a "lost love". In order to regain her lost love, Naoi approaches Kurumi and Kokoro.

Naoi thinks that the yellow tulips are a reference to Kokoro. Kurumi and Kokoro's love is unrequited. Kokoro was expressing one-sided feelings towards Kurumi. The flower language of "honesty" seems to represent Naoi's sincere attitude towards Kurumi.

There is also a folklore about tulips in the Netherlands. The girl who was confessed to by the three knights did not want to hurt anyone, so she asked the goddess to change her into a flower. The goddess turned the girl into a tulip.

Naoi is like a knight who saves Kurumi. It appears that the knight Naoi is rescuing Kurumi, a princess who is trapped in a prison-like classroom.

Lastly

"If that's love, break it." Volume 2 has many additions and revisions, so I think it's fair to compare it with when it was published in Comic Yurihime.

There was something beautiful about the way Naoi liberated Kurumi, who had been tormented by everything, and somehow Kurumi and Naoi became lively after destroying the boring classroom.

As expected, Kurumi and Naoi are a perfect couple.

The story of yuri, the girl who suffers from her cramped daily life and continues to struggle with it, and the girl who leads her to freedom, is somehow beautiful and somehow dangerous. I just want to follow the story of these two people even more. I hope this will give you an opportunity to look back on the story even just a little bit, or jump into the story of "If that's love, break it.".