『ささやくように恋を唄う』のアニメ版11話・12話の感想について語っていくことに。
『ささやくように恋を唄う』(アニメ版)11話・12話の感想
『ささ恋』のアニメ版11話・12話は原作8巻・9巻に収録されている話。文化祭当日に関するエピソードですね。
ようやく残り2話を見ることができたという想いがまず出てくる。4月にアニメの放送が開始。途中で特別編が用意されるなど、いろいろあった。残り2話は一体いつ見れるのだろうかと思っていた。年末に放送が決まり、ようやくかと言いたくなったのは確か。えく先生をはじめ、百合姫編集部の方々・アニメの制作に携わった方々に対してお疲れさまでしたという言葉を贈りたい。
正直、満足できたかと聞かれると、難しいなと答えてしまう。あまりキツイ言葉をかけるのは好きじゃないけど、自分好みかと聞かれたらそうではない。称賛している方を全否定するわけではないけど、私は波長が合っていなかったのだろう。
金糸雀をみかこしが歌っていたのが良かった。音楽・アイドルを題材としたアニメにおける主題歌や挿入歌は声優本人が歌って欲しい派なので。この辺、分かる方います???
SSGIRLSが演奏を披露する際、志帆が亜季との思い出を振り返る姿や金糸雀における演出とかが印象に残ったかな。フィルムにいくつものエピソードを描く演出・ガラスに映る亜季とビリビリに破かれた手紙を組み合わせるところとかは良かったと思う。志帆の亜季に対する想いが表現されていた。
SSGIRLSとローレライの演奏シーンは正直、アニメでないと味わえないものがある。漫画だと、描き文字や背景などで音楽のイメージを補完することになるし。SSGIRLSとローレライの楽曲を聴ける点は11話・12話を見る価値があると感じる部分だ。
個人的にミキを何度も見れたのが良かった。推しなので。惜しむらくは原作8巻に登場したミキと行動を共にしていた吹奏楽部の先輩が見れたらなぁとか…ミキが好きなので。ミキと吹奏楽部の先輩のやり取りが見たかったなぁとか…
11話におけるマロ太も可愛く描かれていたのも良かったですね。デフォルメのひまりや依が可愛いのも〇
後、EDの演出も個人的に悪くないなぁと。私は嫌いじゃない。ラストの演出もこれ以上にないものだったと思う。
厳しいことを言えば、原作9巻までの内容を全12話に収めようとすると弊害がどうしても出てくるのかなと感じなくもない。24分という名の制約があるのは分かるけど。カットされたシーンがいくつもある。前述でも触れたミキに関する描写とか。コスプレ喫茶のシーンでもひまりと依がキスするシーンが無かったし。後夜祭のシーンでもかおまり・ももはじの描写が少なかったし。原作だと、SSGRILSとローレライの勝負の結果について言及していたのはかおまりだった。表現する媒体が違うから、原作と違う部分がどうしても出てくるのは仕方ないけど。
チャイナドレスと言えば、『ささ恋』10巻のゲーマーズ特典のチャイナドレス姿のかおまりが可愛いことを思い出した。
光る部分もあるけど、同時に惜しい部分も存在する。だからこそ、複雑な想いを抱く方が多かったのかなと感じなくもない。
6月で11話・12話が放送されることを考えたら、満点をつけることはできないけど、良いなと思う部分も多いから複雑ですね。ミキのエピソードをもっと…
最後に
年内に『ささ恋』のアニメが全話放送されて良かった。いつ放送されるんだという想いが強かったし。アニメの評価については人それぞれだと思う。この8ヶ月間いろいろあった。えく先生達の心中は一体どのようなものだったのだろうか。
光る部分もいくつもあったことを考えると、やれる限りのことを尽くした11話・12話だと感じた。
アニメに携わった全ての方にお疲れさまでしたという言葉を改めて贈りたい。
えく先生といえば、2025年夏に『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』のアニメが控えている。『ささ恋』が好きな方の多くは『わたなれ』のアニメ化を待ち望んでいたのではないかなと。
『わたなれ』7巻のあとがきを見ると、選りすぐりのスタッフの下でアニメ制作が行われることが分かる。みかみてれん先生が脚本について語っていたし。えく先生に立ち止まり、休む暇なんてないことも分かった。クリエイターは時に休みも必要だと思うけど、常に走り続けることが求められるというのが私の考えだ。立ち止まっていると、後から来た新星に一気に追い越されることだって。
『ささ恋』のアニメは原作1~9巻までのエピソードを基に制作されている。原作では、アニメでカットされたシーンもあるので、アニメと比較しながら読み進めていくのもありだと思う。逆にSSGIRLSやローレライの演奏シーンはアニメじゃないと味わえないものもあるし。
長くなりましたが、この辺で終わることに。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事へのコメント