『白き乙女の人狼(ウェアウルフ)』27話の感想について語っていくことに。
内容
【27話の内容】
葵が藍の部屋で一体どのようなやり取りを行っていたかを灯達に話すことに。果たして、灯は葵を信頼できるのか。
【27話の見どころ】
- 葵と藍のやり取り
- 葵の問いかけに葛藤する灯
- 灯の心情を表した扉絵
感想
【大まかな感想】
葵は灯が好きなのがよく分かった。灯に対する恋愛感情は1巻・2巻を読めば、察することができますが。ここに来て、葵が本当に人狼なのかという疑問が浮上した。ひょっとしたら、別の誰かなんじゃないかという考えが強くなった。
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恋心
藍は葵が灯に対して恋心を抱いているのを察していたのが印象的。恋とは一体何かを知っているのが羨ましいといった感じが藍の表情とセリフから伝わってくる。葵が灯に恋をしていることを分かっているから、わざと葵を動揺させる言葉を藍は発したのだろう。
藍は恋心を抱いている人間を何人も見ていた。
- 灯に恋する葵
- 灯に恋する紫音
- 葵に恋するさくら
- 紫音に恋する柳
- ユキに恋するアキ
- 錫とずっと一緒だった翠
- 翠に寄り添う錫
藍の周りには、藍が持っていないものを持っている人間がたくさんいるのがよく分かる。白蕾学園は藍にとって本当に居心地の良い場所だったのだろうかという疑問が浮かぶ。最も、人狼の登場によって藍の学園生活は大きく変化したわけですが。
葵は灯を守るために動いている。1回目の話し合いの時をはじめ、藍とのやり取り・紫音との対立においても灯を守りたいという気持ちを察することができる。
灯と突然別れることが葵にとって嫌なこと。だからこそ、葵は藍に一体どのような情報を掴んでいるかを聞き出し、真実を導き出そうとすると。
藍のプレゼント
藍は葵に紅茶をプレゼントしていた。紅茶は葵が藍に合っていた証拠になるのに加え、人狼ではないことを示す証拠になると。灯と飲むためにまだ置いているなら、葵は人狼ではないと灯達に証明できるのかもしれない。3回目の話し合いにおける重要なアイテムは藍がプレゼントした紅茶・アキの部屋にあった椿の造花の2つに増えた。
灯は葵に藍からプレゼントされた紅茶を見せて欲しいと言うのかどうか気になる。灯の表情を見る限り、葵が人狼ではないのかどうかまだ悩んでいるといった感じが…
こういった部分がアドベンチャーゲームをプレイしているような感覚を覚える部分だ。
可能性
葵が人狼ではないと仮定した場合、人狼の可能性が高いのは井澄。翠と錫は白蕾学園に在学している限り、結婚するまでの猶予期間が得られるからシロ。葵に恋しているさくらもシロ。白蕾の花嫁を夢見る灯もシロ。家族を養うために白蕾学園で勉学に励む橙子もシロ。となると、残っているのは井澄に絞られる。
1話の時、井澄が灯と葵にぶつかりそうになったけど、あれが故意だったのかどうかという疑問が浮かぶ。紋章が現れる条件は粘膜と粘膜が接触することなのでしょう。葵が紫音・アキ・藍を退学に追い込む動機は十分あるけど、それによってミスリードされているのではないかという考えに陥ってしまった。
残っている7人を見ていると、井澄が浮いて見える。葵は紫音が灯に恋をしていることを知っていることを考えたら、紫音が灯に告白している場面を見ても、テンションが上がらないでしょう。
3回目の話し合いにおいて、投票の結果を左右できるのが井澄だということを踏まえたら、井澄が人狼だという考えに変わった。
最後に
『白き乙女の人狼』27話は葵のアリバイ検証といった感じの話。灯が葵を信じるかどうかが28話以降のポイントになるのでしょう。3回目の話し合いが人狼を仕留めるラストチャンスになるのかもしれない。
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