『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』2話の感想を語ることに。
内容
【内容】
祥子がそよ達を集め、CRYCHICを結成する話。
【見どころ】
- バンド活動に希望を抱く祥子
- 燈の歌詞に困惑するそよ
- 祥子の眩しい笑顔に複雑な想いを抱くそよ
感想
【大まかな感想】
結成したバンドに希望を抱いている祥子と燈の歌詞・祥子の希望に満ち溢れた表情を目にしたそよが対照的なのが印象に残った。話が進めば進む程、祥子が用意した舞台がそよを苦しめるものだったということを実感できる。
CRYCHICが空中分解するのも納得するわ。解散するべくして解散した。それを2話で実感できた。ゆあま先生の描くデフォルメの祥子が可愛い…
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運命共同体
祥子がバンドに対して一体どのような考え方を持っているかについて触れられていたのが印象的。祥子はCRYCHICを喜びも苦しみも分かち合える運命共同体と捉えていた。家族や恋人のような強いつながりを祥子は求めていたのかなと感じた。この辺はAve Mujicaも同様のことが言えるのでしょう。祥子はバンド活動を行う上で並々ならぬ覚悟を持ち合わせている。だけど、考え方の違いで対立を招くことも…この辺はCRYCHICの時から変わっていないのかもしれない。祥子とそよの間に不和が生まれていたから。
『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』においても、燈がバンド活動を続けていく上で重い言葉を発していたような。
運命共同体・分かち合える・一生・人生といった重みのある言葉を『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』で目にする。『BanG Dream! Ave Mujica』では、メンバーの人生を預かり、バンド活動を行うことの重みが色濃く描かれているような気がした。メンバー間の対立・葛藤・対立と葛藤を繰り返した先に選択した答えは『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』『BanG Dream! Ave Mujica』における見どころなのだと思う。もちろん、ライブシーンも見どころだけど。
運命共同体・家族といった繋がりは何とも言えない充足感・やすらぎを感じる反面、重いなと感じる側面を併せ持つ。裏切りや途中で抜けることは許さない的な。祥子がそよ達に求めているものは想像以上に重いものだったのかもしれない…Ave Mujicaも同様のことが言えそうだ。バンドを結成し、メンバーの人生を預かる立場にいる祥子の責任は重い。だからこそ、祥子は何かあった時に強く非難されるのでしょう。苦しいなと思わせるつながりは祥子か『ONE PIECE』のドフラミンゴか。
バンド活動を行う上で覚悟を問う存在と言えば、Roseliaのボーカルを担当する湊友希那が頭に浮かぶ。プロとして厳しい一面を持つ存在と言えば、Pastel*Palettesでベースを担当する白鷺千聖をイメージする。
祥子の希望に満ち溢れている表情を見れば見る程、どうしてこんなことに…と言いたくなってしまう。
ガラスに映るそよ達
そよがガラスに映るそよ・祥子・睦を見ていたのも印象的だ。そよが客観的にそよ・祥子・睦を見ていたのでしょう。自分達は他人から一体どのように映っているのか・自分が今いる地点は一体どこか。気の置けない仲間がいることに喜びを感じていたのかもしれない。バンドみたいだと口にした時のそよは嬉しそうだった。
祥子に対する嫉妬
そよが羨望のまなざしで祥子を見つめ、祥子のような人間が人の輪の中心に立つ存在だと感じるシーンも見どころの1つだと思う。祥子の笑顔はそよにとって眩し過ぎたようだ。
祥子の笑顔が眩しくて見えない…
クラスメイトに頼られているそよだけど、そよは孤独になるのが怖くて人の輪に入りたいと感じ続けていたのでしょう。決して、そよが人の輪の中心になることは無いと。MyGO!!!!!においても、そよはメンバーに引っ張られているといった印象がある。
燈の書いた歌詞
CRYCHIC・MyGO!!!!!の要となる燈。独特の雰囲気を持っていることが『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』を通して実感できるのではないだろうか。バンドを夢見るそよにとって、燈の存在は誤算だったのかもしれない。
そよは、燈が書いた歌詞はまるでそよ自身のことを言っているようだと感じたのでしょう。孤独になるのが怖いから、他人と波長や歩幅を合わせるそよ。「人間になりたいうた」はそよのライフを0にするだけの力を持っていた。独りになるのが寂しいということを見透かされることはそよにとってたまったものではない。
羽沢珈琲店
羽沢珈琲店はAfterglowのメンバー・羽沢つぐみの実家。『BanG Dream! 2nd Season』においても羽沢珈琲店が登場するので、気になる方はチェックしてみてください。個性あふれるキャラクター達のやり取りを見ることができる。MyGO!!!!!・Ave Mujica以外のバンドもそれぞれ違った個性を持っている。
Poppin'Party・Roselia・RAISE A SUILEN・MyGO!!!!!・Ave Mujica以外のバンドの活躍をじっくり楽しむためには『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』をプレイすることになりそう。アニメだと、どうしてもAfterglow・Pastel*Palettes・ハロー、ハッピーワールド!・Morfonicaの活躍が少なく感じる。満足している方もいるかもしれないですが。
自分に合った楽曲・バンドを見つけやすいという点は『BanG Dream!』の強みだと思う。
最後に
バンド活動に希望を抱く祥子とバンド活動を始めるに当たって複雑な想いを抱くそよの対比が印象的な2話。やりたいはずのバンド活動なのに、そよは祥子と波長・歩幅があっていないような印象を受ける。極めつけは燈の書いた歌詞だ。燈に自分自身のことを言われていると感じていたのだろうか。燈の書いた歌詞はそよの好みではないのがよく分かる。
そよの心理描写が本当に秀逸。特にラストにおけるそよのセリフと表情が。ゆあま先生が漫画を担当するのも納得だ。3話では、そよが一体どのような活躍をするのか気になるところ。
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