『#うちらが最強 ~陰キャ除霊師とギャルJK~』の感想について語っていくことに。
内容
【内容】
除霊師を辞めたいと思いつつデイトレードで細々と過ごすコミュ障ド陰キャ除霊師のイチイと陽キャ平成ギャルJKの葵がバディを組み、除霊師の仕事を行うガールズコメディ。
【見どころ】
- 陰キャなイチイと陽キャな葵の個性と信頼関係
- ラストに待ち受けているサプライズとそこに至るまでの伏線
感想
【大まかな感想】
ラストに用意されているサプライズとそこに至るまでの伏線が本当に秀逸でしたね。イチイと葵の個性もしっかり出ていて、見ていて楽しい。話を作るのが上手いと感じた。初見の時はやられたわ。2回目以降読むと、いろいろな場面に伏線が散りばめられているのを実感した。
何回読んでも楽しめる構成になっていて、他の読み手の方達に「やられたね…」って言いたくなる。ここぞという場面における葵の活躍も好き。イチイと葵の感情も豊かで物語の中で2人が生きているような感覚を覚える。
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陰と陽・相反する個性
『#うちらが最強 ~陰キャ除霊師とギャルJK~』の冒頭で触れられていた陰と陽。相反する存在が対等・対立することにより、万物を形成する。『#うちらが最強 ~陰キャ除霊師とギャルJK~』も相反する個性が対等・対立することにより、物語を形成していたと思う。
イチイと葵・人間と幽霊・幽霊の見える者と幽霊の見えない者・陰キャと陽キャといった具合に。イチイが葵を輝かせ、葵がイチイを輝かせる。真逆の個性を持つキャラクターを主役に据えることで物語の感情がより豊かなものに仕上がっている。
ゴールまでのガイドライン
見どころや大まかな感想でも触れたけど、『#うちらが最強 ~陰キャ除霊師とギャルJK~』はラストに至るまでの伏線・興味付けが秀逸。セリフや回想を見ると、「あれっ?一体どういうことだろう?」と感じさせ、物語に対する興味を刺激していた。
個人的には、イチイがゴールまでガイドしていたのではないかと考えている。パソコンに貼られていた依頼とそれに対するイチイのセリフ・イチイが葵が除霊師の仕事に向いていると言っていたことなど、挙げ出すといろいろ出てくる。
極めつけは葵の問いかけ。葵の問いかけにイチイが複雑な表情を浮かべ、意味深なセリフを発していたのが印象的だった。人によっては、「これは何かありそうだ」と感じたのかもしれない。物語後半では、イチイが一体何に対して葛藤しているのかについて知ることになる。
作中のセリフや展開から物語の秘密やどのようなラストが待っているかについて考えていくのも『#うちらが最強 ~陰キャ除霊師とギャルJK~』の楽しみ方の1つではないだろうか。もちろん、イチイと葵のやり取りをフラットに見ていても楽しい。
最後に
『#うちらが最強 ~陰キャ除霊師とギャルJK~』は相反する個性を持つキャラクターによる豊かなやり取り・興味を引く伏線の数々・ラストに待ち受けるサプライズといくつもの強みを持つ百合漫画。話の構成が秀逸なのに加え、キャラクターの感情表現が豊かで読んでいて楽しいと感じさせる。
続きが描かれるとしたら、一体どのようなやり取りが待っているのか気になるところ。まだ読んでいない方は一度チェックしてみてください。
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