『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』8巻の感想を紹介します。
『ありおと』8巻の基本情報
【7巻のおさらい】
修学旅行で沖縄を訪れた鞠佳と絢。さまざまなイベント・波乱の展開を通し、2人にとって生涯忘れることのないイベントとなった。
修学旅行後、絢は鞠佳と一緒に住むことを宣言。それを聞いた鞠佳は驚きを隠せずにいられなかった。
【基本情報】
- 著者:みかみてれん
- イラスト:緜
- 出版社:SBクリエイティブ
- 文庫:GA文庫
- 発売日:2025年2月15日
- ISBN:9784815625498
- 判型:1.18 x 10.5 x 15 cm
『ありおと』8巻の内容
【8巻の内容】
鞠佳と絢の最後の文化祭・絢の過去について掘り下げた話。
【見どころ】
- ベッド上における鞠佳と絢の甘々なやり取り
- 布1枚の壁越しで繰り広げられる絢のメイド送り
- 過去を乗り越えるため、母親の梓と向き合う絢
『ありおと』8巻の感想
【大まかな感想】
次巻でひと区切り…
な…なん…だ…と…
鞠佳と絢の甘々なやり取りにゾクゾクするゥ…絢の過去に「マ…マッ…マジか…」と感じた後に強力なハンマーで殴打されたような感じになった。
鞠佳と絢の高校生活に終わりが近づいているのは分かっていたけど、まさかのまさかですか。
終始ドキドキさせられた。ありがとうございます…ありがとうございます…といった感じだけど。
甘々の展開をこれでもか!というくらい用意しつつも中々にヘビーな物語を用意してくるところにやられましたね…
『わたなれ』の時よりドキドキする展開をお見舞いしてくるときありますよね。『ありおと』。嫌いじゃないですが。プロローグから飛ばしてきたのに本当にビックリした。
甘々な展開でドキドキさせられつつも、最後は良かった良かったと思った先にまさかのサプライズですよ。あとがきで吹っ飛びましたね。ホントに。
正直、鞠佳と絢の高校3年間におけるイベントはある程度終えたのに加え、鞠佳は100日いや長い月日をかけて絢に落とされていますからね…
最後に一体どんなサプライズを待っているのか期待したい。すべてを読み終えた後、寂しいなという想いが襲い掛かってくる。
『わたなれ』と同時期に商業で『ありおと』1巻が発売したけど、皆は『わたなれ』とどっちが好きなんだろう?
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生涯忘れらない文化祭
鞠佳と絢の文化祭は何の問題もなく終わること…なんてなかった…
絢、天元突破してるよ!!!
メイド服を着こなした鞠佳を可愛がる絢にゾクゾクした…
筍の皮を剝くように鞠佳の心を開放していく絢。
ヤッ…ヤベェ…
元々ない語彙力が無くなるわ。鞠佳が後で自分がどれだけみだらでいやらしいかが分かるようにする絢がヤバすぎるやろ…
鞠佳がどれだけ否定しても文化祭の思い出を通して、それが論破されると。絢、恐ろしや…鞠佳が抗うことができないシチュエーションというのも相まって、背骨がゾクゾクしてしまう。
他の人達に笑顔を振りまいている鞠佳が悪い。鞠佳の笑顔は絢の。
No rain No rainbow
『ありおと』8巻の核となる部分の1つに絢の半生が挙げられる。『ありおと』8巻は1~7巻と異なる点がある。それは…
表紙に絢しか描かれていないこと。
表紙を見れば、絢の物語なんだ・絢について深く掘り下げるのだろうといったことを感じることができる。ちなみに、『ありおと』1~7巻の表紙を載せることに。
今まで絢と一緒に表紙を飾っていた鞠佳がいない…だけど、表紙に描かれている絢はどこか晴れやか。
『ありおと』8巻で明らかになった絢の過去。思っている以上にヘビーだった。まさか、そう来るのかと。鞠佳はもちろん、多くの読み手も声が出ると思う。初見の時、こんな感じの声が出た。
噓ぉぉぉ!!!
過去に囚われる絢に声をかける鞠佳の言葉が温かい。絢に無力化され、ドロドロに溶かされているのに。
絢が過去・梓・自分自身に向き合い、梓に自分自身の想いを伝えるシーンは『ありおと』8巻における見どころの1つだ。
絢が全てを伝えた後、梓が一体どのようなことを言っていたかについては自分自身の目で確かめて欲しい。サプライズの後にサプライズが待っているから。
鞠佳と絢のSweet Time
鞠佳と絢の甘く情熱的なやり取りから始まり、鞠佳と絢の甘く情熱的なやり取りで終わる。
最初と最後で変化があり、それを楽しめる点も『ありおと』8巻の魅力なのだと思う。
鞠佳が絢をどれだけ可愛がっても、最後は絢のお返しが待っている。これはもう運命…
普段は鞠佳を攻めている絢が鞠佳に攻められている様子は見ていて、ドキドキする…ドキドキするけど、何か物足りない。そんな時に絢のターンが回ってくるのを見ると、「これこれ!こうでなくっちゃ!!」ってなる。
最初と最後における変化も自分自身の目で確かめて欲しいなと思う。
『ありおと』8巻の特典
『ありおと』8巻の特典の特典は以下の通り。
今回はメロンブックスのみ。
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SS小冊子
メロンブックス限定版を購入した場合、描き下ろしSS小冊子が付いてくる。
絢の推し活に関する話を楽しむことができる。絢のマイブームに対し、鞠佳は複雑な思いを浮かべることに…
鞠佳が絢の言動に翻弄されている姿は見ていておもろい。鞠佳と絢は相思相愛だということが分かる内容に仕上がっているので、気になる方は一度手に取ってみてください。
リーフレット
メロンブックスで購入した場合、リーフレットが付いてくる。文化祭のエピソードを保管した内容。
鞠佳、何してんねん…???
玲奈のまさかのサプライズを楽しむことができる。ライブに対する絢の考え方は分からなくもない。
タペストリー
メロンブックスの有償特典はタペストリー。
デッ…デケェ…
煽情的な鞠佳と絢の2ショットが描かれている。2人の表情を見る限り、幸せそうなのが伝わってくる。
絢に甘える鞠佳が可愛い…肩に口を持っていき、マーキングしているかのようだ…髪と髪が絡み合っているし。
絢も美しい…
作者のコメントについて
あとがきでは、みかみてれん先生が『ありおと』を読む上で参考になる話を読むことができる。どのようにして作品作りが行われているか知りたい方はあとがきもチェックしてみて欲しい。
作者コメントで『学園アイドルマスター』の十王星南が好きなのが分かった。
絢に似た雰囲気を感じなくも。怒られるかもしれんが。
「ことねを一目で気に入る」
んっ?
これは…もっ…もしや…
ことねも可愛い。
星南が気に入るのも分かる可愛さだ。
みかみてれん先生、せなことが好きなのかな?学園長の娘の星南とお金を稼ぐことに対する意識が高いことねは『ありおと』1巻における鞠佳と絢のやり取りを彷彿させる。
緜先生のコメントは鞠佳と絢に対する愛情が伝わってくる。温かく見守っているといった印象を受けた。表紙や挿絵、グッズとか見ていると、愛情を持って描いているのかなと感じることも。
最後に
『ありおと』8巻は絢の過去にフィーチャーされているのに加え、鞠佳と絢の高校最後の文化祭について触れられているのが特徴。過去や家族と向き合う絢を優しく支える鞠佳が印象的だった。
鞠佳と絢の情熱的なやり取りはやっぱりドキドキさせられる…
『ありおと』9巻では、一体どのようなサプライズが飛び出すのだろうか。
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