クラスの陽キャ女子・ピュア系女子・一図王子様系女子がドロドロに蕩け、可愛い姿が晒される姿を見て、頭の中がグシャグシャにされた…
完
で終わらない。
『リリィズコンプレックス』1巻の一体どこが良かったかなどについて語っていくことに。
『リリィズコンプレックス』1巻の基本情報
『リリィズコンプレックス』はカドコミ・ニコニコ静画で連載されている百合漫画。オムニバス形式で物語が展開される。何かしらのコンプレックスを抱えている女性達の日常にスポットライトが当てられているのが特徴だ。
KADOKAWA・メディアファクトリーが出版している「コミックフラッパー」で連載されていた『保健室はふたりきり』もオムニバス形式の百合漫画。
『リリィズコンプレックス』1巻の感想
ドS陰キャ×ドM陽キャの百合
容姿端麗・クラスで一番の人気者・何かにつけていじわるする陽キャな有紗が陰キャな妙香の手によって、トロトロに溶かされ、可愛く無様な姿をさらけ出すところが可愛すぎる…
普段は強気で陽キャな女子が弱みを握られ、分からせられる姿を見るとキュンキュンしてしまう…
有紗という名の獲物を前にした時の妙香の表情を見ると、ゾクゾクゾク!!!ってなった。有紗は一体どうなっちゃうんだろう?と言った気持ちが芽生え、思わずワクワクした。
成績優秀・スポーツ万能・腕利きの騎士といった強い女子が分からせられちゃう瞬間を描いた百合っていつ見ても飽きない。能力が優れていればいる程、気が強ければ強い程、心が折れたり、分からせられたりする瞬間が可愛くてたまらないんですよ。
分からないですかね?感覚がズレちゃってるのかな?アハッwww
もちろん、甘々な百合とか青春を謳歌する感じの百合とかも好き。
強気な態度を見せる女子が追い詰められ、ひどく怯える様子って本当に可愛い…今まで、妙香にひどいことをし続けてきた有紗が悪いんだよ。普段とのギャップが大きいと、怯えたお顔がより魅力的に映る。
調教済みになった瞬間を目にした時も「アァ…イイ…すごくイイ…!」ってなる。
妙香にエールを送られ、試合に勝つ有紗もとってもキュート。大好きな人兼ご主人様のために勝利のトロフィーを贈ると。日常がどんどん浸食されていく感じがして、うん。すごくイイってなる。有紗が真顔でキモイと口にした後に興奮した表情を見せるのが良いんですよ。
素直にならない妙香も良いと思うんだ。
強力なエピソードを最初に持ってくることにより、次は一体どんなエピソードが待っているんだという期待感を与えてくれる話に仕上がっていた。オムニバス形式は読む機会が少ないけど、オムニバス形式も良いなぁと実感した。
妙香の教育で学んだことをスポンジのごとく吸収し、より魅力的になっていたな。妙香に可愛がられる程、有紗は輝きを増し、魅力的になる。
高身長ダウナー女子×ピュア系女子の百合
ピュアッピュアでウブな澄が大人の階段を登りつつ、ダウナー女子の静の沼に一気にハマっていく姿にドキドキさせられた…
普段からいかがわしいことなんてNo thank you!な澄が未知の感覚に翻弄され、もっと知りたいと思うようになるのが可愛い。純粋無垢な女の子が未知の感覚を引き出され、映しちゃいけない顔を見せる瞬間って本当に良いな。
ピュアだけど、澄が教室で静を完全に誘っていたなと感じる場面も…澄と静のエピソードの中で個人的に好きなシーンだったりする。
澄がとんちんかんなことを言った後、静に分からせられちゃうのも見ていて、可愛いなぁってなった。静の愛情をチャージされている時の澄は本当に良い表情をしていると思うんだ。
静に可愛がられた後に見せる澄の積極的な一面も魅力的。
静のトラウマについても描かれていたけど、そりゃあトラウマになるでしょ…って言いたくなる。何かの黒魔術的なのを見て、そんなことをしたの???ってツッコみたくなるわ!
今まで嫌っていた未知のものが悪くないなと思った澄はどこまで行ってもピュアッピュアだった。それが澄の持ち味でもあるのだが。嫌いな気持ちが極端に大きかったからこそ、反動が大きいと言えなくも。一度、扉を開けば底の底まで真っ逆さまに堕ちる姿が良いなと。
純粋でまっさらな澄が静の色に染まっていくのかなと考えたら、興奮してしまう。
澄の予想外の発言に困惑する静も可愛く映る。
ピュアな澄が未知の感覚に翻弄されている姿と静の葛藤が印象に残るエピソードだった。静はちゃんと責任取らないといけない…
静が澄を悲しませたら、〇刑ですよ。
大人のお姉さん×一途王子様女子の百合
経験豊富な大人のお姉さん・澪が王子様であり続けようと背伸びし続けるリオの心の鎧を1枚1枚はがし、可愛い一面をたくさん引き出していく姿を見ていると、背骨に電気が走ったような感覚に陥ってしまう…
『リリィズコンプレックス』、いろいろなシチュエーションを提供しつつ、癖を刺激してくる…そんなところがシビれるし、大好きだ…
リオのリードはとにかくツッコミどころが多く、違う!そうじゃない!!って言いたくなる。ストレートを投げないといけないところをカーブを投げるような感じが。
だけど、話を読み進めると、王子様であろうとごね続けるリオが可愛いよ…って言いたくなる。
リオの葛藤・コンプレックスが生まれたきっかけが丁寧に描かれていることにより、リオが澪に可愛がられている瞬間がより魅力的なものに。今まで満たされなかった想いが満たされていく。
澪の母性が引き出されているのも澪とリオのエピソードを読んでいて良いなと感じた部分だ。包み込むような愛情。嫌いじゃない。
甘い大波に飲まれまいとリオが葛藤した時、澪は否定することなく、優しく受け入れる瞬間が良いなと思う。甘さと背徳感を同時に感じることのできる百合。私は好き。
一回り離れているのも相まって、ゾクッとしてしまう…
『リリィズコンプレックス』1巻を読んだ後におすすめしたい百合漫画
『リリィズコンプレックス』1巻を読んだ後、もっと百合漫画を楽しみたいといった方に対し、個人的におすすめしたいのは以下の3作。
ここでは、おすすめしたい3つの百合漫画について紹介することに。
『おっぱい百合アンソロジー』
『おっぱい百合アンソロジー』は書いて字の如く、おっぱいを題材とした百合アンソロジーだ。どこを切ってもおっぱいにまつわる百合を堪能できる。正直、何を言っているんだ?と感じたくなるかもしれないが、語彙力が無くなってしまう。
ニッチもニッチ。ここまで振り切ったアンソロジーはあまり見ないような…まさかの第2弾が出るとか誰が予想できたよ!?
正直、私は予想できなかった…そうですか。この題材で第2弾をやっちゃいますか。
澄と静の百合を読んで、おっぱいを題材とした話をもっと楽しみたいといった方は『おっぱい百合アンソロジー』を一度チェックしてみてください。
KADOKAWA、恐るべし…
『SM百合えっちアンソロジー』
『SM百合えっちアンソロジー』はその名の通り、SMを題材にした百合アンソロジーだ。全部で9本の百合漫画を堪能することができる。攻めて攻められのやり取りの中で信頼関係・それまでの日常が崩壊するかもしれないというスリルなどが丹念に描かれているのが特徴的。
『SM百合えっちアンソロジー』に収録されている結野ちり先生の『さらけ出した沼の底で』は皆の模範となる生徒会長がうかつな一面を見せたことがきっかけで生徒会の書記に逆らえなくなるエピソードだ。さらなるどんでん返しも待っていて、読んでいてゾクゾクさせられる…妙香と有紗のエピソードが気に入った方はチェックしてみると良いかもしれない。
優等生のうかつな一面から始まる人には言えない秘密の関係が好きだから、樫風先生の『ロンリーガールに逆らえない』を読もうと感じた。それと同時に、好きな百合漫画が何本も打ち切りになっても「コミック百合姫」の購読を止めなかった理由だったりする。
個人的には、焔すばる先生が描いた双子の姉妹が活躍する『カガミアワセ』もヤバい…日常と非日常のギャップと双子という題材を十二分に活かしている点がおすすめの理由。
SM百合といえば、COMIC FUZで配信されている『百合SMでふたりの気持ちはつながりますか?』もありましたね。
『SM百合えっちアンソロジー』はいろいろなシチュエーションのSM百合が楽しめるので、気になる方はぜひぜひ。
一迅社も『レズ風俗アンソロジー』をはじめ、いろいろなテーマの百合アンソロジーを世に送り出している。今後、一迅社が一体どのような百合アンソロジーを企画するか気になるところだ。
『キミが吠えるための歌を、』
『キミが吠えるための歌を、』は音楽を題材とした百合漫画だ。作者は『ロンリーガールに逆らえない』を描いた樫風先生。
ハスキーボイスをコンプレックスに感じている大神晴と音楽で母親に認められたいと強く感じる鳴宮優雨がパートナーを組み、メジャーデビューを目指す姿が描かれている。
互いに違うコンプレックスを抱えながらも目標に向かって、助け合う姿は見ていて良いなと感じた。晴と優雨を見ていると、「誰だって主人公になれる」といった想いが強くなる。
晴と優雨が少しずつ距離を縮めていく様子・晴が披露する渾身のステージといった点が主な魅力かなと。
今回、コンプレックスつながりで『キミが吠えるための歌を、』を紹介させて頂きました。音楽を題材とした作品に興味があるといった方はぜひぜひ一度手に取ってみてください。
最後に
『リリィズコンプレックス』は何かしらのコンプレックスを抱えている女性達の日常にフィーチャーしている百合漫画。オムニバス形式を採用しつつも、各エピソードに繋がりがある。1巻のラストは中々興味深い展開が描かれているので、2巻以降も追っていけたらなと思っている。
各エピソードがインパクトがあるので、気になる方は一度手に取って頂けたらなと。
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