『ぜんぶ壊して地獄で愛して』20話…
MARVELOUS!!
Fin
で終わるわけがない。
『ぜんぶ壊して地獄で愛して』20話について熱く、ねっとりと語っていこうかなと思う。
『ぜんぶ壊して地獄で愛して』20話の基本情報
来未と心が動物園でデートする話。そして、ラストにまさかのサプライズが…
1~3巻のISBN
『ぜんぶ壊して地獄で愛して』20話の感想
ヒャッハー!
さっすが工藤!自分の欲を満たすためなら手段を選ばない!そこにシビれる!!あこがれるゥ~!!!
木漏れに溢れる来未と心のデートでひと段落なんてぬるくなったドクペみたいな甘っちょろい展開で終わらせないくわばら先生、マジ最高!!!
来未に安息の日々を与えるなんてまだまだ早すぎんだよ!虚飾で塗り固められていた教室なんて木っ端みじんにしちまいな!工藤!!って想いでいっぱいだ。
こんな興奮、『女王の教室』で主人公の担任が教室に近づいてくるシーン以来。来未達の日常と教室が一体どうなっちゃうんだろう?って考えると、背骨がゾクゾクしちゃう…
心のデートも伊佐沼達のやり取りも前座なんだよ!って言いたくなる。『ぜんこわ』20話のラストはそれまでのやり取りを一気に吹っ飛ばしていたと思う。シビれるとか何とか言っていたけど、「工藤、マジかぁ…」っていう感想もある。
こんなハチャメチャなことやりますか?と言いたくなる。『BanG Dream!』のこころや『わたなれ』の真唯でも自重するわ。
いやいや、これ本当にどうなるの?『ぜんこわ』21話以降が楽しみで仕方がない。工藤のエンジェルスマイルがホラーやホラー。楽しい2学期では、一体どんな思い出が紡がれるんだろう?本当、楽しみ♪
工藤の楽しい学校生活
直井から被虐の快楽を得るために来未達が通っている高校に転校するとは…工藤恭華。
工藤のフルネームが明らかになったわけだけど、恭華ってえらい可愛らしい感じの名前やな。恭華の母親も我が子がまさかそんなにヤバい性格の持ち主になっているとは予想していなかったのだろう。
直井と一緒にいるためにまさかの行動を起こしたことを知った来未と心も困惑するしかないんじゃ。鶴の一声で恭華が転校するなんて予想外過ぎるわ!!何?いや凄いんだけど!?
転校初日の挨拶、あきらか来未に向けている…
お前に直井は渡さねぇよ!バァァァァーーーーーカ!!!!!!!
って感じなんだろうな。可愛さ余って憎さ百倍。直井に大金を注ぎ込んでいるのに、会いに来ない・電話にも出ないというのは恭華にとって裏切り行為も同然。
貞子か伽椰子並みの執念だ…外面は優等生っぽくしてる分、怖さが際立ってくる。
直井、大金積まれても恭華の誘いを断るべきだったんだろうな。愛の分だけ憎しみ・怒り・悲しみに変わることもあるだろうし。厄介なファンの高価な商品のプレゼントみたいな話って傍から見ると怖い。病み出すと、何をしでかすか分からないし。
恭華は間違いなく、堀江が修復しようとしている虚飾にまみれた教室をズタズタにすると思う。伊佐沼達とか確実に運命を狂わされるような。転校してきたという事実だけ切り取っても、伊佐沼達がへなちょこに見えてきた。
恭華の母親が恭華のお願いを許したのは学校にちゃんと通う・授業を真面目に受ける・大学にちゃんと進学するといった感じのことを言ったのかなと。『ぜんこわ』19話における心と恭華のやり取りを見ていても、恭華は弁が立つのがよく分かる。人の心を掴む術も心得ているのだろう。
コンカフェの客引きを見て、転校すれば良いという発想にたどり着く恭華は頭の回転が速く、狂っている。
堀江の信頼を勝ち取ることも恭華にとって朝飯前な気が。そんな恭華に教室をズタズタにされたら、堀江は一体どんな表情を浮かべるのか。堀江が絶望しなかったとしても、来未達の教室は間違いなく変化する。それも悪い方向に。
来未に対する恋愛感情がまだ残っている心も恭華に引き込まれそうだし。恭華の提案って表面だけ見れば、心にとって得をする内容だから。そりゃあ恭華がいじめグループのリーダーを務められるわけだ。
ただ、恭華は来未がつまらない女だという間違った認識をしている。来未はロックで最高な女なのに。来未が直井と感情をぶつけ合う姿をよく見てみろ!最高に熱くないか!!!
そして、何より可愛い。
果たして、恭華は直井が来未にどうして惹かれたかに気付くことができるのか。
来未と心のデート
来未と心のデートがまさかの前座になるとは…
言い出しっぺの心が全然楽しめていないって。修羅場を繰り広げたりしたので、楽しめないのも無理ないけど。
心は来未から少し距離を取り、何かあった時に手を差し伸べると宣言しただけでも成長したと言っても良いのかもしれない。本当にできるのか疑問なんですが。
直井に敵わないのも少し離れる理由なのだろう。
来未、直井のことを考える時は恋する乙女になってるし。っていうか直井に恋する来未が可愛すぎる!!!
申し訳なさそうに目線を下に向け、頬を少し赤らめる姿が来未の可愛さを引き出していると思う。
来未と心のデートシーン・『ぜんこわ』20話の扉絵に蝶が描かれていたのも印象的だ。蝶はギリシャ語でPsyche(プシュケ)。Psycheには、魂・心といった意味がある。
動物園内を羽ばたく蝶達は一先ずわだかまりが解けた来未と心のようだ。日常が大きく変化したとはいえ、思っていることを話し合った後の来未と心はどこか晴れやかに見えなくもない。
来未と心の魂は救済されたというべきか。最も、それは束の間のひと時だったわけで。
直井が来未を捕えている場所を蜘蛛の巣に例えているのも、蝶が来未のメタファーだと連想させるためなのかなと私は解釈している。
メッキが剥がれた教室
夏休み明けの来未達の教室についてももう少し触れていくことに。
来未を恐れる生徒達・来未にマウントを取ろうとする伊佐沼・伊佐沼を嘲笑う生徒達・気まずそうにする東。そこに恭華が加わるとかとんでもねぇ教室だなと言いたくなる。本当にネタに困んねぇなぁ…
伊佐沼、見栄を張ろうとしてボロを出すとかアホ過ぎるだろ。堀江のどこが良いんだか…来未に勝ち誇った顔を浮かべる伊佐沼が本当にダサい。ダサ過ぎる。伊佐沼と堀江の秘密なんて、恭華に速攻バレそう。
堀江、胃に穴が開くんちゃうか???
堀江の願いが2ページ後に塵と化していたし。できもしないことを言っていたのを見ると、なおさら笑ってしまう。助け合うって…あかん、お腹痛くなりそうwww
恭華は転校できるだけの成績があるとしても、どうして来未と直井のクラスになれたのか本当に疑問。堀江の噂、真実なのかもしれないな。伊佐沼、見る目が無さ過ぎる。高い壺買わされるんちゃうか。
『元号百合アンソロジー』『メリーバッドエンド百合アンソロジー上』
2025年5月7日にKADOKAWAから『元号百合アンソロジー』『メリーバッドエンド百合アンソロジー上』が発売される。その2冊にくわばら先生が参加している。
百合アンソロジー、鋭意制作中です📖
— ふわ(漫画編集者) (@fuwa_1011) March 14, 2025
▼元号百合アンソロジーhttps://t.co/IsNm1wiReQ
▼メリーバッドエンド百合アンソロジー 上https://t.co/FWAfVVW1oF
▼メリーバッドエンド百合アンソロジー 下https://t.co/9N77y1nc8I
よろしくお願いいたします📚
くわばら先生はKADOKAWAの『リリー&アイビー ~ケンカップル百合×性愛アンソロジー~』にも参加していた。
『元号百合アンソロジー』に参加している作家は以下の6人だ。
『この恋を星には願わない』の紫のあ先生・『踊り場にスカートが鳴る』のうたたね游なども参加しているので、気になる方は一度チェックしてみるのもありだと思う。
『メリーバッドエンド百合アンソロジー上』に参加している作家は以下の10人。
斜線堂先生とくわばら先生のタッグって…
『コールミー・バイ・ノーネーム』のタッグじゃねぇかぁぁ!!!!!
まさか、こんなところでこのタッグを目にするとは…正直驚きだ。
2025年3月22日には、『おっぱい百合アンソロジー 2』がKADOKAWAから発売される。かなり尖ったタイトル。KADOKAWAはいろいろなアンソロジーを出しているなと実感する。
最後に
波乱のラストで読み手を驚かせる『ぜんこわ』20話。まさかの暴挙が炸裂し、思わずゾッとしてしまった…
あぁ良かったねで終わらせようとしないくわばら先生のセンスは最高過ぎる。いいぞもっとやれ!って言いたくなる。
さらに混迷を極める展開の中、来未と直井は一体どのようにして心を通わせ、救われていくのかと考えたら『ぜんこわ』21話以降の展開も楽しみだ。
いやぁ、『ぜんこわ』って本当に面白いですね。
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