アンタレスのアニメと漫画の解剖録

『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』1巻の基本情報・内容

『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』1巻の感想

ゆあま先生の描くCRYCHICのメンバーがすっごく可愛い！！

『バンドリ』は数々の楽曲・見ごたえ十分なステージ・バンドメンバーのぶつかり合い・各バンドの対立など、たくさんの魅力がある。キャラクターが皆可愛いところも外せない。

そよはもちろん、CRYCHICの4人・愛音・Morfonicaの5人も可愛く描かれている。

そよのバックボーンが掘り下げられていることにより、「春日影」のパワーが数段増していたように思う。楽曲が誕生するまでのストーリー・キャラクターの葛藤などが重要なんだなと。「春日影」という楽曲は『雨そよ』に登場するキャラクターだ。

楽器・楽曲もキャラクターだと思っている派。

渾身のステージを見て、この一言が頭に浮かぶ。

だけど、あんなことになるなんて…

ゆあま先生の描く胸を抉る描写が鋭さを増している。ゆあま先生、ズルいです。

もう、私をこれ以上困らせるのは止めてください！！！いや…でも…ゆあま先生の描く胸を抉る描写でしか得られない栄養分が。そう考えると、もっと攻めてくれ…と叫びたくなる自分が…

そよが孤独だからこそ、家族・クラスメイト・友達・バンド・運命共同体といった言葉に重みが増しているような感じがした。

それ故に、CRYCHICが空中分解した時のそよの痛みは計り知れないものだったのかもしれない。CRYCHICに執着していたのもよく分かる。あれだけの出来事があれば、そよは苦しくなるし、CRYCHICにしがみつきたくなる。

そよと祥子はMorfonicaのキラキラした姿だけ見て、羨ましがっていたのも印象的。人は自分のフィルターでしか物事を見れず、外面しか見えていないことが多いのを実感する。『BanG Dream! Morfonication』だけ見ても、ましろ達が歩んできた道が決して平坦なものではないことを実感できる。

もっと言えば、Morfonicaの5人はそよ・祥子と同じ生身の人間なのだ。

原作の内容を補完しつつ、そよの心理描写が深く掘り下げられている百合漫画に仕上がっている。『雨そよ』の内容がアニメのパワーを底上げする。

1話冒頭のカラーページがモノクロなのがモヤる…話の構成・キャラクターの可愛さ・演出といった部分に満足しているからこそ、モノクロなのがぁ…それぐらい良いだろ！と言いたくなる方が多いかもしれないけど、そよ達が可愛いから尚更。ごめんなさい。

カラーページがモノクロになると、見づらさが。何て言えば良いか分からない。

アニメを見ていなくても楽しめるか

『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』のアニメを見ていなくても『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』を楽しめるかと聞かれたら、楽しめると答える。

『雨そよ』1巻を読み終えた後、アニメをすぐ見た方が良いかと聞かれたら、「それはあなたが決めること」と答える。私の場合、気になったらどんどん物語を追っていく派だけど。

『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』のアニメ2期または『BanG Dream! Ave Mujica』のアニメ2期が放送中に『雨そよ』の連載が続いていたら、『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』と『BanG Dream! Ave Mujica』の1期を見ても良いかもしれない。

3クール・4クール分を溜めるのがしんどく感じるから、2期突入した際に『雨そよ』の連載が終わっていなくても『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』と『BanG Dream! Ave Mujica』の1期を見終えた方がおすすめという考えに至る。この辺は人によってスタンスが大きく異なる。

『雨そよ』を読んで、アニメの内容を今すぐ知りたいという方はどんどん話を追っていくのはあり。

MyGO!!!!!の先輩達の活躍が知りたい場合は『BanG Dream!』『BanG Dream! 2nd Season』『BanG Dream! 3rd Season』を視聴するのがおすすめ。Poppin'Partyがメイン。『BanG Dream! 2nd Season』『BanG Dream! 3rd Season』では、RAISE A SUILENが一体どのように結成されたかについて触れられている。Roseliaの活躍も『BanG Dream!』『BanG Dream! 2nd Season』『BanG Dream! 3rd Season』で描かれているのも特徴の1つ。

時間に余裕があればの話なので、『BanG Dream!』『BanG Dream! 2nd Season』『BanG Dream! 3rd Season』を見ていないと『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の話を理解できないということはない。

Afterglow・Pastel*Palettes・ハロー、ハッピーワールド！・Morfonicaはアニメだと活躍がどうしても少なく感じてしまうので、ゲームで活躍を追っていくのもありな気が。ゼロではないけど。RoseliaはAfterglow・Pastel*Palettes・ハロー、ハッピーワールド！・Morfonicaに比べ、活躍する機会が多め。Poppin'Partyに道を示す存在って感じがする。

『BanG Dream!』『BanG Dream! 2nd Season』『BanG Dream! 3rd Season』を見ると、Afterglowのつぐみ・Pastel*Palettesの日菜をもっと見たかったなという想いが出てしまう。ストーリー自体は悪くはないと思うけど。

『バンドリ』というコンテンツにおいて、推しているキャラクター・バンドの活躍を存分に楽しめるかどうかという点に重きを置いてしまう。

自分の琴線に触れたキャラクター・バンド・楽曲を見つけやすい点は強い。アニメ・ゲーム・漫画・ライブなど、楽しむための媒体も多いし。

ゲームだと、こんな感じで魅力的なイラストがたくさん描かれている。

『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』1巻の特典

『雨そよ』1巻の特典をいくつか紹介することに。

カード付特装版に付いてきた『ヴァイスシュヴァルツ』のカード。そよが可愛い。

『遊戯王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ』のカードと大きさを比べてみることに。大きさをイメージできれば幸い。『ポケモンカードゲーム』と同じサイズ。『バンドリ』がコラボした『カードファイトヴァンガード』は『ヴァイスシュヴァルツ』よりサイズが小さい。

アニメイトの購入特典は4Pリーフレット。そよ達の設定資料が収録されている。裏面のSDキャラの祥子達が可愛い…

ゲーマーズの購入特典は4Pブックレット。書き下ろしSSが収録されている。表紙は4話の扉絵だ。

ゲーマーズの有償特典の1つである燈のアクリルスタンド。ゆあま先生の描く燈が可愛い…

応援店のイラストペーパーには、CRYCHIC結成を記念した写真のイラストが描かれている。幸せと希望に満ち溢れていたのに…

店舗によって、サイズや印刷の色合いが異なる。

『BanG Dream! It's MyGO!!!!! 雨にそよいで晴れを請う』を読んだ後におすすめしたい作品

『雨そよ』を読んだ後におすすめしたい作品があるんですよ…

ゆあま先生の『君と綴るうたかた』っていうんですけどね。

『きみつづ』読んで…いらないんでしょって聞かれたら、こう答える。

いるよ！『雨そよ』の読者の皆いるよ！！『雨そよ』の読者の皆がいないと！！！

『きみつづ』読んで！！！

『きみつづ』について語り合いたいんです！！

『きみつづ』を読むと、『雨そよ』の漫画担当にゆあま先生が選ばれたかがよく分かると思う。ひと夏の恋・罪と赦しについて描かれた百合漫画だ。

『イケメンすぎです紫葵先パイ！』のような甘めの描写が多い百合漫画もゆあま先生は過去に描いている。気になる方はこちらもぜひぜひ。

最後に

『雨そよ』は長崎そよの視点から見る『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』。アニメでは描かれなかった部分をそよの視点で補完していく点が特徴的だ。感情の見せ方・ここぞというステージの見せ方・可愛らしいキャラクターなど、光る部分が多い。

『バンドリ』というコンテンツをつなぐ懸け橋のような存在だと私は思う。『雨そよ』で『バンドリ』に興味を持ったら、アニメなどの媒体にどんどん触れていくのもあり。尖った個性のバンドがいくつも登場しているため、推しを見つけやすい点も強みな気がする。

ゆあま先生は繊細な心理描写を描いた百合漫画から甘めのシチュエーションを描いた百合漫画など、いろいろな漫画を描いている。『雨そよ』でゆあま先生の活躍が気になった方はゆあま先生の動向を追っていくのもありだと思う。