『今日はカノジョがいないから』33話の感想を紹介することに。
『今日はカノジョがいないから』33話の基本情報・内容
| タイトル | 『今日はカノジョがいないから』33話 |
|---|---|
| サブタイトル | 庇娯 |
| 作者 | 岩見樹代子(@okome103) |
| 掲載誌 | コミック百合姫2025年9月号 |
| 出版社 | 一迅社 |
| 編集部のTwitterアカウント | @yh_magazine |
| 発売日 | 2025年7月17日 |
| ISBN | 4910137390959 |
| サイズ | B5 |
キャンプで七瀬や七瀬の家族に片親しかいないことを幻滅されたり、同情されたりするのではないかと不安になるゆに。そんなことを思っているゆにの前に現れたのは…
厳かな雰囲気を感じさせる学園でピアノを演奏する真白。
後輩たちに羨望の眼差しを向けられる真白は、風羽子とのデートに思いを馳せる。
『今日はカノジョがいないから』33話の感想
やっぱ、ふうゆにですよ!!!ななゆには何か違う。ななゆに派の方たちには申し訳ないけど。七瀬が自分のことしか考えてないからかな。ゆにのことを全然考えていない。何も変わっていない。
ゆにの最寄り駅で待ち伏せとかいろいろな意味でヤバい。単純にクズ過ぎる…ストーカーじゃん。同じような状況に遭遇したら、2秒で逃げるわ!!!
その後に繰り広げられるゆにと風羽子による感情と感情のぶつかり稽古がゆにと七瀬のやり取りを吹っ飛ばしていた気がする。風羽子に暴力を振るうゆに・ゆにの最寄り駅で待ち伏せする風羽子。2人とも不器用過ぎませんか???
分かり合う方法も信じ合う方法も分からないからこそ、相手を気持ち悪くさせたり、傷つけたりする。ゆににSNSのアカウントをブロックされたと知った風羽子が、ひどいとか言っていたけど、「ゆにと浮気したお前が言うか!?」と声が出そうになった。
それに、真白との逢瀬はどう説明するんだ??エェ!!実質、ゆにに対する裏切り行為じゃん!!!勝手に秘密の逢瀬を始めるな!!と言いたくなったのを思い出した。
七瀬とお揃いのキャンプウェアが入った紙袋で風羽子を殴るゆにがリアリティに溢れている。七瀬に対するどうしようもない感情・風羽子と真白の逢瀬に対する苛立ちを全部ぶつけるといった感じがして…
キャンプウェアがボロボロになるかもしれないのに、それを気にせず粗末に扱うとか。風羽子のことが心の底から好きなんだなと感じた。なんで、ゆにと風羽子が泣いているか?相思相愛だからだよ。好きだからこそ、風羽子はゆにと七瀬が一緒にいるのを見ると、腹が立つし、悲しくもなる。ゆには風羽子と真白が一緒にいるのを見ると、苛立ちが頂点に達する。
心の声を吐き出したゆにと風羽子を見ると、心が痛くなる…感情と感情をぶつけ合ったゆにと風羽子が涙するシーンは、『今日はカノジョがいないから』33話の見どころ。風羽子の望み通り、信じ合い、分かり合おうとしている。分かり合いたいからこそ、剥き出しの感情をぶちまける。
不器用過ぎるがゆえに、ゆにと風羽子は互いに傷つけ合うことも…だからこそ、最後まで見守りたくなる。要見守りだよ。要見守り。
知りたくないとか言っていたけど、本当は風羽子のことを知りたいし、信じ合いたいゆに。もっと素直になりたいのに、裏腹行動をおこなってしまう超不器用な女の子だ。対する風羽子もゆにを傷つけたいわけじゃない。信じ合いたいんです!!おもしれー女の子たちだよ。
ゆにの言う通り、風羽子には知らないことがあまりにも多すぎるような。描き下ろしエピソードとかで触れられている部分があったけど。まだまだ謎が多すぎる。
ただ言えることは、風羽子はゆにのママだということだ。ゆにを絶対守ると言ったシーンから母性が…風羽子のことをわかっていないゆには何から守ってくれるのか全然理解していないけど。七瀬から守りたいのかな?ゆにのことを傷つけ、悩まし続ける七瀬から。もっと言えば、ゆにを傷つけるありとあらゆるものから。この世界には、ゆにを傷つけるものであふれかえっている。
風羽子に抱きしめられたゆにの表情から、どこか安らぎみたいなものを感じる。2人だけの世界って感じがする。最も、ゆにを守るとか言っている風羽子に最大のピンチが訪れようとしているみたいですが。
七瀬とお揃いのキャンプウェアが入った紙袋から手を放していることを考えたら、ゆには七瀬じゃなく、風羽子を選んだも同然じゃん!!『冬虫夏草のブランシュネージュ』の映画も風羽子と一緒に見てたし。体育祭も風羽子と一緒にいる時間が長かったし。
いろいろ、グダグダ言ったけど、ゆにが風羽子に剥き出しの感情・キャンプに対する不安とかいろいろなものをぶつける姿をとにかく見てくれ!!って言いたくなる。考えるな!感じろ!!黙ってみてくれ!!!って感じだ。
ゆにが風羽子に自分の感情をぶつける姿は、『今日はカノジョがいないから』における見どころの一つだと実感する。
『今日はカノジョがいないから』33話の考察
『今日はカノジョがいないから』33話について、もう少し語ることに。ゆには風羽子に対する恋心を断ち切ろうとしていたけど、できなかった様子が描かれていた。七瀬とのグランピングが控えているにも関わらず、頭に浮かぶのは風羽子のことだ。
ここでは、以下の点に触れていこうと思う。
- 庇娯
- トモダチ
- 調教師・真白
庇娯
『今日はカノジョがいないから』33話のサブタイトルは、「庇娯」。庇護からきているのだろう。庇護の下といった感じを受けるけど、護から娯楽の娯になっているのが印象的だ。風羽子が真白の庇護の下にいるといった意味合いが強いのかなと。娯楽の娯が用いられているのは、真白が風羽子を愛玩する対象といった側面が強いからではないかと解釈している。
トモダチ
七瀬がゆにに大切なともだちとして紹介すると言っていたことに対し、ゆには複雑な感情を抱いていた。「恋人じゃないのか?私たちは??」といった葛藤がゆにの心の中に渦巻いていたのだろう。ゆにが誘うとしたら、風羽子しかいない。作中において、ゆには風羽子としか密な付き合いをしていない。
ゆにが家族について考えるシーンを見ると、ゆにの家庭環境と七瀬の家庭環境が大きく異なることを実感できる。家庭環境だけじゃなく、価値観も全然違う。いくつもの違いがあったからこそ、ゆにと七瀬の間にズレができたのだろう。
母親のこと・父親がいないことを七瀬や七瀬の家族に知られたら、一体どうなるのか。そういった不安がゆにに襲いかかっていた。同級生に幻滅や同情をされたからこそ、グランピングに対する不安が大きくなるわけで。七瀬、ゆににかわいそうといった言葉を投げかけそうな気がする。すごい想像できる。
風羽子のことを頭に浮かべていたことを察するに、風羽子なら自分のことを受け入れてくれると本能的に感じていたのだろう。
電車の窓に小学校時代のゆにが描かれていたけど、家族の話で辛い思いをしてきたことを思い出していたのを表現していたのかなと。窓も鏡同様、キャラクターの心理状態・本来の姿を映し出すために用いられる演出だ。小学校時代のゆには、高校生になったゆにに対し、グランピングに行くと辛い思いを味わうぞと訴えかけていたのかなと感じた。
参観日に家族が来ないのかと同級生に聞かれたのだろう。学校行事のいくつかは、家族が訪れる可能性がある。ゆにの母親は女手一つでゆにを育てている。ゆにを支えるため、参観日や運動会などに行く余裕がなかったのかもしれない。
幻滅や同情される不安を象徴するのが小学校時代のゆに。辛い思いをしたくないから、家族のことを話さず、心を閉ざしたと。本当の一面を見せなかったことも、ゆにと七瀬の間にズレが生じた理由。
調教師・真白
真白がカトリック系の学校に通っていたとは…しかも、ピアノが得意という意外な一面も…この2点だけでも驚きしかない。
ピアノに身を預け、風羽子とのデートに想像を膨らませる真白が只々ヤバい…何をしようと思っているんだ???思いきり可愛がるんだろうけど。真白に可愛がられた時の経験がふー活などの際に活かされたというわけか。
最大限のパフォーマンスを実現することを目的に、ピアノの調律がおこなわれることがある。真白もピアノを自分好みに調律しているのではないだろうか。自分好みの調律を行い、自分好みの音を演奏できる。そういった部分は真白がピアノを演奏する理由の一つだと思った。
ピアノを風羽子に見立てていたな。風羽子を自分好みに調律ないし調教を試みようと感じていたのだろう。そう考えると、真白の言動にゾクッとしてしまうわ。真白の演奏するピアノは、風羽子のメタファーといったところ。自分好みに調律ないし調教し放題だ。
ミッション系の学校といえば、雙葉高校や白百合学園高等部を思い出したな。
真白の顧問の先生も真白に惚れていたんだろう。怪しげな瞳を浮かべていた。常に獲物を狙ってますといった感じの表情が。
ミッション系の女子高といえば、雙葉高校や白百合学園が頭に浮かぶ。
最後に
ゆにと風羽子が気持ちを確かめ合う様子が描かれていた『今日はカノジョがいないから』33話。好きだからこそ、ゆにと風羽子はぶつかり合い、傷つけ合っていくわけで。風羽子のことが頭に離れないゆに・ゆにと信じ合いたい風羽子のぶつかり合いは、見ごたえ十分だった。分かり合おうとするゆにと風羽子が尊い…
真白、一体何をする気なんだ…背筋を不安が駆け巡る。
メロンブックスで百合姫コミックスを購入すると、『今日はカノジョがいないから』のミニ式風カードが付いてきた。コミック百合姫20周年をお祝いするゆにと風羽子がかわいすぎるだろ!!!
『yrhm 百合姫20thアンソロジー』に岩見先生が参加しているので、気になる方はこちらも。
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