【感想】『マユノウタ』2話~母娘になった小町と茉夢~

『マユノウタ』2話の感想を紹介することに。


もくじ

『マユノウタ』2話の基本情報・内容

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タイトル『マユノウタ』2話
作者シクシク(@sisikuku)
掲載誌コミック百合姫2025年10月号
出版社一迅社
編集部のTwitterアカウント@yh_magazine
発売日2025年8月18日
ISBN4910137391055
サイズB5

あらすじ

母親になった小町と同棲することになった茉夢。小町は茉夢と一緒にお買い物に出かけることに。小町と接していくなか、小町の優しさに安らぎを感じた茉夢は、小町に晴れやかな表情を見せるのだった。一方その頃、茉夢の家があった場所で警察が現場検証を行っていた。果たして、茉夢と小町は運命や如何に。



『マユノウタ』2話の感想

茉夢と小町の親子関係、時折冷たさみたいなものを感じるけど、温かみというか安らぎみたいなものを感じてしまう。小町の両腕に包み込まれている時の茉夢は、穏やかでかわいい。小町の長い長い髪の毛も茉夢を包み込む糸ないし繭といった印象を受ける。もっといえば、ゆりかご。


同じベッドの上で茉夢を寝かしつける小町の姿が本当に尊い…


現実から隔絶された世界といった感じがする。イヤなものを見ずに済むだけではなく、イヤなものを忘れることができそうな。小町の優しさに包まれて、幸せそうな表情を浮かべる茉夢が好き。


茉夢が小町に買ってもらったスマホのアドレス帳に小町の連絡先をお母さんと登録しているのも印象に残った。お買い物を通して、小町をお母さんと認識するようになったようだ。先輩と後輩の関係性から母娘に変化したことを実感できる。現代社会において、スマホは命綱と呼ばれることもある。小町につながるスマホは、茉夢にとって蜘蛛の糸。命の綱といえるだろう。いつでも小町と連絡できるのは、茉夢にとって心強いものに。同時に、小町から逃れられないということでもあるけど。


蒲倉小町を消して、お母さんに修正する茉夢、かわいくないですか???


今まで味わうことのできなかった愛情を一度にたくさん浴び続けたせいで、現実とは思えないと感じる茉夢を見ていると、心が締め付けられる。小町がお母さんになるまで、相当追い詰められていたんだなと。子供用の下着しか持っていないこと・食べる機会がほぼなかったであろうオムライス・かわいらしいキャミソール・買い与えられなかったスマホ。そのどれもが茉夢にとって刺激的なものだ。小町に買ってもらったものすべてが茉夢の宝物なのかもしれない。


目の前に広がっているものが夢じゃなくて、現実であることを望む茉夢は、叔父との生活に戻りたくないのがよくわかる。


茉夢に友達・先輩と言われた時の小町の反応が怖い。どうして、小町が冷たい表情を茉夢に向けたのか。理由は簡単。小町は茉夢のお母さんだから。茉夢は悪いこと言ったのかと疑問に感じていたけど、悪いことを言った。とてもひどいことを小町に言って、小町の心を傷つけた。完全に茉夢が悪い。友達と言われ、茉夢を放って家に帰ろうとした小町は全く悪くない。おいたした子には罰を与えないと。お仕置きされたことで、茉夢は自分の立場をよく理解したと思う。


お母さんと呼ばなかったら、お仕置きされるということを茉夢は学んだ。そんな茉夢はえらい子。


茉夢をぶつのかどうかわからない小町の手は、見ていて息を飲む。茉夢が小町を恐れているのがよりダイレクトに伝わってくる。


茉夢の胸が崩れることを心配する小町を見ていると、たしかにお母さんだなと感じる。娘の体のことを心配するところとか。


人によっては、茉夢と小町の同棲生活は異様に感じるかもしれないけど、安らぎや温かみなどを感じる方も一定数いるかもしれない。


警察の現場検証のシーンを見ていると、茉夢と小町の同棲生活に危機が訪れるのかなと勘ぐってしまった。叔父たちの身元がわかったら、茉夢に疑いがかかる恐れがある。そんな時、小町はどう動くのか。茉夢と小町を引き離すかもしれない警察は、小町にとって外敵といえるだろう。


最後に

茉夢と小町の同棲生活がスタートした『マユノウタ』。2話では、茉夢が小町をお母さんと呼び、小町の両腕に包まれることで安らぎを感じている様子が描かれていた。家族は時に安らぎや愛情を与える。茉夢は今まで得ることのできなかった安らぎや愛情を小町から与えられていた。小町の愛情に包まれた茉夢が、まんざらでもない表情をしていたのは印象的。少なくとも、元の生活に戻りたくないと感じていたのは確かだ。


崩壊する可能性も十分ある茉夢と小町の母娘関係を見ていると、安らぎを感じることができる時間がずっと続けば良いのにと感じてしまう。


茉夢がどれだけ自分を受け入れてくれる人に飢えていたか。それを考えると、胸が締め付けられる。自分を受け入れてくれないというのは単純に辛い。まるで自分自身・今まで積み上げてきたものを否定されるかのようだ。実際、自分を受け入れてくれる人を求めている人が想像以上に多いのかもしれない。承認欲求が全くないなんて人は、この世に一人もいない気がする。大なり小なりの承認欲求を抱えて、人は生きている。


イヤなことを忘れ、安らぎを感じ続ける世界に居続けたら、どれだけ楽だろうかと考えてしまう。最も、それは現実や困難から逃げているようなものだけど。真実を知った茉夢が小町を選ぶのかどうかに注目したい。茉夢と小町の母娘関係は、安らぎなどを感じることができるので、ずっと幸せに生きて欲しい。小町が茉夢を捕食してしまったら、泣きそう…


参考資料

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