【感想・考察】ひと葉が侵略者だよ!!『だれがわたしの百合なのか!?』2巻を切る!!

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ある日、Xでこんなポストを投稿した。





『だれがわたしの百合なのか!?』1巻の感想をX上で告知した。今回の記事のタイトルでもそうだけど、強い言葉を使っていることにいろいろ思う方もいるかもしれない。


1巻の記事に作者の悠木先生がこんな反応を示していた。



喜んでいただけたようだ。契約してから5年くらい経過しているスマホで見たとき、ホッと胸をなでおろした。1巻を読み終え、2巻も続けて読むことに。


今回は『だれゆり』2巻について語っていこうかなと思う。


それでは…


Here we go!


もくじ

『だれがわたしの百合なのか!?』2巻の基本情報・内容

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タイトル『だれがわたしの百合なのか!?』2巻
著者悠木りん(@rin_yuki1102)
挿絵万冬 しま(@mhy_shima)
出版社小学館(https://www.shogakukan.co.jp/)
文庫レーベルガガガ文庫(https://gagagabunko.jp/)
発売日2025年10月20日
発行人坪内崇
編集人星野博規
編集湯浅生史
カバー印刷株式会社美松堂(https://www.bishodo.co.jp/)
印刷・製本TOPPANクロレ株式会社(https://www.toppan-colorer.co.jp/)
ISBN978-4094532654
サイズ文庫

あらすじ

夏休みに行われるレクリエーション合宿の準備に大忙しのひと葉たち。なかでも、鹿乃愛はレクリエーション合宿に向けて人一倍気合を入れていた。その理由は友達の恋を成就させるため!


ひと葉も鹿乃愛に協力することに。レクリエーション合宿では、さまざまな波乱の展開が!!そして、語られる鹿乃愛の過去。どうして、鹿乃愛はコミュ強ギャルになったのか…


リリー探しに奔走するひと葉を巡る恋のロケット花火が点火する!



物語の核
  • 熱い夏に繰り広げられるひと葉と鹿乃愛の思い出
  • ついに語られる鹿乃愛の過去!コミュ強ギャル・小内鹿乃愛ができるまで
  • 虎視眈々と狙う咲姫の底なしのひと葉愛!

同時期に発売されたガガガ文庫のラノベ
  • 『千歳くんはラムネ瓶のなか』9.5巻
  • 『きみからうまれる』
  • 『【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう5 けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?』
  • 『秘密の青春は夜の学校で』
  • 『もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活』2巻
  • 『嫁入りエルフの新婚紀行 ~売れ残りでも幸せな遊牧エルフ妻は、錬金術師の夫と旅に出る~』
  • 『冷酷無慈悲な夫と身体が入れ替わったら、思ったよりも溺愛されていました』

補足

『だれゆり』2巻が発売された2025年10月に『私を喰べたい、ひとでなし』『笑顔のたえない職場です。』といった百合アニメが放送開始。コミック百合姫で連載されていた『ふたりエスケープ』の実写ドラマも放送開始された。


ガガガ文庫の『千歳くんはラムネ瓶のなか』も2025年10月にアニメ放送が開始。



『だれゆり』界の侵略者!全責任は彼女にあります!並木ひと葉

やっぱり、ひと葉に全責任がある。ひと葉が悪い。悪すぎる…


そもそも、並木ひと葉って名前さぁ…並木道にある青々とした葉っぱのなかでナンバー1とでも言いたいの?そんなに京たちを独り占めしたいかぁ。本当に野心家♡


「ひと葉の足は私のもの」だとか「ひと葉の所有権をもっと主張しないといけない」と言っていた咲姫に対し、「無いものを勝手に主張するな!侵略者か!!」とひと葉がのたまっていた。


その言葉、ひと葉にそっくりそのまま返すわ。


侵略者はおめぇだよ!!


咲姫を恋に狂わせるどころか京の恋心を弄び、鹿乃愛を作り変え、完成させよって…


甘織れな子レベルの悪女だよ!


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鹿乃愛のことを人たらしとか言っているけど、おめぇが人たらしだわ!


京の心という名の秘密の花園に根付きよって…ひと葉によって都落ちしたよ!京落ち!!


妖精王のオベロンや妖精の女王・ティターニアもビックリだわ!?ひと葉ってこんなに繁殖力と生命力があるのって。


鹿乃愛をネイルという方法で自分色に塗り替えていくと。リアルにマーキングしてくるたぁ…随分、出世したなぁ。オレンジとパープルのネイルでお揃いにして、リア充ですか?京と咲姫にリア充してるのをそんなに見せつけたいですか?


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帯もひと葉と鹿乃愛のネイルの色であるオレンジとパープルが使われている。ひと葉と鹿乃愛が主役だということが強調されていた。鹿乃愛の大人っぽさだけじゃなく、どこか不安げな一面を感じさせる。


1巻のとき、ひと葉が鹿乃愛にパープルのネイルが良いんじゃないかと言っていたけど、分かっているのかいないのか。鹿乃愛が精神的に不安定な状況にあることを言い当てるとは…


鹿乃愛の前で可愛く反応するって。鹿乃愛を相変わらず誘っているところもけしからん。鹿乃愛の心をシェイクするとか…ここまでくると、わざとですか?わざとなんですか??とひと葉に問い正したい。


あまつさえ、鹿乃愛を恋という名のロケット花火で大やけどさせているし…鹿乃愛とのファーストコンタクト忘れるどころか鹿乃愛のパーソナルスペースを徐々に浸食させるような真似を。鹿乃愛の心を閉ざす閂を「正しさ」と「優しさ」という名の双剣でこじ開けていた。


「正しさ」を「普通」に主張し、優しく寄り添い、目標に向かって全力で頑張る並木ひと葉。京のような知力や鹿乃愛みたいな抜群のコミュ力、咲姫の織りなす創造力や美的センスがないのかもしれない。


普段は人並みな女の子だけど、自分の持つ「正しさ」を強く持ち、いざという時に力を発揮する。結局、並盛がナンバー1を掴むんですよ。大盛でもなく、特盛でもなく。つゆだくだくの優しさが京たちを包み込み、心を熱く燃やしていく。並木ひと葉は稀代の侵略者ですよ。気付いたら、みんなのナンバー1になる。


信念の強さは京・鹿乃愛・咲姫に負けない。ひと葉を見ていると、自分もカッコよくなれるかもしれないという思いを抱かせる。誰もが強く言えない状況でも、ひと葉は「正しさ」という名の一本鎗を貫こうとする。だからこそ、見てられないし、力になりたいと京たちは思うのだ。


ひと葉が心を盗んだ…じゃない。脇を固める京たちは尖った力を持ち合わせているものの、いざという時に不安定な一面を見せる。落ち着いて『だれゆり』を読んでいくと、京たちはピーキーな女の子。だからこそ、「普通」なひと葉が目立つし、輝ける。京たちの弱点を上手い具合に補い、シナジーを発揮する。


ビーチバレーの際、ボールを顔面で受け止めるとか他者を心配にさせる一面も…本当に困ったちゃんだ。ひと葉の肌に一生の傷がついたら、京たちが泣くわ!ひと葉が失明したり、顔面の筋肉に何かあったりしたら…ひと葉の歯が折れたりしたら…


ひと葉の身も心もなぁ?ひと葉本人のものじゃないんだよ!!


京・鹿乃愛・咲姫のものなんだよ!!!


点数を稼ぐためとはいえ、顔面でボールを受け止めるとか馬鹿もん!!って言いたくなる。


だけど、ビーチバレーのシーン。ひと葉が何事も全力で体当たりして、目の前の問題を解決しようとする素敵な女の子なんだということをしっかり表現していたと思う。いろいろ言っているけど、個人的に好きなシーンだったりする。


かつて、鹿乃愛と出会った時も周囲に浮いていた鹿乃愛に正面からぶつかり、怒りも悲しみも全て受け止める。多くの人間が中々できないであろうことを「普通」にやってのけるところにシビれてしまう…


悪く言われる人間は悪く言われることをしているに決まっているじゃんというひと葉の主張に対し、待った!と言いたいけど。悪く言われる内容が一体何かによって、その人間が悪いかどうか判断する必要が。鹿乃愛の場合、落ち度はあったものの。ひと葉の主張は確かに「正しい」と思う。だけど、その「正しさ」は時に取り返しのつかない事態を発生させる可能性もある。


鹿乃愛はその「正しさ」に救われた。京も救われた。だけど、咲姫はどうか?これから出会うかもしれない幾千・幾万の人間をひと葉の「正しさ」で救うことができるのか。ひと葉の「正しさ」と「普通」は、本人が思っている以上に強い。それ故に、手綱を握れる人間が必要なのだ。それが京・鹿乃愛・咲姫の3人。


その「正しさ」を正しい方向に使えるようにするため。上手く機能させるためにひと葉をコントロールできる人間が求められる。


もっといえば、杓子定規。融通が利かないといった言葉が浮かぶ。鹿乃愛がひと葉にデリカシーがないと指摘したシーンから、「正しさ」によって融通を利かなくさせていることがよく分かる。


「普通」という名の「特別」。ひと葉が求めてやまない「特別」を、ひと葉は物語の始まる前に掴み取っているのだ。


そして、鹿乃愛の心も…


読めば読む程、ひと葉はファムファタルか!?とツッコみたくなるわ。一度ならず、二度も鹿乃愛を救う。


京と鹿乃愛だけじゃなく、咲姫の心もかき乱していく。咲姫をひと葉に関するありとあらゆるものを呑み込もうとするブラックホールに育て上げたのは、並木ひと葉。お前自身だ。お前が咲姫を侵略者にしたんだよ。


貴様アア!!逃げるなぁ!!!


責任から逃げるなぁ!!!


ってひと葉に言いたい。逃げれば逃げるほど、咲姫を刺激し、精神的に追い込んでいく。咲姫、何て可哀想…


好きだからずっと一緒にいたいんでしょ!!


ひと葉が咲姫と距離を取ったり、自身の足の所有権を主張するとか。本当にひと葉が何やっているかもわかんないし。何言っているかもわかんない。


咲姫のひと葉強化期間を終わらせるなよ。負けヒロインにさせるなよ!


決して、1話で好きだった人が口にしたコーヒーを吹き出すヒロインが出てくるラノベとか意識してないから。


宇宙の膨張を見つけた天文学者からその名が付けられたハッブル宇宙望遠鏡でも咲姫の底なしの愛を観測しきれるかどうか分からない状態に。


ひと葉がドライヤーで咲姫の髪を乾かすシーンとか、見る人によっては付き合っているようにも…


無自覚に咲姫の恋を加速させていく。そして、責任を取らないと…ひと葉、そういうところだぞ。ある意味、咲姫は京と鹿乃愛の一歩も二歩も先を行く。


いろいろ言ったけど、全てはひと葉が悪い。リリーを巡る物語を始めたのは並木ひと葉自身なのだ。全責任はひと葉にあって、ひと葉はその「正しさ」と「優しさ」と「普通という名の特別」で全責任を取らなければならない。


ひと葉が「異議あり!」と指差すのなら、裁判員裁判を…裁判員は京・鹿乃愛・咲姫で。


ちなみに、ひと葉はリーダーになれる素質を持っている。『だれがわたしの百合なのか!?』という名の物語を読むと、なんだかんだ言って、物事の中心に並木ひと葉がいるのだから。


仮にひと葉が生徒会長の座を射止めた場合、それはひと葉が京・鹿乃愛・咲姫のものになったことを証明したも同然だ。生徒会長の座はひと葉を繋ぎ止める玉座ないし磔のようにもだな。


誰かと誰かをチューニングしないと気が済まない!真夏のキラーチューン・小内鹿乃愛

『だれゆり』2巻における主人公の1人が小内鹿乃愛。太陽のように明るく、抜群のコミュ力で生徒たちと良好な関係を築き、ひと葉を助けている。部活動の助っ人を買って出たりと、頼れる存在と言っても過言ではない。


ひと葉も鹿乃愛の活躍を見て、「特別」な存在だと思い、羨望のまなざしで鹿乃愛を見続けていた。社会に出たあとも、対人関係で苦労する方を目にするので、鹿乃愛のようなコミュ力の高さがあればな…と思った方もいるのではないだろうか。


しかぁ~~し!!


小内鹿乃愛はひと葉が思っている以上に「特別」な人間ではなかった。ひと葉同様、欠点も持ち合わせた1人の人間だったのだ。


誰かと誰かを繋げようとしても、失敗している。一度だけではなく、二度も。二度目はある意味、デリカシーがないというか。ひと葉に言い放ったデリカシーがないという言葉がブーメランとなって返ってきた。


人の心に土足で踏み込むひと葉にいろいろ思っていた頃もあったようだけど、鹿乃愛も人との距離感や助け方を見誤り、逆に崩壊するかもしれない事態に…正直、ひと葉がいなかったら、どうなっていたか。


『だれゆり』2巻をもって、小内鹿乃愛はひと葉の思っているような「特別」な人間ではないことが証明された。レクリエーション合宿における思いもよらぬ事態で、鹿乃愛本人が己の無力感と自惚れを実感していたような。


誰かと誰かの縁を結ぼうとするのは、もう失敗したくないから。不安だから。本当は誰よりも孤独を恐れている。大切な父親と離れ離れになるという苦い経験が鹿乃愛の心に大きなダメージを与えた。


バスケ部の体育館の使用許可についても、強く言える勇気がなかっただけではなく、人との繋がりが無くなるかもしれないことを恐れていたのでは…


対人関係はすごく難しい。学校内や会社内はもちろん、家族間においても衝突が起きる。これという「正しい」が明確ではないときもある。鹿乃愛に気を遣っていた周囲の人間たちも鹿乃愛との関係性を上手く形成することができなかったようだ。


気を遣ってあげてる?誘ってあげているだぁ??どれだけ、上から目線なんだよ!!


そういうところが鹿乃愛の心を踏みにじってんだよ!!!


って、鹿乃愛に気を遣っていた周囲の人間たちに言いたい。


もっとも、鹿乃愛もレクリエーション合宿で同様の過ちを。何度も言って申し訳ないけど。


気遣いが逆に相手を追い詰める可能性があることは、オー・ヘンリーの『最後の一葉』の結末を読むと察することが…


コミュ力が高くても、失敗する場合がある。「弘法にも筆の誤り」「猿も木から落ちる」「河童の川流れ」といったことわざがあるように、どれだけ優れた者でも失敗することがないとは言い切れない。


他者の表面だけではなく、もっともっと深い内面を見ないといけないのだと思う。といっても、私も対人関係で苦労することが多い。エン株式会社が2024年に実施したアンケート調査によると、退職時に人間関係の悪さを会社に伝えた方の割合が約2割いたとか。会社に本当の退職理由を伝えなかった原因の1位が人間関係の悪さという結果に。


厚生労働省のWebサイトで発表されている第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果においても、人間関係が上手くいかなかったことを退職理由に挙げている方が一定数いた。


社会に出ても、対人関係に苦労している方が多いことをさまざまなアンケートやSNS上での投稿などで察することができる気がする。


他者を知り、自己を知る。他者のことをしっかり理解するのはもちろん、自分はどうしたかったか・自分が他者から見たときに一体どのように映っているかも理解しないといけない。


ひと葉によって、鹿乃愛は自己を知ることができたようだ。友達と正面から素直に自分がどう思っていたかを話すことができるようにも。


鹿乃愛がコミュ力抜群な陽キャギャルにしたのは、ひと葉が原因じゃねぇか!!


ひと葉のプロデュースにより、鹿乃愛はコミュ力抜群の陽キャギャルとしてリスタートを切ることができた。ひと葉のアドバイスが無かったら、一体どうなっていたか。多分、作中に登場したサリーやべちとも上手く関係を形成することができなかった可能性も十分ある。


高校デビューを機に、陰から陽に大きく変わるキャラクターが他にも…


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いた。


厳密にいえば、陽という名の仮面をつけた陰だと思うけど。


悠木先生が『わたなれ』にどれだけ触れているか分からないけど、『わたなれ』を意識したり、影響を受けたりする百合ラノベの作家の方がどれだけいるのか気になるところだ。


『わたなれ』に登場するキャラクターの相反する2つの要素が持つ魅力は、多くの読者を夢中にさせているのだろう。鹿乃愛においても、普段は常夏の太陽のようにキラキラした一面を見せているけど、実際は孤独を恐れるナイーブな一面も持ち合わせている。欠点があるからこそ、利点が目立つ。利点があるからこそ、欠点が目立つ。利点と欠点は表裏一体なのだ。


ひと葉は小悪魔な鹿乃愛がお好みと。小悪魔な鹿乃愛は、可愛いから許せる。


『だれゆり』2巻は、鹿乃愛が小内鹿乃愛を好きになる物語でもあり、小内鹿乃愛が並木ひと葉を好きになる物語なのだろう。そして、小内鹿乃愛がひと葉を振り向かせるため、これまでの自分を壊し、ひと葉を振り向かせられるくらい魅力的な人間を目指す物語の始まりでもある。


挫折や葛藤、勇気、変化といったものが鹿乃愛を魅力的に映し出している。「あたしのこの熱が、あなたの心に焼き付けばいいのに。」という鹿乃愛の恋心を表した一文は、単純に良い一文だと思う。


あの子たちに負けたくない。そんな意識が芽生えた鹿乃愛はとても魅力的だ。


化粧・コンタクトレンズのパワーでメイクアップ

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化粧や服で着飾る。それは自分を魅力的に映し出すだけではなく、本来の自分を隠す目的もあるのかもしれない。


鹿乃愛が行っていたメイクは、ただ単に顔や髪を綺麗にするだけではない。心のメイクだったと思うのだ。


大切な人と離れ離れになり、独りになりたくない自分を見せないため、コミュ力抜群のギャルというメイクを自らに施した。結果、鹿乃愛はそれまでと違った姿に大変身。


化粧により、さまざまな姿を演出できる。


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『わたなれ』のれな子も、メイクやドレスアップによって中学の同級生たちと正面からぶつかるための姿に変身していた。


鹿乃愛が変身するために用いたのは化粧だけではない。コンタクトレンズ。ドレスアップの手段と言っても良いかもしれない。メガネからコンタクトレンズにすることで、それまでと違った姿を演じることに成功している。


鹿乃愛がメガネをかけた姿をひと葉に見せていたのは、ひと葉のおかげで変わることができたことを伝えるため。なのに、ひと葉ときたら…この、バカちんが…


鹿乃愛がひと葉のネイルをするとき、本当に楽しそうだったな。ひと葉を自分好みに染め上げられるのだから。


爪の形を整え、表面の角質を取り、甘皮を処理することで、ひと葉を鹿乃愛の形にしていくと。ポリッシュで自分好みの色に染め上げることにより、鹿乃愛のひと葉が完成する。


ひと葉の所有権を京や咲姫に主張しているも同然だ。


可愛いひと葉は誰にも渡さない!『だれゆり』界のスーパーダーリン!才原京

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どんな時でも、ひと葉の味方であり続ける才原京。人知れず努力を重ねることで、生徒会長の座を射止めた。


水着姿も大人っぽさを演出していた。気合を入れていたひと葉の心を叩き折っていたな…


ひと葉に対する愛を爆発させていたと思う。


ひと葉の意志を汲み取り、背中を押すところが最高にカッコいい。愛されるキャラクターデザインをしっかり押さえているなと。


ひと葉と鹿乃愛のお揃いネイル・ひと葉と咲姫のお揃いサンダル・ひと葉と咲姫が交わしたアクセサリー交換の約束。咲姫とのお風呂。それらは京のライフをゼロにするのに十分すぎるものだった。ひと葉、何枚カードを引いては攻撃を繰り返しているんだ?


デートで一緒に水着を買おうという京の淡い希望を簡単に砕くというデリカシーのない行動。酷い…酷すぎる…


人の心がないのか。並木ひと葉よ。


『となりの吸血鬼さん』のソフィーでもそんなこと…ハロウィンで着る衣装を通販でポチってたわ。


悪魔みたいな女の子だな。並木ひと葉。他者に小悪魔だなんだとかのたまっていたけど。


京の言う通り、リリーを見つけるために複数の女の子とデートなんて不誠実だわ。ひと葉は京たちの心を盗み、弄んだ責任を取れ!って言いたい。


生徒会長の福利厚生にひと葉を膝枕して甘やかすって書類に書いてあったようななかったような。


「ひと葉にしかできないことがあると思う」って、京はひと葉のことをよく見ている。よく見ているからこそ、こんな言葉をかけることができるのだ。


ひと葉を見送るときの優しさも、本妻の余裕というやつか。豆腐メンタルだけど、決めるときはしっかり決めるその姿は、『だれゆり』界のスパダリだ。


ひと葉が最後に誰を選ぶか分からないからこそ、京にフィーチャーする。京を推す動機付けを促し、3巻以降を読みたいという感情を引き出していく。


ひと葉のすべてを知り尽くす!愛のあふるるブラックホールプリンセス!吉野咲姫

ひと葉と添い遂げたいと思っているのは、京・鹿乃愛だけじゃない。ひと葉のありとあらゆることを知り尽くしたブラックホールプリンセス・吉野咲姫を忘れちゃいけない。その激重感情はひと葉も逃げ出すほど。


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ひと葉にお預けを喰らい続け、感情を爆発させるその姿は『だれゆり』の紫陽花さん枠かと言いたい。


咲姫、ひと葉の髪の毛・唾液・爪・皮膚・口にしたスプーン・声・吐息など、ありとあらゆるものをコレクションしてるまで。


趣味趣向を知り尽くし、ひと葉の考えていることも読んだりと中々手ごわい存在だ。


京と鹿乃愛に負けず劣らずの存在感と魅力を押し出していたな。3巻以降を読み進めたいと感じさせるためには、咲姫の強烈な個性がマストだと思うし。一体どうして、ひと葉に恋をしたのか・何が咲姫を変えたのかといった疑問を抱かせる。


咲姫とお風呂に入っただと…どういうことだ?ひと葉。豆腐メンタルな京に大ダメージを与えてそんなに楽しいか。


最も、京たちと一緒にお風呂に入らなくても、ひと葉が悪いことに変わりはない。これはもう運命。


咲姫と深く関わらなければ、リリーのことを知ることができない。ひと葉に責任から逃げるという選択は用意されていない。


リリーなる人間は最初からいたのかどうかという疑問が。ひと葉が京たちの筆跡を確認した時にヒントが隠されているような。


京と鹿乃愛、咲姫はリリーが一体だれなのか知っているのだろう。ひと葉が京たちの筆跡を確認した時、あまりにも出来過ぎている。ひと葉の追及を想定し、筆跡を練習した可能性が極めて高い。


3人しかいない状況下で残った人間がリリーでしたというのは、単純に面白みが。


リリーなんて人間、最初から存在していないというのが自分の考え。各々の目的を果たすために生み出された存在なのではないかと解釈している。咲姫は並々ならぬ思いがあるようだけど。単純な恋愛感情とは思えなかった。堪え性がないというセリフから、京・鹿乃愛・咲姫はひと葉の知らぬところで結託していたのだろう。


リリーを巡る物語の中心となる人物は、吉野咲姫という考えにたどり着く。でも、リリーじゃない。かつての約束を果たすため、ひと葉と接する時間を増やしたと。京も鹿乃愛もひと葉との約束を果たせるのなら、咲姫の提案を断る理由がない。これはあくまで、咲姫が黒幕だった場合の話だ。


まさかの4人目というのはさすがに…だとしたら、1巻の時点で登場させないとおかしい気がする。


『だれがわたしの百合なのか!?』2巻の制作秘話について

『だれゆり』2巻は思いつく限りのものを落とし込んだとか。ひと葉たちの水着姿が見たかったのも、海の話ができたと。


編集の方が悠木先生の意見を尊重したという話が触れられていた。クリエイターは妥協することを嫌う。表現したいものがたくさんあっても不思議ではない。だけど、物語の進行・ページ数という名の制約などにより、採用される話もあれば、見送られる話もないとは言い切れない部分もある。


『だれゆり』2巻のページ数は336ページなのに対し、1巻のページ数は280ページ。2巻の定価が858円なのに対し、1巻の定価は814円だ。ページ数の違いなどもあるせいか、1巻と2巻の間に価格差が生じている。入れたいものをたくさん入れれば入れるほど、ページ数が増えていく。それに伴い、価格も上がり、読み手の負担も大きくなる。ページ数や価格の見極めが本当に難しいのかなと。


『千歳くんはラムネ瓶のなか』7巻や9巻などを見てみると、500ページを超えてくると価格が1,000円を超えてくる時代に突入したのかなと感じたりした。『負けヒロインが多すぎる!』1~9巻の価格を見てみると、200ページ後半から300ページ前半で800円台。2025年10月時点において、300ページ前後のラノベは、800円台がデフォルトといったところか。


サイズによっては、それ以上の価格になったりする。


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集英社のダッシュエックス文庫から出ている『わたなれ』5巻は488ページで定価が858円だ。紙質とかまでは分からないけど、『わたなれ』5巻が発売されたのは2023年2月24日。同じ価格の『だれゆり』2巻の発売日は2025年10月20日だ。紙やインクの価格とかも大きく影響しているのかなと思わなくは。


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A5判のきららコミックスが税抜価格で1,000円に改定されたときも驚きを隠せなかった。紙質の良さは目を見張るものがある。


単行本の価格が徐々に上がっているのを肌で実感する。価格だけで買う買わないがすぐに決まるわけではないけど。安くするために紙質を落とせば良いというわけでもない。めくりやすさや肌触り、インクの乗り、耐久性とかにも響くし。


編集の仕事はラノベなどの編集だけではなく、企画の立案などの仕事も行う。企画するなかで、ラノベを1冊でも多く売れるために一体どうすれば良いか模索していく。


クリエイターのこだわりをどこまで落とし込めるかのギリギリを見極めつつも、クリエイターのモチベーションを下げないことも編集者に求められるのではないかと、解釈している。


悠木先生と万冬先生に限らず、クリエイターの意見に対して、「これはダメ」「あれもダメ」なんてことを言い続けたら、モチベーションが下がる場合がある。最悪の場合、この出版社で新作を出さないなんて事態になっては目も当てられない。百合でラノベを出そうという提案も、これまでの作品を踏まえた上で百合で新作を出しましょうという提案に繋がったと思うし。


悠木先生と編集の方の話は、作品の生き死にをかけたやり取りなのかなと。本に限らず、さまざまな物が値上がりしている状況下なら尚更だ。


『だれがわたしの百合なのか!?』2巻のプレゼント企画について



『だれゆり』2巻の発売を記念して、アクリルスタンドが当たるキャンペーンが企画されていた。フォトプリントが当たるキャンペーンも開催とSNS上で盛り上げる動きも。


個人的にアクスタが当たるキャンペーンの開催は、あり。グッズ、それも立体物のグッズが手に入る機会が中々ないからだ。


店舗特典とかを確認してみると、有償特典でアクスタやアクキーが購入できる機会が無かった。


アクスタのサイズがどのくらいになるのか気になる。


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『わたなれ』の紫陽花さんの浴衣アクスタは、約H170mm×W100mm。


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『ラブライブ!スーパースター!!』に登場するマルガレーテの初アクスタは、約H200mm×W90mmだ。


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メロンブックスで販売された『ささやくように恋を唄う』11巻の有償特典のアクリルフィギュア。


それなりのサイズ感のアクスタは、3,000円台とか4,000円台とかで販売されている。『わたなれ』だったり、『戦記絶唱シンフォギアシリーズ』とか。


いずれにしても、『だれゆり』のプレゼント企画は大賛成だ。『だれゆり』の読者を増やすだけじゃなく、今後の作品が発表された際の繋がりを作るといった意味でも。


デス山花子先生とみもと先生の『百合のはじまりは奴隷から公式』も2025年10月にX上で単行本の発売を機に、フォロー&リポストキャンペーンを開催していましたね。




多くの作品でフォロー&リポストのキャンペーンが行われている。博報堂が界隈消費の記事を出していたのを思い出した。「好き」による繋がりが大きな力を生み出すことも大きいのかなと実感しなくも。


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高校デビューに失敗した自称ギャルの千代子が可愛い女の子たちに翻弄されていく『百合のはじまりは奴隷から公式』は、繊細な心理描写を丁寧に描かれているのが特徴的だ。ゾクッとさせる要素やこの後どうなるんだといった夢中になれる要素が用意されている。こちらも気になる方は、チェックしてみてください。


最後に

『だれゆり』は物語が分かりやすいし、キャラクターの個性もしっかりしている。読み手を飽きさせない工夫が散りばめられているだけではなく、作者のこだわりも可能な限り落とし込まれた一作だ。


謎多き咲姫・ひと葉が最終的に誰を選択するのかなど、夢中になれる要素がある。こだわりが詰まった作品に仕上がっているので、気になる方はぜひぜひ。


参考資料

Amazonリンクはアフィリエイトリンクになります。


・『だれがわたしの百合なのか!?』2巻

https://amzn.to/3LHl4M5


・『だれがわたしの百合なのか!?』

https://amzn.to/4ooNtoV


【Webサイト】

「本当の退職理由」調査(2024)退職時、本当の退職理由を伝えなかった方は半数以上。本当の退職理由トップは「人間関係」。退職代行サービスの利用経験は3%に留まる。―『エンゲージ』ユーザーアンケート―

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38267.html


第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen09/kekka3-5.html



『わたなれ』などの感想を書いている星海波にきしー氏の『だれゆり』のレビューのタイトルと同じような考えにたどり着くな。正直、私よりにきしー氏の方が『だれゆり』のことを心得ていると思うので、物語などについて分からないことがある際は彼に聞く方が。


にきしー氏のブログのリンク https://belvedia.hatenablog.com/

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