『スカーレット』2巻の感想~4話・6話の扉絵・作品のテーマの分析を添えて~

『スカーレット』2巻を読んだので、4話・6話の扉絵と作品のテーマを軸に話を進めていこうかなと思う。 本日のルーティーン『スカーレット』2巻に収録されている内容ゆりがたりで触れられていた扉絵の流れについて「アモルの接吻でよみがえるプシュケ」とは6話の扉絵についてフィーネが飲んだアンブロシア自分が考える『スカーレット』のテーマ8話の遊び心第※話「IF」について『スカーレット』2巻の感想最後に『スカーレット』2巻に収録されている内容『スカーレット』2巻は6話~11話それプラス第※話「IF」。 ゆりがたりで触れられていた扉絵の流れについて『スカーレット』4話・6話の扉は地続きになっている。 元ネタは Adolf Heringの絵画「死と乙女」がモチーフとなった4話の扉絵↓「アモルの接吻でよみがえるプシュケ」がモチーフとなった6話の扉絵 扉絵から察するにフィーネの死という未来を変えるため、アイリスが動き出すということかなと。 この辺りの話については「文字ラジオ『ゆりがたり』第三回・ブラッディ・ロマンスの射手 結野ちり」を参照してください。 ちなみに7話でアイリスとフィーネが滞在していたホテルに「死と乙女」と「アモルの接吻でよみがえるプシュケ」の絵画が出てきたのを考えたら、4話と6話の扉絵のヒントはそこにあったという気分だ。 ゆりがたり:https://note.com/kn_yuri/n/n81fc45549271 「アモルの接吻でよみがえるプシュケ」とはプシュケと呼ばれる…

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感想~『スカーレット』最終話におけるアイリス・フィーネからはじまりホプキンスで終わる話~

ついに… ついに… ついにこの日が来てしまった… 信じたくはなかったけど、現実は変わらない。コミック百合姫を購読するきっかけの1つとなった作品の『スカーレット』が最終話を迎えた。今から『スカーレット』最終話の内容をおさらいしつつ、話のポイントと全体を通しての感想を紹介するので、是非チェックしてください! 本日のルーティーン『スカーレット』最終話の内容アイリスの真の力アイリスとフィーネの決意ホプキンスの苦渋の決断『スカーレット』最終話の感想最後に『スカーレット』最終話の内容コミック百合姫2019年12月号 暴走するフィーネ。フィーネが幼い少女に牙を剥く。少女はもうダメかと思ったその時、アイリスがフィーネの攻撃を阻止する。 アイリスは少女を逃がし、フィーネに血を吸わせる。しかし、人狼化が深くなっているせいか正気に戻らないフィーネ。 フィーネは誰もいないのを確認し、狼の力を発揮する。魔力のほとんどを打ち込むものの、フィーネはほぼ無傷。すかさずフィーネの猛攻がアイリスに襲い掛かる。 後ろに引かないアイリスはフィーネと最初に出会った頃、フィーネと接触した目的を思い出す。そして、フィーネと触れ合うたびにフィーネの全てが欲しくなったことをハッキリさせる。 ボロボロになったアイリスを見て、フィーネは血の涙を流す。アイリスはフィーネを抱きしめ、死ぬことになっても契約を破らないと告げる。それにより、フィーネは正気に戻る。 喜びも束の間、フィーネを討伐しようとホプキンスや猟師たちの姿が。フィーネ…

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感想~『スカーレット』10話における零れ落ちたカケラと砕けた指輪について~

終局へのカウントダウン 毎月購読している「コミック百合姫」。その中で力を入れて読んでいる作品の1つが『スカーレット』です。 スカーレット(1) (百合姫コミックス) 今回は『スカーレット』10話の内容をおさらいしつつ、感想を書き綴っていこうかなと。 本日のルーティーン『スカーレット』10話の内容『スカーレット』10話の感想真祖狼の正体零れ落ちるカケラ慟哭の果てに砕けた指輪最後に『スカーレット』10話の内容コミック百合姫2019年11月号 真祖狼と対面したミザリー。ミザリーはフィーネのために剣を振う。 そんなミザリーの前にフィーネが現れます。 フィーネは諸悪の根源である真祖狼に剣を向けるも無力化されてしまう… 真祖狼の力により、フィーネはミザリーを斬ってしまいます。ミザリーはフィーネの幸せを祈り息絶えます。 ミザリーの死に涙するフィーネ。フィーネが悲しみに暮れる中、アイリスの指が砕け散る。 そして、ミザリーを失ったフィーネは自我を失い、逃げ惑う人々に襲い掛かる。 以上が『スカーレット』10話の内容です。 『スカーレット』10話の感想一言で言えば急転直下に尽きますね。 ミザリー仲間なったばかりなのに… 正直ミザリーは幸せになって欲しかった。今回は真祖狼だったけど、アイリスと長期間いたら一体どうなってたか分からないけど…生きる希望を見つけたばかりなのに悔やまれます。 後はラスボスがチート過ぎる。エリクサーを口にした人間操るとか反則としか… 展開の速さに驚きつつ、ア…

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