【感想・考察】『音のレガート』3巻で感じたイマジネーションと経験を組み合わせる意義
金管アンサンブルを題材にした『音のレガート』。最終巻である3巻が発売されたので、作品を一通り読み終えて感じたことを言語化することに。
目次 『音のレガート』の総括表紙の考察最後に
『音のレガート』の総括▼音のレガート 3 (まんがタイムKR フォワードコミックス)
『音のレガート』3巻まで読み終え、この作品の根幹となる部分は「音楽は楽しい」「金管アンサンブル・クラシックは奥深い」「音楽に携わる方法はたくさんあるよ」の3点だと感じた。音達を通じて、音楽に携わる方法はいくつも存在するというのを発信していた作品だったのではないかと解釈している。
トランペット奏者としても活躍しているすいと先生は一体何を描きたいか・どういったことを伝えたいかは作中における音達の活躍やあとがきで察することができるのではないかなと。ステージの上で主役として活躍するだけでなく、舞台を盛り上げる名脇役・学校などで指導者として携わる道・事務所の経営者など、接する方法は多岐に渡る。
音楽を活かすための道はたくさんあるんだなと感じさせる百合漫画だ。19話の時でも触れたけど、音と万里の百合から始まり、音と万里の百合で終わる。音と万里がメロディをユニゾンさせる瞬間は尊いなと思うばかりだ。
音楽の奥深さ・楽しさを知っているすいと先生だからこそ、『音のレガート』という作品そして音達を生み出せたのだろう。すいと先生のイマジネーションと経験、趣向、伝えたいメッセージなどが1つの作品に詰まっている。
漫画には、想像力だとか経験が大事とか…