【感想・考察】『メールブルーの旅人』13話の冒頭で触れられていた「特別」という単語について思うこと
▼まんがタイムきららキャラット 2013年 04月号 [雑誌]
『メールブルーの旅人』13話を読んでいて、「特別」という単語がどうも印象に残る。たった2文字でいろいろなところで目にするはずなのに一体どうしてなのか…
少しばかり思案し、「特別」という単語は人に大きな影響を与えるからではないかという答えにたどり着いた。
リアルの世界でもネットの世界でも多くの人間が評価し合っていると感じなくもない。レビューサイトや何かしらのランキング、学校の成績表、会社の営業グラフなど、何かを評価・特別にするもので溢れている。
評価1つで一喜一憂したり、キャパシティを超えるぐらいの期待を寄せられ、上手くいかなかったら手の平を返されるといった出来事が想像以上に多いんだろうなと。○○賞や数字の力って恐ろしいなと感じる時がしばしばある。
現実やネット上に目にする数々の出来事を見ていると、ハカセの気持ちも分かるような気がした。完璧に理解できているのかと言われたら怪しいけど、「特別」という単語には良くも悪くも想像以上のパワーがあるのではないかと解釈している。特別なポジションって孤独のポジションという側面があるからこそ。
『メールブルーの旅人』という作品を読んでいると、現代社会を上手い具合に表現しているなぁと感じる時が何度もある。隔離や画一性、レストランのレビューに関する描写とかを見ていると…
それを踏まえると、周囲にいろいろ言われ続けても、研究を続けるジェンツー博士は凄いなと思う。精神を摩耗するような感覚に陥りそう…