孤立した心『ぜんぶ壊して地獄で愛して』18話の感想
心が完全に孤立していたのが分かった。工藤に自身の考え方を否定され、直井に相手もされていなかった。何より、来未が心を完全に拒否していた。
直井と心には、大きな差があることを実感できたと思う。
心は一方的なのに対し、直井は来未を何度も救っている。差ができて当然なのだ。事実、来未は真美子からの抑圧から解放されている。真美子の幻影に悩まれていた時もあったけど。
直井がいなかったら、来未は心が行っていたことと同様の行動を行っていたのではないだろうか。1話の時点で正常な判断ができないくらい精神を疲弊していた。写真立てを壊す・机に恨み節を彫る・直井を殴るといった行為で来未の抑圧された感情を解き放ち、結果的に来未にとって、救いの道に導いていた。
写真立てを壊したのは直井だけど、来未も共犯だ。一線を越えた行為を共に成し遂げたことにより、来未と直井は強い繋がりを得た。
伊佐沼との騒動の時に来未に対して手を差し伸べたのは誰か。直井だ。恋人とのたまう心は来未を拒否していた。
来未の家に入る時、インターホンを鳴らしたのは誰か。直井だ。
来未が困っている時、いつも直井は来未に対して適切な方法で救っている。
堀江が進路調査票について来未に丸投げした時、直井は来未が嫌々やっていることを見抜いていたのではないだろうか。
生徒達の希望する進路というプライバシーを一生徒に管理させる堀江は教師として適格なのか。事なかれ主義を持ち、伊佐沼と一線を越えた関係を持とうする堀江は教師の器ではない。
心は直井に対して自分は…