選ばれた奏・選ばれなかった美樹『できそこないの姫君たち』31話の感想
『できそこないの姫君たち』31話の感想について語っていくことに。
おしながき『できそこないの姫君たち』31話の感想最後に
『できそこないの姫君たち』31話の感想七姫の不安と驚きと喜びが生々しく描かれた話に仕上がっていたと思う。奏が遠くに行ってしまうのではないかと葛藤し続けた七姫がラストに心のダムを決壊させる姿はインパクトがあった…七姫の心理状態が巧みに描かれていたと思う。感情のジェットコースターってやつか…
不安と葛藤が最高潮に達してからの奏のまさかの一言が七姫の心にあるダムを決壊させるトリガー。不安の糸が切れた瞬間、七姫の目から洪水が発生していましたね。七姫の不安をよそに奏がアキオの告白を断ろうと思うとサラッと言ってのける姿はどこかリアリティがあった。七姫の不安に比例して、心臓の音が大きくなるのも分かりやすく表現されていた。キャラクターの表情が単純に分かりやすい。
全体を通して見ると、七姫が奏に惹かれたのがよく分かる話に仕上がっていたのかなと。泣きたい時にいつも寄り添っていたのが奏だった。1話の描写をリフレインさせることにより、ここぞという時に奏は七姫に手を差し伸べていたなと感じさせる。ハンカチを見て、七姫は奏の意外な一面を知ることに。『でき姫』1話と比較して見ると、アジイチ先生の画力が格段に上がっていたと思う。連載開始時から追っていた方は作画の変化を通して、時の流れを感じていたのだろうか。『でき姫』に限らず、連載開始時から作画がどのように変化したかで時の流れを感じることができる。
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