真帆の指摘・いろはの提案に伴う七姫の反応が印象的な回『できそこないの姫君たち』28話の感想

➡Click here for English edition 『できそこないの姫君たち』28話の感想について語っていくことに。 おしながき『できそこないの姫君たち』28話の感想最後に 『できそこないの姫君たち』28話の感想▼https://amzn.to/3ZhCfr3 真帆・いろは・奏の言動に追い詰められていく七姫を見ていると、胸を締め付けられるんですが… 話が進むにつれ、七姫が追い詰められていく…いくつもの出来事が七姫の心にグサグサ刺さっていたと思う。 幸か不幸か奏からのメッセージが七姫にとってとどめの一撃になっていたような。28話時点では、七姫にとって最悪の結末かどうかは分からなかったわけですが。 七姫の葛藤やアキオに対する嫉妬、今の関係性に満足できない想いなどを色濃く表現した話に仕上がっていたのではないだろうか。 真帆は七姫にどれだけ変わったとしても、過去は無かったことにはならないことを示した重要な存在だったと私は解釈している。 真帆は七姫に過去の出来事を振り返り、悔いるきっかけを作った。奏の眉毛を七姫が指摘したこと・七姫が美樹を突き放したこと。結果がどうであれ、七姫は他者を傷つけたことには変わりない。七姫の行動を許せる者もいれば、許せない者もいる。真帆の場合は後者に当たる。なぜなら、真帆にとって美樹はかけがえのない存在だから。 美樹を裏切った七姫を許せないといった想いが真帆の言葉から滲み出ていた。 本当に清算できていると自信を持って言えるのかという真帆の指摘は特に…

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『できそこないの姫君たち』27話で七姫が望んでいたこと

➡Click here for English edition 『できそこないの姫君たち』27話の感想について語っていくことに。 おしながき『できそこないの姫君たち』27話の感想最後に 『できそこないの姫君たち』27話の感想▼https://amzn.to/40MAjJj 奏が七姫のことを大切な友達だと語っていた時の表情が美しすぎる… 奏が七姫のことをどれだけ大切に想っているかが丁寧に描かれていたと思う。七姫は大切な友達だと語る奏の表情は『でき姫』27話における見どころ。 奏が心情を吐露した際の七姫の反応も『でき姫』27話における見どころの1つだと私は考えている。友達という単語に複雑な想いを抱く七姫を見ていると、胸が締め付けられる… 七姫は大切な友達だと奏に言われたことに対して嬉しく思っていたものの、最も望んでいた言葉ではなかったのでしょう。七姫の表情やセリフから恋愛感情を察していた方も多いのではないかなと。心がざわついているというセリフから七姫が奏に対して恋愛感情を抱いていることを感じ取ることができると思う。 七姫は奏にとって一番の存在になることを望んでいた。奏のセリフは七姫にとって嬉しいものではあったものの、もう一押しが足りなかった。「七姫は奏にとって一番大切な存在」という一言を奏の口から聞きたかったと七姫は感じていたのではなかろうか。 後、奏が七姫のことについて饒舌に語っていた時、七姫が恥ずかしそうにしていた時の表情がとっても可愛いんですよね… 照れた七姫の破壊力が抜群過…

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色でひも解く『できそこないの姫君たち』26話~『白き乙女の人狼』の表紙・帯を添えて~

➡Click here for English edition 『できそこないの姫君たち』26話の感想について語っていくことに。 おしながき『できそこないの姫君たち』26話の感想『できそこないの姫君たち』26話に用いられた色について最後に 『できそこないの姫君たち』26話の感想▼https://amzn.to/40vy3G4 奏に対する想いでいっぱいな七姫の心が揺れる様子が印象に残る話だった。 奏とアキオとのやり取りを知った七姫が嫉妬し、葛藤していく姿を見ていると心を締め付けられますね… 七姫の複雑な心理状態が丁寧に描かれていたと思う。連載当時、『でき姫』26話を読んだ方は一体どう感じたのか気になる。いろいろ思うところはあったのかもしれないけど。 話が進むにつれ、七姫の嫉妬心や不安が膨らんでいったように私は感じた。『でき姫』26話の中でリアクションが最も大きかったのは七姫。突如、現れたアキオの存在は七姫を動揺させるのに十分過ぎた。 いろはの指摘は七姫にとって図星だったのは確か。七姫の表情やセリフから察するに、七姫はアキオから1秒でも早く離れたかったというところでしょう。小学校時代の奏のことを七姫が知らないことも奏とアキオが楽しそうに話している様子が七姫の嫉妬心に火をつける要因になったのかなと私は解釈している。 『でき姫』26話を読んでいると、奏の鈍感力は半端ないなと実感する。鈍感力と聞くと、とある本が頭に浮かぶかもしれないけど。 七姫がアキオのことを見極めようとしたのは嫉妬心だ…

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