【感想】『コールミー・バイ・ノーネーム』3話 「深海の証明」

ドラマ版『コールミー・バイ・ノーネーム』の3話を見たので、大まかな感想を載せることに。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【内容】愛と琴葉が江ノ島でデートする話。 【見どころ】新江ノ島水族館での幻想的な場面古橋琴葉という名前を受け入れる愛徐々に明らかになる愛の過去とそれに伴う後悔 感想 【大まかな感想】新江ノ島水族館での光景が幻想的だったなと感じた。水槽を眺める愛と琴葉が様になっている。暗所での見せ方が上手いなぁと感じる。日常の中に存在する画を切り取っているような。ラストで愛が琴葉に対して、自分はお人よしではないと言ったシーンもリアリティに溢れていたと思う。 各ボックスをクリックすると、より細かな感想を読むことができます。↓孤独新江ノ島水族館の水槽で泳いでいた1匹の黄色い魚について愛と琴葉が話するシーンは、『コールミー・バイ・ノーネーム』3話における見どころの1つ。他の魚たちと距離があるのに加え、どのような名前なのか作中で明らかにされなかったのが印象的だ。孤独かつ名前が分からないという面は琴葉に通ずるものがある。さながら、黄色い魚は琴葉のメタファーといったところか。 琴葉が2度にわたる引っ越しをしていたこと・中学時代はあまり学校に通っていなかったこと・高校時代は孤立していたことが明らかになった。琴葉のセリフからずっと孤独だったということを察することができる。また、見知らぬ母娘が仲良くしている姿を見て、琴葉はその場を去ろうとしていたのも印象的だ。母親に対して複雑な感…

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【感想】『ほんとはもっと、したいだけ』失敗を経て、気持ちを通じ合わせる彼女たちの物語

竹嶋えく先生・水草ぱん先生の同人誌『ほんとはもっと、したいだけ』の感想について語っていくことに。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【どんな同人誌?】デザイン会社に勤める椎名弥子と漫画家として活動する日南小暦が愛のままに互いを求めていく様子を描いた百合漫画。初めての経験で弥子と小暦は複雑な想いを抱く場面も… 作者は『ささやくように恋を唄う』の作者・竹嶋えく先生と水草ぱん先生。 【見どころ】冒頭における弥子の攻めとその後の振り返り想いを打ち明けた小暦による弥子に対する攻め初体験を経て、気持ちを通じ合わせる弥子と小暦 【どんな人におすすめ?】大人の女性たちの甘いひと時を描いた話が好きな方竹嶋えく先生のイラスト・漫画が好きな方 感想 【大まかな感想】弥子と小暦が初めて愛を深め合う姿はもちろん、そのリベンジも終始ドキドキさせられた…愛を深め合う弥子と小暦の表情が魅力的。改めて、弥子と小暦が愛を深め合うまでの過程も丁寧に描かれていた。弥子と小暦の距離感が絶妙なのも良い。 各ボックスをクリックすると、より細かな感想を読むことができます。↓小暦の葛藤『ほんとはもっと、したいだけ』の核となる部分は小暦が弥子に行った提案とその後における葛藤だと私は考えている。 弥子と初めて愛を深め合ったものの、弥子に攻められてばかりで思うようにいかなかったという小暦の葛藤が丁寧に描かれていた。大好きな弥子を愛してあげたかったのに、できなかったという想いが小暦の心に渦巻いていたのだろう。…

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泣いて馬謖を斬る『私の推しは悪役令嬢。』49話の感想

➡Click here for English edition 『私の推しは悪役令嬢。』49話の感想について語っていくことに。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【49話の内容】サーラスの不正・黒仮面の正体が白日の下に晒される話。 【49話の見どころ】黒仮面・サーラスの謀反とそれに伴う反応 感想 【大まかな感想】2振りのナイフを振り上げる黒仮面が素直にカッコいいなと感じた。青乃下先生の描く戦闘描写は見ごたえがある。 レイが王室で真実を告発する際の葛藤も印象的だった。本当は認めたくないけど、認めざるを得ないという想いがレイを苦しめる。事実を積み重ね、真実にたどり着くことは幸福をもたらすとは限らない。それを実感した。 各ボックスをクリックすると、より細かな感想を読むことができます。↓コッペリア黒仮面の正体はリリィ。予想できた方が大半だったのではないだろうか。サーラスによってもう1つの人格が作られていた。それを知らないリリィは可哀想。だけど、リリィの犯した罪は消えない。サーラスによって踊らされていたとはいえ、多くの人達の人生を狂わせたことに変わりはないのだ。 サーラスはリリィがレイ達に裏切られたと言っていたけど、それは違う。裏切っていたのはリリィとサーラスだ。リリィが犯した罪はいくつもある。 リリィの罪状クレアとレーネを引き離したミシャの人生を狂わせようとしたセインの命を奪おうとした 自分の意志ではないとはいえ、リリィの行ったことは決して許されるものではない…

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真か偽か『白き乙女の人狼(ウェアウルフ)』27話の感想

『白き乙女の人狼(ウェアウルフ)』27話の感想について語っていくことに。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【27話の内容】葵が藍の部屋で一体どのようなやり取りを行っていたかを灯達に話すことに。果たして、灯は葵を信頼できるのか。 【27話の見どころ】葵と藍のやり取り葵の問いかけに葛藤する灯灯の心情を表した扉絵 感想 【大まかな感想】葵は灯が好きなのがよく分かった。灯に対する恋愛感情は1巻・2巻を読めば、察することができますが。ここに来て、葵が本当に人狼なのかという疑問が浮上した。ひょっとしたら、別の誰かなんじゃないかという考えが強くなった。 各ボックスをクリックすると、より細かな感想を読むことができます。↓恋心藍は葵が灯に対して恋心を抱いているのを察していたのが印象的。恋とは一体何かを知っているのが羨ましいといった感じが藍の表情とセリフから伝わってくる。葵が灯に恋をしていることを分かっているから、わざと葵を動揺させる言葉を藍は発したのだろう。 藍は恋心を抱いている人間を何人も見ていた。 灯に恋する葵灯に恋する紫音葵に恋するさくら紫音に恋する柳ユキに恋するアキ錫とずっと一緒だった翠翠に寄り添う錫 藍の周りには、藍が持っていないものを持っている人間がたくさんいるのがよく分かる。白蕾学園は藍にとって本当に居心地の良い場所だったのだろうかという疑問が浮かぶ。最も、人狼の登場によって藍の学園生活は大きく変化したわけですが。 葵は灯を守るために動いている。1回目の話…

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気持ち悪い×気持ち悪い×気持ち悪い×気持ち悪い=気持ち悪い『僕らのアイは気持ち悪い』1巻の感想

『僕らのアイは気持ち悪い』1巻の感想について語っていくことに。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【『僕らのアイは気持ち悪い』とは】高校時代の元カノのめぐるに未練を持つ小豆小麦がめぐるの身体を再現したフィギュアをバイト先の女子高生・夜行れむに知られたことを機に、れむのためにフィギュアを作る様子を描いた百合漫画。 めぐるに対する想いを拗らせる小麦・理想のフィギュアの完成を夢見ているれむ・れむに過保護な虹・人間嫌いなめぐる。それぞれの気持ち悪さが交錯していく。 作者はコミック百合姫で『欠けた月とドーナッツ』『女ともだちと結婚してみた』を連載していた雨水 汐先生。 【1巻の見どころ】めぐるに対する想いをフィギュアにぶつける小麦お気に入りのフィギュアを可愛がるれむれむに対する想いを募らせる虹人間に嫌悪感を浮かべるめぐる 感想 【大まかな感想】面白いか面白くないかで言ったら、面白い。1人1人の癖と気持ち悪さが相まって、この四角関係は一体どうなるんだという興味を刺激する。小麦・れむ・虹・めぐるの気持ち悪さは『僕らのアイは気持ち悪い』を夢中にさせる要素だと思う。 自分にとっては常識・当たり前だと思っていたものが他人から見れば、気持ち悪く映る。れむが小麦に気持ち悪いと指摘された時の反応が特に印象的だった。自分の癖が気持ち悪いものだと気づいたれむの表情が何とも言えない… 気持ち悪さで繋がり、関係を深めていく小麦とれむはお似合い。 多種多様な気持ち悪さにフィーチャーしつつ、フィ…

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美紗が伊緒に惹かれた理由を察することができる『映しちゃダメな顔』13話の感想

『映しちゃダメな顔』13話の感想について語っていくことに。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【13話の内容】美紗と伊緒が一緒にいる場面を和香の指名客が依頼した情報屋によって写真を撮られてしまう話。真麗と映画で共演することが決まった伊緒。過去のことを思い出しつつも、伊緒を求める美紗。果たして、2人の運命は… 【13話の見どころ】月夜の下でただ純粋に伊緒を求める美紗三日月が光る夜の下で1人お芝居をする伊緒美紗の過去に登場した謎の女性 感想 【大まかな感想】美紗に会えない苦しさ・周りの人間たちがかけるプレッシャーと束縛によって疲弊した伊緒に対し、優しくキスをする美紗が美しい…純粋な気持ちで美紗と伊緒がキスを交わし、互いの存在と温度を感じ取る姿が尊いなと感じた。美紗は激しい刺激を伊緒に与えることが多いものの、ここぞという時は伊緒を優しく支える。伊緒が美紗のことを信頼しているのがよく分かる。 伊緒と真麗が共演する映画真麗は伊緒にいい話と言って、映画の話を持ってきた。話題作りというよりも真麗が伊緒を手の届く場所に置いておきたいといったところでしょう。 美紗はなぜ伊緒に惹かれたのか美紗は伊緒になぜ惹かれたのか。これが『映しちゃダメな顔』13話におけるポイントだと思う。恋人を作らない主義を貫いていた美紗。にもかかわらず、美紗は伊緒の魅力に惹き込まれていく。美紗が学生時代の時、伊緒に似た雰囲気を持つ女性が美紗に優しく接していた様子が描かれていた。美紗は過去に出会った女性と伊緒を重…

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笑顔日和『ささやくように恋を唄う』54話の感想

『ささやくように恋を唄う』54話の感想を紹介することに。 ※もくじをクリックすると、もくじが表示されます。 もくじ 内容 感想 最後に 内容 【54話の内容】亜季と志帆がひまりと依に付き合っていることを報告する話。亜季は迷いを吹っ切り、志帆と同じ時間を刻んでいく。対する志帆も亜季と同じ時間を刻んでいけることにまんざらでもない表情を浮かべる。 【54話の見どころ】亜季と志帆が互いに悩みを打ち明け、笑い合う姿亜季にとって大切な人は誰かを知った時の志帆の反応不届き者達を逮捕する亜季ポリスと志帆ポリス 感想 【大まかな感想】亜季に「志帆が1番」と言われた時に見せた志帆のリアクションが可愛すぎる…ツンツンツンデレでしたね… 亜季を指差しながら、涙目で自意識過剰と言う志帆が可愛すぎるんですよ!最大級に嬉しいというのがよく分かった。 亜季と志帆、お幸せに!!! 『ささ恋』54話まで振り返ってみると、見たいなと感じる亜季と志帆に関するエピソードはほぼ一通り見ることができた。今度こそ、ミキ達に物語のバトンを渡してほしい。最も、X(旧Twitter)を見る限り、亜季と志帆は根強い人気があるのを実感できるので、何かしらのエピソードが今後描かれるのかもしれないですが。 ひょっとしたら、ミキが亜季と志帆を心の底から祝福する瞬間とか。それ即ち、ミキと彩花が誰かに物語のバトンを渡すことを意味するのでしょう。 細かな感想・考察は以下の通り。各項目をクリックすると、表示されます。 ひまり…

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美雪という名の幻影を切り裂き、トップをねらえ!『キミが吠えるための歌を、』6話の感想

『キミが吠えるための歌を、』6話の感想を紹介することに。 ※もくじをクリックすると、もくじが表示されます。 もくじ 内容 感想 複製サイン入り色紙風ボード 最後に クイズメーカー 内容 【6話の内容】晴と優雨が歌手の姫宮ヒビキが毎月1回の頻度で開催している歌凸待ちの企画に向けて準備する話。晴は優雨と話し合っていく中、優雨の視線の先には優雨の妹である美雪が映っているのではないかと感じるように… 【6話の見どころ】美雪の才能と自分の才能を比べ、葛藤する晴晴と優雨の温かいブレックファースト晴の才能に自信を持つ優雨 感想 【大まかな感想】樫風先生、晴をいじめるのはやめてください…話が進むにつれ、晴の気持ちが西から昇り、東に沈んでたと思う。 こんな感じの顔になった➡(*´・ω・`*) ヒビキの歌凸待ちのアンケートでトップを狙い、プロになりたいという晴の前向きな気持ちと美雪の才能・練習で中々上手く歌えないこと・1位という名の重圧・人前で歌うことで生じる緊張から来る後ろ向きな気持ちに挟まれ、晴の感情という名のダムが決壊する姿を見ていると胸が締め付けられるぅ… 優雨の気遣いが逆に晴を追い詰めているんじゃ…晴には、もっと楽しく歌ってほしい!!音を楽しむと書いて音楽でしょ!!! 各ボックスをクリックすると、より細かな感想を読むことができます。↓晴が力を発揮できなかった理由夢に向かって走り始めた晴。だけど、その道は決して平坦なものではなかった。晴がカラオケボックスで思うよ…

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お姫様になるのが怖い奏『できそこないの姫君たち』32話の感想

『できそこないの姫君たち』32話の感想について語っていくことに。 ※もくじをクリックすると、もくじが表示されます。 もくじ内容感想最後に 内容 【32話の内容】七姫が奏の一番そばにいたいことを知った奏が困惑する話。 【32話の見どころ】七姫が涙ながら奏に対する「好き」を告白するシーン七姫の告白に対する奏の返事七姫のキスを目にした美樹の反応 感想 【大まかな感想】奏の返事、何それ…???いやいや、意味分かんない!分かんない!!奏が何言っているか分かんない!!! 最も、憧れのお姫様である七姫を最も近い場所で見続けることができ、最上級に幸せな状態が七姫の一言で崩壊したので、奏にとってはたまったものではないのは分からなくもないけどさぁ…ラストにおける奏の一言が七姫と読み手の心をグサッと刺していたと思うんだ。 各項目をクリックすると、細かな感想・考察が表示されます。 「好き」の違い『でき姫』32話において、「好き」の違いについて描かれていた。七姫・奏・美樹・アキオの抱く「好き」が取り上げられていたのが印象的。それぞれが抱く「好き」として、以下のものが考えられた。 七姫:恋愛感情奏:お姫様な七姫に対する憧れ・友情美樹:七姫に対する憧れアキオ:恋愛感情 七姫の抱く「好き」とアキオの抱く「好き」に奏が困惑していた。お姫様になりたくてもなれなかった奏。過去の出来事が災いし、奏は七姫の気持ちを正面から受け止めることができなかった。 一方、七姫はこれまでの出来事を通して、奏に対する「好…

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【感想】『コールミー・バイ・ノーネーム』2話

ドラマ版『コールミー・バイ・ノーネーム』の2話を見たので、大まかな感想を載せることに。 ※もくじをクリックすると、もくじが表示されます。 もくじ内容感想最後に 内容 【内容】愛が琴葉の噂を調べつつ、恋人と普通に付き合う方法について模索していく話。 【見どころ】琴葉と別れることが考えられなくなる愛証明から宿命に変化したと意味深な発言をする琴葉愛のフラッシュバック 感想愛を演じる工藤さんが驚いた時のリアクションが印象に残る。リアリティのある演技だったと思う。琴葉の言動に翻弄される愛が見ていて、面白い。琴葉と別れるなんて考えられないといった表情を思い浮かべる愛を見ていると、愛の日常に琴葉の存在が確実に大きくなっているのかなと感じた。琴葉がいないと不安で不安で仕方ないといった感じなのかな?愛。 愛が瞬きする姿が個人的に好き。瞬きするシーンを多く見せることで愛と琴葉のやり取りにリアリティを出しているのかなと。 琴葉の言う証明は自分自身の存在なのでしょう。愛と琴葉が初めて出会った場所で琴葉が愛を待ち続けている理由は愛が琴葉と出会うことが宿命だということを証明するためではないかと解釈した。 ドラマを視聴する頻度が少ないせいか、『コールミー・バイ・ノーネーム』はBGMが極端に少ないという印象を受ける。だけど、それが没入感を与えているような。愛と琴葉のやり取りを見ることに集中できる。 琴葉にお人よしと言われた愛が意味深なことを考えていたけど、何かあったのかな?何でもないことはない…

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