【感想・考察】『うちの師匠はしっぽがない』11巻で描かれていた受け継がれていく魂とまめだの愛され具合について

▼うちの師匠はしっぽがない(11) (アフタヌーンKC) ダァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! TNSK先生、あなたはズルい!ズル過ぎるよ!! どれだけ私を泣かせたら気が済むんだ!? 最後の最後に全てを持っていかれたじゃないか… だけど、そんな『うちの師匠はしっぽがない』とTNSK先生が私は好きだ。 『うちの師匠はしっぽがない』11巻で特に大事だなと感じたシーンないし印象に残ったシーンは文狐師匠が大黒亭文鳥の名を継いだ場面。 文狐師匠のまめだと文鳥師匠に対する想いが語られていて、読み手の涙を誘う。文狐師匠のまめだを想う気持ちにウルッときた。TNSK先生は上方落語を通して読み手の心に訴えかけるのが本当に凄い。 長年愛され続けた名前はオリンピックの金メダルのような重さがあるのだろう。先人がいくつもの活躍をし続けただけでなく、多くの人に愛されていると考えたら、長年愛され続けた名前に重みが増す。 長年愛され続けた名前とそこに込められた想いを丸ごと受け継ぐ文狐師匠がカッコ良過ぎる…………… しかも、大黒亭文鳥の名をまめだにいつかはバトンタッチすると宣言するシーンを描くことでさらに涙を誘う。 文狐師匠の想いを知ったまめだは泣くに決まってるやろ!こんなん!!! 『うちの師匠はしっぽがない』11巻の軸になっているもの…

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【感想・考察】『きもちわるいから君がすき』18話で描かれた御影依子という人間について

If you have come to this blog by any chance, welcome to my blog! 『きもちわるいから君がすき』18話で描かれた御影依子という人間について語っていくので、気になる方は是非チェックしてください! 目次 『きもちわるいから君がすき』18話の感想御影依子という人間について依子の新たなコレクションまたの名を残滓依子と霧乃の価値観の違い最後にEnglish edition 『きもちわるいから君がすき』18話の感想・魅力▼まんがタイムきらら 2023年 08 月号 [雑誌] きもすき、きもすぎー! 最初の1ページに加え、依子と霧乃の会話の内容を見るまではそう感じていた。 ラストの描写を目にした際、その考えが変わった。 依子、一体何があったんだ??? ラストに描かれていた依子の意味深な一言が新たな疑問を呼ぶ。 依子と霧乃はラブ同盟を結成したけど、会話が全然噛み合わな過ぎ… 目指すゴールが全然違うのが分かった。ラブ同盟、数日後に解散とかだったら、それはそれで笑う。価値観が違うから、まぁそうですよねと感じるかもしれないですが。 御影依子という人間について『きもちわるいから君がすき』18話とは一体どのようなストーリーなのか。 一言で説明するなら、御影依子という人間について考える回。 司が依子に手料理に振る舞うシーンや依子と霧乃が今後について話し合うシーンが用意されていたけど、いろいろな要素を削り取っていくと「御影依子は一体どんな人…

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【感想・考察】『幼馴染のトロフィー』の幼馴染百合に心を射抜かれてしまったんだが…

『女子校の王子様は私しか眼中にないらしい』に掲載された『幼馴染のトロフィー』に心を射抜かれたので、感想と考察を語っていこうと思う。 目次 『幼馴染のトロフィー』とは『幼馴染のトロフィー』の感想・魅力『幼馴染のトロフィー』に登場するキャラクター柊流花神楽田凪『幼馴染のトロフィー』の細かな考察『幼馴染のトロフィー』のキーワード2羽の鳥海辺での流花と凪のやり取り冒頭のエピソード目元を隠す描写弓道部顧問の威圧感久しぶりの再会最後に 『幼馴染のトロフィー』とは 『幼馴染のトロフィー』は高校に進学したばかりの柊流花と弓道部のエースを務める神楽田凪の恋を描いた百合漫画。 作者は『ロンリーガールに逆らえない』でお馴染みの樫風先生だ。 幼馴染の後輩・流花と幼馴染の先輩・凪が互いのハートを射抜く!! 『幼馴染のトロフィー』の感想・魅力アアアアアアァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 樫風先生の幼馴染百合に心を射抜かれてしまった… 海辺でのキスシーンがとってもロマンチック。流花と凪のロマンチックが止まらない… 互いに心の声をひとつひとつ打ち明け、さらに愛を深め合うとかズルい!ズル過ぎる!!! 愛の告白をした流花が凪に素直な気持ちを打ち明けつつ、練習に遅れた凪を気遣う姿に温かみを感じた。 一時の心地よさよりも愛する人のその後を心配するとか凪に必要不可欠な存在じゃん。 ロマンチックな雰囲気を演出するためにアクション・言葉選び・背景どれも緻密に計算されている。 ひとつひ…

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『私の推しの悪役令嬢。』に登場するレイ=テイラーの魅力について

2022年7月1日。 『わたおし。』こと『私の推しは悪役令嬢。』に触れ続けて数年が経過しているけど、私はレイ=テイラーという人間について分かっていないことが多過ぎるのではないかという悩みに苛まれていた。 『わたおし。』についてもっと理解し、楽しむためにはレイについて考える機会を設けないといけないのではないかと感じた。 そこで今回は『わたおし。』に登場するレイの魅力について掘り下げていこうと思う。 目次 レイ=テイラーの魅力現実と理想と困難に向き合うということ豊富なリアクションレイに命を宿すために最後にEnglish edition レイ=テイラーの魅力 レイは現実と理想に向き合い続け、数多くの困難に立ち向かう女性だ。 時には、予想外の困難に心をくじかれる時もあるが、自分自身と向き合い、困難を乗り越えていく。 すでに『わたおし。』を楽しんでいる方なら理解していると思うが、レイ自身は完璧超人というわけではなく、クレア達と同様に理不尽だらけの現実にもがく1人の人間なのだ。 現実と理想から逃げずに戦い続ける姿こそ、レイの最大の魅力なのだと思う。現実と理想から逃げないというのは思っている以上に難しい。その場しのぎの逃げに甘えたくなることが多々ある。 レイはクレアの運命を変えるためにいくつもの下準備を行っている。全ては来るべきその日のために。クレアを幸せにするという理想が想像以上に高く、いくつもの課題や困難がある。 あらかじめ用意されていたシナリオに則って運命を委ねる行為はレイにとって現…

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【感想・考察】『アネモネは熱を帯びる』32話~膨満感~

『アネモネは熱を帯びる』32話では、水希のために愛情たっぷりのお弁当を作った凛理から恋心だけでなく、これ以上ないくらい迷惑だなという感覚を覚えてしまった。 「悪気がないじゃないか」とか「好きな人に振り向いてもらうために一生懸命だから悪く言うな」とか反発したくなる方が大半だろう。 そんな気持ちを抱くのも分からなくはないが、凛理の水希に対する行動は受け入れられない。無理だ。たっぷりの愛情を手間暇かけてお弁当に詰め込んでいる分、お腹いっぱいになってしまう。 水希には朱里という想い人が既にいる。凛理がどれだけ愛情を注いでも水希が振り向く可能性は限りなくゼロに近い。水希と朱里の会話を見る限り、100%ないと言っても過言ではないだろう。 ずっとそばで支え続けたからこそ。水希に対して真っ直ぐな凛理だからこそ、水希は凛理に自分の意思をハッキリと伝えられないのかもしれない。 朱里は凛理の想いに苦しむ水希を心配している。凛理の愛情が水希に注がれる程、水希は精神を摩耗していく。水希が限界を迎えた時、一体どうなってしまうのか。 報われることのないアプローチを続ければ、凛理の精神も摩耗し続けると思う。『アネモネは熱を帯びる』32話を見ていて、早く凛理を開放してよ水希と言いたくなる。 いっそのこと、凛理が大嫌いと水希が言ってしまえば、水希も凛理も楽になるんじゃ?という考えが頭に浮かんだ。ここまで考えるようになったら、勘繰り過ぎにも程があるだろと言いたくなる方が多そう。 「水希に酷なことをさせるな」とか「凛…

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【感想】『幽霊列車とこんぺい糖』~鮮烈さに満ちたひと夏の思い出を表現した一作~

Hello! If you have come to this blog by any chance, welcome to my blog! 今回は『幽霊列車とこんぺい糖』の感想について話していこうと思う。 それでは、最後まで楽しんでください。目次 『幽霊列車とこんぺい糖』の感想最後にEnglish edition 『幽霊列車とこんぺい糖』の感想▼幽霊列車とこんぺい糖 新装版 (星海社FICTIONS) シナリオ・キャラクター・世界観・言葉のセンスいずれもよく考えられていて、読み応え十分な1冊だと感じた。 『幽霊列車とこんぺい糖』という百合は一体どこが魅力的なのか。他の方に聞かれたら、以下の5つを取り上げる。 正直、『幽霊列車とこんぺい糖』の世界観は唯一無二だと思う。唯一無二という言葉を使うのが好きじゃないけど、多くの方を虜にするような世界観とその中で生きる美しくも深い闇を抱える少女達のひと夏の思い出は刺さる人にはとことん刺さる。 万人におすすめできるのかと聞かれたら、それはちょっと待ってくれ!と言いたい。 どんな言葉が適切なのか迷うけど、波長が合うかどうかが大事になってきそう。 購入するきっかけとなったのは多くの方が高い評価をしていたから。絶版になっていて読む機会が無かったけど、新装版が出るということでストーリーなども気になっていたので購入することにした。 世界観と作中のセリフやアクションが物凄くマッチしている。 金平糖を活かした描写は時に蠱惑的。時にロマンチック。…

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【感想・考察】『ブラック・ブラック・ロータス』1話~破滅へのカウントダウン~

Hello! If you have come to this blog by any chance, welcome to my blog! 今回はコミック電撃だいおうじVOL.118に掲載されていた『ブラック・ブラック・ロータス』1話の感想・考察について話していこうと思う。 それでは、最後まで楽しんでください。 目次 基本情報『ブラック・ブラック・ロータス』の概要・1話の内容『ブラック・ブラック・ロータス』というタイトルについて『ブラック・ブラック・ロータス』1話の感想・考察『ブラック・ブラック・ロータス』はありかどうか黛馨子について思うこと蓮奈と馨子の再会公園にあったナイフとカード蓮奈のトラウマラストに描かれていたバラと彼岸花最後にEnglish edition 基本情報▼月刊コミック 電撃大王 2023年8月号増刊 コミック電撃だいおうじ VOL.118 タイトル『ブラック・ブラック・ロータス』1話~"Black Black Lotus" episode 1~漫画おぎしろ(@sham_o00)原作みかみてれん(@teren_mikami)掲載誌コミック電撃だいおうじVOL.118出版社KADOKAWA発売日2023年6月27日ISBN4910164760831サイズB5配信【ブックウォーカー】etc 『ブラック・ブラック・ロータス』の概要・1話の内容『ブラック・ブラック・ロータス』は芙蓉女学院に通う松岡蓮奈が謎のマッチングサイト・Black black Lotusで起きた事件…

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【感想】『あなたが私を照らすから。』22話~情熱的に愛し合う怜里と丹~

Hello! If you have come to this blog by any chance, welcome to my blog! 今回は『あなたが私を照らすから。』22話の感想について話していこうと思う。 それでは、最後まで楽しんでください。目次 『あなたが私を照らすから。』22話の感想最後にEnglish edition 『あなたが私を照らすから。』22話の感想 怜里と丹の甘く情熱的なキスシーンがインパクト抜群だった… ついに怜里と丹のキスシーンが見られたかという想いでいっぱいだ。勝つためにブレイクスルーしようという感じが伝わってくる。 怜里と丹が互いに自分の気持ちを打ち明け、さらに深い関係に発展していく様子が『あなてら。』22話の見どころ。 怜里と丹がキスしている時、緊張しているなぁと感じさせる。「怜里と丹の関係は確実に進展してる」と怜里に言いたい。 主従関係を超え、情熱的に深く愛し合う様子は見ていて燃える🔥 体の震えや頬の色で繊細な一面を上手い具合に表現していたなと。 暁恵と結稀の入浴シーンが見られるとは思わなかった… ラストの意味深な一文が本当に気になるな。 最後に怜里と丹の関係性を一通り掘り下げ、次の展開を迎えるといった感じの回だった。 生徒会がどのようなサプライズを用意し、暁恵と結稀に影響を与えるのか気になるところ。 キャラクター1人1人が本当に可愛いなと思うばかり。 English edition※This English is a …

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【感想・考察】『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の魅力と作中に描かれていたぼたん達の関係性について

If you have come to this blog by any chance, welcome to my blog! 今回は『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の感想・考察について話していこうと思う。 それでは、最後まで楽しんでください。 目次 『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の基本情報『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の感想・考察さらなる深みに溺れていくぼたんといぶきかなでに惹かれるジンラン音楽に焦がれるあかね補助線を引く理由百年の孤独最後にEnglish edition 『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の基本情報▼上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花 4 (4) (ヤングチャンピオンコミックス) タイトル『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻作者塀(@tonarinohey)公式アカウント@kamiinabotan掲載誌マンガクロス出版社秋田書店収録話数28~37話発売日2023年6月20日ISBN-104253142397ISBN-13978-4253142397サイズB6(12.8x1.2x18.2cm)配信【ブックウォーカー】etc 『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の感想・考察 さらなる深みに溺れていくぼたんといぶきぼたんといぶきが互いを意識し、さらなる深みに溺れていく姿がとても魅力的だった。 ぼたんといぶきの中で互いの存在感が大きくなっていく様子を描いている点が『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』4巻の魅力ではないかと解釈して…

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【感想・考察】『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』1話~クレアとレーネの信頼関係が垣間見える回~

Hello! If you have come to this blog by any chance, welcome to my blog! 今回はコミック百合姫2023年8月号に掲載されていた『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』1話の感想・考察について話していこうと思う。 それでは、最後まで楽しんでください。 目次 基本情報『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』の概要・1話の内容『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』1話の感想・考察クレアとレーネの信頼関係を描いた百合漫画愛という名のトッピングレイのアシスト豊富なキャラクターのリアクション『私の推しは悪役令嬢。』の世界観を深掘りする内容『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』という百合漫画の存在について思うこと最後にEnglish edition 基本情報▼コミック百合姫2023年8月号 タイトル『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』1話~"I'm in Love with the Villainess MAID'S KITCHEN" episode 1~サブタイトルチョコスフレ・チーズケーキ漫画tsuke(@c_eyphka)原作いのり。(@Inori_ILTV)キャラクター原案花ヶ田(@Lv870)TVアニメ公式Twitter@wataoshi_anime掲載誌コミック百合姫2023年8月号出版社一迅社発売日2023年6月16日ISBN4910137390836サイズB5小説家になろうhttps://ncode.syosetu.…

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