【感想】『わたなれ』(アニメ)1話~作品の持つ強みとアニメ化に至るまでに考えられた伏線について~

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『わたなれ』(アニメ)1話の感想を紹介することに。


もくじ

『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』1話(アニメ)の基本情報・内容

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タイトル『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』1話 (アニメ)
サブタイトル恋人とか、ぜったいにムリ!
放送日2025年7月7日
原作みかみてれん(@teren_mikami)
漫画むっしゅ(@omu001)
キャラクター原案竹嶋えく(@takeshimaxfj)
出版社集英社
脚本荒川稔久
絵コンテ内沼菜摘
演出内沼菜摘
総作画監督鈴木明日香
アニメーション制作studio MOTHER

高校デビューした陰キャのれな子が学園のスパダリである真唯に告白される話。


『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』1話(アニメ)の感想

れな子たちが目の前で動いてる…動いてるよ…


れな子たちが動いている姿を見れるだけでも泣けるな。ずっと物語を追ってきたからこそ、動いている姿を見た時の嬉しさもひとしお。えく先生の作風を可能な限り再現されていたと思う。えく先生の描く目の形も変化したなぁと感じたりも。


ラストにおけるれな子と真唯の別れ際のやり取りに終始ドキドキさせられた…真唯のアグレッシブさがズルすぎる…そんな真唯の愛を正面からぶつけられたれな子、リア充にもほどがある。作画も演出も本当に気合が入っていた。愛のある作りになっていたのではないだろうか。


紫陽花さんたちの前でれな子を引き寄せる真唯を見て、「原作1巻の表紙のやつだ!」とかテンション上がったな。真唯の告白シーンも美しかったし。れな子と真唯の後ろをジェット機が通過するのを見て、クスッとした。いきなりの急展開を上手く表現している。こういった演出が見られる点も、アニメでしか味わえない。「コンコルド級の急展開かよ!」とツッコみたくなるわ。


真唯の言動に顔面を崩壊させるれな子もおもろいし。ムンクの叫びか何かかよ。


れな子のお風呂シーンもガッツリ楽しめるとは。見せ場を1話のなかに可能な限り詰め込んだ。そんな印象を受ける。それだけではなく、れな子と真唯の繊細な心理描写も上手く表現されていて、声優さんってやっぱりすごいなという一言に尽きる。みかみてれん先生の物語を構成する力と脚本を担当している荒川先生の力もあると思うけど。


お風呂の描写、すごい気合入っていてビックリした…ここまで描きますかと。もっと湯気とか描くかと思ったけど、思っている以上に。これ以降、どうなるか分からないけど、1話だけ見ると、制作陣の気合がビシビシ伝わってくる。本当にわかっているわ。進んで「えいえいおー!」とか言うの、れな子か『バンドリ』の上原ひまりくらいしか。


真唯が発した「デートの時間が泡のように溶ける」というセリフがスプーンに乗った角砂糖が上手くかみ合っていたような。れな子と真唯のデートの時間は、角砂糖のように甘いと言いたいのだろうか。プロップにもこだわりが詰まっている。


屋上のカギをシェアするれな子と真唯にもドキッとしたし…


後、紫陽花さんの笑顔が眩しかったな…本当に大天使だった…紫陽花さんから告白されたとしても、同じように悩むことになるぞ。れな子。


紫陽花さんが読んでいた雑誌も細かく描かれていて、素直に凄いなと感じた。


真唯たちの人間力は、偏差値75とか生々しすぎるわ。偏差値75という数字だが、主に以下の高校が偏差値75。


  • 東京学芸大学附属高等学校
  • 早稲田大学高等学院
  • 慶應義塾高等学校
  • 早稲田大学本庄高等学院
  • 大阪府立北野高等学校
  • 大阪星光学院高等学校
  • 兵庫県立神戸高等学校
  • 西大和学園高等学校
  • 久留米大学附設高等学校

西大和学園とか東大合格者を多数輩出していた覚えが。北野も京大合格者がものすごいことになっていたし。久留米大学附設なんかは孫正義氏・堀江貴文氏・本村健太郎氏の母校でしたね。


気になるところはありつつも、思っている以上のクオリティを叩き出していた。


『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』のアニメ化につながったと考えられる理由

『わたなれ』のアニメ化につながったと考えられる理由について自分なりに考えていくことに。いくつかのセクションに分けているので、気になる方は参考にしてみてください!


  • みかみてれんの相棒・竹嶋えく
  • 興味を引くネーム
  • 愛されるキャラクターであれ
  • 驚きのダブルヘッダー
  • 原作を補完するコミカライズ版
  • トドメの一撃・お風呂シーン

みかみてれんの相棒・竹嶋えく

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『わたなれ』がアニメ化の夢を掴み取った決め手の一つ。それは、ズバリ竹嶋えく先生の存在!!


X上でみかみてれん先生がえく先生について語っていたけど、私も『わたなれ』がヒットした理由の一つはえく先生の画力とキャラクターデザインだと思っている。他の先生だと、また違った結果になっていた可能性も十分ある。


えく先生は『ささやくように恋を唄う』の作者で有名だ。過去に『艦これ』の同人誌を出しているだけではなく、まんがタイムきららキャラットでも読切漫画を発表。一迅社から、『晴れの国のあっぱれ団』『君に好きっていわせたい』を出している。


えく先生の美麗な作画と魅力あふれるキャラクターデザイン。目を引くような表紙・1シーンなどをいくつも生み出している。原作の表紙は、どれも引きが強い。小説に限らず、どのような商品においても、引きのあるパッケージが重要だ。表紙・背表紙は本の売上に関わる。物語やキャラクターが魅力的でも、目に留まらないと始まらない。


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美麗な作画で人気を獲得したといえば、りぃちゅ先生がキャラクターデザインを務める『ひきこまり 吸血姫の悶々』も頭に浮かぶ。あちらも、表紙や挿絵などの美しさが印象的だ。


『わたなれ』が発売される前の年。Twitter上で『ささ恋』1話が大バズりしていた。その勢いも相まって、『ささ恋』1巻が早い段階で重版決定した。その年に開催されたメロンブックスの漫画祭りにおいても、『ささ恋』の描き下ろしイラストが用いられたタペストリーが用意されていた記憶も。『ささ恋』を売り出そうという書店の気負いを感じさせた。


『ささ恋』1巻が発売される前、連載作が打ち切りの危機にあったゆあま先生も『ささ恋』を配信上で勧めていた。いろいろな場所でえく先生と『ささ恋』が伝播されていたのも、えく先生の飛躍・『わたなれ』が注目されるきっかけにつながったのではないかと、私は解釈している。


画力の高さと話題性。両方を兼ね備えていたからこそ、『わたなれ』は好調なスタートダッシュを切り、今日に至ったと思う。


次にくるマンガ大賞2020・第4回アニメ化して欲しいマンガランキングなど、えく先生と『ささ恋』が知られるきっかけがあったのも、大きい。えく先生と『ささ恋』の認知度が上がるのに付随して、『わたなれ』の間口も広がっていったのではないだろうか。


『わたなれ』の原作者であるみかみてれん先生は、同人で百合小説をいくつも出していただけではなく、商業でもいくつものライトノベルを出している。テレビアニメ『プラネット・ウィズ』のラノベを任されていたことを踏まえたら、えく先生に負けないくらい実力をつけていったことを感じ取ることができる。


その実力も相まって、次にくるライトノベルにおいて、総合部門で3位・書き下ろし新作部門で1位を獲得している。


『わたなれ』の表紙や特典が発表された時におけるみかみてれん先生の言葉。作品やえく先生に対する愛が詰まっている。みかみてれん先生の饒舌な言葉を見て、本を手に取りたい・グッズを手に取りたいといった気持ちを刺激する。自分自身の作品を心から愛する作者でもあり、ファンといった感じも受けた。その熱に押される時も。だけど、その熱に触発されてしまう。人を動かす力がすごくあるなぁと実感する。百合ラノベを広めるための熱量がある先生だ。


興味を引くネーム

『わたなれ』がヒットした要因の一つに、興味を引くネームもあるのではないかと考えている。『わたなれ』。略さず言うと、『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』。人によっては、舌を噛んでしまうかもしれないこの名前。主人公のれな子が真唯の恋人になれるわけないと言っているけど、一体どのようにして恋人になったのか興味を引く。


物語の内容をわかりやすく伝えているだけではなく、ムリムリと言っている女の子が一体どのようにして心変わりしたのかといった興味を刺激する。


ラノベのタイトルの長さに関する話題を目にする機会が何度かあるけど、大切なのは読み手の興味を引けるかどうかだと思う。いくら短くても、興味を引かなければ目も当てられない。覚えやすさを加味すると、長さも重要になってくるけど、略称でそこをクリアすることもできなくはない。


『わたなれ』自体、難しい単語が使われているわけではないため、正式名称を声に出して言うことはできなくもないと思う。


タイトルの長さではなく、密度が大事だということを、『わたなれ』から感じ取れるのではないだろうか。


愛されるキャラクターであれ

『わたなれ』がヒットした要因の一つ。それは愛されるキャラクターたちの存在だ。『わたなれ』には、かわいらしい女の子たちが何人も登場する。各キャラクター、それぞれが違った個性を持っている。キャラクターの強さも作品を下支えしている要素。原作1巻のあとがきを読むと、1人1人のデザインにこだわりがあるのがよく分かる。


前述で取り上げた『ひきこまり 吸血姫の悶々』もそうだけど、橘先生の『デート・ア・ライブ』や裕夢先生の『千歳くんはラムネ瓶のなか』なんかもキャラクターの個性が作品の面白さに直結しているような感じが。


それぞれ違った個性・バックボーンがあることにより、物語を飽きさせない。キャラクターの見た目から一体どんな感じの女の子なんだろうとイメージしやすい。何をやらせても完璧なイメージを抱かせる真唯・クールな雰囲気を漂わせる紗月さん・包容力が高そうな紫陽花さん・人懐っこくてイタズラ好きなイメージがありそうな香穂ちゃんといった具合に。かわいいけど、4人の個性に振り回されているようなイメージを抱かせるれな子。


物語やキャラクターを立たせるフレーバー的なものがしっかり機能している。各キャラクターにイメージカラーを持たせているのも、個性づけするポイントなのかなと。みかみてれん先生が描いた百合ラノベの一つに『マジック:ザ・ギャザリング』という単語が出てきた。キャラクターや物語に色だけではなく、フレーバーテキストをつけることで作品の世界観を感じさせることの重要さを、みかみてれん先生は知っているのではなないかと私は解釈している。


『わたなれ』1巻が発表された後も、『私のシスター・ラビリンス』『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』といったキャラクターの個性・魅力が物語の面白さに直結する作品に携わっているのも印象的だ。


わかりやすくて、取っつきやすいキャラクターデザイン。何通りも存在する個性あふれるキャラクターたちの掛け合い。時に笑い、時にドキッと、時に胸を締め付ける。『わたなれ』はいろいろなキャラクターとの掛け合いが面白い。話が進むたび、各キャラクターのいろいろな一面を目にすることができる。


何より、各キャラクターにそれぞれ違った欠点があることも。欠点と聞いて、嫌な顔をする方が多いと思う。弱点と言えば良いか、れな子たちが完璧超人ではないからこそ、意外な一面にクスッとしたり、変化を感じ取ることができる。欠点もキャラクターの個性であり、魅力でもある。ちなみに、完璧超人のような存在の欠点は、欠点がないことだ。


主人公のれな子は、愛されるべきキャラクターの1人。突出した魅力を持つ女の子たちに囲まれ、いろいろな出来事を通じて成長を重ね、いろいろな女の子を困らせるばかりか心を盗む。愛され要素が作中にいくつも散りばめられている。真唯たちが際立った個性があるからこそ、れな子の存在感・活躍もひと際目立つ。作中のセリフやゲームに対する愛など、個性を感じる要素がしっかり落とし込まれている。


驚きのダブルヘッダー

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『わたなれ』1巻と同時期に、『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』がGA文庫から発売された。同じ作家が同時期に2冊のラノベを発売することも驚きの要素。これにより、百合好きだけではなく、ラノベを普段からたしなんでいる方にも関心を引くことができたのではないかと感じている。


『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話』は『ありおと』と略される。『ありおと』は元々同人小説発の作品だ。単行本が発売された時期にSNS上でキャンペーンを何度か開催していた。これにより、『ありおと』だけではなく、みかみてれん先生や『わたなれ』が知られるきっかけが生まれた。間口が広がるきっかけに『ありおと』も一役買っている。


『ありおと』は『わたなれ』とは異なり、1組のカップルに主眼が置かれているのが特徴的。主人公以外のカップルは登場するものの、基本的には主人公のカップルが軸となる。物語を展開するうえで、1組のカップルを選択し、集中していくといったところか。限られた時間のなかで、主人公が落とされるか落とされないかのせめぎ合いを追っていく点は共通しているものの、性質が大きく異なる。


『わたなれ』と『ありおと』は時間の概念を上手く活用し、1日1日の変化を楽しめるように作られているのもポイントだ。時間の概念を落とし込んだ作品として、貞子というJホラーの象徴とも呼べる存在を生み出した『リング』や限られた日数で悪人を改心させる『ペルソナ5』、SNS上で話題になった『100日後に死ぬワニ』などが挙げられる。時間経過に伴い、一体どうなっていくんだという期待を引き出していくのも作品づくりにおけるミソではないかと、私は解釈している。限られた時間のなかで一体どのような出来事がおこなわれるのか。そういった期待を抱かせるかどうかが、クリエイターの腕の見せどころだと思う。


原作を補完するコミカライズ版

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むっしゅ先生が担当しているコミカライズ版。こちらも『わたなれ』の人気を支えている要素の一つだと思う。れな子たちがかわいらしいし、原作の内容を上手く補完している。原作の内容を上手く拾っているため、作品に触れるきっかけの一つにピッタリだ。痒い所に手が届くとは、『わたなれ』のコミカライズ版にあるようなものだと思う。


むっしゅ先生の描くれな子たちのリアクションが面白い。えく先生とは違った魅力がある。


むっしゅ先生の漫画を描く能力の高さからか、次にくるマンガ大賞にノミネートされた実績もある。コミカライズ版で雰囲気を掴み取ったあと、物語の続きをもっと知りたいと感じた際に原作を。原作に触れるガイドの役割をしっかり果たしている。


トドメの一撃・お風呂シーン

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『わたなれ』のストロングポイントを語るうえで欠かせないのがお風呂シーン。お風呂の中で繰り広げられる出来事の数々は、インパクト抜群だ。お風呂シーンが出てくることに伴い、れな子に対するさまざまな想いをたぎらせる。おのれ…甘織れな子…


わかりやすい見せ場・インパクトのあるシーンを用意することにより、読み手の興味を引いていると思う。さまざまな葛藤・予想外のアクシデントなどを描いたお風呂シーン。何が起きているんだといった興味を上手く引き出すことにより、『わたなれ』のファンを増やしたのではないかと、私は解釈している。えく先生の美麗な作画・それを上手く拾うむっしゅ先生の手腕が上手くかみ合ったことも大きい。


見せ場といえば、物語冒頭における真唯がれな子に告白するシーンを用意したのも、お風呂シーンと同様のインパクトを生み出している。最初に驚きのシーンを持ってくることにより、読み手・視聴者の興味を引く。このような演出は数多くの作品に取り入れられている。前述でも触れた『ペルソナ5』とか。主人公が警察に捕まり、取り調べを受けるシーンを最初に持ってくることで、一体何があったんだという興味を刺激する。このようなことが『わたなれ』にも起きているような。


最初の3ページ・最初の3コマが小説・漫画において重要になってきそうだ。


『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』の愛すべき者たち

『わたなれ』を語るうえで欠かせない個性あふれる可愛いキャラクター達!!


れな子をはじめ、一癖も二癖もあるキャラクター達の日常・恋模様などを楽しむことができる。後は何といっても、「主人公・甘織れな子の変化」。れな子が真唯達とのコミュニケーションを通じ、どのように変化していくかが作品の見どころだと思う。


ここでは、『わたなれ』のキャラクターについて語っていくことに。


  • 陽キャの皮を被った甘織れな子
  • 学園のスパダリ・王塚真唯
  • 清らかな大天使・瀬名紫陽花
  • クールな黒髪美人・琴紗月
  • キュートな妹的存在・小柳香穂

陽キャの皮を被った甘織れな子

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学園のスパダリ・王塚真唯の心を奪った甘織れな子。作中で1,2を争うくらい愛されている存在だと思う。


アニメ本編でとにかく動く動く。見ていて、楽しくなる。真唯に対してマシンガンのように言葉の雨を降らせるところも面白い。


『わたなれ』の根幹は、れな子の変化・成長に加え、れな子と真唯の百合だと思う。真唯の本当の一面を見ても、それを受け入れたれな子。物語はそこから始まった。『わたなれ』という作品は、れな子が真唯たちが見せる「本当の自分」を知ったうえで一体どのように接していくかが見どころだ。もちろん、れな子の見せる「本当の自分」も作品に彩りを与える。


他者を知り、自分はどう感じ、どう動くか。そこは『わたなれ』全編・れな子を通じて、感じ取れるところだと思う。


どうして、れな子の下に真唯たちのような魅力的な女の子が集まるのか。その理由を物語を追っていくなかで知ることができる。そして、真唯たちがれな子に翻弄されていくところも。許せねぇな…甘織れな子…


友達が欲しいと言って駄々をこね、真唯を困らせちゃう困ったちゃん。落ち込んだ時の真唯の表情、見ました???真唯をしょんぼりさせるってことだけでも罪だよ。ギルティーだよ。


学園のスパダリ・王塚真唯

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『わたなれ』におけるもう1人の主人公とも言うべき王塚真唯。アニメでも、カッコいい一面やイヤイヤそうじゃないといったところもしっかり表現されていたと思う。最高にカッコよくて綺麗な真唯の告白からすべてが始まった。


突然の告白から始まり、屋上での救出劇・高層ビルにあるプールへれな子をご案内と予想外の行動を取りまくる一癖も二癖もある面白い女の子だ。それでいて、「本当の自分」を隠し、周囲の望む姿を演じ続ける一面も併せ持つ。母親が有名人・モデルとして活躍していることを踏まえると、真唯の口から発せられる「本当の自分」という言葉に重みが増していたようだ。


圧倒的顔面偏差値。恐るべし…


清らかな大天使・瀬名紫陽花

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褒められても笑顔しか出ない清らかな大天使・紫陽花さん。その魅力から何人もの人間がノックアウトされている。れな子もべた褒めする程の優しい優しい女の子だ。声も紫陽花さんのキャラクターにマッチしていたと思う。


物語を追っていくと、紫陽花さんの見せる「本当の自分」を垣間見ることができるだろう。紫陽花さんの話は原作・コミカライズ版共に読み応え抜群。アニメだと、一体どのように表現されるのか。


クールな黒髪美人・琴紗月

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黒髪美人な紗月さん。アニメ1話の段階において、真唯に対してライバル心を燃やしているという「本当の自分」を見せていた。だけど、1話だけじゃ紗月さんのすべてを知ることができない。紗月さんのいろいろな一面・バックボーンを知るためには、物語を追っていく必要がある。


美しいロングの黒髪・クールな表情・真唯に対して燃やし続ける対抗心・聡明な一面・美しいボディといくつもの魅力を兼ね備えている女の子だ。


クールな紗月さんも、れな子によってもろもろかき回されることに。


キュートな妹的存在・小柳香穂

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クインテットのマスコットかつ学園内における妹的存在の小柳香穂。真唯推しを公言し、推しに対する想いが半端じゃない。猫っぽい表情がかわいい。


空気に合わせて自分のキャラを切り替えることができる。それ即ち、「本当の自分」を知られるのが怖くて怖くて仕方がないということだろう。「本当の自分」を隠すため、自分のキャラを切り替え、周囲に馴染もうとする。香穂ちゃんの「本当の自分」は、一体何かも物語を追っていくポイントになると思うわけで。


ベクトルは違うと思うけど、ソトヅラを良くし、周囲の人間とコミュニケーションを取る『私の百合はお仕事です!』の白木陽芽を思い出させる。


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それはそれとして、真唯のことで饒舌になる香穂ちゃんが見ていて楽しくなる。真唯がれな子に密着しているのを目にした時の香穂ちゃんもおもろい。


公式サイトにおける香穂ちゃんの紹介文を見ても、「本当の自分」は『わたなれ』における一つのテーマではないかと実感する。


最後に

『わたなれ』のアニメ1話は想像以上のクオリティだった。『ささ恋』に比べ、えく先生の作風に近く、演出もうまく機能していた。OPもれな子の心境・状況をしっかり表現していたと思うし。デフォルメやプロップの活かし方も見事だわ。


ジェット機や角砂糖の描写とか個人的に高評価。キャラクターの心情・作中の状況を上手く表現していた。屋上のカギで秘密の関係を表現しているのもポイント高いね。


「本当の自分」を知られる怖さ・他者を知り、受け入れることを丁寧に描いている点は、『わたなれ』の面白さを底上げする部分だと思う。何といっても、れな子をはじめとした魅力的なキャラクターの個性が上手くかみ合っている点も物語をより楽しいものにしている。キャラクターを見せる点は、みかみてれん先生とえく先生の凄さ。『ささ恋』を見ても、キャラクター1人1人にこだわりが詰まっていた。


後、忘れちゃいけないのがれな子の成長・変化に加え、れな子と真唯の百合も『わたなれ』の幹となる部分。なんだかんだ言って、れな子と真唯が『わたなれ』における主役だ。原作1巻のあとがきを読むと、それを感じることができる。れな子と真唯がいなくては、紫陽花さんも紗月さんも香穂ちゃんも魅力を十分発揮できない気が。


SNS上で、百合初心者に『わたなれ』がおすすめみたいな言葉を目にする。物語自体はわかりやすいものの、サッと撫でるような見方をすると完璧に理解できないような。キャラクターの言葉や表情、作中の演出を丁寧に見ることも大事だと思う。かく言う私が原作などを読み進める際に心理描写を読み取る際、「あぁでもない。こうでもない。」と考えたりする。『わたなれ』が面白いかどうかと聞かれたら、面白いと答える。一緒に作品を楽しめたら、嬉しい。


入門とか強い言葉が正直好きじゃないから、あんまり使わないんですが…何を持って入門というべきか。心から面白いと思える作品を胸を張って勧めたいという気持ちが強い。


間口は広く、それでいて物語に深みを持たせている。甘織れな子とは一体どのような人間なのか・各キャラクターが持つ「本当の自分」とは何かなど、考える部分が多い。


『わたなれ』はキャラクターを見る・その人を見ることの大切さを感じさせる作品だと思う。


アニメ1話も原作に対するリスペクトが感じられて、夜遅くまで起きて良かったな。


参考資料

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・『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』1巻

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・『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』1巻(ヤングジャンプコミックス)

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