【感想】尾道のARIA『はるか咲きそふ、刻どきの』1巻

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『はるか咲きそふ、刻どきの』1巻の感想を紹介することに。


もくじ

『はるか咲きそふ、刻どきの』1巻の基本情報・内容

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タイトル『はるか咲きそふ、刻どきの』1巻
作者ぴらそん(@pirasone)
掲載誌まんがタイムきららキャラット
出版社芳文社
編集部のTwitterアカウント@mangatimekirara
発売日2025年8月27日
ISBN978-4-8322-9659-6
サイズA5

あらすじ

高校進学を機に、昔過ごした尾道に戻ってきた悠季は、人付き合いの苦手な少女。尾道駅で待っていたのは、1体の自動人形だった。悠季により、自動人形はさくらと名付けられることに。悠季とさくらの周りには、個性あふれる女の子たちが。尾道を舞台に少女と自動人形の心温まる日々のはじまりはじまり。


作品の骨格

考えられる作品の骨格は「尾道」「人間と自動人形との交流」「触れた時に感じた温かみ」。あらゆるものから感じられる温かみを表現した一作に仕上がっている。


『はるか咲きそふ、刻どきの』1巻の感想

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キャラクター・風景・作中に繰り広げられる出来事の数々から温かみを感じられる良い一作だと思う。さまざまな角度から温かみが表現されていて、ゆっくりした時の変化を感じられた。


悠季たちのきららジャンプ、キラキラしていて良かったな。


石段から滑り落ちた悠季を受け止めるさくらがエモい。2人だけの世界といった感じがして…


悠季のコミュニケーションの下手具合が際立っていた。作中を通して、悠季がどれだけ成長するのか気になる。人間をやるのが下手と指摘されていたけど、まさにその通り。


淡く温かみがあって、どこか幻想的。独特の世界観を持っている。


『はる刻』を読んでいて、ぴらそん先生は『ARIA』が好きそうだということ。どこか『ARIA』のような温かみ・日常における変化ないし幸せとかを感じさせる。全く同じというわけではないけど、『ARIA』のような作品が好きといった方に刺さるような。


伝統と革新が入り混じった世界・1話の時に人ではない存在に主人公が出迎えられるシーン・迷える主人公たちを導く猫。こういったところを見ると、『ARIA』と通ずるものがあるのではないかと思うようになった。


『ARIA』で良いじゃんと思う方もいるかもしれないが、そんなことはない。そう感じさせないため・夢中にさせるための要素を散りばめている。


生の感覚を表現することに注力が置かれているなと。人付き合いが下手で自分の思っていることを上手く伝えられない悠季と人間の感情を理解しようとするさくら。2人が感じた生の感覚を時に温かく、時に胸を締め付けられるような感じで描かれていたのが印象的だった。


帆布で作られた物も生の感覚をより際立たせていたと思う。統一された味に趣があるのかというさくらの疑問。それに、楓佳が答えている。悠季に馴染んでいくと。使うたびに感じる生の感覚が悠季に馴染み、思い入れのある物へと昇華させていく。


人間と自動人形の違いは何か・悠季が抱える心の傷跡とは一体何か・さくらが夢見た世界とは。そういった考える要素が作中に落とし込まれていて、続きを読みたいという気持ちを刺激してくれる。悠季とさくらは以前出会っていたんじゃないかな。悠季が夢で見たのは、さくら。修繕された姿で悠季の前に現れたのかなと。さくらが夢で見たのは、幼い頃の悠季。悠季はさくらと離れ離れになったことで、心に大きな傷を負ったのではないだろうか。


悠季が夢で見たのは、朝日奈悠季として見てくれるさくら。尾道の学校に進学を決意したのは、かつて出会ったさくらと再び巡り会うため。自分の居場所を作ってくれたあの子から感じた感覚を味わうため、悠季は尾道にいる。


最後に

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自分の居場所を見つけるため、かつて感じた感覚を再び感じるため、尾道の地に降り立った悠季の日々を描いた『はる刻』。かわいらしいキャラクターたち・より生々しく描かれた悠季とさくらが感じた感覚・人としての感情を芽生えさせる悠季とさくらなど、光る部分がいくつも存在する。


作中に登場するキャラクターたちは皆、自分の居場所を求めて尾道にやって来たという感じがした。感じたこと・思っていることを伝える難しさ・不器用さといったものも描かれていて、それが悠季たちの魅力を引き立てているような。感覚を描くということに注力を置いた百合漫画。


ノスタルジックな世界で繰り広げられる人と自動人形のコミュニケーションに興味のある方は、一度チェックして頂けたらなと。


参考資料

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・『はるか咲きそふ、刻どきの』1巻

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